う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。
「面白い」と評価するんですかねえ…この内容で。
あまりに「う~~ん」な為、アマゾ×や読書メ×ターで感想を読まさせてもらったけど、メーターに関しては言えばどれも「好評」過ぎて…
世代差をこれまた感じるなあ…

主人公のあまりの選ばれた者としての自覚の無さ が「ありえない…」と言う感想になるのですが…

私の知っている範囲はせいぜい「全中」に出場するレベルのチームぐらいしか知識はありませんので、世界出場のレベルとは全く違いますがそれでもこの「自覚の無さ、知識の無さ」にイラッ とさせられます。

例えば、大事な試合前に髪を濡らしたまま寝て、風邪をひく。
加えて、ショートカットの為、きちんとブローしなければ髪の毛が爆発するのに
寝てしまう。で、朝、髪の毛を濡らしてさらに病状悪化…
ありえます?その、自己管理の無さ具合。
精神的な弱さ。「ここで寝てしまったら、後で困る…」と気力を振り絞るだけの強さは無いんですか???

世界ジュニアに出たのに、その試合のレベルについても知らない。
「枠」に対する知識もないので、自分がどう「動かないと後でどうなる」と言った行動もとれない。
ネットで下調べしませんか?高校生にもなって今の時代。

そして。
一番、ありえないのが「靴」。
実際の試合でもキャスターが「今季、靴を変えましたからねえ…」とコメントしている意味がよくわかったのだが、それだけフィギアにとって「靴」の選定及びこなれ感は最重要事項。
フィットするまでに時間がかかるからおいそれと買い替えたり予備を作ることもできない位「大変」かつ「面倒な」ことなのにそれも考慮せずに靴を選ぶその
軽率さ

今回も違和感たっぷりの表紙イラストの様に主人公が「小学生」なら
この「無知」振りも「スケート界の知られざる内情を読者にも知らせたい!」と言う作家の意図があるのならそれもいいけど、年齢を上げない事には舞台が
世界に広がって行かないからあえて「高校生」でこの失態
演じさせているのか?
いや~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ありえんでしょう。
小学校4年から始めるというのは「遅咲き」かもしれないけど、それ以前に
姉が始めていてしかもスケートの「おひざ元」にいて始める人間が
あまりにも「知識不足」の露呈が激しすぎるでしょう。
例えば初心者が何かを始める時「どこで道具をそろえるか?」と言う問題から始まり、先輩とかに聞く、先生とかに店を紹介してもらうのが筋では?
素人ゆえ、選ぶ基準が判らないからこそ専門店できちんとあつらえてもらうのが筋では?
まさか、安いからとスーパーに入っているスポーツ用品店で買わないでしょう。
初めにきちんと揃えて慣れてきたら自分でカスタマイズしていくので安くてもこっちの方がフィットする、的な感覚を身に着けていくことはあるかもしれませんが。
それなのに、友達が使っていた靴がフィットしたからと言ってそのメーカー、しかも外国製を買う???
買ったとしても調性せずにただ履きました、で満足する?????
競技を始めて6年もたってやっと「足の甲が狭い」と言った普通の靴を買う時でもチェックすることを怠る????
で、ただでさえ調整してもなじむまで時間のかかるスケート靴なのに、
当然靴づれを起こして、炎症させて、大事な大会で滑れなくなる…
と、書いているだけでイライラ。笑
主人公がこの大会で成績を残せないという事は、この「枠」に入れなかった人たちから相当な「恨み」を買うってことも全く分かっていない。
当然、ネットで「悪口」を書かれるのだが、「え?」みたいな「薄い」反応。
連盟の偉いさんがけがに対して「××は脱臼してでも、滑った!」と主人公を怒る場面があるんですが、熱血スポーツに属していない人には「このおっさん、きつい事を言うなあ…」と映るかもしれないけど熱血(人生をかけている)スポーツ人にしたら「当然」と受け止める反応では?
(そういえば、マラソンとかでオリンピックにまで出たのに、不調で欠場した人がいましたが、まさにそれ、って感じ?そこまで来て欠場する???みたいな)

主人公に全く魅力を感じない設定なんですが…
イラッとするんですが…
多分、業界内情暴露を小説という形で表現したいんで、この後も成長して
大きな大会に出るんでしょうが。
応援するの嫌だなあ…この子、て感じ。

p.s

全中に向けての冊子に寄稿した先輩の文章でこんなのがありました。
「全中出場をかけた試合=県大会 で負けた時、一番大泣きしたのが
控えの選手だったA君だった。その時、気が付いた。
俺たち選手は選ばれなかった人の為に頑張らないといけなかったのに、と。
自分為に勝つのではなく、出れなかった人の期待も全て背負わなかったのに
それに気が付いていなかった。申し訳なく思う」

泣きましたね。この文章読んで。(本当はもっと素晴らしい文章でした)
これを書いた先輩は現在、中学校で教鞭をとってます。
こんな経験をしたタイプが顧問になったら正直、怖いです。
ただ強ければいいを求めるのならクラブチームに属すればいい事。
なぜ学校の部活に属するのかと言えばただ勝つのではなく「教育的指導」
も併せ持つから。
ただ勝てばいい、結果を残して自分だけ推薦で高校、大学に行けたらいい。
そんな「傲慢」さが思いっきり目立ちます。けがをしたらそれで終わりだけど。
人間性も何もあったもんじゃない状態で社会に放り出されるんだけど。

ま、体罰問題でも露呈したように「勝つためだけ」に走っている学校も多いんだけどね。

選手は控えの選手の為に全力を尽くす!
いいと思いませんか?

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