絵画とミステリーの融合作
中盤の「夢をみた」の小説を読んでいる部分は結構面白かったけど、
読み終わったら最初の部分と終わりの部分がご都合主義ぽくて興ざめ。
だって、導入部分の織絵のキャラって最悪。自分が口にしたくない事はだんまりを決め込み、無視!それ、男には通用するかもしれない(=ご機嫌を取ろうとする)かもしれないけど女同士でやられるとマジむかつく!
そういえば学生時代これをやる女がいて都合が悪くなるとだんまり。
こっちにしたら「電話かけたのこっちだよ!!電話代お前が払え!!」って
めっちゃムカついていたっけ。今なら先日私がメールでやられたみたいに
「じゃ、切るわ!」ってこっちからだんまりが始まったら切ればよかった…
てな感じで、性格の悪い女には顔はきれいだけど性格の悪い娘がいて、
絵を通じて娘の性格が治るのかな?と言う展開なのかと思っていたら別にどっちでもいい設定で。
本当に「娘」と向き合うつもりで岡山に戻って来たのか?ってぐらい母娘間の
冷えっぷり。
そんなさえないくすんだ中年女が17年ぶりの再会って…
しかもそこから「何か」が始まりそうな予感を含んで終わってるし。
う~~~ん。リアル感が全くなさ過ぎてラストをイマイチ快く受け止めることができなかった。
これ、子供がいない人とか若い人が読んだらもっと違う意見になるんだろうなあ。そんなにいいか?織絵のキャラ。

面白いのに残念な感のある一冊。
それ、こなん君にも通じるな。

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