講談社から出ているけど平安もの。
この作家さん、この手のファンタジーと言うか摩訶不思議と言うか見えないもの系を扱うのなら、現代ものではなく平安や室町と言った怨霊が「生きている」時代で勝負したらいいのに…
この平成の人工的な明るさの元で「目に見えないもの」をいくら表現しても滑稽なだけ。
魑魅魍魎、人が人を喰らう、鬼がいる…そんなおどろおどろしいものを書くのなら舞台設定にこだわった方がいい。
例えば、TV番組で「怖い話」をするときにLEDがこうこうとともっているところでどんなに怖~い話をしても怖いとは絶対に思わない。そこで一つの電燈(できたらろうそくが望ましい)
だけ付けている雰囲気でしゃべったら同じ話でも「怖い」と思うのと同じ。
「闇」ってやっぱり人間には怖いって言う遺伝子がしっかり残っている証拠だと思う。

と言うことで舞台設定を「平安」に人が人を喰らうと言いう設定な本作。
いや~かわいい顔して性格超悪いって魑魅魍魎より怖いよね。
うんうん。性格の悪い人っていつの時代でも最悪!

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