先に例の「鬼畜」小説を読んでいなかったら感想は違っていたかも。
恐ろしいもので刺激のあるものを一旦味わうとそれより薄味のものに対して感覚がマヒしてしまうのは薬だけじゃないようで。

とはいうものの、本作本物のスパイをも出し抜いて何もなかったかのように澄ましている
ヒロインのあっぱれ振りは見事!!
テンポも比較的よく、トーンは常に明るめなので読んでいてイライラすることは少ない。

ただ、邦題が…汗
原題は「The Pretender」
http://ejje.weblio.jp/content/pretender
ということと、スパイを扱った内容と文体の明るさからもっと元気な活発な訳にしてほしかった。(冒険活劇といってもいいほどなので)
やっぱりこの「いかにも」的な題名しか付けれないとしたらこの風潮、非常にマイナスな傾向。

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