今年初の「駄作」認定第一号。おめでとう!って感じ。

文頭から
坂本ららと小杉純也が初めて出会ったのは。
運動会のマラソンでのことだった。


運動会 ですよ?!
てっきり後に続く二人の会話から中学生 かと思っていたら
高校生でした…汗
運動会
今時中学からでも「体育大会」「体育祭」であって、「運動会」は小学生までかと…
会話にしてもまるで10代の吉永小百×が出てきそうな映画かのよう。

「君、放したまえ。嫌がっているぢゃ ないか」みたいな。
そんな雰囲気。ありえね~
さらに、ありえね~度は高まり、ららの姿を見て「ハイレグじゃないのか。ジョイナーみたいな」って一体いつの話よ?ってなり、
ついには初めて出たマラソンで2千番台という走者としては最後尾に属する位置から1位になるわ、走りながら招待選手に話しかける時に
「キャハハハハ!」
が常に付くし
走っている途中で純也に話しかける為に立ち止まるわ、あと少しでゴールなのに急にコースアウトして海でおぼれている子供を助けてその後、遁走…

あまりに現実離れしたリアル感の無さと古臭さに閉口し、この後も似たような展開であれよあれよと才能を開花させるんだろうなあ…とうんざりしたので
ラストに目をとせば案の上「病で死亡」って…
40年前の少女マンガ?!かよ!!!怒

ありましたよね~
この手の展開。
はつらつ元気いっぱい(だけが取り柄の)主人公がある日突然不治の病で倒れる。
「君、頑張るんだ」「はい!!先輩!」etc.

陳腐だ。あまりにも陳腐だ。
今時のラノベでもあり得ない陳腐さだ。
ラノベの方がマシかと言えるレベルだ…と、作者紹介を見ると「1949年生れ」…
そっか。しかも「1989年」に発行されたものを文庫化して2002年に出された物なのね。
納得しすぎ。と言うより、これだけ「古臭さプンプン」なものを2000年以降に出版しなくてもいいでしょうに。

当時は「夢オチ」「病死オチ」も定石だったのかもしれないけど、今ではむしろ「禁じ手」ですから。
古くても今でも十分通じる本もあれば、こうやって過去の残骸でしかない本も存在するってことで。

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