櫻庭さんって、めちゃくちゃ軽い作風と本作の様に重た~い作風の
二通りをかき分ける作家さんなんですね。
こちらはもう重たすぎ、っていうか「ふか~い、深い、底なし沼」を
覗いた感じ。
出てくる女の名前が「白井砂漠」だもん。「砂漠」って女の子に付けるか?
キラキラネームよりなんか残酷な気がする。

ただ、やっぱりこの程度で「なおき賞」って…
男の妻が一体どこを気に入って結婚したとか、人物背景が全く書けてないし。
いやに「唐突な展開だなあ…」と言う違和感。
もっと言えば冒頭描写だと「女が男を殺した」様な書き方なのに
実際は…って言う違和感。フェイクにしてもちょっとなあ…

闇の様なものを書きたかったんだろうけど、まあ実際それはそれでうすら寒い
感じは出ている物の、そっちばっかりに気が行って全体がイマイチなんですが。
それでもしつこく「なおき賞」作家。

コメント