ISBN:4344007840 単行本 加納 朋子 幻冬舎 2005/05 ￥1，785

難関高校に合格したにも関わらず
親が入学金を「だって〜お金なかったんだもん」で
済まされた挙句（当然高校に行けず）、
両親ともに夜逃げせざるを得ない状況って
もし自分に降りかかってきた災難だったら
どんな気持ちで過ごせただろう…

とはいえ、照代は素直でも純朴でもなく
ちょっとひねくれていて、可愛いキャラではない。
無愛想だし「ありがとう」も素直に言えない。
でも、この土地で暮らしていくにつれて
「少し大人」になっていく…
「千と千尋」みたいな話。

作者に少し心境の変化があったのかな？
ちょっと「きつい思い」みたいなのを
感じる。

ISBN:4087746755 単行本 加納 朋子 集英社 2003/11 ￥1，785

一人の同級生の死を通じて
それまでの人間関係とか相手をどのくらい
理解しているかが、各自それぞれ思い巡らす
短編だけれど全て繋がっている作品。

高校のソフト部の先輩後輩。
ただそれだけの付き合いだけど
卒業してまでは…ってのはよくあること。
その中でも「ムードメーカー」であった
「チーズ」が死んだことによって
チーズと一番仲が良かった子がなぜか
葬式に来ていない…
ちょっとだけサスペンス風味だけど
最後まで読んだら「相手を思う気持ちが
微妙にすれ違ってしまった」と言う結果に
ちょっと悲しい気持ちになる。

誰が悪いわけでもない、
ただ、みんなの気持ちがその時は
自分の事で精一杯だったから
思いやれなった。
そんな自分を数年後に責める気持ちもわかるし。


自分自身、短大の時
この小説にでてくる「千寿子」と言う名前
それもぴったしあだなが「ちーず」だった子が
友達にいたけれど、私の結婚の時に何か
腹立つことがあって「絶縁」したっけなあ…と
苦い思い出に浸ってしまった。

原因とかが思い出せないぐらいのきっかけ
なんだから大したこと無いんだろうけど
その時は彼女のこと、絶対許せない！って
怒った記憶だけがある。

ISBN:4837670636 単行本 舛岡 はなゑ マキノ出版 2006/09 ￥1，260

佐伯さんの本と同じように「美容」の棚に
置いてあったけど、これ、絶対
「宗教」「心理」「精神」「生き方」の棚に置くべき。

眉を整えて、つやの有るメイクをしたら
「幸せ」になるのだそうです。
で、綺麗になった自分を受け入れ、
心ウキウキになったらあとは
「天国言葉」という「ありがとう」「感謝します」
「ついてる」と言った前向きな言葉をどんどん
発するようになれば幸せになるそうです。

類は友を呼ぶ、ではありませんが
「きちんとした心の持ち主」のところに
その人柄にほれた人がどんどん集まり
自分も前向きな考え方、発言を心がけると
幸せに一歩近づく。

確かに不幸そうな顔色の悪い、つやの無い
人と喋りたいとか一緒に居たいとは思わない。

明るくはじけた雰囲気の人の側にいたい。

ただ、天国言葉の反対の地獄言葉も存在し
天国言葉を口にしだした途端、貧乏神とかの
魔の手が伸びて「ちぇ、やっぱりいいことないやん」と
地獄言葉を発する落とし穴を用意しているとか。

めげずに「天国言葉」を口にして
「許します。あなたを許します。
今日、人に対して嫌な気持ちを持った自分を許します」と
受け止めることが出来る優しい心が持てたら
いいよね。

