「ファッション」について参考を得ようとする場合、
ただコーディネートの組み合わせ本=
スタイリストの趣味の押し付けになりがち 
よりも書いている人の「本音」というか
「生き方」が書いてある方が為になります。
特に自分の年齢より+10歳まで位が一番フィットします。
それ以上の年齢になると「ピン!」と心に響きません。
まして年下のモデル上がりのスタイリストの書いた本なんてク…(以下自粛)

本書で取り上げられている大半はハイブランドが多いのは事実。
若い頃から現在まで第一線で活躍されて収入がたくさんあるから
こそこれだけ衣料品にお金をかけられるのだと思います。
けれどちょこちょユニク×も取り上げられているので、
「あくまでもファッションはこういう方がいい」と参考にする
程度でいいのでは?

と言うより「辛口」に感じるのは普段自分がしているスタイルを
「大人ではやめた方が無難な服装」と真実を告げられてそのことに
気が付いていなかったことを恥る心理から反抗心が芽生えるのでは?
ただやっぱり年齢と共に服の生地に頼らなければならないことに
気が付いているもののそれに見合う収入が無いのも事実。
槇村さんもあれこれ壁に突き当たってのファッションの試行錯誤が
表れているのが「はじめに」に書かれてます。

クローゼットのポールにかかっているすべての服をベッドの
上にバサーっと広げ、さあファッション祭りの始まりです。
(中略)
ところが盛り上がる気持ちとは裏腹に、鏡は正直な姿を映しだします。
サイズ感がビミョー
ラインがビミョー
素材がビミョー
ビミョーな服が出てくるんですね。
あんなに似合っていたのに?なんで?
結局処分する服を選りすぐって、祭りは「整理」となり替わり、
終了です。丸一日がかりの大仕事。
(中略)
小さい時からこんなことをずっとずっとやり続けて、
もう56歳ですよ?
そうしてたどり着いた結論は、
「服に正解は無い!」と言う身も蓋も無い事実です。
身体は変化する、心も変わる。
流行もうつろう。ベーシックな服でさえ、今と昔がある。
服は旬の物。着るということは、常に途上。
だからこそ、自分の表現になりえるってことなのです。

コメント