書店員が本当に売りたかった本
2016年8月30日 読書 コメント (4)
2012年3月31日に閉店したジュンク堂新宿店。
別に売り上げ不振でもなんでもなく、入っていたビルが閉館するから
それに伴っての閉店だったらしい。
と言うことで閉店2カ月前に文字通り「祭り」をやったその記録。
p68
本屋さんは送られてきた本をただ棚に並べるだけでなく、
売れるようにPOPを付けたりまた売れるようにフェアを開催したり…
地道な影の努力を要する商売らしい。
残念ながらそう言った努力をせずに「ただ売っている」だけの本屋が廃業するのは当然の結果だとこれを読んで思った。
とにかく「熱い!」のである。
本に対する姿勢が。
掲載されているPOPに目を通すと世の中自分が読んでいない本がこれほどまでにもあるのか…と打ちのめされその一方でこうやってPOPを付けるからには書店員は
一回はこの本に目を通しているのか…と気が遠くなる。
そして多分棚さししている限りは「売れない」存在の本を「良いです!買って!」と
推薦した結果、最終日にガランガランになった本棚と、レジに並ぶ長蛇の列と言う
「結果」を出したんだろうなあ…
この最終日の長だの列の写真。
見ているだけで涙出ましたよ。
ただの写真。本当にただのスナップ写真なのにスタッフの「情熱」と
買い手の「本に対する愛情と店に対する感謝と無念さ」が現れているように感じた。
燃えつきた感のある閉店時のスナップは色々な人に感動を与えたんだろうなあ…
p.s
ただこんな「良書」を写真引用で引っ張りたくても出てこないというのは
許しがたい問題なので「密林」と直結してくれたら画像が出てくるので
その点を改良してもらいたいもんだ。
別に売り上げ不振でもなんでもなく、入っていたビルが閉館するから
それに伴っての閉店だったらしい。
と言うことで閉店2カ月前に文字通り「祭り」をやったその記録。
p68
新宿店は普段の知識では太刀打ちできないようなバリエーションの
お客様の問い合わせがあり、勉強にならない日は一日も無かった。
毎日誰かと議論し誰かに本や人を教えてもらい、多くの人が集まっていた。
本屋さんは送られてきた本をただ棚に並べるだけでなく、
売れるようにPOPを付けたりまた売れるようにフェアを開催したり…
地道な影の努力を要する商売らしい。
残念ながらそう言った努力をせずに「ただ売っている」だけの本屋が廃業するのは当然の結果だとこれを読んで思った。
とにかく「熱い!」のである。
本に対する姿勢が。
掲載されているPOPに目を通すと世の中自分が読んでいない本がこれほどまでにもあるのか…と打ちのめされその一方でこうやってPOPを付けるからには書店員は
一回はこの本に目を通しているのか…と気が遠くなる。
そして多分棚さししている限りは「売れない」存在の本を「良いです!買って!」と
推薦した結果、最終日にガランガランになった本棚と、レジに並ぶ長蛇の列と言う
「結果」を出したんだろうなあ…
この最終日の長だの列の写真。
見ているだけで涙出ましたよ。
ただの写真。本当にただのスナップ写真なのにスタッフの「情熱」と
買い手の「本に対する愛情と店に対する感謝と無念さ」が現れているように感じた。
燃えつきた感のある閉店時のスナップは色々な人に感動を与えたんだろうなあ…
p.s
ただこんな「良書」を写真引用で引っ張りたくても出てこないというのは
許しがたい問題なので「密林」と直結してくれたら画像が出てくるので
その点を改良してもらいたいもんだ。
コメント
なのに、密林さんだとか、倉庫コストだけで販売店コストない相手と競合でしょ。
販売店がない=店員雇わなくていいうえに万引き被害も、汚染被害もあわないですから、リスク低いし、出版取次と付き合わなくてもよいわけだし。
まして相手は蔵書量無尽蔵とくれば、そりゃ普通にしているだけじゃ負けますよ。
・・・と学生時代、店員バイトしていた私が告白(笑)
ただ。
ふらりと入った本屋でふと目にした表紙で手に取るというあの出会いが好き。
だからわざわざ出かけることを選びます。
でもネット販売しか知らない世代に、その醍醐味が伝わってゆくかが心配です。
入ってもらわないと、話しかけてもらわないと、販売員の知識も工夫も、届かないんですものね。
倉庫で今働いていて
昔みたいに本との出会い求めるより
ネットで電子図書を利用するかたが
増えてしまって倉庫もずっとは
忙しくなくなったといっています。
私も今日はちょうど本屋に立ち寄りましたが
出会いがなくて(そんな日もある)
何も買わずにかえりましたが
都会の本屋さんはポップつくったり
熱いのですね(*´ω`*)ほっこり。
そういえば万引きが原因で閉店(廃業)したという事件(?)がありましたね。
とはいうものの、ああいう「頑固ジジイ」が経営している本屋って結局ジジイは
レジから一歩も動かず、道路に面している本にはうっすら砂埃が…と言う
そんな「本に対する愛情」が感じられない店で正規の値段を払って本を買う気になる人が何人いるというのでしょう。
むしろ、レジ前から動いて埃が積もらないように気配り目配りしているような店ならば
万引きをしようと言う気すら起こらなかったのでは?と。
気難しい顔をしている店主に「こんな本在ります?」と聞く気になるでしょうか?
一方小さいながらも傾向に特化した店で「××と言う本在ります?」と聞いて
「あるよ」と言われたらもう一気にその店のファンになりませんか?
要はやっぱりただ売るだけの店ではもう商売の基本にもなっておらず、
店主の個性、品ぞろえがもう生き残りのキーではないでしょうか?
それに気が付かずにいつまでも殿様商売をしている店が書店に関わらず
個人商店として生き残れずに廃業して行くのだと、当然の結果だと思います。
関西のお客さんは店員さんに結構声をかける傾向にあるそうですが
関東(新宿)ではあまりそんな「ふれあい」は無かったのに、閉店フェアの時だけは
違ったそうです。
買う人の傾向(性格)も分析してより親しみのある店舗作りと言う戦略も必要
何でしょうね。
現在「密林」経由の中古本が届くのを待っている状態です。笑
内容が大体わかっている物はいちいち本屋に行かなくても
「ぽちっとな」で済みますが、初めて買う本馴染みのない本はやっぱり
現物をパラパラしないことには失敗が多すぎて…汗
本は図書館がメインですが選ぶときに「本が呼んでいる」状態と言えば
お分かりでしょうか?
自分が選ぶのではなく本の方が「これ、いいよ」と言ってくれるそんな感覚です。
最近の新刊本は本当にそれがめったになくて…
また、図書館の本であっても「ハズレ」が本当に多い最近の傾向。
なのでPOPで「この本のここがいい!」と説明してくれたら本当に助かります。
そんな努力をしてこそ紙媒体の本が生き残れる時代になっているのでは?
と思います。