第一章 なぜ「上から目線」が気になるのか
第二章 「上から」に陥りがちな心理構造
第三章 空気読み社会のジレンマ
第四章 目線に敏感な日本人
第五章 「上から目線」の正体

今時、上司が部下に対して「アドバイス」するとこんな現象が起こるらしい。
有益なアドバイスのはずで、感謝されると思っていた。
少なくとも反発を喰らうことなど想定外だった。
ところが、部下の反応は冷たかった。
「わかりました。これからそうします。」と言うだけで
「ありがとうございます」も「すみません」もない、
表情はこわばっている。どういう事かと思い、尋ねてみた。
「どうかした?」
「いえ、別に」
「何か気になることがあるのか?あるのならどんなことでも言ってくれ。」
「その上から目線がイヤなんです。」



ほおおお~~うらやましい反応ができるのね、今の子
どれだけ仕事のできない、てかお前邪魔、ってやつから「アドバイス」
されても「すみませんでした。以後、気を付けます」と言うしかなかった
自分からしたらなんて素直な反応を取れるんでしょう!今の子!

ところで、この本を借りた潜在意識には先日の「はん大卒:元薬剤師」の
オバハンの態度があるから。
正直、45年生きていてあれほどみっちり「自分の自慢話」を披露してもらった
経験は初めて。(講習時間1時間の内、自分の自慢を20分もするか~
しかも、こっちはお金払って別の講師の話を聞きに来ているのに!
なので、なんであんな態度が取れるのか分析してみようと。

自尊心が高く不安定な人は、持ち上げられたい欲求が強いのに、
痛いところを突かれたり、的確なアドバイスをされたりすると、つい相手を
「上から目線」と攻撃したくなる。
それは、無理やり高く保ち、必死に支えようとしている脆いプライドが
崩れてしまう危険を防ぐ為の必死の攻防線なのである。


そっか~やっぱり、私、あのおばはんの「痛いとこ」を思いっきり突いちゃったんだね、笑
でないと、わざわざ自分の職業&学歴、および海外旅行回数、趣味の多さを
赤の他人にあそこまで披露するなんてねえ…

もしあの場で「私は、京大卒で女医をしておりましたの…体調不良でもう仕事はしませんが…」とかなんとか言ってやれるだけの頭が回っていたらオバハンどんな反応をしたんだろう。って思ったら笑えるんだけど。
「自慢話」で今までだったら「姑」がぱっと思い浮かんだけど、この場合は
「仕方ないよな、この人専業主婦で世間知らずだし…」で流してきたのに
ここにきていきなり有職夫人(古!)をもってしてでも同じような事を
言う人がいるとはなあ…

「上から目線」と言ってもその意味は一つではない。
「親心による上から目線」と言うのに対して、相手に自分の優位を誇示する
かのような「上から」もある。
他人をイラつかせ、いい加減にして欲しいという思いにさせるのは、
主としてこちらの「上から目線」であろう。
やたら横柄な態度をとり、威張り散らす。
自分の有能さをひけらかすかのように自慢話ばかりする。
経験が浅くて未熟だからまだわからないだろうがと言う感じで、
いかにも相手を見下した感じの物言いをする。
自分の言う事に従っていればよいのだと言った調子で一方的に指示したり
説教したりする。
これでは相手がウンザリするのも無理はない。

     ↑
  まんま、これに該当するんですけど…笑

あと、自己愛の強い人物の傾向として
「自分が褒められないと気が済まない人」
「他人よりも優れているように見られたい気持ちが強い人」
「自分の見かけばかり気にしている人」
「カッコつける人」
「自慢話ばかりする人」
「他人の都合や気持ちを考えない人」
「自分の事ばかり優先する人」
「自分の事ばかり喋りたがる人」
「自惚れの強い人」
「自分が場の中心でないと我慢できない人」
「自分が良く知らない話題で盛り上がっていると機嫌が悪くなる人」
「みんなが自分に注目してくれないとすねる人」
「周りが自分に合わせてくれるのが当然と考えている人」
「自分以外の人が褒められると機嫌が悪くなる人」
「持ち上げられないと機嫌が悪くなる人」
「無視されたと思うと怒り出す人」


これ、オバハンも該当するけど姑&実母もかなり該当するんだけど…汗
70歳代は相当な自己愛が強い人が蔓延しているの?

「やさしさ」の基準も変化しており
気持ちを察し、同情し一体感を持つのが従来の優しさだったのに対して、
相手の気持ちに立ち入らない事を優しさと言うようになった。

相手の気持ちに立ち入らない、お互いのプライバシーに踏み込まないのが
優しさだとみなす傾向は、今日ますます顕著になってきているのでは
無いだろうか。
従来の価値観からすれば、友達と言うのは気を使わない存在だったはずだが、
最近では友達とか親友に気を使うのはむしろ当然と言った感じである。


いいんじゃないですか?「親しき者にも礼儀あり」で。
むしろ従来の価値観を振りかざされる方が迷惑ですが?
例えば久しぶりに町で会っても、根ほり葉ほり個人情報を収集される身にとっては「少しは、遠慮した質問しろよ!」とイライラさせられるし。
なら、こっちが逆襲して
「お宅の旦那さんはどこにお勤め?役職は?収入は?
まあ、お気の毒、だからパートに行かざるを得ないのね」と
一度でいいから言い放ってみたいもんだ。
まあ、↑は言い過ぎとしても、こちらはこれに似たレベルの質問をされるので
いい加減腹が立つから今時の子の様に「立ち入った質問はしない」でくれる方が
非常に助かるし、相手に対して「嫌悪感」も持たずに済むので対人関係が楽にあると思うんだけどな。

多分、私が「英語」が続いているのもこう言った個人情報を根掘り葉掘り聞いてこない距離を保ってくれている人ばかりだからだと思う。
みなさん、大人。
元薬剤師のオバハンが「英語」を受講したら、私、絶対辞めるわ。
無理。1時間の授業時間中あのおばはんの発表で終わりそう…
二度と会いたくないわ~~~

あ、そうそう。本の感想と言えばなんとなく「若者の甘え」ポイ〆方
をしているような…と言うか、はっきりした結論はわからなかった。
まあ、読み飛ばしただけのことかもしれないけど。

とにかく、相手と話すときに言い方には気を付けましょう
当たり前の事なんだけど、結構重要かも。
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。
「面白い」と評価するんですかねえ…この内容で。
あまりに「う~~ん」な為、アマゾ×や読書メ×ターで感想を読まさせてもらったけど、メーターに関しては言えばどれも「好評」過ぎて…
世代差をこれまた感じるなあ…

主人公のあまりの選ばれた者としての自覚の無さ が「ありえない…」と言う感想になるのですが…

私の知っている範囲はせいぜい「全中」に出場するレベルのチームぐらいしか知識はありませんので、世界出場のレベルとは全く違いますがそれでもこの「自覚の無さ、知識の無さ」にイラッ とさせられます。

例えば、大事な試合前に髪を濡らしたまま寝て、風邪をひく。
加えて、ショートカットの為、きちんとブローしなければ髪の毛が爆発するのに
寝てしまう。で、朝、髪の毛を濡らしてさらに病状悪化…
ありえます?その、自己管理の無さ具合。
精神的な弱さ。「ここで寝てしまったら、後で困る…」と気力を振り絞るだけの強さは無いんですか???

