緋色からくり―女錠前師謎とき帖〈1〉 田牧大和著

女錠前師、緋名の謎解き。
読む前は勝手に昼はただの錠前師、夜はその腕を生かしての大泥棒…なんて想像していたのですが申し訳ない正真正銘まっとうな超一流の職人さんの話でした。
母の様に姉の様に慕った従姉の謎の死。
その形見である鬢盥（ビンダライ）を片手に颯爽とかつ
事件の謎を追う。
美人で男前そして腕は超一流！と宝塚でやってもらいたいような題材。笑

章と章の間にある「断章」の不気味なモノローグがサスペンスかつミステリ―気分を盛り上げる。
「こいつ、一体誰？？？」と。

サブキャラである猫の「大福」もチャーミングだし、登場人物が全員くまなくキャラ立ちしているのもすごい！
この人うますぎ！

錠前がカチリ、カチリと合わさるように一見別の出来事が
白日の下にさらされた時、謎解きが始まる…

個人的に長尾さんのイラストでぜひ漫画化して欲しいです。
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