読み始めてすぐ「この人、なおき賞受賞作家だよねえ…汗」と。
あまりの アイタタぶり
文体と言うか内容に途中放棄の意見に傾きそうになるのをなんとか最後まで
見届けようと。苦行だった。
何この超時代遅れの下手すぎる 中途半端な漫画を読まされているこの罰ゲーム感。
80年代の「つっぱり」「ヤンキー」「レディース」と言った語を身近に感じていた世代ですらなんというか…平成の子が読んで「面白い」んだろうか?
この作家さん、なんとなく自分の若い頃の文化を「思い出した作品」ばかり
かいているんだろうか?若かりしの楽しかったあの頃系?

鬼ゾリにリーゼントでキメた少年
わずか十四歳のボーイだったのだ。
「ちっ、畜生、あのメスガキ!」
ぱっちりお目めのセイコちゃんカットに続いて…
シャンの足音に振り向く様子は無い。
気絶するほどかわゆい笑みを浮かべて、
二階から、タケルがかける大音響のロケンロールが響いてきた


時代と言うか「トホホ」な語彙を列挙してみました。
ただの思い出話ならまだしも、主人公の「赤緑豆 小豆(あかみどりまめ あずき)」がなぜか鉄を支配し自由に操れるという不思議な能力を持つという…
SFなのかなんなのか全くわからない時代設定に正直、戸惑う。
それ以上にこの内容が「面白い」と思えない自分はいつの間にか
まっとうで常識的な、面白みのない大人
ちゃんと成長したんだなあと気づかされた。
この本を自分が80年代、中学生時代に読んでいたら楽しめたのかな?

それにしても、1700円+税。
文庫本でもお金を払って読みたいとは思わないなあ、これ。
もしかしたら相当相性の悪い作家さんかも。

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