初作家さんですが、いやもう…なんていうか…かなり個性的…
確かに題名に「傲慢な」とあるので看板に偽りなし!と言えばそうなんですがそれでもどうよ?なわけで。
ところで、文中にも「クサ(大麻)できめる」とありますが、ご本人さんウイキによると
2015年4月23日、麻薬取締法違反の疑いで逮捕[3]。3月上旬、台東区上野の路上で麻薬成分「5F-QUPIC」を含む植物片約2グラムを所持した疑い。同年7月15日に懲役2年6ヶ月、執行猶予5年の判決を受けた。


とのこと。
これ、P304の黒子さん(婚約者→元婚約者=華僑)の会話で
「世間に名の知れた才能のある作家とはいえ、私たちは貴方を殺すくらいいとも簡単にできるのですよ。
病死、事故死、あるいは行方不明にすることなんて造作ない。
貴方が死んだとしても警察は一切動きません。
日本の政治も経済も司法も、私たちが動けば手も足も出せないんです。
殺さなくとも、あなたを一生涯、無実の罪で監獄に入れることも、浮浪者以下の存在として生き地獄で一生を終わらせることも容易いーーーー」


これ、もし「私小説」的な要素があって本当に黒子さんのモデルになった女性にひどいことをして「報復」として大麻を持っていることをチクられたんじゃないでしょうね?なんて勘ぐってしまった…
スタイリストなので4章に分かれた内容の内「着こなしについて」はまだ読めたけど、その他はゴ…(以下自粛)

題名 だけは インパクトあるよね。
例えて言うならデザインだけ一目見て気に入って、試着もせずに買って帰り家に帰ってきて着てみたらなんと中学生の家庭科の作品でした、みたいな。
全て「切り絵」で構成。素晴らしい!
最初にこんな文章が寄せられている。
15年前、一瞬にして変わってしまった神戸の風景の中で、六甲の山並みだけは変わらない。大きく手を広げて、神戸の街を慈しむようなその大きな存在だけを背後に感じつつ、市街地に下りていく。根っからの神戸人だなあ、と思う瞬間である。
あの震災で神戸の街は大きく変わった。
陰影の乏しい、ずいぶん薄っぺらな街になってしまった。
しかし、根こそぎ変わってしまったわけではない。
探せば良き時代の神戸の面影、残り香を漂わす風景がまだまだ残っているはずだ。
変わらないものを描くことによって今の神戸が見えてこないか。
(中略)
あれから、5年。
神戸はさらに変わり、連載で取り上げたいくつかのシーンもうしなわれた。
JR灘駅、ゾウの諏訪子、山本船具店のモダンな社屋、コスモポリタン製菓、街角のテーラー。
残り香はフッとかき消えて、無臭の渇いた街の風景が広がっていく。


神戸の残り香ってわたしからすると「大人の香り」だと思うんです。
猥雑で、ちょっと淫靡で。大人だけが楽しめる、秘密と特別な空間。
薄暗い路地、お酒とたばこのにおい。
大人だけが楽しみ、居ることを許される空間。

いつかはあの世界を楽しめると思っていたけれど、書かれているように「薄っぺらい」街にただただ明るいだけの若者のものになってしまった神戸。
そんな中で少しでも「残り香」を求めて作られた切り絵。
中には本当に「なつかしい」というか「あ、まだあの店残っているんだ!」と言う新しい発見すらも。
作られた成田さんがお亡くなりになられたということで、こうやってまた一つ神戸の残り香が無くなっていくんですね…残念…

p.S
海文堂書店さんが無くなったのも大きな損失の一つだと私は思います。
どんな表現方法を用いても「神戸は神戸」になるんだよなあ…
色合い、構図、エレガントさ…
一目見れば「神戸」って一瞬でわかる。
先日読んだ『初恋料理教室』の文章に
「え~錦市場に売っている、『麩まんじゅう』食べたことないんですかあああ~」と書いてありそれがどんな食べ物なのか潜在意識にあったのか何気にこの本を借りた。
すると大当たり!じゃないけどそれだけ有名なのかイラストだけでなく写真まで載っている…
「笹餅」みたいな感じだけれど「生麩に青のりが練りこんであって…」と。
生麩自体が良くわからない。水に戻して使う「麩」は知っているけれど。
もしかして和食を食べた時に煮物にちょこんと乗っている花やもみじの形をしたあのやわらかい餅っぽいやつ???
錦市場売っているくし状の食べ物をぜひ買って食べ歩きしてみたいあ~~
(昔はちょっと高いけど品質のええもん売っている市場、と言う位置付けだったとか)
所長代理に納まった美菜子。
次の依頼はなんと地元大学のキャンパスが丸丸納まる敷地面積を持つ旧家に拘束衣を着せられ、しかもなぜか敷地内の一画に監禁されていた男が医療関係者とみられる男性の耳をかみちぎって逃走!!
美菜子と探偵見習の飯田が敷地内を捜索すると脱ぎ捨てられた拘束衣が…
内部に協力者が????
ベテランの松代と間宮は外側から事件の真相を追う。

ってな感じで、結構設定がキングばりのホラー。
探偵事務所の所長が階段から落ちて意識不明の重体に。
姪の美菜子が看病にやってきたものの、ベテランの間宮と松代は仲が悪い…汗
探偵見習の飯田の意見で代理として所長代理として奮闘!

