三悪人シリーズ第二弾。
相変わらずの3人のだましだまされの化かし合い。
けれど3人三様で楽しんでいるところがミソ。
普段堅苦しく融通の利かない部下しかいない環境で二人と関わることでどこか楽しみを見つけているように感じられる水野忠邦。
金四郎もそれがわかるのか付き合ってあげている感がある。

今回も大掛かりなセットの元で、華麗なる化かし合い劇場を楽しんだわけですが
個人的には第一作の方が面白かった。
と言うのも花魁を足抜けさせた後、さらに京都にまで連れて行くと
ハリウッド映画顔負けのスリルと冒険アクションスパイ大作戦!みたいな
ワクワク感、ハラハラ感、そしてたとえ現世で結ばれなくても一度護る、
と決めた女にはとことん命をかける!と言う超ラブロマンスも盛り込まれていたのが決め手かと。笑
今回一応女性も出ますが、どっちかと言うと「野郎の暇つぶし」が前面に出ているのでちょっとね…
とはいえ、ラストでやっぱり「護るものはとことん護る!!!」と言う精神は健在で男の美学(?)を感じました。
いや~女に生まれたからにはここまで大切にされたいもんですね。
そういや、昨日は「いい夫婦」の日。
お互いにケーキを買ってきたまでは良かったけど、その後口論になったうちには
縁遠い話ですが。
小説の中とはいえ、ラストはハッピーエンドで結ばれて欲しいもんです。
この二人には。

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