世界ジュニアに出たのに、その試合のレベルについても知らない。
「枠」に対する知識もないので、自分がどう「動かないと後でどうなる」と言った行動もとれない。
ネットで下調べしませんか?高校生にもなって今の時代。

そして。
一番、ありえないのが「靴」。
実際の試合でもキャスターが「今季、靴を変えましたからねえ…」とコメントしている意味がよくわかったのだが、それだけフィギアにとって「靴」の選定及びこなれ感は最重要事項。
フィットするまでに時間がかかるからおいそれと買い替えたり予備を作ることもできない位「大変」かつ「面倒な」ことなのにそれも考慮せずに靴を選ぶその
軽率さ

今回も違和感たっぷりの表紙イラストの様に主人公が「小学生」なら
この「無知」振りも「スケート界の知られざる内情を読者にも知らせたい!」と言う作家の意図があるのならそれもいいけど、年齢を上げない事には舞台が
世界に広がって行かないからあえて「高校生」でこの失態
演じさせているのか?
いや~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ありえんでしょう。
小学校4年から始めるというのは「遅咲き」かもしれないけど、それ以前に
姉が始めていてしかもスケートの「おひざ元」にいて始める人間が
あまりにも「知識不足」の露呈が激しすぎるでしょう。
例えば初心者が何かを始める時「どこで道具をそろえるか?」と言う問題から始まり、先輩とかに聞く、先生とかに店を紹介してもらうのが筋では?
素人ゆえ、選ぶ基準が判らないからこそ専門店できちんとあつらえてもらうのが筋では?
まさか、安いからとスーパーに入っているスポーツ用品店で買わないでしょう。
初めにきちんと揃えて慣れてきたら自分でカスタマイズしていくので安くてもこっちの方がフィットする、的な感覚を身に着けていくことはあるかもしれませんが。
それなのに、友達が使っていた靴がフィットしたからと言ってそのメーカー、しかも外国製を買う???
買ったとしても調性せずにただ履きました、で満足する?????
競技を始めて6年もたってやっと「足の甲が狭い」と言った普通の靴を買う時でもチェックすることを怠る????
で、ただでさえ調整してもなじむまで時間のかかるスケート靴なのに、
当然靴づれを起こして、炎症させて、大事な大会で滑れなくなる…
と、書いているだけでイライラ。笑
主人公がこの大会で成績を残せないという事は、この「枠」に入れなかった人たちから相当な「恨み」を買うってことも全く分かっていない。
当然、ネットで「悪口」を書かれるのだが、「え?」みたいな「薄い」反応。
連盟の偉いさんがけがに対して「××は脱臼してでも、滑った!」と主人公を怒る場面があるんですが、熱血スポーツに属していない人には「このおっさん、きつい事を言うなあ…」と映るかもしれないけど熱血(人生をかけている)スポーツ人にしたら「当然」と受け止める反応では?
(そういえば、マラソンとかでオリンピックにまで出たのに、不調で欠場した人がいましたが、まさにそれ、って感じ?そこまで来て欠場する???みたいな)

主人公に全く魅力を感じない設定なんですが…
イラッとするんですが…
多分、業界内情暴露を小説という形で表現したいんで、この後も成長して
大きな大会に出るんでしょうが。
応援するの嫌だなあ…この子、て感じ。

p.s

全中に向けての冊子に寄稿した先輩の文章でこんなのがありました。
「全中出場をかけた試合=県大会 で負けた時、一番大泣きしたのが
控えの選手だったA君だった。その時、気が付いた。
俺たち選手は選ばれなかった人の為に頑張らないといけなかったのに、と。
自分為に勝つのではなく、出れなかった人の期待も全て背負わなかったのに
それに気が付いていなかった。申し訳なく思う」

泣きましたね。この文章読んで。(本当はもっと素晴らしい文章でした)
これを書いた先輩は現在、中学校で教鞭をとってます。
こんな経験をしたタイプが顧問になったら正直、怖いです。
ただ強ければいいを求めるのならクラブチームに属すればいい事。
なぜ学校の部活に属するのかと言えばただ勝つのではなく「教育的指導」
も併せ持つから。
ただ勝てばいい、結果を残して自分だけ推薦で高校、大学に行けたらいい。
そんな「傲慢」さが思いっきり目立ちます。けがをしたらそれで終わりだけど。
人間性も何もあったもんじゃない状態で社会に放り出されるんだけど。

ま、体罰問題でも露呈したように「勝つためだけ」に走っている学校も多いんだけどね。

選手は控えの選手の為に全力を尽くす!
いいと思いませんか?

単純なアニメ比較論かと思いきや、わかりやすいアイコンとしての例であって
内容は格差社会も取り上げたビジネス本でした。

単純にアイコンとして…ということで
1960年から69年までに生まれた世代を「ガンダム世代」(40代)。
1978年から1988年生まれの世代を「ワンピース世代」(20~30代)。

要は、色々なものに影響されやすい時に見たもの、感動したものがその後の人間形成に影響している、という事からこの2作品が最もわかりやすいという事で
アイコンとしている模様。

とはいえ、私もしっかり「ガンダム世代」に属しているのだが、
実はガンダムより「ヤマト」や「999」と言った松本アニメの方に走った口で
ガンダムを意識したのは映画3部作の、しかも「ライリーライリー…」とか
「死にゆく男たちは、まも~るべき女たちに~」という「歌」の方から
興味を持った方で…
で、ワンピースの方も子どもが友達に借りてきたのをちら見する程度。
当然、前後左右が判らないのでどうしてここまで「感動」を呼ぶのか理解不能。

それどころか「ワンピース」に対してのエピソードと言えば
8年前の市役所のバイトの時、正職員のカブちゃん(♂。27歳)が
始業前にこのコミックスを読んでいたのを見た時、
「おい~ 朝から仕事前にマンガ読むなよな~士気下がるだろ~
てか、朝なら日経とは言わんから、せめて新聞読めよな~」と思ったけど
バイトの身ゆえ苦々しく思う程度でした。
しかも、カブちゃん有名私立大学卒に加えてそこそこ男前なので独身女子の
恋のさや当てが水面下で激しいのに、本人は知ってか知らずかのんきに

