オデパン

2006年10月26日 読書
ISBN:4163234306 単行本 藤本 ひとみ 文藝春秋 ¥1,550

いいですわ〜〜実に小気味いい。
「オデパン」とは親のすねかじりのフランス語の略
らしいのだが、その「すね」も小市民のほそ〜〜い
ほそ=====いかじるとなくなるすねでなく
超一流の上流家庭の親のすねだけにスケールが違う。

著者がフランス歴史物に造詣が深いから
もしかしたらヨーロッパの貴族文化ももりこまれて
居るのかもしれないけど。
例えば両開きのドアは「自分で開けず、ドアボーイを
内線で呼んで開けさせる」(両開きのドアを自分で開く
のは使用人だけ。片方の開いたドアを通るのは
その部屋の持ち主より格下の人間のみ)

「車から降りる時は降りたそうなそぶりを見せず
あくまでも運転手等が落ち着いて、開けるまで
座っておく(あせらせて事故ったり、運転手が
怪我をしたら困るから)

あとフランス語だけでなくラテン語、ギリシャ語
での「しりとり」。

冬は寒いからスキーはせず、スキーは夏のスポーツ。7月か8月にスイスやオーストリアで。
冬はハワイかフィジーでサーフィンをする。

って、ほどんど庶民との感覚が全く違う。
オイラは読みながら「スキーはウチのプライベート
マウンテン(?)でしますのよ」って言うんじゃ
ないだろうな、って突っ込みを入れたぐらいだし。

「JJ」や「VERY」の一部読者モデル
よりも更にもっとスケールがでかい人たち
(でも、本人にしたら決められた人生でつまらない。
枠からはみ出せずにもんもんとしている。でも、似たような
境遇だから理解も早い)
庶民から見たら2代目以降ってボンクラにしか
見えないけどもし、これだけ語学や趣味を
当然のように教え込まれているとしたら
つくづく庶民でよござんした、って感じですが。

生まれたときからその階級のマナーが
出来て当然だったら、苦にならないのかもしれないけど。
(皇室のように)

身分相応とはよくいったものだなあ…
ISBN:4569623999 単行本 横森 美奈子 PHP研究所 ¥1,260

この著者、嫌い。
写真が出てないから文章だけで
判断すると、かなりのデブ
というかスタイル悪いんだろうな、と推測。

てか、40になったらミニスカ履くなとか
過去のおしゃれの系統がこうだから
現在もこんなミスマッチに陥っているとか。

勝手に決め付けるな!
お前だけの価値判断だけで
あだこだ書くんじゃねえええええええ!!!
って感じ。

40代になるからこそ経済的にも時間的にも
余裕が出てきておしゃれにも気が回るのに。
だからこそ題名に「40」と書いている割に
わかっちゃいねーな、お前。

誰か Somebody

2006年10月24日 読書
ISBN:4334076173 新書 宮部 みゆき 光文社 ¥900

昨日の「孤宿の人」と打って変わって
現代小説。
ミヤベのよくある「真実が明らかになると
な〜〜〜んだそんなことだったのか」手法。

疑った目で見ていたらなんでもない偶然
すらも犯罪になる…そんな感じ。

でも、2重、3重の伏線と言うか伏線に
ならない本当の真実がにょっきり顔をだし
た時に言いようの無い悲しみがあった。

主人公の男は自分の妻が財閥の娘で
あるなんて全く知らずに好きになって
付き合って、でもそれは他人から見たら
「逆玉」でしかなくて「アンタは恵まれている」
とか「幸せな人にはわからない」と羨みから
ゆがんだ感情をぶつけられる。

なんかオイラと似てるよな…
何の苦労もしてないし、お金にも困ってないし
子供のことで苦労もしてない。
ひたすら「恵まれた人間」である。

最後に主人公が思いっきり親身になって
世話した娘に「杉村さんみたいな恵まれた
人に私の気持ちがわかるはずがないわ!」といわれる。

でも、主人公が必死になって財閥の会長である
義父に結婚を許してもらい、ただひとえに
妻が「好き!!」っていう捨て身の気持ちで
挑んだという努力
ちっとも知ろうとも、見ようとしないで
自分の心を欺き嘘で固めて立ち向かうことなく
「逃げている」人間にこんな事、
言われたくない!!!!!!ってマジ怒りを持って
感じた。