なかなか話が動き出さず、しかも所員が仲が悪い…とトーンが暗いから今一感が漂いましたが、美菜子の登場&奮闘で話が進みだし無事終了!
題名と表紙のイラストからつい錯覚しますが、料理教室で教えてくれるのは60歳代の愛子先生。笑
まあ、若かりし頃の愛子先生のイメージなんでしょうが…
あと、裏表紙にかけて人物が3名描かれていますがこれ4人「男性」の生徒の話なので後ひとり「佐伯さん」が描かれていないのはなぜ?
と、ついイラストの方を突っ込んでしまいました。
と言うのも、4話の内一話目は30代の超奥手の建築家の話。2話目が30~40代のフランス人パティシエの話。3話目が姉の為に女装している大学生の話。
そして4話目が50~60代の佐伯さんの話で私には佐伯さんの話が一番興味深かった。
と言うのも、ある日妻から「料理教室に通ってちょうだい」と言い渡され素直に通う佐伯さん。妻とは見合い。そんなに相手の事を深く考えたことなかったけれど、生徒の一人に「奥さん、もしかして離婚を考えているんじゃ…」と指摘され
戸惑う。
そして終盤妻が倒れて入院した時の会話。(ネタバレですが…すみません)
「もし、ほんまに離婚するつもりやったら、わざわざ料理教室にかよわせるなんて、親切なことしいひいんよ。」
柔らかな口調で言うと、妻はにっこりと笑う。
「なあんにもでけへんまんまで家を出て、せいぜい困ってもらわんと」
その笑顔を見て、佐伯は背筋がぞくりとした。

最後の妻の一言、常に私が夫に対して思っていることだから。笑

佐伯さんは妻の入院に関して診察券がどこにあって、着替えはどこにあるなどち~~~~っともわからず右往左往。
うちの夫もゴミ袋がどこにあって、予備をどこに置いてあってと言った日常の事が全くわからない。全て私がしている。ああ、同じだあ…と。
そういった意味もあるのか4話目の題名が『日常茶飯』。
ご飯って当たり前の事。座れば用意されている。意識なんかしない。
でも、無かったら困る。初めてその大切さを知る。
そんな意味も含まれているんじゃないのかな?
だからもっと妻を大切にしろよ!!

全体的にポプラ社から出ていることもあるし、児童書作家が一般向けに書いているのでかなり違和感と言うか尻のすわりが悪い「白河の清き水」ではないけれど
「田沼の泥水」にどっぷりつかった40女には物足りないというのが本音の一冊。
中高生でも読める内容なので読者ターゲットがあいまいゆえに「誰に本当は読んでもらいたかったのか?」とお尋ねしたい。
読みやすいけど、毒が無いから安心だけど、それだけじゃやっぱり物足りない。
きれいごとは小中学生の時にしか通じない。
ああ、やっぱり私は年相応にひねくれてるんだろうなあ。笑
これはですね、100冊読んでやっと一冊当たるか当たらないかの大ヒット!!
ふざけた題名からは想像もつかないほどのディープかつ感動もの!!
10代20代のケツの青いクソガキが読んでもきっと理解できないと思う。
50前後の甘いも酸いも経験した女こそ読んでほしい!
(男には何歳になっても理解できないと思う)
2015年上半期、涼女お奨めの一冊!!ぜひ!!

人の人生と自分の人生を比べることほど馬鹿らしいことは無い、と思っていますが、いや~これ読んだら自分の人生ってめちゃめちゃ幸せで、結婚と夫に関しては1億円の宝くじに当たったかのようなありがたさを感じた。
けど、百合江さんは「不幸?とんでもない。幸せな人生でしたよ」と静かに微笑む姿が想像できた。
鬼の目にも涙、を流させた一冊です!!
小説仕立てのビジネス本。
すまん、現在の自分の状況とお国柄の違いゆえ参考にならないと判断し、数ページで離脱。(個人的にはこういった啓発系はダラダラした文章よりも箇条書きのポイント系の方が理解しやすいと思う)
これもドラマを見ている感じ、しかもゴールデンタイムじゃなく予算がひじょーに限られた深夜枠のやつ。
『インディゴの夜』と言うシリーズの何冊目からしいんですが、初めてこの本で読む読者には説明不足過ぎて。
「晶」が三十路ってのもきついし、どう考えてもアラフィフ。
今回の話は特にバーチャルとリアルが入り乱れるせいもあって、普段ゲームやネット依存の人にはすんなりこの手の世界観を理解できるんでしょうが、紙媒体の本を読んでいるタイプの人間にはさらにオモシロなさ度がアップ!