俺も海賊王になりて~ 」と
堂々とほざきやがったし…

お前、そんな寝ぼけた事言っているから、私と同じ班だった子が休んでいたのに
終業寸前で「あ、××さん休みだったんですね~」とか言いやがるし…
おかげで4人で分担する仕事を3人(正味2人)でやっているこっちのバイトの
状況把握もしないし…
こんな奴がもてるのか…しかも27歳で朝からマンガ読んでるし…と
世代ギャップを感じたのがこの時だったな~と思い出した次第。
(あ、でも、よくよく考えたら自分が20代の時ジャン×かサンデ×か知らんけど、発売日の日は朝からみんな真剣に雑誌読んでたなあ…それこそ30代の独身男でさえ…)

とはいうものの、今回の本を読んで「ああ、仕事に対する考え方が全く違うんだ」という事はよくわかった。
加えて、対人関係の在り方も。

常勤の仕事の時若い子(20代前半)が「うちら」と言う表現をよく使うので
なんとなく違和感があったけど、これ今20-30代の子は
「うち」=仲間であって
「うち 以外」はどっちでもいい人たち、って言う分類思考なんですね。
なるほど。

ガンダム世代はどうしようもないけど一応どうにかしようと焦るのに対して
ワンピース世代は「ま、今が良ければそれでよし!」的な感じ?
執着しても頑張ってもどうにもならんのだから、なるようにしかならんと諦めざるを得ないのかな。格差は広がる一方だし。
就職しても3年で転職するって、なんだ私ってワンピース世代じゃん!
いいですね!
薄っぺらい恋愛物より、こういった「人生」を語っても不自然さの無い
いい出来の一冊かと。
それだけ読む私の側も年を取ったという事でしょうが。

珍しく男性視点の小説でした。
それはそれで新鮮でしたが、それ以上に印象に残ったのが
迷い犬の「ロク」君でした。
ロク君の最後の頑張りが、我が家の毛皮の子どもたちにも通じるものがあって
「もう頑張らないでいいよ…」とこちらが生の執着を手放すと同時に旅立つ
ところが…


寄せ集め(?)短編集
主に恋愛、結婚前そしてこのまま仕事を続けていいのか…と言った女の気持ち。
自分と置き換えて考えてみると、ここに書かれた女たちが30歳手前で
「今の男とこのまま結婚するのか?」
「仕事も恋愛もうまく行かないし…」
と言った葛藤がある世代なのかと。

ぶっちゃけ、この「葛藤」が無いまま来ちゃったからなあ…

恋愛も仕事も楽しい20代前半であっさり適当に結婚&出産。
30手前の色々「焦る」時期も、子育てでイライラしっぱなし。
そんなわけで「そんなに結婚っていいものなのか?」と思ってしまう。
結婚したら自分の未来がバラ色になるなんてありえないんですが、
つい、そんな現実逃避の手段として「結婚」を捉えている節があるんですが…
しんどいよ、結婚。
いいことないよ、子育て。
仕事と家庭の両立なんて、しんどいばっかりだよ。
自分の人生を返せ!って思う事だよ。
と、この本を読む読者層の耳元でささやいてみたいもんだ。
ま、半分嘘で半分本気ですが。
というか、ここに書かている女たち、ちょっとなんかむかつく~~
なんで自分の人生をいちいち同級生や同僚と比べるの?
人が幸せそうなら落ち込んだり、うらやましがったり。
何かなあ…って感じだった。
その時期が無いまま今に至っているから、共感できないのかもしれないけど。
結婚しちまったもんはしょーがねえし、子供もできるなんて思ってなかったし。
嫌だったら離婚したらいいしよ~って思いながら結婚式を挙げた人間が
20年たっちまったんだからよ~~~
究極、別にめっちゃ好きってわけでもない相手だったからこそな~~んの
期待も無かったからここまで続いている腐れ縁なんだしよ~~~

なるようにしかならんのだから、せっかく楽しい20代30代を男の事ばっかり
考えて過ごすのは時間の無駄だと思う。自分がくだらん生き方をしているから
似合いのくだらん男しか寄ってこない。引き寄せの法則の体現。

めでたく結婚したら今度は子供の学校をどうするとか服のブランドはどうだとか、あれこれ他人と比べてまたしょうもない時間の使い方しそうな女たちばっかりだなあ…自分は無いんか?自分は!
比べるな!自分が唯一のブランドになれ!ったくよお~~

ところであとがきに
同時にいつもと違う形で生まれた小説集なら、
いつもの単行本とは違う形にしたいと思った。
カバーも帯も使わず、軽装でバッグの中に簡単に放り込め、
くるっと丸めて持つこともできる。
ある意味雑誌に近いそんな本にしたかった。


という事なんですが、昔で言えば外国のペーパーバック?
質の悪いざらっとした紙質のあんな感じに仕上がってます。
唯川さん、こだわったと思うんですよ。
良い出来上がりになったと思っているはずですよ。

でもね。
文中にイラストがちりばめられているんですが、
それが、目に入る度に

汚れにしか見えない んですが…


これならいっそ、シンプルに文庫本で出してほしかったな、って感じ。
900円+税 ならなおの事。

普段から登場人物のネーミングと言い、どうもこの人とは感性が違うな~と
思う出来上がり。
これも過去に読んでました。
http://75552.diarynote.jp/200912241158113831/
でも、ほんと、これ↑読んだ時は「疲れていた」んだと思う。
感想に「身に覚えのあることが多いから読むのがつらくてなかなか読み進めない…」的な事を書いてますが、違うよ、過去の自分。
この人の文体が読みにくいだけだよ。
疲れていたから、判断を誤ったんだね。気の毒に。
全編「Aな人はBである」「Bな人はCである」「Cな人はAである」と延々
ループかつ単純な事をもっともらしくくどくどと事例を思いついた順に羅列しているかの様な文章に加えて、さらに疲れていたら「錯覚」するわけだ。
それが「騙される」原因になるわけですね、とまるでだます側の実例をこの本でやっている感じ。
頭いい人(東大卒、早稲田の名誉教授とあり)ってどうしてこうくどい書き方をするのかなあ…はあ…

でもまあ、精神的体力的に弱っている時、心に芯が無い人、さみしい人は騙されやすいからせいぜい『読顔力』を磨いて、「顔」で判断できるようになったら
騙される回数も減るのでは?
まあ、騙されたことの無い人ってのは逆に「騙す人」らしいので、騙されたら
そのデーターをきちんとファイルして分類に役立てるしか身を守る方法は無いのだけれど。