それは自分達では何も手にしようとも
努力しようともせず、ただひたすらに
私の今の幸せを一緒に居ることで
享受しようとしたバイトの女たちとダブルから
だと考えるのは考えすぎかなあ…

後、ずんときたのが
『男と女はね、くっついているとそのうち
品性まで似てくるもんだよ。だから
付き合う相手はよくよく選ばなくちゃいけないんだ』
『人間手のは誰だってね、相手が一番言われたくないと
思っていることを言う口を持っているんだ。
どんなバカでも、その狙いだけはそりゃもう、
正確なもんだから』

孤宿の人 上

2006年10月23日 読書
ISBN:4404032579 単行本 宮部 みゆき 新人物往来社 ¥1,890


なかなか読み進みません。
言わば「室井慎二」的な内容です。
暗いというよりもなかなか全貌が見えてこない
「恐怖」だけが存在していてでも、何が
恐怖なのか見えてこない…
運命にひたすら翻弄されているだけの
名も無き少女達が救いの無い立場のまま
上巻が終わってしまった…

室井さんにも通じる
「お上の都合」によって消されていく
のは「当たり前」なんだろうか?
これは時代小説の形をとっているけれど
現代小説だったらやりきれなさで胸が
張り裂けそうだ。

正直、今、安定した精神状態で無いから
この手の「暗い」小説はよろしくないなあ…

どこまでも前向きで力をくれるものでないと。

下巻が楽しみだけど、借りてないのよね…
ISBN:4062109875 単行本 藤本 ひとみ 講談社 ¥1,995

相変わらず「フランス歴史物」を
書かせたら右に出る者はいない、って感じ。

分厚いけれど引き込まれる、引き込まれる。
それが「真実」ではないにしろ、
ここまで迫力があると「ほ〜〜真実はこうだったのか」
と単純に信じ込んでしまう魔力があります。

映画や絵画で見るジャンヌの容貌&体型と
かなり隔たりがある描写になっていて。
でも、「農家の娘」だったら当時はこんなに
でっぷりがっしりタイプなのかも、と納得。
映画女優だからあんなに細身で当然なのか。

最後に娼婦のジャンヌがラ・ピュセルのジャンヌに
「天のお父様が守ってくださるから、私達は
生活の心配をしなくてもよいのです。」と言われる台詞。

娼婦ジャンヌは己の過去を振り返り、心も
体も研ぎ澄まし隙も見せず身構えて絶えず進み
続けた。止まることは不幸を招き寄せることだと。
しかしこの教えを受け入れさえすれば、
何もあくせくすることはないのだ…

娼婦ジャンヌの生き方が自分にかさなったのは
言うまでもない。

「神様の御心のままに」と信仰に走れば
おいらも仕事探しを止め、日々信仰だけの
生活をしても心が安らぐのか、と。

ありえね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ただ、やっぱり全ては神様が決めていることだから
従うしかないってのはわかるんだけどなあ…
ISBN:4837921590 単行本 松原 惇子 三笠書房 ¥1,365

読んでいたらまた今後の進路を悩んでしまう…
職安に行って2件ほどリストアップしたけど
旦那に「それ、我慢できる?」とメールで返ってきて
「だよな…」。

旦那と言うか現在の収入源が絶たれてなおかつ
自立していけるだけの「資格」を手にしておけ!
とはこれを読まなくても分かるけど。
手っ取り早く収入を得る手段として
趣味で自分が習っていたお稽古を今度は自分が先生に
なるのも月5〜6万はかたいとか。
10年も習っていたらそれなりになる、と。
トールを教えていたサトーさんは今ではしっかり
りんしょくしているし。数万円では我慢できなかった
んかなあ???もったいない。

