題名借り。
偶然神戸を舞台にした話でした。
夫と死別した未亡人が結婚相談所にて相手を探す話なんですが、
文章がかなり平坦で一瞬「結婚相談所のPR的、レポートを小説風にまとめただけ?」と思っていたのですがそうではなく多分、体験談を小説にまとめたのかと。(出版社が自費出版の会社だから)

ただ、男の簡易履歴と人となりが書かれているのですが
ロクな男がいね~な
と言うのが正直な感想。
事実、文中にも
「あんなとこに登録する男はみんな、いまいちよ。
本当にいい男なら、自分で相手を探すって。」

と。

最後は「結婚詐欺」まがいな男と裁判になりそうになるぐらいにもめるし…
しかも。
一番酷な、と思ったのはこの結婚相談所が「手癖の悪い男」と分かっていても
除名せず、どんどん別の人を紹介したりするとこ。
別に登録するのに 正真正銘の誠実な人ばかりでなくてもいいし
ベストマッチングの考慮 を業者がしてくれるわけでもない。

業者はどんどん入会してくれて、成立したら金が入るから下手な鉄砲撃ちまくり と言う図が見えた。

結局、主人公は別の紹介所に入って、一人目で決めてしまうという…
歳の差、12~3という…
「すぐ、介護に入って、遺産もらえる…」と妙に打算的な女に思えて仕方なかった。←年を取ったらそうなるのかなあ…
「詐欺もどき」でもめた男ともイマイチ人間性にピンとこないくせに
「財産、これだけあります」と言われたら「決断に悩むなあ…」とか。
後少ない人生だからこそ、人間性に優れた人を選ぶものかと思っていただけに
「住んでいるマンションに魅かれた…」という物質主義には共感できないまま終了。
でも、やっぱり現役時代は「亭主元気で留守がいい」で
退職後は「ぽっくり逝って、がっぽり遺族年金」が理想かもねえ…

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