最後のまとめとして「ずるい人から身を守るには」ということで
義務無きことは行わず
とにかく無視して返事もしない

に限るらしい。

ずるい人はとにかく無視する
親切は騙しの第一歩
話しだけでも聞いてはいけない
誠実に生きる前に、人を見ることが大切


など、今まで育ってきた考え方に逆らうようだけれど、
それは「世の中善人だらけ」と言う前提で成り立っているのだが
今の世の中むしろ「悪い人、他人をだまそうとする人ばかり」なので
自衛のためには「話しかけられて返事もしない」位の強気の態度で
日々暮さねばならない。
「なんで、返事すらしてくれないの?」と問われてそれすらも「返してはいけない」なぜならそのことにより「話すきっかけ」を相手に与えてしまうから。

よく、訪問セールスで「家の外まで出てきてくれませんか?」と言われるが
「どうして私が出なくちゃいけないの?」と反論したら最後きっとそこから
話しの糸口を与えてしまうんでしょうね。
とにかくインターフォンで判断して、出ても、さっさと切る方向を身に着けないとね。そういえば、近所の奥さんで画像インターフォンではないけれど声だけでも応答できるインターフォンであっても外に出て対応しているせいか
この家、下水管の掃除(?)や耐震工事(?)など結構やっている模様。
こういったことからも「出ない」「話さない」のが一番!

弱っている時につい愚痴ってしまいがちだけど、ニコニコ愛想よく「愚痴なら聞いてあげるわよ」と言う対応をする人ほど要注意人物!
人の不幸は蜜の味!蜜を求めて三千里な人がこの世にはうじゃうじゃしているという事を思い知らされた「殺界の三年間」。
顔を読みましょう!相手を観察しましょう!ずるい人を寄せ付けない為に、
強い心を持った人間になりましょう!


これも過去に読んでました。
http://75552.diarynote.jp/201008171615026752/
心理学系って新しい蔵書が増えるペースが遅いのかも…
そして、結局はいつも同じような悩みと言うか問題にぶち当たり、
題名に魅かれ、過去に読んでましたパターン。
全然成長してないってことか…汗

詳細は前回の時にえらくびっちり書いている。(けど、忘れているという…)
ので、今の自分に当てはまることを抜粋すると
統合失調症
この病はいわゆる「生きにくい人」がかかります。
信号が青なら渡る、赤になったら何が起きても渡らないというように
考え方が正しすぎて思考に遊びがない事もあり、発症してしまうのです。
病気の初期には独り言や無表情と言った症状や、
幻聴や被害妄想、攻撃性などが見られます。
長い過程から見て、慢性期に入ると他人に迷惑をかけることはなくなります。
表情が全くなくなったり、その人らしさが失われていきます。


仕事辞めた時は↑の症状が実は出てきたので、やっぱりやばかったのかな?
と今なら思いますね~~~

巻末に
あなたの読顔力チェック 誌上能面テスト

と言うのがあるのでやってみたら
『ハッピータイプ』で
物事をポジティブにとらえることができるあなたは、
周りを楽しませてくれる華のなる人です。
「幸せ」であることを体現しているので、場の空気を盛り上げ、
身近に一人欲しいと思わせる人でもあります。
ただ、世の中の全てがバラ色に見えているあなたですが、
他の人が全て幸せな状態ではない事を忘れないでください。
あなた自身のポジディブな気持ちが強すぎて、
落ち込んでいる人や悩んでいる人の存在を見過ごしてしまう傾向があります。

この結果は「仕事をしていない」=ストレスをしていないからこその結果。
多分、パートに行っている時にこのテストをしたら『ストレスタイプ』で
休養を取って自分らしさを取り戻さないと読顔力の回復は難しくなります。それが続くと心身共に疲れ切ってしまい、本当の病気になってしまうかもしれません。この状態が続くようでしたら、一度カウンセラーなど
専門家に相談してみてください。


ちなみに次男にしてもらうと『世話焼きおばちゃんタイプ』になっていた。笑
一見全く「世話焼き」に思えない男だけど、えらくあちこち気をまわしているのはわかっているので
ただ読力を使いすぎて疲れることが多いのではないでしょうか。
相手の表情が読めるだけに、無理をして、相手の役に立とうと考えてしまいがちです。
たまには世話焼きおばちゃんを止めて、自分の為に時間を使ってみては。

なるほどなあ…神経質ってのは裏を返せば気が張りすぎているor回りすぎるから
いちいちイラついているんだろうなあ…すまんねえ~お気楽な母を相手に毎日。

夫はこういうの絶対にしてくれないので想像ですが、『絶好調タイプ』でしょうねえ…世界は自分の為に回っている人だから。
というか、自分から顔を読まなくても周囲の人が思いっきり気を使って
読んでくれるから自分が労することはしなくてもOKな人。
読まない夫に読みすぎる息子。
その間でへらへらしている私。
平和だ。
1~2巻で見られた「協力者」が手を引いたのか、正直内容的に「小粒」。
舞台が変わるので、これで第一部終了!かな?
続編を書くにしても、大学病院を舞台に今までの様なやり方は通じないと思うので、テーマ等を見直さないといけないだろうし、じゃ、今までのやり方を押し通すなら大学病院を経て、また元の病院に戻ってきて(大狸先生、死亡もしくは引退している…的な設定で)意志を引き継ぐ系にするかぐらいかな?

全然関係ない事を突っ込むとしたら、男ってよくもまあ、これだけ理想像の妻を書きたがるなあ…いね~よ、こんな都合のいい女
例えば猫の名前を付ける下りにしても、男から見たらこれって
「天晴れ!わが、細君!」ともろ手を挙げての喝采描写ですが、
女から見たらこんなことをする女って
「けっ!嫌な女だね~~~~~」と総スカン必至。

あのさあ…今の世の中、黙っていても男が望むことをすっと行動や言動に表してくれる女なんぞ希少価値だぜ。そんな「夢物語」を書いているのは男性作家の専売特許で
日本女性作家が夫婦描写してるのなんて
「男と女は同じ方向を見ているようで、全く逆の方向を見ている」と現実しか
書いてない。気が利く男描写なんてせいぜい「はーれくいん」位?
あれ、日本の作家じゃないし舞台の国も違うし。

妻が疲れているのを黙って受け入れ、コーヒー(や、お酒)をそっと差し出してくれる男がいる?せいぜい「俺だって疲れているんだ」って言い放って終わり。
「君が側にいてくれたらそれでいい。一人で背負わずに、僕にも背負わせてくれ」何て言ってくれるのはせいぜいHに持ち込むまでか、逆タマを狙った(結婚詐欺とかね)計画犯罪を企てている男位だろうに。(ヒモになるやつとか)

