先日読んだ、これ
http://75552.diarynote.jp/201312132024089439/
の第一弾。読む順序が逆なのは今回の本が予約入れても1か月以上も、
先に借りた人が返却しなかったから!怒

さて、2作目で「ヤマネ」君のデートコースを作成したり、恋のアドバイスをしたりのグッドジョブ!しまくりの「花」が本作の主人公。
こちらも作者の母校「京大」が舞台ですが、この主人公性格に「難」ありかと…
私の数学嫌いの歴史は長いのだ。
今よりはるかに成績優秀だった小学生の私にとって、
計算テストで七点を取ってしまった衝撃は大きかった。
大学受験の時だって、数学のせいで私の偏差値は十ほど下がった。


リピートします。
大学受験の時だって、数学のせいで私の偏差値は十ほど下がった
主人公「花」は生まれた時から東京都内に住んでた設定。
(就職は東京の割に、いまいち詳細な描写が無いのは???)
で、数学の偏差値のせいで…
しぶしぶ入学したのが「京大」としたら…
これ、もしリアルのコンパとかで「何で京大にしたん?」「上記の理由」とか
言われたら「ひくわ~~~」じゃないですか?
うちの長男の様に京都の無名大学に行っている人間はもちろん私学で有名なところに行っている子たちだって…
「ああ、別世界の人ね…」と。
こうやって大学生の恋愛って柚木麻子が『早生女、女、男』でも
「早生女は早稲田の男としかくっつけない!」と書いておりましたが、
ここでも「京大は京大の人間としか分かり合えない」的なものを感じ取ったのですが…
(麻子と麻子だから??????)

さて、「花」はたまたま参加した合コンで「たっ君」と出会い、
そして相手の気持ちとかはお構いなしに「押しかけ彼女(?)」として
あっさり認められてしまいます。
ほんと、この本の中で(特に最初のあたり)では
たっくんが花のどこを気に入ったか、好きなのか と言った
描写は 一切なく一方的に花の感情だけで話が進んでいきます。
「付き合って」も無けりゃ「付き合おう」も無い。
今時、こんなに簡単にカップル成立するの!!へえ~楽だな~と思った次第。
まあ、たっ君にしても「なんかよくわかんね~そのうち、去っていくのかも~」位の超受け身と言うか全然男女が付き合うという事に関心が無いというか…

で、もっと「変」というか「違和感」は
このように自分の彼 に対して「たっくん 」、
たっ君の寮仲間の「ヤマネ」「アンドウ」と言った敬称扱いなのに、
自分の友人の「アリサ」の彼に対しては
修治 」と思いっきり「呼び捨て!。

修治はお前の「元彼」だったのか?と突っ込みそうになる。
クラスメートにすら「剛君」なのに。
なんなんだ?これ、フツーなの?今時のこの感覚からしたら。
友人の彼を呼び捨てにしているそれをそのまんま書いているこの作者って…

この作者、前作と言うか先に読んだ本の方はあまりにも「ヤマネ」君の恋心がストレートすぎて何も突っ込めなかった感があったけど、あれ、後から考えたら
「姫」と賞されていた女、何婚約者がいて結婚間近のくせしてあんな態度取ってたんかい!!!!怒 とイラッとした気持ちが湧き上がり、今回も
「剛君」の気持ちは単なるクラスメートじゃね~だろ!ってのはわかるもんなのに「天然ちゃん」を炸裂しているところがイラッと。

本作ではどこまでも「押して押して押しまくれ~~~」の花の自己中丸出しのおかげでカップル成立したとはいえ、なんかな~と言った不満はぬぐいきれず
これならまっすぐに伸びて開いて散った花火のごとくの天晴れな「ヤマネ」君の話の方が良かった。

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