なんでも言葉を「ぐ」っと飲み込んでしまうので上司の鏡から
「ぐー子」とあだ名を付けられた鈴宮実深樹(すずみやみき)は
特別国税徴収官(略してトッカン)付きの新米徴収官。

正直、しょっちゅう「ぐ」っと言って言葉に詰まるのがイライラ感じ、
何よりも「お前、もっと真剣に仕事に取り組めよ!!怒 」と
ぐー子に対して相当イラッとしていたんですが、それは伏線で最終的に
「私が悪かったんだ…」と成長の一端になっていたので良かった。
と言うのも、自分の実家の店がよりによって税務署に突き上げられ、
揚句倒産に近い状態に落ちったいわば「敵」に就職するんだから
それ相当の覚悟あってしかるべきなのに「安定が欲しい」ゆえに公務員を選ぶというヘタレ度。この仕事に就くからには、そこら辺の会社員よりもその締め付けの厳しさを知っているんだから逆に滞納者にグダグダ言われて凹んでどうする!!

さて、自分も確定申告の時だけ採用される税務署のバイトに行っていたので、
ここに書かれている
国税局=本店(ほんてん)
各地の税務署=支店(してん)
のびみょ~~な関係が良くわかった。
と言うのも、私が行っていた時丁度、PCで申告書を入力しよう!キャンペーン中(?)だったのか私が行かされていた特別会場を仕切っていたのは
「本店」からの男性。これがまた、えらくキザっちいというか、年くったホストみたいな奴でね。笑 みんなで「ダンディ××」と呼んでました。笑
その人が仕切っていた2週間は支店の人たちは黙々とダンディの指示に従い、
彼が帰った後の期間はこれまた見事にそれまで小さくなっていた某が仕切る、
仕切る。笑
これまた陰で「本店が帰った途端、めっちゃ威張ってんるやん、アイツ。
居た時はあんなに小さくなっていたのにね~~~」と。
まあ、それだけ支店の人間にしたら本店の人間って「けむたい」んやなあ…と。
でも、全然支店の人と本店の人の空気が違っていたんだけど、これ単にダンディだけがあくまでもダンディだったんだろうか??????
鏡も結構服はおしゃれ(びし~~~とクリーニングされたワイシャツとか着ている)な感じの描写だったし。

それと、本文の中で偶然知り合った女の子に自分の職業等を語った上に愚痴っている描写があるんですが(まあ、これも伏線ですが)
私みたいに2か月ほどのバイトでも面接終了時に「あまり、この仕事に就いたことは公言しない方がいいですよ。妬まれますから」とアドバイスを支店の方にされました。
心得ておりますとも!何せ、このバイトの前は市役所の短期要員でしたから。
例の「どこ行ってるの?」の質問に「市役所行ってる…」と答えた時のみんなのびみょ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~な反応は忘れませんとも!!
と、正職員でもない人間でも体験していることをどうしてぐー子はペラペラと
話しちゃったのかな?と。私なら適当にぼかして愚痴るとこは愚痴るけど。
(まあ、あくまでもどこまでも伏線だから…と言ってしまえばそれで終わりだけど)

まあ、次巻以降で鏡とぐーこの関係が変わっていくのか楽しみ。


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