ああ、絶対にありえね~な「妻」像を延々と述べてるよなあ…
こんな「妻」がいるって若い子たちに「刷り込み」をするのは止めてよね~
それこそAVで「顔射」と言った究極の技(?)を連発して「あれが当たり前」と
刷り込みする様なもんだから。
お前ら、逆に女のションベン顔にぶっかけられたり、飲まされたりして気持ちいいか?
立場置き換えてみろよ。デブブス体臭&口臭ともに激臭女に無理やりヤラレテ、
「うおおおおお~~もっと、もっと」と喜ぶ男がいるんか?って感じ。

現実にいそうにない女を書きたがるのって、京大卒男とか医者と言った
現実から乖離したとこにいるやつだからこそかも。
まあ、漱石好きなんで「奥ゆかしい妻」を求めるのは仕方ないにしてもねえ…
(実際の漱石の妻は悪妻で有名なのにね)
頭にくっついている「ネイティブが許せない」ってのがちょっとひっかかりますが…
と言うのも例えば日本人が非日本人が文法を間違っても「許せない!」って感じますか?「ああ、それ、使い方間違っているよ」とは思っても「許せない!」とまでは思わないと思うんですが。

内容的に文法的な間違いと言うより、ニュアンスの取り違え方が主かも。
例えば何気なく習った文法で喋っているのに実は「年下が年上に『やって』と
上から目線」的発言だとか死語的使い方だとか。
それって別の外人さんが書いた本でも指摘されている内容で、
という事は実は学校、特に中学で習っているあの文法こそが誤解と間違いの元凶 ということなので、教科書検定している人達こそこれを読めば?ってことになる。
丁寧に人に頼むニュアンスが全く教えられないままそれが正しい英会話、って
覚えたのに実践では「あいつ、ちょ~失礼!」と思われているビジネスマンがいたとしたらお気の毒。
他に日本語ならば「書く」と「描く」は漢字が違うから間違わないと思うんだけど単語としてこれが記載されている。
う~ん、間違うとしたらそれ「漢字の区別がついていない」=日本語が理解できていない日本人じゃないですか?
writeとdrawなんですけどね。
中学生なら間違えるけど、まともな高校だったら用法的に間違えないでしょ。
逆に、外人が一生懸命文章を書こうとして「私は(字を)描いています」と
書いても「許せない!」って感じますか?
「ああ、難しいんだよね~この区別。この時は『書く』なんだよね~」って
なりませんか?
ならない人は、超心の狭い人。
そんな人の方が許せませんが。
http://75552.diarynote.jp/201104250857483723/
過去に読んでましたが、その時は具体的な「迷惑」が念頭に無かったので
かなりさらりと読んだ模様。

今回は具体的な「困ったさん」を頭に浮かべて読んだので、関連のある個所を抜粋すると…

相談:37歳主婦
「義父は若く見られるのが自慢で会うたびに年齢を聞く。聞き飽きた」
回答:酒井順子
「ほとんどの本能ではないかと思われるぐらい、人は自慢をするのが大好きな生き物です。だというのに、人間は他人から自慢をされるのは大嫌い、と言う矛盾をも抱えている。

自分の中にある一部分に絶大なる自信を持っている人と言うのは、一日に一回はその部分を他人から誉められないと、満足できないものです。


相談:27歳会社員
「自慢話ばっかりの友人にうんざり」
回答:酒井順子
「自慢しい」な人と言うのは、憎めない人なのだと思うのですよ、本当は。ついつい自慢してしまうのは華やかな過去を持つのに、今はさほどパッとしているわけではない自分に対してジレンマを感じているからなのでしょう。

本当に性格の悪い人であれば「自慢しいは嫌われる」という事をよく知っているので、もっと巧妙な形で自慢をするはずです。
年配の人を見ていても、自慢しいはどうやら、一生、自慢しい。
人生経験を積んだからと言って自慢癖が治るものではないらしく、
それどころか歳をとるといっそう、自慢の度合いがアップして、
ますます手に負えなくなってくる感じ。

自慢癖の人が自慢を続けてしまうのは、周囲の人がつい打ってしまう、
相槌のせい。相槌を断ち切ることが、お互いの為になるのです。


相談:33歳会社員
「おしゃべりおばさんからの魔の手から逃れるには」
回答:酒井順子
「その手のおばさんと言うのはどの町内にも一人や二人はいる者です。おしゃべりおばさんが元気に外を歩き回っているうちは、根本的な解決策は無いと思った方がいいでしょう。
これは何においてもいえることですがもっとも重要なのは初動です。
「少しくらいなら付き合ってもいいか…」と言う気持ちが30分のおしゃべりを招く。挨拶以外のおしゃべりは最初からしない。と言う気概が大切。


相談:33歳会社員
「年々化粧が濃いくなっていく母が心配」
回答:酒井順子
私もそうなのですが「娘」と言う立場の人間が30歳を超えると、
次第に自分の母親に対して恐怖心を抱いてくるものです。
何が怖いかと言えば自分の母親に精神的な老化が表れてくることが。
私も母親に「他人が喋っている時に、遮って自分が喋りだすの、やめたら?」と注意してみたら、「そんなこと、してないよ」と全く気付いていない風だった。


こうやって抜粋していったら二人いる回答者の内、酒井さんの方が断然まともな回答をしている。もう一方の男性はまあ、質問自体もばかばかしいのを担当させているのか、回答も全然真剣みが無くただの笑い話になっている。
まあ、掲載誌が「オレンジペー×」なので質問する方も深刻ではないのだろうけど。
けど、逆に男性回答者の様な人に会社で質問してものらりくらりとしてまともな回答が返ってこない困った、みたいな質問が来てもおかしくないよなあ…

ま、自慢しいは一生自慢しい。その人の自慢に慣れた人が離れていくので新たな場所で自慢できる人を探して彷徨っているのかも。
逆に言えば過去の栄光に思いっきりすがっているかわいそうな人なんだなあ…
と、割り切れたら問題ないんだけどね。
自慢が始まったら早々に立ち去るか、話題を変える努力をしてみよう!
けど、それをしたら「あの人は、人の話を聞かない!!」と悪口を言いふらされるのも目に見えている…
…って、このタイプ一体ホンマ、扱いにくい…
アマゾ×では低評価もちらほらありますが、私的には良かったです。
多分、高偏差値の大学を目指している人には簡単すぎて「ありえない」と思いますが、一度英語を勉強していた人間がすっかりこっきり忘れている時にこの本を読めば「そうでした、そうでした」と復習するには最適かと。
もう基本中の基本しかさらりとしか書いていないんですが「関係代名詞ってどうやるんだっけ?」と公式を忘れて困っていたら「ああそうでした」と思い出せる感じ。

