クラウドクラスターを愛する方法 窪美澄著
2013年1月14日 読書
『クラウドクラスターを愛する方法』
非常に嫌な作家だと思う。多くの人が生きていくうえでできたら見たくない深く考えたくないという問題を提示し、そしてどっちでもいいことに悩んで見せるそんな「逃げ」の生活をしていることを浮き彫りにするのだから。
問題点を抱えている当事者に対して、周囲の人間は自分が悩んでいるわけでないので簡単に「すべき行動、とるべき対応」が一瞬にしてわかり大体少し問題を上からの目線で見ているので全体像がわかる。
それに対して当事者は大体視線が下向きなので「点」でしかとらえることが出来ず結果「間違った方向、やり方」を選択してしまう。
そこでつい親切心で他人がアドバイスするのだが、はっきりと「そのやり方は間違っている」と言うと当事者と揉める結果になるのでソフトに「どうかなあ?それよりこっちの方がいいんじゃない?」と言う結果、切羽詰まった当事者にしてみればその微妙なニュアンスを感じることが出来ず「こっちに決めたから!!」とかたくなになり、結果アドバイスした人とも疎遠となる。
もしくはそうやってアドバイスしたことを素直に受け取ることができないタイプだと長く付き合ううちにわかるので誰も何も言わなくなる。
「どうせ、言ってもききいれないでしょ?」と。
なので昔からそう小さな頃からそんな風に素直に人にアドバイスも求めもしなければ、人の忠告も聞かない人は人間として形成されていくうちにどんどん「間違った方向を選択する」思考が身についていくのかもしれない。
事実主人公はその典型。
読んでいて「世の中不幸な人って基本から不幸なんだなあ…」と思ったぐらい。
深く突き詰めることを放棄しているのに、簡単な逃げの方法をすぐに選択してしまう。要は「わがまま」なんだなあ。自分の事しか考えていない。
人を許すことも受け入れることもしない。ただ自分のやりたいことだけ、したい事だけを求め、そして同じような失敗を繰り返しそして30歳を過ぎていく。
気の毒に。
『キャッチアンドリリース』
冒頭に
で始まるように主人公は離婚して片親と住んでいる小学6年生の話。
光(♂)と莉子(♀)の視点が交互に描かれる。
が、結局は先日読んだ『ボーイズビー』同様、親にまで遠慮して言いたいことも言えない気の毒な小学生像が浮かび上がる。
むしろ「遠慮」じゃなく「あきらめ」と「絶望」かもしれない。
もしかしたら「憐み」さえ子供に持たれているのかもしれない。
子どものように自分勝手で自己中心な親と言う大人。
そんなわがままを黙って見ているしかない精神的おとなな子供。
こんな風に今の世の中好き勝手に子供を振り回してやりたい放題の親が増えたら、その親に育てられた(????????)子供たちが成人して政治家になった時「親は60歳になったら全員皆殺し!苦痛を味わえ!」と法律改正しても大人は抗えないんじゃないかな?
自分たちがやるべき「親業」を放棄した結果なんだから。
それにしても「親」を当てにしない子供の話って今流行っているのかな?
非常に嫌な作家だと思う。多くの人が生きていくうえでできたら見たくない深く考えたくないという問題を提示し、そしてどっちでもいいことに悩んで見せるそんな「逃げ」の生活をしていることを浮き彫りにするのだから。
問題点を抱えている当事者に対して、周囲の人間は自分が悩んでいるわけでないので簡単に「すべき行動、とるべき対応」が一瞬にしてわかり大体少し問題を上からの目線で見ているので全体像がわかる。
それに対して当事者は大体視線が下向きなので「点」でしかとらえることが出来ず結果「間違った方向、やり方」を選択してしまう。
そこでつい親切心で他人がアドバイスするのだが、はっきりと「そのやり方は間違っている」と言うと当事者と揉める結果になるのでソフトに「どうかなあ?それよりこっちの方がいいんじゃない?」と言う結果、切羽詰まった当事者にしてみればその微妙なニュアンスを感じることが出来ず「こっちに決めたから!!」とかたくなになり、結果アドバイスした人とも疎遠となる。
もしくはそうやってアドバイスしたことを素直に受け取ることができないタイプだと長く付き合ううちにわかるので誰も何も言わなくなる。
「どうせ、言ってもききいれないでしょ?」と。
なので昔からそう小さな頃からそんな風に素直に人にアドバイスも求めもしなければ、人の忠告も聞かない人は人間として形成されていくうちにどんどん「間違った方向を選択する」思考が身についていくのかもしれない。
事実主人公はその典型。
読んでいて「世の中不幸な人って基本から不幸なんだなあ…」と思ったぐらい。
深く突き詰めることを放棄しているのに、簡単な逃げの方法をすぐに選択してしまう。要は「わがまま」なんだなあ。自分の事しか考えていない。
人を許すことも受け入れることもしない。ただ自分のやりたいことだけ、したい事だけを求め、そして同じような失敗を繰り返しそして30歳を過ぎていく。
気の毒に。
『キャッチアンドリリース』
冒頭に
子どもがいる夫婦がね、ひとっことも口を利かなくなって、目も合わせなくなったら、大体短くて一年、長くて三年くらいで別れるんだって。
だからヒカルの家もあと少しの我慢なんじゃない?
ま、うちの場合、最後まで仲良く喋っていたのに、結局別れちゃったけどね。
で始まるように主人公は離婚して片親と住んでいる小学6年生の話。
光(♂)と莉子(♀)の視点が交互に描かれる。
が、結局は先日読んだ『ボーイズビー』同様、親にまで遠慮して言いたいことも言えない気の毒な小学生像が浮かび上がる。
むしろ「遠慮」じゃなく「あきらめ」と「絶望」かもしれない。
もしかしたら「憐み」さえ子供に持たれているのかもしれない。
子どものように自分勝手で自己中心な親と言う大人。
そんなわがままを黙って見ているしかない精神的おとなな子供。
こんな風に今の世の中好き勝手に子供を振り回してやりたい放題の親が増えたら、その親に育てられた(????????)子供たちが成人して政治家になった時「親は60歳になったら全員皆殺し!苦痛を味わえ!」と法律改正しても大人は抗えないんじゃないかな?
自分たちがやるべき「親業」を放棄した結果なんだから。
それにしても「親」を当てにしない子供の話って今流行っているのかな?
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