初作家さん。
正直表紙を見て「ラノベ」と思って借りた。
副題の「イタコ」で「ああ、霊が見えるから犯人もわかるのね」とそれ系の話だと。
けれど、なんていうんでしょうこれ?
どういうジャンルに分けたもんか。う~~~ん。
表紙の「軽さ」とは違い時代設定が「昭和6年」。
舞台は青森と「重い」イメージがありしかも表題作の主人公幸代は元娼妓。
しかも親に二人とも売り飛ばされたという…と、かなりディープと言うかなんというか。
(その割には後半、妙にきれいないいとこの奥さんぽい描写ですが…)
双子の姉の名前が「雪子(ゆきこ)」妹が「幸代(さちよ)」ともう少し名前に凝って欲しかったなあ…
「幸子」(←これで「ゆきこ」、と読む同級生いました)「幸代」とか普通双子だったらなんか関連性のある名前付けませんかね?
って、そこ?!って感じですが。笑

そんなに「イタコ」としての特権を使うわけでもなく、探偵として華々しく活躍する話でもなく。
どちらかと言えば穏やかに粛々と話が進んでいきます。
まだ文章にこなれ感が無い物の、なぜかひきつけられて最後まで読んでしまい続きが妙に気になってしまうタイプです。

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