この年になって「中学からの英語」を学習中ですが、学生時代は教科書を丸暗記したらそれなりに点数は取れていたんですが、今は週に一時間しかない上に教科書メインではなくどちらかと言えば各自が家で「英作」したものを発表しあうという事に大半が割かれています。
なので、深い長い意味のある文章を書きたいのですが単語からすっかりこっきり
なんでいつも短文…
そこでかっこよく関係代名詞なんぞ使って長文を書けたらなあ…と言う考え。
イマイチ時制も理解不足でしたが、この本を読んでなんとなく思い出せたような気がします。

参考書と言うより軽い読み物に近い文体なので(雑学??)一通り読んで、
巻末の資料をコピー後、さらにもう一度読み直してノートやコピーに補足を書き込んで今後の英作に活用するつもり。
図書館では
著作者の意向により付属のCDは館外貸し出しできません。
と言うシールつきでした。ので、あくまでも本で「理論」を読むだけだったので先生が言うところの「発音」をどうやって出しているのかはわかりませんでした。

けど、今まで英語と言うものを習って来て、いざ「こうやって発音には規則性があるんですよ」と初めて 言われた気がします。
学校では、これは「some」なので「サム」と読みます。「o」があるのに
これは発音しないんですか?なんていちいち考えずに「some」=「サム」と
丸覚えしてきてました。
恐ろしい事に、テストではそれでいい点が取れていたので、英語に規則性があるなんて思いもせずにこの年まで来てしまいました。(怖)
説明では中学等で習う「基本」の単語のほとんどが「不規則性」なので
ヘタに「これが後ろに来たらこうなる」と言った公式を当てはめることができないらしいので学校は教えないのだとか。
ほんとか~先生もわかってなかったんじゃないの?と母校の先生たちの「発音」を思い浮かべることしばし。笑
大学ではネイティブの先生がいたけど、中高では日本語英語で喋る先生しかいなかったので、耳で覚える機会を失っていたんですねえ…残念。

ここに書かれている「公式」を理解して覚えることができて、なおかつ
単語を見ただけでこの公式を思い出せるような頭だったら楽なのになあ…
と、年を取ってから理解することが難しくなりつつあるのを実感する
今日この頃。
ほんと、年を取ってから物事を理解するのにこんなに苦労するものとは…
と今は若い子にはわかんないんだろうなあ…
だから、急に法律とか規則とかやり方が変わったら年寄りはうろうろまごつくのは仕方ないんですけどねえ…
切符買う時にイライラしている人、自分が年取った時もっと変わっているかもよ?(全てカード社会だろうねえ…)
http://75552.diarynote.jp/201111052224005639/
これの続編。

けど、前作が例えて言うならスリル満点の急流すべりに無理やり誘い込まれ
「え!え!え~~~~~」と慄いている主人公をよそに「グダグダ言わんと
黙って乗れ!乗るか乗らんかは、終わってから決めろ!(イメージキャラbyヨキ)」てな感じで、いきなり林業と言う職場に放り込まれ、しかも大祭の年だった為にまさに「命がけ」で取り組むさまは、主人公と一緒に読者まで巻き込んで一気に加速して滑り落ちる快感!!!的なものを味あわせてくれた。
読み終わった後「ほ~~~~~」とスプラッシュマウンテ×やその他同様な
アミューズメントマシーンに乗ったかのような爽快感!

まあ、確かに昔は大型アミューズメントパークなんぞなかったから娯楽が
祭りってのもよくわかる。
気持ちを発散させる場所も必要だし。また人との繋がりも構築できるし。
特に若い男女なんぞ「気持ちを伝える」最適な環境だし。(バレンタインなんぞなかった時代だもの)
そう言った意味では「祭り」と言う行事は大切だなあ、と。

で、本作の感想は前作のそんな爽快感は感じられず、確かに「日常」の
どこにでもある「なあなあ感」だけで構成されているので正直、物足りません。
売り上げを邪魔するようですが、どうしても買って読みたい人は文庫まで待っても問題ないかと。
まあ、癒されたい、現代のせわしさに疲れている人はこんなのんびりとした
私たちからしたら「非日常」の生活を覗いてみるのもいいかもしれませんが。
前作が良かっただけに、「劣るなあ…」というか全くタイプが違うから「あれ」を期待して読むのは止めた方がいいって感じかな?

面白くない一つに、ここでは主人公の恋バナが書かれていますが、
正直、しをんさんの書くヒロインって私的には全く魅力を感じさせない
人ばかりを書いている気がします。
中性的と言うか、「どこがいいの?こんなタイプ?」って感じ。
しをんさん、実体験でも恋愛の経験がかなり少ないのかな?
なんかリアリティが無いというか、影の薄い、あまり生きた感じのしない
女性が多い気がする。綺麗な言い方をすると、透明感あふれる、ってとこでしょうが。共感しにくいキャラをヒロインに持ってきているから、余計に恋バナを
書かれてもイマイチ身が入らないのかなあ…
短編集
男の視線から書いてみた、とあとがきにあり。
その為、「夫から見た妻」「彼から見た彼女」的な視線と言うか、
どれをとっても「結局、男って女のことぜ~~~んぜん、わかってない」
と言う事に気が付く。
特に夫は長年連れ添った妻の事なんかまったく理解していない。
というか、一人の人間として見ていなくて「ああ、どこも一緒ね…」と
読んでいて諦めと言うか、悲しくなるというか…


例えば一作目の『口紅』
妻が寝込むとどういうわけか腹が立った。
もちろん妻も人間なのだから、風邪も引けば体調が思わしくない時もあるだろう。それがわかっていても、布団に潜り込んでいたり、熱っぽい顔をしていると、イライラして邪険な態度に出てしまう。そんな時は、特に予定が無くても、遅くまで帰らないようにしていた。

しかも、この男は30代の女と不倫中で、病床(おそらく癌)の妻がぽつりと
「口紅が欲しい…」と言ったことに対して「買ってきて」と不倫相手に頼む。

どんだけ最低な夫や…呆   

不倫相手もあきれつつきれいな一色を買って来てくれるものの、男の会社がやばくなってきているのを機に「別れましょう」と。えらい!!

健康である、と言うの妻として大事な役目ではないか。
夫のいない昼間、ゆっくり寝ていられるのだから。
その間に、治すべきだ。
とにかく、夫である自分が家に居る間は、寝込むことは許さない。

不倫相手が
あなたの世代までね、そういう事を平気で言えるのは。
大体そういう男に限って、自分がちょっとでも熱を出したら大騒ぎするんだから。


全く、同感である。
ちなみにこの作品は1998年発表なのである。
今時の「イクメン」世代には確かに値しない年齢かも。

そして病室で妻は夫にこう語りかける。
「ねえ、あなた。少しだけ言わせて。」
「結婚して20年になるわ。(中略)
でもね、あなたを思い浮かべようとすると、頭に浮かぶのは後姿ばかり。
私に向いているあなたの顔が思い出せないのよ。

わかっているんだけど…こんなことを今更言うのはちょっと恥ずかしいんだけど…時には私を見て欲しかった。」

「俺と結婚したことを後悔しているのか。」
「そうじゃないわ。ただ。
ただ、淋しかっただけ」


こんな感想を持たずにお互いの一生を終えられる夫婦って何組あるんだろう?

