黒猫の遊歩あるいは美学講義 森晶麿著
2013年11月4日 読書
『謎解き…』の後でこれを読むと5分程度の穴埋め番組の後で、
凝ったつくりの2時間ドラマを見たような気分。
手に取ったのは偶然で背表紙で目を引き、イラストで借りたという…笑
第一回アガサ・クリスティー賞受賞作。
古典と言うべきポオの作品を取り入れつつ、AはBである。BはCである。したがってAはCである、的な理論展開は正直苦手なんですが筆力のある方なんでしょうねさらりと書いてあって(上手く読者は騙されるんでしょうね)。
ポオの作品がまさかそんなに深い意味があったのかあ…と意外な視点の指摘をされた気になるし、その一方で「大学の卒論ってこんな風に書くのかな?」と思ったり。全く関係の無いものを関係がある、と仮定して理論を組み立てていく。
ワーグナーはでてくる、アンディーウオホールでてくる、と読み手の「知識」
「知性」と言ったモノを試されている気にもなりますが…
それは京大卒の作家さんの作品でも思ったことですが。(こちらの方は早稲田)
「こんな本を読んだ上で、こう言ったものを書いてるんですけど。何か?」みたいな。
「すみません。読んだことないです…」と普段の自分の
趣味=読書 の看板を下ろさざるを得ない感じ。
自分の普段している「読書」は読書じゃない!!みたいな。
(読んでいるレベルが低いってことですね~~)
24歳にして大学教授=天才と言う設定を強調するためにもこんな回りくどい
理論展開をしないといけないのでしょうが、やっぱり苦手なんであれこれこねくり回した表現をなるべく避けて、論文的要素をもう少し薄めて「エンターテインメント」性を強めてくれたら助かるんですが。
黒猫と友人の関係も密かに興味あるし。
『謎解き』よりは面白かったです。
凝ったつくりの2時間ドラマを見たような気分。
手に取ったのは偶然で背表紙で目を引き、イラストで借りたという…笑
第一回アガサ・クリスティー賞受賞作。
古典と言うべきポオの作品を取り入れつつ、AはBである。BはCである。したがってAはCである、的な理論展開は正直苦手なんですが筆力のある方なんでしょうねさらりと書いてあって(上手く読者は騙されるんでしょうね)。
ポオの作品がまさかそんなに深い意味があったのかあ…と意外な視点の指摘をされた気になるし、その一方で「大学の卒論ってこんな風に書くのかな?」と思ったり。全く関係の無いものを関係がある、と仮定して理論を組み立てていく。
ワーグナーはでてくる、アンディーウオホールでてくる、と読み手の「知識」
「知性」と言ったモノを試されている気にもなりますが…
それは京大卒の作家さんの作品でも思ったことですが。(こちらの方は早稲田)
「こんな本を読んだ上で、こう言ったものを書いてるんですけど。何か?」みたいな。
「すみません。読んだことないです…」と普段の自分の
趣味=読書 の看板を下ろさざるを得ない感じ。
自分の普段している「読書」は読書じゃない!!みたいな。
(読んでいるレベルが低いってことですね~~)
24歳にして大学教授=天才と言う設定を強調するためにもこんな回りくどい
理論展開をしないといけないのでしょうが、やっぱり苦手なんであれこれこねくり回した表現をなるべく避けて、論文的要素をもう少し薄めて「エンターテインメント」性を強めてくれたら助かるんですが。
黒猫と友人の関係も密かに興味あるし。
『謎解き』よりは面白かったです。
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