なんか懐かしい~気持ちにさせる一冊でした。
多分、カセットテープやMDウオークマンなどが小物にでてきて、携帯がまだ高価で大人が持つものと言う状況だからこそまだ私の青春時代と被るものがあるからこその感想ですが。
きっと今の10代20代前半になってしまうと「携帯ひとつですべてができる」と言うことが
当たり前だからこそ、きっとこんな「感情のやりとり」すら理解できないのでは?
携帯がないからこそ、理解できる感情。
心配だからこそ家に行って顔を見る行動。
一つの空間にすっぽりと収まってその状態が「心地いい」と感じられるのも根底は同じ。
携帯で文字だけで「大丈夫?」と問われてもどこか物足りない。
手をつないでいてほしい…
触れ欲しい…
もっと一緒に居たかった…
たった3年と言う期間限定の縛りがあるからこそその3年をいかに濃厚に過ごすか。
心、感情のやり取り。
表面的で嫌われるのを恐れて自分の気持ちを押し隠すことが当たり前の今の子たち。
当時、毎日、毎日帰宅後電話でしゃべっていたっけ。
何を一体喋っていたんだろう?
あれほど毎日一緒にいたのに、今じゃ…
あの期間限定だからこそ時間を惜しむようにしゃべり続けていたんだろうか…

最後の『ガーデン・ロスト』はつい2か月前まで次男が受験生だったからこそ、
シバの追い詰められ感が理解できてそれ以上に彼女の母親に「それ以上、娘を責めるな追い詰めるな」と言いたかった。
努力して頑張っているのなんて見ればわかる。
自分が学歴が低いからって娘にその代替わりをさせるなっての!怒
悔しいんならもう一度自分が勉強しなおして大学でもなんでも入ればいい。
実際よくいるよね。
「うちの子、××大学なの!!」と自慢げにいう人。
違うだろ。アンタがえらいんじゃなくて必死に努力して覚えて答案用紙に向かった子供が
えらいんだよ!なにまるで自分の手柄のように語ってんだ?って、いつも思う。
アンタ、一問でも子供が解いた問題を解いたことある?って。
言わないけど。言ったら「自分の子の大学の偏差値が低いから嫉妬してる」って言われるし。
しないよ。だって、うちのこはうちの子なりに努力してそこに行って今楽しそうだから。
これが「こんな大学来たくなかった…」って休んでたら言われても仕方ないけど。
すべてを受け入れて、今楽しくやっているからそれでいい。
そんな風に子供を見守ってあげれない親もやっぱりかわいそうって思う。

若者向きに書かれた本なのにいつも感想が大人の目からになってしまい、
頓珍漢な感想になってしまう…
もっと素直に青春描写を楽しめよ、自分。

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