アホな事をしている人に対して
軽く流せるような大きな心が持てたら、と思う。

ISBN:4479300406 文庫 佐伯 チズ 大和書房 2006/08 ￥580

まだ45歳にはなってませんが、
まあ、来るべき時期に備えて読んでおく価値は
ありました。

「若いこの服を買って、着て
似合う？と喜んでいてはダメ」ってのは
痛いなあ…
若いこの服、安いんだもん…

「私を見て」と主張する20代メイク
「大人の知性と清潔感」が求められる30代メイク
「品格と輝き」を心がける40代メイク

だそうです。

40代のメイクは「中心へ」「上へ」を心がけ
「チーク」を効果的に入れると良いとか。

ビリー始めて、この暑さで
メイクなんて日焼け止めしかしてなかったので
これから涼しくなるので（期待して）
まともな化粧を心がけます。

ISBN:4488012981 単行本 加納 朋子 東京創元社 2004/05/31 ￥1，785

この作家さんの文章はなんかものすご〜く
穏やかで軟らかい。
自分より年上の人だろうな、って思うぐらい
人間を優しく見守っている感じ。

「ななつのこ」がこのシリーズの一冊目となるのだけれど
どんな話だったのか、忘れちゃった。
何気ない日常の出来事を「推理」して
納得させられる。

誰も傷つかず、傷つくことなく。

現実ではめったにそんなことに
遭遇できることは無いから
この小説の中だけでも「優しい気持ち」に
なれたら、と思う。

ISBN:4048732129 単行本 白倉 由美 角川書店 2000/05 ￥2，310

悲しいぐらいに「全く分からなかった」本の一冊…
理解不可能と言うべきか。

パラレルワールド、翼ある者、時空越えなど
SF的な物は好きな方なのに、それでも
ちっとも分からなかった。

てか、話が飛びすぎて？？？？
初めは普通に読めたが、ミルナが飛んだ途端に
世界観が変わり後は完全斜め読み。

漫画家さんらしいけど、なぜ、急に作家になったのか？
漫画の方がこの不思議な世界観は少しは理解できるかも。
で、「ミルナ」は「見るな」の意味があるの？
主人公に課せられた運命とかあるの？
ちっともわかんね。

エンコーとかドラッグとか簡単に
男とセックスするような今時の
高校生の風俗を書いた本も理解できないけど
これもある意味、理解できないジャンルだった。

ISBN:4048736531 単行本 白倉 由美 角川書店 2005/11 ￥1，890

う〜〜ん、不思議な本を借りてしまった。
「シッポがある少女」という設定ですが
なぜ、シッポがあるのかは不明。

現代とシッポの少女について語る（過去）が
行ったり来たりして、段々わからなくなる。
幻想的、とでも言うのでしょうか？

ラストに神戸の「萌葱の館」が舞台となって
でてくるので、元：神戸人としては嬉しい。
（一種のコンプレックスになりつつあるようだ…）

でも、やっぱり「澪」とは何？
なぜ結婚してすぐ離婚に至ったのか
が説明不足で、丁寧な書き込みとは言えない。

全体的に「不思議な」雰囲気がただよっているから
そこまで書き込む必要は無い、といえばそれまでだけど
「ミヤベ」とか書き込む作家に慣れていると
「それ、無理やりじゃね？」と突っ込んでしまいそう。

ISBN:4794211309 単行本 川本 英明 草思社 2002/04 ￥1，575

魅力的な題名ですが、こちらは「精神カウンセリング」
に訪れた人たちの悩みからの分析。
文章は前回書いた『女で…』よりもずっと読みやすかった。

ただ、カウンセリングに来た実例で
「じゃ、どのようにアドバイスしたの？」という
一番肝心な部分が抜けており、訳者が
「ページの都合でカットしました」と。

お、興味深い実例だ、うちとかぶる！！と
読み進めるとすぐ、違う実例…

全く「お預け」状態で読む意味ねーじゃん！（怒）

作者に言わせると「性欲とは精神の在り方と
結びついている」と言うことになり
「生きていく活力」でもあるらしい。

現代人は疲れすぎてセックスする元気もなけりゃ
過去のトラウマや生活習慣によってセックスを
抑圧されており、自己解放に結びつかないとか。

けっ！日中スポーツにいそしんで
夜はそれでスコーンと3分で寝てしまう
旦那はどの様に分析してくれます？
単にアタシが魅力の無い女、の一言で
片付けられうちまうんですが！

ISBN:4901142658 単行本 泉 典子 アーティストハウス 2001/10 ￥1，470

柔らか〜〜い題名の変わりに
中身硬すぎて、ちっとも分からなかった。
論文的というか、一般図書向きの文体ではなく
本当に「論文」。
しかも大学生が書いているかのような
「ここはまだ研究してません」
みたいなあいまいさがあって、
余計に「で？何が言いたいの？」と
混乱するばかり。

2001年に出版された割に
研究内容が「未だ未研究分野」と言う説明が
目立つから古い感じがした。

訳者がこの分野に詳しくなくて
こんな硬い文章になっておもしろくないのかな？

ISBN:4797671319 単行本 香山 リカ 集英社インターナショナル 2005/05 ￥1，000

漫画をこんな風に冷静に分析しちゃ、
だめですよ…
てか、私あほなんだろうか？
ちっとも何が言いたいのか分からない上。
「勝利学」ってわりに

ハチと言う女は単にアバズレ（死語？）で
誰でとでもやった挙句父親がどっち？と言うヤツ
だし、ナナはあの外見に似合わず繊細らしいが…
こっちの方が「女の子」らしいときたもんだ。

