散り残る 田牧大和著
2013年11月22日 読書
今回の主人公(の一人)誠之助(せいのすけ)は医者の見習い。
けれどどこか現代の若者そのものの気質で「人間が小さいやっちゃな~」と
思わざるを得ない設定。
まあ、それは一種の「青春成長物語」として見ればなるほどな、の設定ですが。
診療所からいったん薬草の勉強をするために薬問屋に修行に出されて腐る誠之助。
その姿を問屋の娘の早苗はこう評している。
もう一人の「用心棒」の左近を交えての三角関係(?)も描かれるがそれ以上に3人の成長記の風合いがある。
ただ、主役3人の個性と言うか存在感の割にサブキャラの方がいい味を「出しすぎ」感があってこの人の作品にしたら何か物足りなさ感がぬぐえない。
個人的にはイマイチかな。
けれどどこか現代の若者そのものの気質で「人間が小さいやっちゃな~」と
思わざるを得ない設定。
まあ、それは一種の「青春成長物語」として見ればなるほどな、の設定ですが。
診療所からいったん薬草の勉強をするために薬問屋に修行に出されて腐る誠之助。
その姿を問屋の娘の早苗はこう評している。
このまっすぐな青年は、男女や身分の差よりも、まず筋が通っているか否かに重きを置くらしい。春、藤屋にやって来た頃の自棄になっているようでいて、そのくせ周囲に対してどこか身構えている痛々しい感じは、大分鳴りを潜め、面倒見がよく闊達な様子。
これが誠之助本来の姿なのだろう。 を見せていた。
だがそれも時折先刻の様に、売らなくてもいい喧嘩を売ってしまう事がある。
生真面目さや正義感の強さがそうせるのか、それとも、診療所で何かあったのだろうか。いずれにしてももう少し自分にも他人様にも大らかになった方が息をするのが楽だろうに。
もう一人の「用心棒」の左近を交えての三角関係(?)も描かれるがそれ以上に3人の成長記の風合いがある。
ただ、主役3人の個性と言うか存在感の割にサブキャラの方がいい味を「出しすぎ」感があってこの人の作品にしたら何か物足りなさ感がぬぐえない。
個人的にはイマイチかな。
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