この手の本で鬼畜的な一冊。笑
身もふたもない言い方をすると

ストーカー 拉致監禁 レイプ

設定としてヒロインがこの作家さん好物の「高級娼婦」。
ヒーローが爵位としては最高の公爵。
一年とはいえ愛人契約をした娼婦があと少しで一年と言う時に失踪。
けれど契約書にはどちらかが契約解除を申し出た場合は速やかに認めること、と有ったにも関わらず執着心の強い男があっさり手放すとは思えないということでの失踪。
しかし、ものすごい執着ぶりそれこそ「あれだけ貢いだんだから金返せ!」レベルで
可愛さ余って憎さ一千倍以上!!的な執着ぶりで居場所を見つけだし、片田舎に閉じ込めもう契約外なので体を開く気も無いヒロインを無理やり蹂躙…

女性の人権を全く無視した横暴ぶりもう読んでいて吐き気そうだった。
と言うか男の一方的な考え方にイライライライライラ…
途中で読むの止めよかなと。
ヒロインが「愛人」だったのは「契約」であり肉体の提供は金のためのサービス。
それを「愛」だと思い込んでいる男。
キャバ嬢に貢いだ挙句相手にされなかったと殺す事件と変わらなさぶりにうんざり。

またこんなことをされても「自決」と言う手段は一切思いつかないヒロインにも共感できないことがイライラ度に貢献。笑
まあ、当たり前のようにきれいに収まって終わったけど、これならいっそのこと男が死んだり、女が死ぬラストの話の方が個人的にはすっきりすんですけどね。
それは別のジャンルの話になるから無理とはいえあまりのご都合主義に鼻で笑ってしまった。

因みに読むのがあまりにも苦痛だったのでカンニングとして「読書めータ~」で
ほかの人の意見を読みましたが恐ろしいことに「感動」とか「これも愛」じゃないけど
絶賛の方が多くて…
前から思っていたけどここの感想よりあまぞ×のレビューの評価の方が自分の感想と近いものが多い。
メーターの方はどうも感性が違う人が多くいるようで。(男にモテたことない女が多数集っているのか?)
というか、自分にこのヒロインのやられたことを置き換えたら許せるか?
公爵がブ男だったら許せるか?
確かにこの作家の設定はどちらかと言うと定石外でインパクトは大きいとは思う。
ある意味、斬新、新鮮。面白い。
けど女性の人権を無視した設定はどうかと思う。


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