日露戦争後のパリ、と言うことはわかるというか、
無理やりわからせようとしている強引な描写。
ちっともパリが薫ってこない。苦笑
アコーディオン、葉巻の香り、ワインと猥雑さ。
色っぽさ、光と影。あるべきものが全然なくて無味無臭。
どこまでも「平成日本!」。
表紙でかろうじて「パリ」を演出しているけど、
文章だけではちっともパリどころか異国情緒も全く無し!
今時の子、金が無いから外国旅行したことのない子の方が多いから
こんな描写でも「ああ、パリ!!」とか騙されるんだろうなあ…

むなしいあがきとして「巴里」「洋琴(ピアノ)」「天鵞絨(ビロード)」
など漢字表記して「それっぽさ」を演出。あざと過ぎ。
小説を読む人用の本ではなく男同士の友情(?)を好む人用。

どこがいいのかちっともわからなかった。むなしい…

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