聖なる黒夜

2007年8月5日 読書
ISBN:4048734113 単行本 柴田 よしき 角川書店 2002/10 ¥2,100

RIKOシリーズでも花咲慎一郎シリーズにでも
脇役で出てくる端正な顔をしているのに
破壊的な暴力を持って人、特に女に接する
非常にインパクトの有る人=山内練。

RIKOの時、静香の顔をめちゃくちゃにした上
レイプしたというくだりの時に正直この本を
読み進めていいのか…と逡巡した記憶が有る。

この「聖なる…」によって練の有る意味
壮絶な過去が明らかになってその後の
彼の暴力的な性格が出来上がっていったのが
わかる。
その一方で殺すでなく気まぐれに助けているかに
見える花咲シリーズの保育園延命の処置も
彼の性格の一旦であるのもよくわかる。

もう一度RIKOシリーズを初めから
読み直して見たい気になった。

でも、かなりのハードバイオレンス
&エログロなので一般にはお勧めしない。

エバーグリーン

2007年8月1日 読書
ISBN:4575235555 単行本 豊島 ミホ 双葉社 2006/07 ¥1,470

図書館で何気にそれこそ先入観も持たずに
3冊ほど著者の本をだっと借りたわけですが
自分的には「お気に入り」の作家になったかも。

日常どこにでもいる中学生が大人になって
行く…だけの話なんですけど
なんか昔を思い出してしまうような懐かしい感じが
全体に漂うんですよね、この方の本。

中学の卒業式に「気になる男の子」と
「10年後、ここ、で会おう。その時俺は
ミュージシャン。お前は漫画家になっているんだ」って
約束を交わした結果、女の子は実現させて
男の子は夢破れて…
でも、それが現実なんだよな〜って。

女の子は中学生の時の「想い」に縛られて
成長できて無いし。
10年後に再会したからこそ、次の一歩が
踏み出せた「きっかけ」になったけど。

10年の「想い」「思い」ってものすごい
パワーだと思います。
ISBN:4062123509 単行本 豊島 ミホ 講談社 2004/05/13 ¥1,260

時代背景とかは不明なんだけど、
妙に惹きつけられる一編だった。

「大人になるって?」って考えることも
拒否する気持ちにもならずに「なんとなく」
生きてしまったから、う〜〜んと
考えつつも「ユキ」に対して「楓」は
特別な感情を持っていたのだろうか?
とか大人の汚い考えで捕らえがちになってしまう
「汚い大人」の自分が居るわけで…

日傘のお兄さん

2007年7月29日 読書
ISBN:4104560022 単行本 豊島 ミホ 新潮社 2004/03/17 ¥1,155

これは一般図書からかりた。
でも、児童図書に有る本のような錯覚を
覚えた。

別に平易な文章では無いんだけど
感性が若いせいか、なんだろう?
主人公が中学生とか中学時代を引きずった
24歳とかだからかな?
ISBN:4062693658 単行本 玉越 博幸 講談社 2006/05/11 ¥998

前回の2冊とうって変わって一人称でサクラと
ウラナリの交互での独白(?)

まあ、それに思いっきり騙された
トリックが隠されていてね。
読んでいてウラナリのキャラと違和感があったけど
読み進めていくと、納得。

なんだ〜〜

とはいえ、異性を振る時は「綺麗に」
振舞わないと痛い目に合うだろうなあ…

ウラナリ、北へ

2007年7月29日 読書
ISBN:4062693607 単行本 玉越 博幸 講談社 2005/10 ¥998

ぼけらとした、主人公がよりによってトーさんが
高校のハンドの顧問の先生と食事に行ったり
付き合っていることにショックを受けて家でを
思いつくという…

一人で旅行とか地元とか出たことの無い
情け無い男…
しかしウチの長男もそんなもんか。

今回はサクラの実家に行っていかに
相手の親を説得するか、と言う使命が
あったけど、それも空振り。
情け無い、けど優しいよな。
ISBN:4061487442 新書 牧村 久美 講談社 2006/09/16 ¥651

中三に進級して、高校受験と言う壁に
ぶつかりつつ成長しております。

しかし、なぜこんなヤツばかりなぜもてる?
とひがみ100パーセントで読みました。

まあ、それ以上に高校受験における内申書の
評価とか勉強方法とか長男が読めば言い内容でした。
ISBN:406148723X 文庫 牧村 久実 講談社 2006/04/15 ¥651

