最近この手のヒストリカルロマンスを適当に読んでますが、
大体中身は似たり寄ったりなんで、まずヒロインの性格がきつ過ぎて、
男は一目見るなり欲情し、女も一目ぼれしている割に
「いけませんわ、いけませんわ。あなたのことなんか大嫌い」
と言いつつ最終的には致すんでありますが。(それがお約束と言うもの)
今回の話は身分違いでまあ実際この時代だとありえないカップルの誕生なのですが
そこにうまいこと「殺人が起こるかも…」と言うミステリー要素が加わり
「誰が狙われ、誰が犯人なのか?」とただのエッチ話では終わらせず、
ロマンチックな描写展開もあり面白かった。
正直この手の翻訳物って、原作がおもしろいのか翻訳者がうまいのかわからない
ところがありますが、本作はきっと両方相性が良かったのでは?と思うぐらい
退屈せずに最後まで読めました。
学者の設定の割には言葉使いが悪く、ヒステリックなヒロインより、
もともとスリで生計を立てていたのが立ち直るために上流階級の言葉やマナーを必死になって身に着けた今回のヒロインの方が上品に思えた「言葉使い」がいかに
大切かを思い知らされた、のでございますことよ。奥様方。おほほ…

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