要は「出版業界暴露」小説。
これを読むと100冊読んでも「面白い!」と思う本に1冊巡り合えばいい方だということが良くわかる。
私なんて図書館で借りるから司書の選択と言うフィルターがあるからまだましな方で、これを書店でついつい自腹で買うとなるとそりゃ売り上げが減る=誰も買わないのが良くわかる。
出版不況じゃなく、単に需要にマッチしていないだけ。
それに目をそらしてどこまでも編集者のエゴ丸出しで自分たちが作りたい本を消費者に押し付けている現状 だと、そりゃ売れませんわ。

内情暴露はいいんです。肝心な小説の中身がお粗末な本書。
ラストの彼女がいかにできたか、とか本来もっと丁寧な描写があってしかるべきな部分がいきなりカット!!!!!!!!!
自分の作りたい本を作ることだけが目的の編集者さんもさすがに東大卒にはあれこれ言いたいことが言えなかったんでしょうねえ…
常識のある編集者さんだったら「小説として」これは成り立たない、
ともっと突っ込んで指導すべき点だと思うのに。
これが売れたとしたら「幻冬舎」と言うかなり癖のある出版社だからだと思う。
名も無い弱小出版社だと箱も開けられないうちに返品コースだろうなあ…

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