あまり頭を使わずに気楽に読めるように…と選んだのにミステリーだった…
とはいうものの、一言で言えば「コージーブックス」。
過去にトラウマ犯罪を経験したヒロインに再び悪夢が。
事件解決を通してヒーローと段々関係も深めていく。
そして犯人逮捕!でホッと気を緩めた瞬間ラスボス登場!のパターンはお約束。
ぶっちゃけミステリーをはじめから読む気であれば本格派を選んだものを…。
ストーリーは折り返しの登場人物を見れば誰が犯人でとすぐわかるのでなんかなあ…

今回のヒロインはカフェを切り盛りだとかパン屋、その他飲食店経営の独り立ちした女性設定ではないけれど某胡散臭い会社で「人生をポジティブに切り抜ける名言」を作り出すのが仕事。
随所に「未来をつかむために、雨の日も出て歩きます」だとか「未来の物を受け入れます。それだけはたしかです」など出てくる。

ん~~~小説でこのような形でこの手の文章を読むと、
ものすごくこの手の考え方が「バカげたもの」←ヒロインの弁護士の姉がそう表現して妹にムッとされる
にしか思えなくて。
ああ、インチキ宗教にはまるのってこういうことをいうのかと妙に冷めた気持ちになりました。
それも教祖のお言葉ではなくお付の者がひねくりだしたものが人気を得た…となるとねえ…

ベストセラー作家にしては全然というかありきたりすぎて面白くなかった。
題名の意味は過去のトラウマを夢で見て夜中に叫びだすという全然しょうも無い意味深でもなんでもない理由から。

そういえば昔は「宇宙と繋がる」系も読みましたが、それに属する作家たち(?)は
それ単独だと完全コピペになるからまずいので
基本+占い、基本+ノートに書きだす系、基本+風水、基本+開運メイクなど
何かしらのプラスを付けて出版。
単独でそれらの分野を読んでいる人間には「また、これかよ…」とうんざり…
どの分野も読んだことの無い人が「この本いいです!」と絶賛レビューを
書くから騙された既読者が購入する羽目になる。
本が売れないから騙してでも買わせる手法ですか?と言いたい。
売れている本が満足感大とは決して言えないのである。

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