まあ、現実社会にも「わたし〜こんなことできない〜〜」
とぶりっこ（これも死語）している女に限って
「この男は離さない！」と執念で奪い取るヤツとか
か弱そうな外見とは似つかわしくないぐらい神経
図太すぎなヤツとか。

恋だ愛だ結婚だ、それしか頭にない
のがハチという女らしい。
でも、図太い。
こんなやつの方が生き残れるんだよなあ…
周りに迷惑掛けても、気づかないから。

ISBN:4062138417 単行本 桐木 千寿 講談社 2007/03/16 ￥1，260

「そらよろしおすなあ」と言われて
「ぜんぜんよろしくない」と言う意味がある
なんて、関西人といわれる地域に住んでいる
私でも知らなかった。

京都の人ってよくわからないって言うのは
こんな風に「言っている言葉と気持ちが
いわゆる一般の感覚と違う」のかもしれない。

ゆえに「腹黒い」と言われるのかも。
先日京都に行った時に「このホテルの
従業員、感じわる〜〜〜」と思ったのは
京都人気質から来るものかも。

「世間が狭い」と言ってしまえばそれまでだけど。
誰でもウエルカム気質の神戸で育ったモンにしたら
なじめませんわな〜〜

合宿に行かずに、です…

ISBN:4568221250 単行本 アルテイシア 美術出版社 2006/03/01 ￥1，575

一冊目は「オタク度満載！」って感じで
アルのほうが59番さんに対して
「違い」とか「共感」の度合いを楽しんでいる
感じだったけど、今回はぐっと「真面目度」アップで
真剣に以下に自分が59番さんを必要として
無くてはならない存在であるかを認識する為の
心理的な変化の軌跡ぽかった。

まあ、「考えてみるわ」のメールに
あわてて「結婚するぞ！」と言い放つところは
男女の性別的な既存の役割を全く無視して
「私が決めた。私が結婚したい」という
さすが社長！って感じだった。

「私が」って言うのが大事だし
スペック的に見て全然釣合わないのだけれど
それが苦にならないほど「必要な人」というのは
貴重かもしれない。」

ISBN:4568221226 単行本 アルテイシア 美術出版社 2005/06/17 ￥1，575

なんていうか、アニメの知識が無いと
会話にならないね。
とはいいつつ、結構注釈なしでも理解してしまった
自分もアニメオタクなんじゃないかと思ったあたり…

旦那が今していることも「オタク」なんだろうか？
相手が「真剣に打ち込んでいること」を
邪魔するというか、何でそこまで必死に真剣に
取り組んでいるのか理解できないから
「そんなことしている時間があったら
遊びに連れて行け」とか
「仕事で休むならまだしも…クラブの合宿かよ」って
言ってしまう自分が狭すぎるのか？

自分も好きなことを「止めろ」「するな」
って言われたら嫌な気分になるのに
旦那に言うのは失礼なのか。

とは言うものの例えば夫が妻に
「そんな金にもならないような趣味、やめてしまえ」って
言って止めた人って多いと思う。
専業主婦なら確実に。
「食べさせてもらっている」
「養ってもらっている」という引け目から。

一方男のほうは例えばゴルフでもパチンコでも
行きたいだけ行って散財しても「やめろ」
と言われてもやり続ける。
なんかおかしくないですか？

それを言わない人だから59番さんと
付き合えるんだろうな。

「僕が守らなきゃ、誰があなたを守るんですか？」

全ての女性が手にしたい言葉の1つでは無いでしょうか？

旦那は言わない。
私が酔っ払って次男相手に大笑いしても
「今度から飲むな！酔っ払い！」と怒鳴って
自分だけさっさと風呂に入って寝てしまう人。
「お母さん、寝たらアカンで」と
一緒に風呂に入って「ここ掴んで。はい、立って」と
指示してくれる次男が好き。

旦那より絶対次男が好き！
一緒にケロロ軍曹の歌を歌ってくれる次男が好き。
一緒にへんな踊りを踊ってくれる次男が好き。
メソメソしていたら「よしよし」頭なでてくれる
次男が好き。

相手の気持ちをいち早く察して、それを口にしてくれるか
全くあて外れな言動をして私を追い込んでいくだけの
人か。

失敗したよな、夫選び
つくづく思うのである。

もし旦那がただの近所の人だったらどんなによかった
ことか。
「いい人ですね〜」で済ませれたのに。
夫でも父親でも「男」以外の存在であれば
「いい人」で済ませれたのに。