少女マンガのような表紙に引かれて
借りてしまった…
内容も「王道少女マンガ」だった。

いわゆる「取り立てて可愛くないし成績も
よくない。性格だけは素直。なのに
もてる男の子に好意をよせられる」という…

中2の設定なので長男とオーバーラップさせて
読みました。
クラブでもちょっとしたことでも
人間関係に悩み、泣いているのね…

しかし、現実の社会と照らし合わせて
めちゃめちゃ美人の幼馴染よりも
ごく平凡普通の主人公を選ぶ彼の好みが
許せない気がするんですけど。(ひがみ)
ISBN:4810427293 単行本 佐藤 康 同朋舎 2001/12 ¥1,890

小説類と違ってパラパラとめくって
楽しめる。
ファイヤーキングやプードルの小物達。
旦那に「これ、いくらするとおもう?」ときいたら
「8000円」
「ざんね〜〜ん。48000円」
「おしいなあ」
「…おしくないけど…」

そんな会話をしながら眺めました。
ISBN:4391131005 単行本 主婦と生活社 主婦と生活社 2005/09 ¥1,365

日曜の夕方に図書館に行きました。
するとじゃりん子がうざうざいたので
仕方なく一般図書へ。
先に紹介した「健康」本の棚に居たら
すぐに私の後ろに50歳代のオバハンが
立ち物色を始めた…

自分が本を探している時に
後ろにとか同じ棚の列に人が居るのは嫌です。
パーソナルスペースを守れよな!おばはん!
とむかつくので健康棚から2冊借り、
裏側の棚に行きました。
誰も居ないので気楽に物色を始めたら
「雑貨」の棚だったようで。

大スキな雑貨の「マニー」の歴史本でした。
いいな〜フレンチカントリーテイストいっぱいで。
優雅にお茶したくなります。
この本を見つけれてひょうたんにこまでよかったです。

しばらくしたらさっきのオバハンやじじい2人も
同列の棚に立ち始め、うんざりしましたが。

自分で買おうか迷っているけど
1500円以上じゃないと送料かかるしなあ…
ISBN:407240313X 単行本(ソフトカバー) 邱 淑恵 主婦の友社 2003/11/28 ¥1,050

結構分かり易かった。
ビリー様でお疲れの足をもみもみ…
ISBN:483767044X 単行本 松永 みち子 マキノ出版 2005/07 ¥1,260

ビリー様でお疲れ状態なので
マッサージを兼ねて挑戦したいと思います。
ISBN:4062693534 単行本 香月 日輪 講談社 2006/02 ¥998

おもしろかった。
10歳の女の子なのに妙に威厳が有る。
喋り方も妙に年寄りくさい…
しょうがない背景が有るけれど
10歳の子にしたら過酷だなあ…

2巻で終わるみたいだけど
違う題名で続きそうな…
てか二人の関係が男女の関係になればいいのに…
児童書ではそこまで書き込むのはご法度かな?

児童書ではなく一般図書で発行して欲しいです。
ISBN:4062693704 単行本 石崎 洋司 講談社 2006/10/11 ¥998

バンド、か…
高3ぐらいかな、友達がバンドの
はまってたなあ…
皆で「止めとけ、止めとけ。あんな汚いの。
売れるわけ無いし」と、まあ妙に現実的な
アドバイス(?)して、半分からかっていたなあ…
(遠い目)

ただの家出ではなく「夢」を追いかけ実現させようと
する少女…
う〜〜〜ん。
「こんなことで」家出されたら、親としては辛い…

やっぱり、「親」の視点になってしまう。

とはいえ、自分の夢を実現させてくれる
バンドを見つけるために今までの「真面目」な
生活を捨てて、未知の世界に飛び込もうとする
勇気は若いうちしかだめだろうなあ。

同世代でも初めから「無理」と行動すら
しようとしない子は多い。
だから、一歩ふみ出した子に嫉妬もすれば
憧れもする。
それはどの世代でも有ることでは無いだろうか?
脱サラして自分で店を持つとか、留学するとか。

一歩踏み出す、勇気。
あきらめたらダメなんだよなあ…
若いときのほうがしがらみが無い分、踏み出しやすい。
家族持って、責任を背負わされたら
身動き取れなくなってしまうから。
ISBN:4061485989 新書 まつなが 陽一 講談社 2002/08 ¥651

主人公が少し成長して、三日月の夜に
猫と喋れなくなった。
それは少女から女に変身していくことに
関係在る?

