2004年発行と言うこともあって、10年の月日の流れを感じる部分もある。
と言うのもP159
私は詳しく話を聞き、様子を観察して、軽症のうつ病と診断できましたが、
一般の開業医の方などは、なかなかうつ病と言う認識を持ってもらえていないのが、
現状です。


残念ながらこの10年の間に
今は何でもかんでも『うつ病』と判断するんですよ。
残念ながら「うつ病」と一度でも診断されたら、新規の生命保険の加入はできなくなります 。」と先日、生命保険を見直しに行ったときに言われました。
ということは、退職する前にカードを作るように、医者に行く前に保険加入は必須ってことで。(違)

題名は大げさですが要は「人間必要な嘘もつけるようになっとかないと。
生真面目に物事を考えすぎるよりもっとおおらかな気持ちでいることが必要」と言ったところでしょうか?
たまにいますよね、「自分にとって都合のいいように考える人」。
まさにあれを「手本」として日々生きることにした方がよっぽど鬱になるよりいいらしい。
「1+1=2」と考えるのではなく「1+1は無限大!」ぐらいの考え方。
政治家も大企業も国民、消費者をだましまくっているこの日本で生き抜くのはあの図々しさを身に着けるのも必要かと。あの人たち、絶対に責任取らなくていいし。
とりあえずは頭下げてるけど、天下り先はあるらしいので。いい気なもんだ。


ところで、本書内にP33
「ホームページに悪口を書かれたから、殺そうと思った」
2004年に長崎県佐世保市で起こった小6少女による同級生殺人事件で、
加害者の少女は警察でこう話したそうです。

(中略)

佐世保の小学生殺人事件で加害者と被害者に、分かれた二人の少女たちは、
このチャットを使って会話を交わしあっていたそうです。
被害者の少女は加害者の少女にメッセージで「あなたの髪型は似合わない」と書いたと伝えられています。
そのことが加害者の少女に「殺したい」と言う感情を持たせてしまいました。
二人は日ごろ仲良しだったそうですから、ネットならではのすれ違いが生じてしまった可能性もあります。


ものすごいシンクロにティにぞっとした。
今回の高1女子の同級生殺害事件。
本書内ではネットでは面と向かって話すよりニュアンスが伝わりにくいので誤解しやすい状況が生まれる。これが直接会って話していたのでは結果が違っていた…と言う展開なのですが。
今回の高校生の二人の間にどんな感情があってああいう結果になったのか多分、
真相は絶対に表に出ることなく葬られるんでしょうねえ…

第二のサカキバラ要素がありすぎて。

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