http://75552.diarynote.jp/201111052224005639/
これの続編。

けど、前作が例えて言うならスリル満点の急流すべりに無理やり誘い込まれ
「え!え!え~~~~~」と慄いている主人公をよそに「グダグダ言わんと
黙って乗れ!乗るか乗らんかは、終わってから決めろ!(イメージキャラbyヨキ)」てな感じで、いきなり林業と言う職場に放り込まれ、しかも大祭の年だった為にまさに「命がけ」で取り組むさまは、主人公と一緒に読者まで巻き込んで一気に加速して滑り落ちる快感!!!的なものを味あわせてくれた。
読み終わった後「ほ~~~~~」とスプラッシュマウンテ×やその他同様な
アミューズメントマシーンに乗ったかのような爽快感!

まあ、確かに昔は大型アミューズメントパークなんぞなかったから娯楽が
祭りってのもよくわかる。
気持ちを発散させる場所も必要だし。また人との繋がりも構築できるし。
特に若い男女なんぞ「気持ちを伝える」最適な環境だし。(バレンタインなんぞなかった時代だもの)
そう言った意味では「祭り」と言う行事は大切だなあ、と。

で、本作の感想は前作のそんな爽快感は感じられず、確かに「日常」の
どこにでもある「なあなあ感」だけで構成されているので正直、物足りません。
売り上げを邪魔するようですが、どうしても買って読みたい人は文庫まで待っても問題ないかと。
まあ、癒されたい、現代のせわしさに疲れている人はこんなのんびりとした
私たちからしたら「非日常」の生活を覗いてみるのもいいかもしれませんが。
前作が良かっただけに、「劣るなあ…」というか全くタイプが違うから「あれ」を期待して読むのは止めた方がいいって感じかな?

面白くない一つに、ここでは主人公の恋バナが書かれていますが、
正直、しをんさんの書くヒロインって私的には全く魅力を感じさせない
人ばかりを書いている気がします。
中性的と言うか、「どこがいいの?こんなタイプ?」って感じ。
しをんさん、実体験でも恋愛の経験がかなり少ないのかな?
なんかリアリティが無いというか、影の薄い、あまり生きた感じのしない
女性が多い気がする。綺麗な言い方をすると、透明感あふれる、ってとこでしょうが。共感しにくいキャラをヒロインに持ってきているから、余計に恋バナを
書かれてもイマイチ身が入らないのかなあ…

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