これを読んでいるといかに本の価値を知らないものがとる行動がいかに愚かだということを身につまされる。
先日(と言っても3カ月ぐらい前だけど…)実家に行った時に「これ、持って帰って」と
食器を大量に持たされた。
その時、食器棚の一番下の部分にそれこそ「夏目漱石全集」だとかその他もろもろ
まあ、ふる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い本がどっさりと。
私が小さい時住んでいた家からあるのでそれはそれは年代ものかと。
その中に、なんて表現するのか名称がわからないのですが、要は本の外側に面した紙の部分が「金箔」で覆われた大型本があります。
なんでも、母が戦時中に疎開していた家の「 窯のたきつけ 」としてどっさりと積み上げられていたのを幼いながらも(6~7歳??)母なりに
「きれいだな、欲しいな」と脇によけたのだとか。
金箔の本の持ち主はその家の叔父さんか伯父さんだか知りませんが、超インテリでしたが残念ながら兵隊に取られて。
で、家の者にしたら「誰も読まないただの紙」状態、邪魔なだけなので「たきつけ」に使っていたのだとか。
恐ろしい…
ホント「豚に真珠」「猫に小判」ってこういうことかと。
因みに母が疎開先の小学校の先生に「こんなきれいな本があった」と何気に話したら
その先生「僕も欲しい」と言うことで数冊持って帰ったのだとか。
母は全く本の価値を知らなかったとはいえ、その先生は絶対に知っていたはず。
それって犯罪?
まあ、「その本を必要としている人の元に行くのが一番幸せ」と今回の話にもあったので
それはそれで先生がちゃんと読んでくれていたらそれでよし。
売り飛ばされていたら…

ついでにその焚き付け用にされていた紙の山に「浮世絵」なんかもあって、
現在それは今母が住んでいるマンションの壁に額縁に入れて飾られてます。
どこまで価値のある浮世絵か知りませんが、そうやって飾っていると「お宝」に見えます。

本を売却するときにやっぱり「引き取り先」を吟味しないと、例えば「ぶっkuおふ」なり
「ふるITI」と言った「今だけ価値のある本」が優先的に取引されるところに持っていったら
二束三文でしょうね。だって、その価値を見抜く「目」を持っている人があのバイトの中にいる?
それより「古美術」と言った系に行くのが一番だけど、母のように「古紙幣」をあろうことか
「銀行」の持って行って、例えば「壱百円紙幣」をただの「100円硬貨」に変えてしまうという愚かなことは避けてほしい。
あれ、母が脳腫瘍の手術後だっただけに「頭がおかしい」状態=認知症もどき
だったような気がする。
銀行の窓口も窓口で「銀行なのでその金額分しか両替できません」とか言わずに
「ここでは両替しかできないので、一度お持ち帰りになってご家族の方に相談されてはいかがですか?古美術を扱っているような店舗だったらもう少し値段が変わるかもしれませんよ」ぐらい言ってくれたらいいのに。
「おれおれ詐欺」のように浸透していたらまだしも「認知症の人」が来た時の対応も少し考えてほしいなあ…
正常な判断ができなくて、もう思い込み一直線で行動しちゃうから。(財布を家族が取った!とか家の中に誰かが居る!!とか妄想がすごい人もいるらしい)

窓口とかも通り一遍の流れ作業せずにやっぱり「ちょっとおかしい」と思ったら
「ん?」と思う癖を付けていたらミスは防げると思うんですけどね。
どんな仕事でも。「ん?」が無くて「ま、いっか~」って流す人がきっとミスの多い人だと
思う。と、全く本の感想とは別次元に行ってしまいましたが。

感想は書くことないです。

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