ネットを通じて商売もいいらしいけど
趣味でしているうちは気楽でも、やっぱり
それが主たる収入、って考えたらなあ。

って、悩んでばっかりで行動に移せないのは
時期ではないのだろうか?
悩まずにぽん!と行動に移せたときの方が
後から思うといい結果が出たし。

45歳以上でいい仕事はないと思え、と
書いてあるのでそろそろ、真剣に考えないと
なあ…と思う反面、フジたち独身組は
私以上に仕事探さないとダメなんちがうの?と
思うんだけどなあ…

実家が裕福ってのも子供の今後を考えたら
いいのか悪いのか…
ISBN:4772100318 単行本 わかやま けん こぐま社 ¥840 しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを作るお話。1970年の発売以来ロングセラーを続ける「こぐまちゃんえほん」シリーズのなかでも、特に人気の1冊。

体中が筋肉痛特に左肩が痛い…
翌日に出ているから、よしとするか…

昨日の大移動で本棚を長男側から
次男側に移動。
今まで側にあったけど取り出しにくい位置だったので
絵本を引っ張り出すことをしなかったわけで。

今朝、早速「今日のお昼はホットケーキが
いいな〜〜」と言い出す始末。
原因は、この絵本!(単純)

ホットケーキを焼く「擬音語」をいかに
お母さん(読み手)が上手く音だけで
おいしく感じさせるかが腕の見せ所!

オイラが本を読むときは「完全アニメ俳優」型でした。

絵本の読み聞かせの「講師」の方の話を聞いた
時に「絵本は平坦に読め」と言われてとまどったことが
あります。
でも、それって聞いている方も面白くないので
気にせず「声優」してますね。
ようは自分が楽しく読めたらそれでいい。

先週図書館で次男と並んで本を読んでいたら
横で紙芝居の読み聞かせしてました。
オイラが役員の時読んだやつだったけど
聞いていても「面白くなかった」。

場所が図書館の中ってのも小声でしなきゃ
だめという「抑制」もあるし。
オイラの時は園児を前にマイクなしの
ぶっつけ本番だったけど、それでも受けたよ。

ようは楽しんでいるか&子供の心になって
(精神年齢低いからすぐ同化)読むのが一番さ!

つきのふね

2006年10月14日 読書
ISBN:4062092093 単行本 森 絵都 講談社 ¥1,470

もともと「児童文学」から出発した人
なのでこの本は中高生向きかなあ?
万引きしたりそれによって友達と上手く行かなく
なったりで、この世代には共感を呼びやすいのかな?

この中にも「心が壊れた人」が出てくる。

自分が中高生の時は「心が壊れる」なんて
身近に感じたこと無かったのに今時の子は
ありふれたことと言うか、ものすごいストレスに
さらされて毎日を過ごしているんだなあ…

と、中学生の長男を見て、気の毒になった
超どこまでもお気楽な母は思ったのだった…

永遠の出口

2006年10月14日 読書
ISBN:4087460118 文庫 森 絵都 集英社 ¥580

「DIVE!」でお気に入りの作家の
一人のなったというのに…

まあ、なんてすれた主人公
なんでしょう(爆

作者が私より1学年下のせいか
時代背景がめちゃ懐かしい。
第一章が小学3年から始まるのだが
お誕生会のプレゼントとしてサンリオの
グッズをチョイスする時の懐かしいこと!!
「キキララ」「風の子さっちゃん」まで
でてきたときには…(みいちゃん、知ってる?)

