夏休みの拡大図 小島達矢著
2013年9月3日 読書
いわゆる「日常の謎」ジャンル。
とはいえ、設定が小学校からの「友達」であるちとせの引っ越しを手伝う
ユリカ。片付けながら出てくる物品を元に「謎解き」をしていく展開。
でも実質は謎解きではなくユリカが長年思い込んでいた事実と全く逆の真実を突き付けられるだけ、と言う読んでいて痛々しい感じもしないでもない話。
特に他人に対して思っていた人物像が真逆と言うより「小さな親切、大きなお世話」でしかない言動が気の毒過ぎ。
ところで引っ越しするちとせはちとせで「探偵役」ではあるけれど部屋を描写される限りは「汚部屋」の住人。小学校一年の教科書から22歳の大学卒業までの教科書がぎっしり本棚に詰まり、中学のジャージすらもご丁寧に置いてあるタイプ。そんな汚部屋住人が昼から夜の6時までに片付けて引っ越しの業者の車に乗って目的に向かうって…設定に無理があり過ぎ。(オチの都合上仕方ないとはいえ、これはあんまりだ)
そもそもそれだけ荷物を詰め込んだ部屋に住んでいる人間が、たかだが
「なりたくもないただの平凡なOL 」になる為に
部屋を片付けるかな?普通、置いて行きませんか?まずそこも引っかかった。
今時の子なら家具もせいぜいニ×リやイケ×で揃えたり通販で買ったりの安物。
ばらして持って行くほどの物でもないでしょうに。それを小学校から使っている学習机まで持って行こうとする…ありえね~
あ、引っ越し作業中に懐かしい&謎解きとは別に、ユリカには「ミッション」がありまして高校卒業式に自分の好きな男子からチトセが第二ボタンを貰っているのを目撃して「付き合っているかどうかの証拠を探す!」というもの。
その為、色々挙動不審な行動に出まくり=机を物色、本棚物色。
とまあ、かなり 趣味の悪い設定。多分、大半の人がこの行動に「引く」と思う。嫌悪感?
大体、高校卒業して4年もたったのに、そんな過去の出来事にとらわれ過ぎているユリカが痛すぎ!あんた楽しい4年間、そんな疑惑で台無しにしたの?
高校3年の担任に各自にピッタリな漢字一文字を贈られた時「豊」って贈られたほど「巨乳 」を武器にしかなったのかと思うと…
これが、式に目撃して、大学入学を機に引っ越し作業…ってことならまだ胸の傷は開いたまんまだからそんな行動も目をつぶれるけど、4年よ、4年。
バカじゃないのか?お前?
他にも弁当を一緒に食べるほどの「友人」でありながら「彼氏ができた」と告白もしなければ付き合っているという噂すら耳に入らなかったのか?とあまりの
無関心さも引っかかる。
ただ、弁当を食べるだけの表面的な「お友達」ですか?って感じで。
その「彼氏」を巡ってまあこれまた「不可解」な行動&エピソードがあるのですが、もうここまで来たら「リアリティーがなさ過ぎて、無理!」って感じ。
どうしても「ミステリー」要素を入れたかったのかもしれないけど、青春ものなのかなんなのか絞り切れずに破たん!って感じ。
まあ、題名に関連したエピソードとして
ラストでいつも間違った行動ばかりとってきたユリカがやっとチトセに
と、それらしい言葉をかけてやれるんですけどね。
が!!!!どうしても腑に落ちないというかありえないのが
一体どこからどこに引っ越すのかわかりませんが、
独身の22歳の一人娘が、引っ越し業者と一つのトラックで
自分の体も一緒に運んでもらう??????????
チトセってよっぽど不細工なのか?ってなりませんか?
ラストのオチにひっかけるとはいえ夜の6時半に出発して仮に夜10時に着くぐらいの距離だから乗ったとしたら、それから荷物降ろすの?
近所迷惑な!そもそも近いのならここまで悲壮感を持って新生活に挑まない。
じゃ、体も運んでもらうのなら朝の便にしませんか?となる。
どうしても夜出発するなら母親なりも一緒に行きませんか?常識的に。
荷物は夜出発して体は朝一の新幹線とか飛行機で行きませんか?