初潮がやってきて気になる男の子が現れて。
微妙にストーカーモドキな不気味な事件もからんで。
犯人はすぐわかったけど。

こうやって子供が大人に変化していくんだなあ…
と懐かしいというより、知らない間に大人に
なった自分が居る…
ISBN:4061485393 単行本(ソフトカバー) まつなが 陽一 講談社 2000/08 ¥609

著者は「西川つかさ」さんです。
レビューはイラストの方が優先されて名前がでるのかな?
というか、文より絵のほうが有名なのか?

児童文学的な一冊でした。
小学5年生の女の子が
火曜日の三日月の夜だけ猫と
喋れるという…

ペット飼っている人間にとったら
理想だけど。
何を言っているのか分かるって。
反面ウチの仔だと「お母さん、ご飯」
「お母さん、散歩」
「お母さん、出して」
「お母さん、触って」…

うるさいだろうなあ…

ウラナリ

2007年7月19日 読書
ISBN:4062693569 単行本 玉越 博幸 講談社 2005/07 ¥998

著者は「板橋雅弘」さんで「BOYS BE…」の
原作者だそうです。
ここ最近児童書の方を彷徨っていますが
児童書の宿命と言うのでしょうか
同じ著者の本があっちの棚、こっちの棚と
むちゃくちゃな置き方をされていて
にわか「図書館所員」になって同じ著者の本を
固めてしまうという…
シリーズものは一気に読みたいのに
あっちに有ったり何巻目だけが抜けていたり…と
あまり嬉しくない状況。

この本は一巻しかなかったから「読みきり」かと
思って借りたらレビューには後4,5冊は
続編があった…

中学3年生の男子が主人公。
無気力からか部活も入ってなかったのに
ハンドボールを始めることになり
サクラという暴力少女が絡んでくる。

今時の本に出てくる主人公、特に
男の子ってなんでこう、自分の事を
口にするのが下手と言うか、気が弱いのだろう?
読んでいてムカムカしてくる。
そういう意味でもサクラの暴力に走る
気持ちはわかるような、でも単に暴力を
振るっている我儘女だけなんだけど。

女にやられっぱなしで恥ずかしいと思う前に
この女を好きになるというのは、お母さんは
許せないなあ点…
もっと背筋伸ばして、しっかりやんなよ!
ISBN:4062693577 単行本 綾峰 欄人 講談社 2005/09 ¥998

色々なペンネームをお持ちなかたで
その中のひとつに「天樹征丸」が有る。
「金田一少年の事件簿」の原作者の方なのね…
って、どっちでもいい事ですが。

児童書で見つけたシリーズ。
SFものというかサイキックもの。
内容はまあ「マンガ」ですがそれなりにおもしろかった。

ただ、SFものって「大風呂敷」広げすぎたら
後が帳尻合わせが大変。
「ご都合主義」でうやむや、ラストしょぼ、が
お約束って多いし。特にマンガはね。

って、やっぱり楽しめてない「大人」の
自分がいるわけで…
ISBN:4087747700 単行本 恩田 陸 集英社 2005/06 ¥1,470

蒲公英。
読めます?この題名。
正解「たんぽぽ」です。



読めませんてば!

「常野」シリーズです。
恩田作品の中では好きなシリーズ。
今までは少し毛色が変わって時代が昭和初期ぐらいで
しょうか?

透明な風景、穏やかな風を感じられるのですが
ラスト、

泣きました

聡子様の心の美しさ。
「凛」とした心の持ち主とでもいうのでしょうか?

残された者にとって、愛する人の最後を
看取れないという事は「念」を残してしまう。
なぜ、この子は助かってうちの子は助からなかったのか…

尼崎の列車事故でもそうですが、「最後の様子を
知りたい、どんな気持ちでどんな様子でいたのか」を
残ったものは知りたがる。
光比古さんの持つ力を「今」の人に使ってくれたら
どれだけの魂が救われるか、と思ってやみません。

海時間のマリン

2007年7月17日 読書
ISBN:4835442032 単行本 早川 司寿乃 ブッキング 2005/12 ¥1,575

一般図書で目新のが無くて
児童書に河岸を移したら、見つけました。

名木田恵子=水木杏子=キャンディキャンディ原作者



児童書なので楽に読めます。
昔で言うコバルト文庫?
まあ、悪意が存在しない綿菓子のような本
ってとこでしょうか?

しばらく児童書をさまよいます。

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