学年を上がっていって最終的には
現在不倫もしたし、離婚も経験したし
と生々しくっていか〜〜〜〜ん。
でも、なんか普通に淡々としていて
妙な共感を覚えてしまった。
ISBN:4093423717 単行本 押田 比呂美 小学館 ¥1,470

桐原さんのに比べて砕けてて面白かった。

目に鱗が「一生ものに惑わされるな」でした。
カシミア高いから毛玉が出来ても着ていたら
ダメだそう。(普通に考えたらそうだけど、お値段が…)
毛玉できてくたびれきっているのに着るよりも
こざっぱりしたものを毎年買うほうがいい、と。

洋服にも「賞味期限」がある。
一生ものほど目をつぶりがちだけど、気を
つけます。

あと、試着はただだからしよう!ってのも
店員に断るのが下手だから通販でバンバン買って
しまうのですが、今度からはちゃんと普通に
店で買う努力します。

とはいえ、既製服って普通マネキンに似合う
ように作られているらしく、根本から
概念が違う物の中から「自分の体型にぴったり」
くるものを探すこと自体無理っしょ。

身長が標準より5センチは低いから
この段階で「袖が長い」「胸、余る」「丈、長い」
が発生しているのだから。

服買うの難しいねえ…
ISBN:4062741350 単行本 桐原 三惠子 講談社 ¥1,260

これを読んでいて思い出したのが
独身の時は必ずかばんに入っていて
今では持ち歩いていない物。

それは
「裁縫道具」でした。

なんせ制服のスカートのすそを
しょっちゅう落としてましたから。
安全ピンで止めて帰宅するのなんて…

今ではすそが落ちようが気にしません。
(多分、めったにすそ、踏まないし)
ホッチキスでもセロテープでも平気で
止めてると思う。安全ピンが見つからなかったら。

「恋をかなえる」と釘打ってますんで
独身の人に向けてのオシャレですが
例えば彼の友達に会う、両親に会う時の
心構えまでさらりと書いてあるのですが
「え、そんなこと気にしないとだめだったんすか?」って
もう、遅いわな。って感じ。

合コンでもこんな服装でこんな雰囲気で
と書いてくれてあるから、20年前にこの本、
出しといてくれよな、の世界。

今更ここに書いてあることを実践しても
服と年齢が合わない…というドツボ必死。

清潔感と清楚さと仕事するのに問題のない服
だったら普通はOKじゃないのでしょうか?

仕事がめちゃ〜〜くちゃ出来るおねえちゃんが
豹柄+ミニスカ+下着見えそう〜〜ってのが
ものすごくギャップがあって好きですけど。
(ほとんど変態のオイラ)
あ、お乳もお尻もぷり+きゅってのも加算してください。

仕事できるおねえちゃん、そのものが
見たいのがほんね…
ISBN:4861360498 単行本 あいかわ ももこ 全日出版 ¥1,365

オイラはダイエットしたことは23才の時に
一回だけ。それも5キロマラソンに出るために
カラダを軽くしたくて一食抜きました。
今から考えると無茶でした。生理止まるし…
で、それ以外に「やせるぞ!」と力んだことは
ないです。

3食きっちり食べる
    ↓
消化すべく思いっきり動く
    ↓
出す物を出す

これで現在も独身時代と同じ体重を多分キープ
してると思います。(体重計無いの…)
学生時代の就活で40キロ切った時は
もうふらふらだったし、センター辞める前も
40切ったし…
食べたいだけ食べて(でも、一定量きたら
自分でセーブしている)動く!それしかないです。

ママ友で「太った〜」とか「すーさん、
痩せていていいね〜」と言われるたびに
心中「動けよ!」って思ってます。
おやつ食べてる場合ではありません、旦那に
嫌われますよ。

さっきも銀行に行こうと歩いていたら
背中が「こぶ」になった人が居て
「若いのに〜、服、へんな着方して〜」と
見ていたら振り返ったら
超おばさんだった。
ファッションはどう見ても20歳台なのに…

そのこぶは贅肉ですか?

