正直だんだんこのシリーズを読むのが苦痛…
(図書館が館内整理の為閉館中ゆえに読む本が手元にないから仕方なく読んでいる次第。開館していたら前作で返却している)

前作よりは若干文章も細かい描写が増えて少しは読みやすくなったものの
例えば前作が
「ミカンを貰った」程度の文章だとして
今回は
「ミカンを隣のババアにもらった。
けどよ、腐ってやがんの。こんなもんくれるなよ。畜生!
腹立つことに、あのくそ兄貴が『健康のためだ、食べろ全部!』
何て言いやがるしよ。くそったれ。食えるか、こんなもん!」
てな感じで、一冊丸々一人称で苦痛なうえ、皮肉&イヤミ(?)
的な掛け合いが延々と続きます。
麗しの兄弟愛で「じゃれているのが、ほほえましいんじゃないですか!」と
ファンなら魅かれるポイントなんでしょうが、ノーマルなおばちゃんには
無理です。はい、これが「いい!」と思えるからこそ例の「腐」という
文字が付けられた女子に分類されちゃうんでしょうねえ…
なんとなく、わかるわ…「腐」で片付けられる意味が。

多分、10代とかぶっちゃけですがホンマモンの男と交わった事の無い女性なら
主人公の「キャル」のヘタレ振り、すねっぷりが「かわい~」とか
「そこがいいんじゃない!!」と延々と「良さを語る会」が開けると思いますが
現実のゲートを開けた人間には無理です。
乙女たちよ、延々と処女のゲートを閉じたまま一生を終えてください。毒

一人称ゆえに一体誰のセリフなのか判断が付きにくく、
展開も描写が大まかなのでいきなり飛ぶ感じがするし、
皮肉の掛け合いにも疲れるし、キャラに愛情が持てない限り、
読むことは苦痛です。このシリーズ。

チビ毛玉だけが唯一の救い、ってのもどうかと…

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