文章が上手で読みやすく面白いと言えば面白いんだろうけど、記憶には残らない本当に読み捨てタイプ。

文章は上手くスラスラ読める、けれど何も残らない…
予算の無い深夜ドラマを見ているよう…
大山淳子の「猫弁」と間違えないように。
こちら幻冬舎からの出版ですが、なぜラノベ専用出版社からではないのか不思議。
そもそも二人は「姉妹」(イラスト左の人は女性)で、「弁護士」(右のアホそうな女も…)であり、「往診弁護」なるものをやって全国津々浦々まで行く設定なのですが、取り上げた事案が「それ、弁護士でなくてもいいだろう…」的なものばかり。
ぶっちゃけきちんと弁護士の仕事をしている姉よりも天才的ひらめきで事件の真相にたどり着いてしまう人間としてどうよ?的な妹の活躍の話で姉ちゃん気の毒。
「顔&チン×」しか取り柄が無く金も無いので未亡人の愛人をしている超ネガティブヘタレのヒーロー(????????)と毒舌と言う名のインテリブリが超鼻につくヒロインの話。
読んでいてイライラしっぱなし。男は自力で問題解決をしようとせず他力本願。
女は口だけえらそうなくせに、一旦、肉棒の味を知ったらなんだかんだと欲しがるし。じゃ、もっと素直になれよ!!と言いたい。
しばらくロマンス小説はもういいわ!!!怒
もしこの人の作品でこれを一番最初に読んでいたらまず、2冊目以降は絶対に読まなかっただろうな的な一冊。
ヒロインが頑固、天邪鬼、素直ではないという性格にうんざり。
この手の本は大体なかなか先に進まなく、進展が遅いというのはテンプレですがそれにしてもこれは…
というか、言動が矛盾しすぎていて「こいつ、頭おかしい?」と。
独身女性にこの本を勧めるとしたら「こんなことをやっているとまず男はゲットできない」と言う反面教師テキストとして最適!

そもそも家庭教師の面接に来て男に「セックスしたいから採用!」って言われて
「ここを逃したら…」って思う段階でどうよ?そもそも職を探しているのも前の家で「愛人&殺人疑惑」で追い出されたというのに…
なので「身を持ち崩した24歳の家庭教師」と言う表現をされているが
今回のエッチが「初めて」と言う雰囲気には到底思えなかった。
作者も結構適当に書いている気もしたし。(男側の気持ち&態度かのような「一回目以降はそんなに親切丁寧に愛さなくてもいい」みたいな)
同じ作家でも優劣があるんだなあ…とつくづく思った一冊。

以前同じ著者の『いたずらな恋心』読んで面白い!って思ったから喜んで借りたけど…
設定に突っ込みどころ満載過ぎて…
同じような話を書きすぎてネタ切れ?ゴースト?ってぐらい「抜け、穴」が多いような仕上がり。
本宅では詳細を列挙したので、こちらではもう割愛って言うかめんどくさい…
シリーズ第8弾にして最終巻!!
と言うことを訳者あとがきで書かれていて残念!!

と言うことでいつもの老人ホームを離れて、スペイン語の語学研修のためにメキシコにやってきた彼女&彼ら。
ここでも殺人に巻き込まれて大騒動!!
楽しくドタバタの中でフィナーレ!

表紙に興味を持ったので借りてみた。笑
思いっきり大外れ!!
読んでも読んでも脈絡(特に会話)がわからず、登場人物みんな頭おかしい?って感じ。
弁護士だけど自宅に男3人を監禁しているのに「紳士に育てる学校」と表現しているというかそこに罪悪感は無いのか?と突っ込むすきを与えずにどんどん「当たり前」として話が進むのに付いて行けず。
450ページ中100ページほどで途中放棄。

これ、女が男を飼っているから糾弾されずに済んでいるんだろうけど、逆だったらねえ…
短編官能小説
ロマンス小説がソフトアダルトビデオ(今時ビデオって言うのかどうかはわかりませんが…)
この官能小説は裏ビデオ
直接的、情緒なし、現実的、想像力を働かせる余地なし。
よって途中放棄
野良猫の自叙伝

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