さて本題
この本によると
?成功ウオーキング(運動)
 正しい姿勢で歩く
 一秒間に二歩の速さで進む
 一日60分以上歩く(最低でも15分以上続ける)
?一日2食+サプリメント(食事)
?想像<なりたい自分をいめーじ>(脳)

が魔法のカラダを手に入れる手段だそうです。

要はきちんとした姿勢で歩き続けると
脳からホルモンが分泌され、ストレスに
負けない状態になり、やる気に満ち
筋肉は連動しているのでヒップアップすると
あごのたるみも解消するので、若返って見える
とのこと。
また、歩くのも普段自分が住んでいない町を
歩くことによって「こんな家に住みたい」とか
想像力が発達し、それがイメージとなり
「よし、やったるで!」となるそうです。
ので、一人で歩く方がいいし、朝方のほうが
景色も楽しめるので脳の活性化によろしいらしい。

ツーことはバイトに30分弱かかって
歩いて行っていたのはよろしいことだったのね…
だから独身女どもよりはつらつとしていられたんだ。
(↑違うかも…)

でも、なりたいイメージも欲しい物も無いのよね…
これ自体がもう「だめ」らしい。
人間は本来「欲望」があって当然なものらしい。

困った…

とりあえずヒップが上がるようにだけ
今後意識してボディ改革を。
しかし自分がどんだけ改革しても
肝心の旦那がHしてくれないんじゃ
「宝の持ち腐れ」つーことになるんだけどなあ…

男性版の「魔法のカラダ」を出版してくれ〜

肩ごしの恋人

2006年10月11日 読書
ISBN:4838712987 単行本 唯川 恵 マガジンハウス ¥1,470

過去に読んだことがありました。
直木賞受賞作品。

あっけらかんとした内容で。
少しバブルの頃を思い出させるような
軽さがあります。

落ち着いた萌と華やかなるり子。
私はどっちのタイプだろう?と。

一人で生きていけそうで実は
頼りなく、男に尽くしてもらうのが
当然!と今まで生きてきた女のほうが
新しい職を見つけたりして。

それにしても未婚のままで
子供を宿す話が続くと
「おいおい、育児をなめんなよ!」って
むかっぱらたちますけど。
まじめに育児に取り組んだ者にとっては。
(現在進行形だけど。とりあえずは
成功していると自分では思うけど)

父子家庭より母子家庭のほうが
公的援助もある背景もあるけど
たくましい、って思うのが真実だよな。

燃えつきるまで

2006年10月11日 読書
ISBN:4344001982 単行本 唯川 恵 幻冬舎 ¥1,575

さっきまで一緒にビデオ見ていた
男に突然「別れないか?」と
言われるのって、どうかと思う。

別れるって「ここがいや、あそこもいや」
が積もり積もって、でも、段々嫌になるから
その態度も距離も自然と開きがちだから
双方、仕方ないよね、って思うものだと思っていた。

この本では完全に男が女を捨て、それも
普通の思いやりの有る優しい男、のイメージ
だったのに、「一目見て好きになったように
別に嫌いになったわけでもないけど…」と
抽象的。

女は「なんでよ?どうしてよ?」と
仕事が手につかなくなるまで極限状態。

とはいえ「OLの教祖」である著者は
結婚して子供もいて幸せな専業主婦が
仕事も出来、恋人もいて順調な友人に
嫉妬して…という「おきまり」も用意してくれて。

女性向の小説って「仕事or結婚」ってなりがち。
両方手にできたらまあ、いいんだけど。

結婚が全てではないし、仕事が全てでもない。
その当たり前のことが、なかなか理解できないん
だよね…
どっちが正しくてどっちが間違っている
ってことは、誰にも分からない。

ただどちらも目的なしにダラダラ流されるのだけは
間違っている、と思う。
ISBN:4087746186 単行本 唯川 恵 集英社 ¥1,575

一人の男が急死して
そいつを知る人間が死を通じて
人生を語る…
ドラマの原作になりそうな筋書き。

色々な立場の女が登場して、それこそ
今の世の中よくある話。
結果は直接表現は無く、でも、どこにでも
あるよね、って感じ。

ICO -霧の城-

2006年10月10日 読書
ISBN:4062124416 単行本 宮部 みゆき 講談社 ¥1,890

正直、ちいいいいいいいいとも
面白くなかった

「これ、本当に、ミヤベの作品??」と
首をかしげることしかり。
例えば「日暮らし」だったら時代も全く
違うのに読み進める内に
いつしか本の中に入り込み、頭の中で
どんどん「絵」が浮かび上がるのに、全く。