と、性格の悪い人間がこの手の本を読みだしたら「矛盾」というか
設定の無理さをついつい指摘してしまうので、あれこれ文句を言われない様な
設定を考えて欲しいもんです。
このエピソードをどうしても入れたい!!てのがあるんでしょうが、
それを入れたために全体にひずみが出来ている気がしました。
とはいえ、設定が小学校からの「友達」であるちとせの引っ越しを手伝う
ユリカ。片付けながら出てくる物品を元に「謎解き」をしていく展開。
でも実質は謎解きではなくユリカが長年思い込んでいた事実と全く逆の真実を突き付けられるだけ、と言う読んでいて痛々しい感じもしないでもない話。
特に他人に対して思っていた人物像が真逆と言うより「小さな親切、大きなお世話」でしかない言動が気の毒過ぎ。
ところで引っ越しするちとせはちとせで「探偵役」ではあるけれど部屋を描写される限りは「汚部屋」の住人。小学校一年の教科書から22歳の大学卒業までの教科書がぎっしり本棚に詰まり、中学のジャージすらもご丁寧に置いてあるタイプ。そんな汚部屋住人が昼から夜の6時までに片付けて引っ越しの業者の車に乗って目的に向かうって…設定に無理があり過ぎ。(オチの都合上仕方ないとはいえ、これはあんまりだ)
そもそもそれだけ荷物を詰め込んだ部屋に住んでいる人間が、たかだが
「なりたくもないただの平凡なOL 」になる為に
部屋を片付けるかな?普通、置いて行きませんか?まずそこも引っかかった。
今時の子なら家具もせいぜいニ×リやイケ×で揃えたり通販で買ったりの安物。
ばらして持って行くほどの物でもないでしょうに。それを小学校から使っている学習机まで持って行こうとする…ありえね~
あ、引っ越し作業中に懐かしい&謎解きとは別に、ユリカには「ミッション」がありまして高校卒業式に自分の好きな男子からチトセが第二ボタンを貰っているのを目撃して「付き合っているかどうかの証拠を探す!」というもの。
その為、色々挙動不審な行動に出まくり=机を物色、本棚物色。
とまあ、かなり 趣味の悪い設定。多分、大半の人がこの行動に「引く」と思う。嫌悪感?
大体、高校卒業して4年もたったのに、そんな過去の出来事にとらわれ過ぎているユリカが痛すぎ!あんた楽しい4年間、そんな疑惑で台無しにしたの?
高校3年の担任に各自にピッタリな漢字一文字を贈られた時「豊」って贈られたほど「巨乳 」を武器にしかなったのかと思うと…
これが、式に目撃して、大学入学を機に引っ越し作業…ってことならまだ胸の傷は開いたまんまだからそんな行動も目をつぶれるけど、4年よ、4年。
バカじゃないのか?お前?
他にも弁当を一緒に食べるほどの「友人」でありながら「彼氏ができた」と告白もしなければ付き合っているという噂すら耳に入らなかったのか?とあまりの
無関心さも引っかかる。
ただ、弁当を食べるだけの表面的な「お友達」ですか?って感じで。
その「彼氏」を巡ってまあこれまた「不可解」な行動&エピソードがあるのですが、もうここまで来たら「リアリティーがなさ過ぎて、無理!」って感じ。
どうしても「ミステリー」要素を入れたかったのかもしれないけど、青春ものなのかなんなのか絞り切れずに破たん!って感じ。
まあ、題名に関連したエピソードとして
「私、夏休みって人生の縮図だと思うんだ。遊んでばかりいたって、初めのうちは誰も咎められないのに、後半もそのままでいたら途端に怒られるでしょ。私たちは長らく宿題に手を付けてこなかったんだよ。
ずっと目をそらし続けてきただけなの。
でも、時間は待ってくれない。
今まで楽しかった生活とはさよならして、
これからは部屋にこもって溜まりに溜まった夏休みの宿題と向き合わなくちゃいけないんだよ。」
ラストでいつも間違った行動ばかりとってきたユリカがやっとチトセに
「夏休みって、やっぱり人生の縮図なんかじゃないよ。
そんなものが全てだと思ってきた私たちは、未熟で、今まで生きてきた世界が余りにも狭すぎたんだ。山積みの宿題を片付けることは、まだまだ全然終わりなんかじゃないよ。」
「だって、夏休みが終わったらさ、二学期が始まるじゃない」
「そっか、そうだよね。また新しい学期が始まるんだもんね」
と、それらしい言葉をかけてやれるんですけどね。
が!!!!どうしても腑に落ちないというかありえないのが
一体どこからどこに引っ越すのかわかりませんが、
独身の22歳の一人娘が、引っ越し業者と一つのトラックで
自分の体も一緒に運んでもらう??????????
チトセってよっぽど不細工なのか?ってなりませんか?
ラストのオチにひっかけるとはいえ夜の6時半に出発して仮に夜10時に着くぐらいの距離だから乗ったとしたら、それから荷物降ろすの?
近所迷惑な!そもそも近いのならここまで悲壮感を持って新生活に挑まない。
じゃ、体も運んでもらうのなら朝の便にしませんか?となる。
どうしても夜出発するなら母親なりも一緒に行きませんか?常識的に。
荷物は夜出発して体は朝一の新幹線とか飛行機で行きませんか?
と、性格の悪い人間がこの手の本を読みだしたら「矛盾」というか
設定の無理さをついつい指摘してしまうので、あれこれ文句を言われない様な
設定を考えて欲しいもんです。
このエピソードをどうしても入れたい!!てのがあるんでしょうが、
それを入れたために全体にひずみが出来ている気がしました。
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