W/F ダブル・ファンタジー 村山由佳著
2013年5月6日 読書
P371
はっきり言って、読むの 苦痛でした。
作者はかなり「自信」を持って世に出したとは思いますが。
性描写が有る無し、と言ったレベルではなく、先日読んだ『誰かさんの隣』と
比較して、こちらは「好きだからセックスする」と至って明確。
すこーんと「明るさ」と正直さが行為に伴うのに対して、
こちらは「セックスするのにいちいち頭であれこれ考えて駆け引きがうっとうしい 」と感じてしまった。
素直さが無い、というのか理屈をこねたがるというか。
あと、矛盾的に思ったのが
なぜ「今になって」=結婚10年もたってから「男狂い」をし始めたのが
納得いかない。
それは「昔から男狂い」ではなく年齢的=35歳、子無し女が
「最後の生殖行動の時期」を本能的に自覚したからこその行動かと。
「もう、今の時期を外したら子供が産めない!!」みたいな。
その時期が過ぎればパタッとあの「男狂い」の時期は一体なんだったんだ?と
憑き物が落ちたかのような時期がやってくる。
その時に、主人公の「奈津」は一体どんな男と一緒にいるんだろうか?
夫との精神的DV関係はきっと作者の実体験なんだろうなあ…
その描写のところだけが妙に「共感」というか、リアリティがあるのに
他の部分がなぜか「作り話」ぽく感じられたんですが。
うっとうしい、めんどくせー女だな~と。
「狼」先生に捨てられたわけもわかるし、
「キリン」さんを捨てたようで、実は今後自分が捨てられていくことがわかっているのかな?
あたりかまわずやっちゃって、性病をウツされなきゃいいけど。
文字通り子供が産めない体になっちゃうよ。
正直、何かなあ…イマイチピンとこない一冊だった。
フィクションであれノンフィクションであれ、他者に向かって何かを「物語る」という芸当ができるかどうかは、あくまでも才能の多寡にかかっている。文章は巧い方がいいが、巧ければいいわけではない。
計算はもちろん必要だが、計算だけで書けるものでもない。
放漫に言い放つようだけれど、書ける人間とそうでない人間とはくっきりと分かたれていると言うが奈津の実感だった。
書ける人間は放っておいても書けるし、書けない人間は誰に何を言われようが書けない。それはもう、残酷なほどだ。
はっきり言って、読むの 苦痛でした。
作者はかなり「自信」を持って世に出したとは思いますが。
性描写が有る無し、と言ったレベルではなく、先日読んだ『誰かさんの隣』と
比較して、こちらは「好きだからセックスする」と至って明確。
すこーんと「明るさ」と正直さが行為に伴うのに対して、
こちらは「セックスするのにいちいち頭であれこれ考えて駆け引きがうっとうしい 」と感じてしまった。
素直さが無い、というのか理屈をこねたがるというか。
あと、矛盾的に思ったのが
自分は性欲が強いと自己分析している割に
なぜ「今になって」=結婚10年もたってから「男狂い」をし始めたのが
納得いかない。
それは「昔から男狂い」ではなく年齢的=35歳、子無し女が
「最後の生殖行動の時期」を本能的に自覚したからこその行動かと。
「もう、今の時期を外したら子供が産めない!!」みたいな。
その時期が過ぎればパタッとあの「男狂い」の時期は一体なんだったんだ?と
憑き物が落ちたかのような時期がやってくる。
その時に、主人公の「奈津」は一体どんな男と一緒にいるんだろうか?
夫との精神的DV関係はきっと作者の実体験なんだろうなあ…
その描写のところだけが妙に「共感」というか、リアリティがあるのに
他の部分がなぜか「作り話」ぽく感じられたんですが。
うっとうしい、めんどくせー女だな~と。
「狼」先生に捨てられたわけもわかるし、
「キリン」さんを捨てたようで、実は今後自分が捨てられていくことがわかっているのかな?
あたりかまわずやっちゃって、性病をウツされなきゃいいけど。
文字通り子供が産めない体になっちゃうよ。
正直、何かなあ…イマイチピンとこない一冊だった。
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