自分が20年前に誘拐された大金持ちの娘「ロンドン」かどうかを知るために、
田舎から都会にやってきた娘「エイドリア」。
真実を探るうちに自分の母親がだれかに殺されたのでは…と言うただのロマンス小説ではなくミステリーラブサスペンスぽい作品。
しかも今回のヒロイン&ヒーローは彼女が「ロンドン」だとしたら二人は「異母兄妹」であり
近親相姦の関係…と二人の関係も微妙なものになる…
と、確かにおもしろいっちゃ~面白い設定なんだけど。
二人のキャラに全く共感が持てなくて退屈で、退屈で。
×曜サスペンス、2時間もの!がテンポ良く進展しなかったら苦痛、そんな感じ。
しかも名前が「ロンドン」…
これを「東京」に置き換えたら
『彼女は果たして東京なのか?』『東京は一体誰に連れ去れたんだ』…
めっちゃ読みにくいったらありゃしない!ネーミングセンス、悪すぎ~~~~!

普段面白い本って読み始めたら昼寝もせずにイッキ読みするのが、
本作、読んでいる間何回睡魔に襲われ、本がお腹の上に乗ったことか。笑
しかも訳者あとがきで「作者はベストセラー作家でロマンス小説の大御所。
ロマンティック・サスペンスのデビュー作を手直しして再発表した作品」とのこと。
手直ししてこのレベルっ… どんだけレベル低いんだ?
元を生かしつつ切り貼りすると余計にひどくなる典型。
「古い皮袋にワインを入れてはいけない」でしたっけ?忘れた(聖書にでてくる)
どの作家でもデビュー作品と数年たってテクニックを身に着けたのでは作風が変わるのはよくあること。個人的にはデビュー作には新人の初々しさがある分、それはそれで味があるので手直しするぐらいならいっそのこと別作品にした方がいいと思うのだが。

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