ところで昨夜旦那が私の髪の毛を見て「カラーしたの一か月前?」と聞きました。
「4か月になるんだけど…」
ま、夫の妻に対する関心なんぞ、こんなもんですよ。

『バス・ストップ』
これもなかなか印象的で、不倫をしている夫を初めは責めていた妻が何も言わなくなったのをいいことに不倫継続中。
結婚して13年たった。
13年前、木島は確かに杏子に惚れていた。惚れていたから結婚した。
(中略)
早い話、手を伸ばせばすぐ届く場所にいる杏子に欲望を感じなくなった。

木島は足りない物を外で求めた。
杏子に対してもう二度と蘇ることの無い甘やかで刺激的なものだ。
それは自分が男として存在する不可欠なものである。


そしてある日、帰宅すると妻と娘は出て行っていた。
弁護士が訪問し「離婚して欲しい」と。今までの浮気の証拠を妻がしっかりと
握っていてそれを理由に。

しかし、それならそれでいい。
杏子の代わりなどいくらでもいる。
奈美もこれで結婚できると喜んでいる。
杏子より一回り以上も若い女だ。その波ともう一度人生をやり直せる。
それを思えばむしろありがたいぐらいだ。


と、喜んでいたのもつかの間専業主婦になった奈美は主婦としての役目を全く果たさない。
家事は奈美にとってはどうにでも価値を見いだせない仕事なのだった。いや、多分、世の中の多くの主婦がそうなのだろう。
単調な繰り返しにうんざりしている。男たちもそれを理解し、文句も言わず従っている。それでうまく成り立っているのだ。
きっとかつての自分の家が完璧すぎたのだろう。杏子がそうしてきた。
その完璧さにすっかり慣れて、どうにも今の生活になじめない。


そしてラスト
「朝飯位食わせても罰は当たらないだろう」
「あなたって、前の奥さんいよほど甘やかされてきたのね。
過保護に育った息子と同じ。そんなのじゃ、老後、苦労するわよ。」


あの一年、杏子は妻として限りなく尽くした。
木島は、夫の気持ちを取り戻したい一心の事だと思っていた。
でも、違った。
違うという事に、ようやく気付いた。
杏子は一年をかけて、木島をどうしようもなく手のかかる厄介な夫に仕上げたのだ。それが杏子の復讐だったのだ。


じゃ、私もこれから時間をかけて「どうしようもない夫」になってもらうべく
尽くしに尽くしてあげましょう。
文体が若干ラノベ化したような気がするんですが…
と感じるぐらい軽いノリでサクサクと読み進めることが出来ました。
一巻目は何とも言えない暗~い感じで「う~~ん」でしたが
雰囲気は変われども「家族」の在り方についてのテーマは変わらず。
どちらかと言えば一般によく言われるありがちな家族の形ではなく
むしろマイナーな光が当たらない家族についてですが。

今回は「魔法使い」まで出てきました。
安倍医師のノリが『バチス×』の白鳥に似ている気がしたんですけど…
医者が出てくる本にはああいるなんというのか…なキャラを設定しないと
話しが暗くなるんでしょうかね???

次巻位でそろそろけりを付けてもらいたいなあ…
元々が「MOre」の掲載という事から読者層を考えると「結婚と恋愛」がテーマになるのは仕方ないにして、2005~2007年に掲載されたにしたら「感覚が古い」と感じるのは気のせいでしょうか??????
結婚の仲人を上司に頼むとか、加えて4年経っても上司夫婦と食事会を開き
かつ上司妻が「あなたもそろそろ子供を…」なんて人の家庭に口をはさむような事を言うだろうか?とか。
むしろ20年前なら不倫劇も「よくあること」ですが、今の様に「収入」がイマイチの世の中、家庭を持つ男が独身女に手を出す余裕ってあるのかな?
そして、女自身もこんな「寄り道」をしている余裕があるのかな?とか。
バブル期の女に使う金も「経費」で落としかつ少女を女に自分の手で変えていく
「楽しさ&面白さ」を感じていた色々な意味で余裕のあった男が今の時代残っているのかな?とか。

そもそも不倫男が元:嫁から請求された慰謝料が
200万 と言う記述を見て
「すくな!!!!!!!」 と思った私。
その200万すら「何とか工面するよ…」と言う男が今後家庭を持って
やって行けるのか?(特に経済面)と不安に思ったのだがそこはこの作者の
世間知らずぶり お気らくさで、二世帯同居と言う技で
乗り切らせてしまう。
正直、気の毒に感じた=自分と重ね合わせてしまった のはいきなり離婚を切り出された元嫁。
これまた、この作者ワンパターンの「独身の時の仕事を生かして」なんとか
生き延びていくんだけど、それも今の時代「無理」でしょう…って思ってしまった。
どこか「平和」と言うか「お気楽」と言うか「時代に合ってない」様な
描写が多すぎ。20年前ならそれで何とかなったと言える状況の羅列。
恋愛小説ならこの人!って言うイメージが定着していますが、それももう
「古い昔の恋愛物ならね」って感じ。
この感覚の古さから脱却するために、今では「女の性」をテーマにそれは実は突き詰めると「ホラー」なんだけどね…って作品が増えてきた気もするけど。

なんか、恋愛物を書くにしても「今時のオフィス事情」をきちんと取材してから
描いて欲しいなあ、と思う。
なんとなく感覚の差、みたいなものが感じられるんだけどなあ…

特に男には「金もないくせに、不倫なんかするな!」って言いたい。
全然誠実じゃないこの男のどこがいいの?アンタ!!って感じ。
こんな生ぬるい、おとぎ話 の様な内容ならば
『テティスの逆鱗』みたいなドロドロホラーの方が読んでいて現実味を
感じるんですけど。

結婚して20年経つ女から見たら「けっ!やってらんね~よ」って言う
内容の一冊。
せめて、同居して姑にいじめられて「こんなことなら結婚するんじゃなかった…」と言う後悔の結末にしてくれたらもう少し「現実」ぽいんだけどなあ…
内容的には女性の「美」に対する熱意、とか執着の話なんだけど
ラストほとんど「ホラー」状態。
怖いけど、怖いもの見たさ(決着)を見たくて
最後まで読んでしまった。


