新・神戸の残り香 成田一徹著
2015年7月26日 読書 コメント (2)
全て「切り絵」で構成。素晴らしい!
最初にこんな文章が寄せられている。
神戸の残り香ってわたしからすると「大人の香り」だと思うんです。
猥雑で、ちょっと淫靡で。大人だけが楽しめる、秘密と特別な空間。
薄暗い路地、お酒とたばこのにおい。
大人だけが楽しみ、居ることを許される空間。
いつかはあの世界を楽しめると思っていたけれど、書かれているように「薄っぺらい」街にただただ明るいだけの若者のものになってしまった神戸。
そんな中で少しでも「残り香」を求めて作られた切り絵。
中には本当に「なつかしい」というか「あ、まだあの店残っているんだ!」と言う新しい発見すらも。
作られた成田さんがお亡くなりになられたということで、こうやってまた一つ神戸の残り香が無くなっていくんですね…残念…
p.S
海文堂書店さんが無くなったのも大きな損失の一つだと私は思います。
最初にこんな文章が寄せられている。
15年前、一瞬にして変わってしまった神戸の風景の中で、六甲の山並みだけは変わらない。大きく手を広げて、神戸の街を慈しむようなその大きな存在だけを背後に感じつつ、市街地に下りていく。根っからの神戸人だなあ、と思う瞬間である。
あの震災で神戸の街は大きく変わった。
陰影の乏しい、ずいぶん薄っぺらな街になってしまった。
しかし、根こそぎ変わってしまったわけではない。
探せば良き時代の神戸の面影、残り香を漂わす風景がまだまだ残っているはずだ。
変わらないものを描くことによって今の神戸が見えてこないか。
(中略)
あれから、5年。
神戸はさらに変わり、連載で取り上げたいくつかのシーンもうしなわれた。
JR灘駅、ゾウの諏訪子、山本船具店のモダンな社屋、コスモポリタン製菓、街角のテーラー。
残り香はフッとかき消えて、無臭の渇いた街の風景が広がっていく。
神戸の残り香ってわたしからすると「大人の香り」だと思うんです。
猥雑で、ちょっと淫靡で。大人だけが楽しめる、秘密と特別な空間。
薄暗い路地、お酒とたばこのにおい。
大人だけが楽しみ、居ることを許される空間。
いつかはあの世界を楽しめると思っていたけれど、書かれているように「薄っぺらい」街にただただ明るいだけの若者のものになってしまった神戸。
そんな中で少しでも「残り香」を求めて作られた切り絵。
中には本当に「なつかしい」というか「あ、まだあの店残っているんだ!」と言う新しい発見すらも。
作られた成田さんがお亡くなりになられたということで、こうやってまた一つ神戸の残り香が無くなっていくんですね…残念…
p.S
海文堂書店さんが無くなったのも大きな損失の一つだと私は思います。
コメント
日本全国、どこの街に行っても同じ顔しか見えない。
なんてつまんないのだろう。
全国どこにでもある服屋ばっかり目に付きますもんねえ…
今でいう「セレクトショップ」的にオーナーが厳選したというかこだわった店があってこその神戸だと思うのに…
umieに行っても買うものないし、その足で元町に流れても商店街は寂しい限り。閉店した店舗にわけのわからない店とかが入っていて、雰囲気ぶち壊し…
大丸周辺と乙仲ぐらいかな?個性があるの。でも乙仲は開店時間が昼と言う…汗
若者の街になってしまったね~ コーヒー一つとってもチェーン店ばっかり。