今回出てくる神様が妙に人間くさくて、優しくて、哀しい。
こんな素敵な「隣人」が見えなくなってしまったんだな…われわれ日本人は…
と、妙に悲しく思えた読後感。

ラストの話は出雲大社で「縁結びの神」としてふんぞり返っていると思われていた祭神が家出したり、迎えに来たり…と人間の世界で「あるある」だけに…
そういえば、先日(??)出雲大社の千家家が皇族の方と結婚されましたが
天皇陛下の本当の仕事は「手を振る」ことではなく「神に祈る」ことなので
天皇家と神様とは切っても切れない縁ゆえに、こうして婚姻することによって
絆を強固にしていくのかなあ…とか思ったり。
本来の筋で行けば、サーヤが嫁入りすべきなんですけどねえ…


先日の京都でも思いましたが、外国人観光客の方が真摯に頭を垂れて、
神を敬っているような気が…
彼らが来日して、神社仏閣を訪れてくれることにより影の薄くなった神様が
かろうじて形をとどめている…と思うのは考え過ぎ?

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