ちいいいいいいとも「絵」が頭の中に
浮かばないどころか、苦痛さえも感じ
次第に必要な情報だけ読み取る
という、邪道も発生。

で、最後のあとがきを読んで、納得

プレス○2のソフトのノベライズだとか。
なるほどな〜〜〜書き手は頭の中に
「絵」が浮かんでいるから「あの部分」とか
説明しなくてもわかるだろう、って感じかな。

ミヤベ自身がゲームにはまっているのは
「P.R.G]とそのものの題名の本をだしている
ことからわかるけど、ミヤベさん。
もう、この手の本は出さない方がいいです。
せめて、ペンネームでも使って「別物」を
強調してください。

ちなみにICOで検索したら
ゲームは地味ながらもマニアには
2,3周目をさせたくなるほど
おもしろい(?)みたいです。
ゲームをしたことの無い人間には「絵」が
浮かび上がらないのはそういうことかも

日暮らし 下

2006年10月10日 読書
ISBN:4062127377 単行本 宮部 みゆき 講談社 ¥1,680

ああ、そうきたか〜〜
って、感じの終わり方。
どっちかというと、結末を迎えるまでの
やり取りの方が面白かった。

日暮らし 上

2006年10月7日 読書
ISBN:4062127369 単行本 宮部 みゆき 講談社 ¥1,680

上手いですね〜〜ほんま、ミヤベという作家は。
「ぼんくら」と言う本の続編らしい(読んだが
内容はすっかり忘れた)けど、

その時はそうと気づかないけれど
それは初め細い水の流れだったのが
最後には一本の川になる…そんな感じの
持って行き方が素晴らしい!!!!

別の本では「端役」だったのが
こちらの本ではしっかり「主役」を
勤めれるだけ全てのキャラに個性とか
伏線になるだけの深みがあるんでしょうねえ…
上手いわ〜〜〜〜

なのに映画化されると途端に「駄作」に
落ちてしまうのはなぜ???

「上」の中で「嫌いの虫」という短編があります。
一組の夫婦が「好きなのに旦那は心あらずで、
もしかして他に好きな人が…」といらいらしている。
それと平行して隣の夫婦の嫁はある日ふらりと
家を空ける。旦那は浮気しているのでは、と
いらいらしている…と二組の夫婦を通して
相手のことを思えば思うほどこのまま
心ともども戻ってこないのでは…疑心暗鬼。

好きだから余計に相手の気持ちが分からなくて
嫌いになる、嫌いの虫じゃなくて好きな虫なのに…
っていうとこがオイラの気持ちと重なるんだよね…
ISBN:4103010517 単行本 亀山 早苗 新潮社 ?1,260

性癖って夫婦の数だけあるんだな〜〜と
素直に感心しました。

夫婦、という「絆」があるからこそ
世間では「アブノーマル」といわれる
愛情表現をストレートに表現できるのかと。

うらやましいけど。
反面旦那が「SM]とか「スワッピング」の
傾向があったら自分はどう受けとめれれるか
心配…

ウチはまだ「絆」がしっかりしてないんだろうなあ…

すんすん…

となりの寝室

2006年10月5日 読書
ISBN:406212307X 単行本 夫婦仲と性の相談所 講談社 ?1,470

いわゆる、だんなとのHを満足しているか?
ってアンケートを元に聞き取り取材で構成された本。

セックスレスになった人はこんな理由から。
旦那とはHせず、他の男性で自分の性欲を
満たしている人。
それはそれで旦那に「これ以上、求めない」って
割り切っているから家庭は安定。

個人的には旦那以外とはする気はないけど
満足はしていないのが現実。
子供が気になるから「自己解放」に繋がらない。

精神的に開放されてこそ、セックスの意味があると
この頃思うのである。

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