自分の正体を知ったせいかよくわからないけど
1巻目はどちらかと言うと存在感の薄いヘタレっぽかったのに、
今回は主人公が妙に「俺様」ぽいと言うかなんというか…

ところで最近のラノベを読んでいると似たような語彙を使うなあ…と。
正直、誰もかれも似たような文章なので作家名を隠すとだれが
どの作品を書いているのか全く分からなくなる。
因みにこの出版会社の作家が良く使う語彙として
「鑑みる」「逆鱗に触れる」これ、有川さんの作品からよく目にする気が。
「篠突く雨」これ、作家なら別の表現で雨の様子を現してくれませんか?
「曇りなき眼」もののけ姫ですか?
同じような若者向け文庫本の20年前のコバルトだと
これらの語彙のどれかが出てくる作品ばかりと言うようなことは
なかったと思いますが。
「どこかで読んだような気が…」とかどれを読んでも似たような設定…
って読者に思われるような個性のない作品が生き残れるとは思いませんが。
いくら本が売れない時代と言われようが、掃いて捨てるような似たような作品ばかりだから飽きられて売れなくなるのは当然かと。
読書離れではなく、読んでも面白くないから売れなくなる、買わなくなるという
当たり前の事だと思う。
正直、図書館で借りているからこれだけ毎月の数を読むことができるが
自腹だと100冊読んでやっと1冊面白かったという感想が持てるかどうかといった
低レベルな作品ばかりだと金が惜しいと真剣に思う。
選定する司書のレベルも落ちているのかもしれないが。
もっと面白い、心から感動する本、書いてくれませんかね?
読んでいる一方で時間の無駄だな、自分こんなことしていてていいのか?
と自問する時間が増えた気がする。
(特に英語。つまらんものを読んでいる時間があるなら英作しろよ!
だから上達しないんだろ!!と自分でも突っ込んでしまう…)


ちなみに一見まともそうな時代小説の文庫本でさえ
開けば「花魁」「女郎」ものばかりで「わっちは…」とか「ありんす」と言った
花魁言葉で氾濫している。
で、これまたありきたりのように「苦界のみ」とか「籠の中の鳥」といった
フレーズが必ず入っているという…

コメント

ねこって
2016年3月21日22:30

奇しくも「人工知能が文学賞選考に残った」ってニュースになっていましたねぇ。
コンピュータが得意なのって、パターン化されたものの表現だと思うの。
ストーリー展開を考えるのが発送自在な人間で、表現は語彙力無尽蔵なコンピュータ。

今日の涼女さんの一文みて。
・・・確かにそりゃ、ハンパな作家じゃ、太刀打ちできませんがな、と感じました。

涼女
2016年3月22日10:09

ねこって様
同じ出版社で同じ編集者が自分の好みを作家に押し付けているのかな?
と思うぐらいに没個性なラノベ書籍(もしくは同等一般小説)…
正直、出版社の好みをリサーチすれば「傾向と対策」が取れるので
受賞しやすいだろうなあ…と思います。
一発当てれば後は似たようなものを読者が求めている…と勘違いする段階で
売れない本が多数作成される今の日本の出版業界…
因みに、昨日読んだ本の内容は今朝になると全て忘れています…
それだけ没個性…
あと芥川賞はどれを読んでも理解できません。汗&笑