「男」としてはアンタ、さいてー

人の恋愛話を読んで「うらやましいの〜」と
思った瞬間、自分の恋愛は終わっている気がした。

ISBN:416325160X 単行本 あさの あつこ 文藝春秋 2006/08 ￥1，470

「バッテリー」のあさのさんの本。
一般図書にありました。
確かに内容は「児童」ではなかった…
女子高生の「恋心」について。
それも女性に対する、踏み込んでいいのか
この人を自分の側に置いていてもいいのか…
常に距離を置いて人にも物にも接してきた
主人公が「彼女」だけにはどんどん素直になって…

「離れたくない、側にいて欲しい。
何十年経っても側にいるのはこの人で居て欲しい…」
切なる想い。

今側にいる人と出会った時、ほとんどの人が
その「願い」を心に持っていたのに
なんで「結婚」とかしちゃうと忘れて、
そのことすら否定する気持ちになってしまうのか。

切なる想い、違う意味でうらやましい。
戻れるのなら…

ISBN:4062693720 単行本 玉越 博幸 講談社 2006/10/11 ￥998

相変わらずの情けなさに読んでいてイライラ…
精神的にひじょ〜〜に悪いシリーズ。
自分の言いたい事も言えず、周りに気を使いすぎる
というか自己主張しないというか。
「M」としか言いようが無い。
サクラが「S」になる気持ちがよくわかる、
というよりも、私ならこんな情け無い、
気の弱い男いくら我儘を許してくれるとはいっても
カレシにするのは嫌だ。

ただウラナリの性格は両親の離婚後
父親に引き取られて二人でそれなりに
気遣って生きてきたから形成されたせいかくなのかも
知れないかと思うと、有る意味で不憫である。

母親は再婚相手の子供を妊娠し、
父親は自分のクラブの顧問とできちゃうし。
ちょっとは子供のこと（精神的な部分）を
もっと考慮してやってもいいのでは？と
同情を寄せる部分も有る。

父親、母親といえども所詮はメスとオスという
のを主張するのはどうかと思う。

ISBN:B000TZTGHE 雑誌 マガジンハウス 2007/08/01 ￥400

これって一体何歳をターゲットにしている
雑誌なんだろう？
40前、既婚者ですが買ってしまった。
独身の時なら照れて絶対買えないけど
今の子は堂々と買えるのかなあ…

で、袋とじに20代男性のヌード写真が
付いていたんだが…

全然欲情、しねえ…

け、貧弱な身体じゃのう。
表紙の某ダルビッシ○の
「鍛え上げられた身体」を見ても
な〜〜〜〜んも感じません。

あ、そう、みたいな。
長男の身体に毛が付いているだけジャン
ってとこかな。

実家の母が買っていたヨ○様のヌードも
だめだった。
「はい、はい。見ました。ごちそうさん」と
母に返しました。（見ろ、見ろとうるさかった）

旦那に雑誌見せようかと思いましたが
「フェラの仕方」とかテクニックが載っていたので
こちらの手をばらすのももったいない気がしたので
しばらく隠しておくことにした。

初体験をした年齢のアンケートが
載っていたけど結構10代で済ましているから
長男が高校になったら目を光らせねば。（違

でも、やっぱり下手な（質の悪い）セックスを何人と
するよりも「降参しました」と素直に
振舞える、ココロを許すことが出来る人と出会うことのほうが
何よりも大切だと思うのですが。

人間的に劣っているヤツと
ナンボしても、自分の身体に「害」を
取り込むことに他ならないと思うから。

ええ人に出会うためには自分がええ人
になるように努力していかんとアカンと思う
ねん。これは20代では理解しにくいのかなあ…

ISBN:4344007476 単行本 豊島 ミホ 幻冬舎 2005/03 ￥1，470

どこにでも居る高校生の恋愛模様。
むしろ今流行っているような高校生の
エンコウとか妊娠とかに繋がるような
軽いセックスなんて微塵もでてこない
きわめて「普通」のむしろ勉強に
熱心な大学を目指している高校生の一こま。

本当に一こま、だと思う。
ありふれたどこにでも「あ、こんな子いたいた」
みたいな。
誰がモデルになってもおかしくないぐらい
「普通」の目立たない高校生。

自分は特別、って思っていたのは
錯覚で自分もただの普通の皆と同じ
どこにでも居る高校生だったのだけれど
あの時は「特別」って思いたかった。

全然楽しくない高校生活って
その時は思っていたけど
やっぱり大人になった今振り返ったら
楽しく面白かった日々だったんだ…と
もったいないことしたなって思うである。