読み始め正直「ちょっと苦手かな…」と中断しっぱなしで「我慢して」読んでました。で、中盤戦から一気になぜかこれでもか~~~とテーマと言うか課題がどんどこ放り込まれて「おいおい、一体どんな流れにしたいのよ?」って感じで。

この人の本って現代日本を書いているようでどこか異国の匂いがする。
国内でもどこか山奥で軽井沢とか自然が大量に残っている土地とか。
染色とか野草を摘んで料理…と言った描写が出てくるからかもしれないけど。
そして娘たちの環境が映画「八日目×蝉」の主人公が一時隠れていた女ばかりの宗教ぽい施設のように感じられる。というか、あのイメージ。
どこか閉鎖的で男はいない。集団生活。宗教ではないにしても「りかさん」と言う人形を中心に心のよりどころになっている。

男が介入してくることで4人の気持ちに乱れが生じる…って、一体いつの話よ?
って気もしないでもなかったし。

ミステリーの要素もあるのに前半の乙女チック&牧歌的な描写もあり、野草のうんちくは正直もっとさらっと書いて欲しい。

ただ面白い一文があったので抜粋。
「彼らには家って言うのは一つの文化で自分のアイデンティティの全てなのよ。
その地方全体の共通した特色と言ったものはあっても、細かく言っていけば一軒一軒違う。
だから、嫁が入ってくる時は、その家の文化が一瞬危機にさらされるわけ。
嫁はその実家の文化を引きずってくるわけだから。
しばらくは文化と文化の衝突が続くの。
相手に優越したい、相手を屈服させ、自分の文化に隷属させたい、て言う欲求が暴走するのね。」


う~~ん結婚20年経っているのにむしろ最近の方が衝突が激しい気がするのは
私の我慢がもう切れかかっているというとこかな?笑

コメント