登場人物として
美容整形女医の晶世(あきよ)
40代の女優、條子(じょうこ…って、人名的にはあり得ないのを唯川さんって付けたがる傾向が…汗 
もっとも、よくある名前にして固定人物を想像しない為にかも知れないけど)
20代キャバ嬢、莉子(りこ)
20代後半から30代前半の涼香(すずか)
36歳、編集者の多岐江(たきえ)

とまあ、職業も年齢もバラバラな「サンプル」的登場人物を設定しているんだけど、最終的には「獲物」が同じ…って点では「人間、見かけによらないのね」と
特に一般にどこにでもいる多岐江ですら(というより、手術した場所が一番えげつない気がするんだけど…)
「最後はこうなるのか…」と。

女優と言ったTVに出る、美しくて「当然」な人種が整形を受けたり、
美を保つための注射を打つのは理解できる。
キャバ嬢も若さだけが勝負なのでそれも理解できる。
けど、子供もいる多岐江がまずどこを「お直し」したいかと問われて
「妊娠線を失くしたい。肉割れの後も失くしたい」と申し出た時
それって「無かったことにしたい」=「今の生活に全く満足していない」ってことだしそもそも「子どもなんかいらなかった」を暗に示している。
さらに「子どもを産む前のおっぱいに戻りたい」と願い
航を生む前の自分に戻りたい 
 と同じ意味であることに、その時多岐江はまだ気が付いていなかった。

で、社内で声をかけてきた男に泊まりに誘われ、今の「ブカブカ」だと嫌われるという事で「膣縮小」と「会陰の形成、黒ずんだ色をピンクにする。」と言うもの。
へえ~~そんなとこが手術で再生(?)できるんだ~と言う驚きは置いておいて、でも、正直「そこまでする????」って言う驚きがある。
友達からそんなことをしたって告白されたら「ドン引き」するけどなあ…
するのはかまわんが、言わんとってくれって感じ。

一部分「お直し」しても満足できず「ここも」「あっちも」と際限なく手を入れた結果バランスが崩れていくのは想像できる。治すと同時に精神的なものも
伴っていないといくらやっても無駄な気もする。
その失敗例が「涼香」と言いう割り振りなんだけど。

女性なら「美容医療」にはまる危険性は大なので、とりあえずこの本を目を通してから施術してもらっても遅くないかも。
安易な気持ちで「お直し」したら気が付いたらすべてを失っていた…なんてことにならない様に…
正直、この作家さんはまじめな文章でありつつもどこか骨太…って言うイメージで読み始めたんですが、いや、もう、ちっともさっぱり意味不明。
つかみどころがないままに終わってしまった…

彼氏の様な存在の男がアパートを探すことになり、「空いている物件」を探していたのがいつの間にか「自分が気に入った物件に無理やりでも入る」と言うものすごい「発想の転換」をしたために、「ここに入る!!(空き部屋無し)」と
宣言したためになぜか主人公が潜入捜査(?)もどきの活躍で住人を無理やり引っ越しさせようと四苦八苦。そのためには、きっかけとなりそうな男と
「性交」までしちゃうという大胆さ!
淡々と描写されているんで生々しさは無く、起きました、ご飯食べました、歯を磨きましたレベルの日常の一環的な感じなんでそれはそれでなんか「カサカサした」モンを感じるのですが…

なんでそこまでするの?みたいな自分とは人種が違う生き物の生態を読まされた感じ。このままどこかに流れて生きていくんだなあ…というか、生活感も存在感も無いような生き方だから「幽霊」なんだろうか??????
えっらい「帯」付いてるなあ…(呆)なんだ、この写真って感じ。ちょっと、失礼と違う?「落伍者」って…まさに買う人(借りる人)が「それ」に値するってことかいな?まあ、確かに。内容的にはそうなっちゃうんだろうか…

1995年の作品です。その為「懐かしいな」と思う反面、古臭いなって感じもします。バブルの臭いがプンプン残ってますから。
例えば、主人公の「志織」は短大卒で銀行の正社員。
もう、この段階で今時の20代30代は「ありえね~」感覚かと。
ありえないどころか高卒で就職する子は銀行って一つのルートすらあったんですけどねえ…20年前は。
カレシノいないことをごまかす(?)為に、毎日何かしらのおけいこに行っていたのも懐かしい。今じゃ、そんな時間もお金ももったいない、ってとこでしょうか?ストレスを買い物でってのも「ボーナス」があってこその行動。
定時で帰って、帰りに買い物ってのも今だったら残業でそれどろじゃないわ、って感じでしょうか?

さて、20年前の話なので、24歳にして「もう24歳、まだ24歳」と
揺れ動いております。当時はまだ結婚適齢期と言う言葉も残っていましたので。
30までに嫁に行かないと…と言う風潮も健在でした。時代は変わるもんです。
高校の時密かに好きだった男の子と偶然再会し、当時の思いを思い出し
せっかく紹介してくれた「篠田」さんよりも、大学を3か月で退学後
バイトのみで定職にも就かず、女もとっかえひっかえの「夏彦」の方に魅かれます。
揚句、知り合いを頼って地方に行ってしまう、夏彦を追いかけ、告白して終了。

アホです

本文中に夏彦のはっきりした意思表示もないまま、若さゆえのツッパシリのみで告白。男も一応まんざらではないので「とりあえず」は彼氏と彼女になるでしょう。きっと自分が20代なら「ええ話や~~~。私も彼氏、欲し~」と言う感想を持って読書終了したことでしょう。
が、同じ頃に結婚し、20年たった今、もし本文と同じことをしていたら

別れていた と、容易に想像が付きます。

だって男が無職、女が正社員。格差社会の「ヒモ」男になるの明白。
しかも、こんだけ「依存色」の強い女が、
夏彦を手に入れた途端に急に自立心が芽生えるならまだしも、
「30までは頑張って貯金するから、その後はあなたの好きな仕事で生きていきましょう!」位言って「甘やかし」、(男はその間つまみ食いし放題)
この性格だとそのうち、
「いつ、結婚してくれるの?」と不満を持ちつつ、
「言うと、負担になるし…(逃げられるし…)グジグジ…」
と言うのが目に見えるタイプ。
というより、「男を甘やかして、だめにする」ってのは先日の『雨心中』の
姉と弟の関係にそっくり!
そっか、唯川さんの潜在意識は、これなんですね!
一見「いい人」で「尽くす」ように見えて、実は「ダメ男製造元」ということ。

おばちゃんからの目から見たら「篠田」さんなんか「お買い得物件」だったんですけどねえ…
「いい人」は「ちょい悪」(古!)には勝てませんかね?もったいない。

そういう意味ではきっと志織は「しょうもない男に引っかかって」と言う意味では「落伍者」。
夏彦の方は定職にも就かず、でも「好きな事をして行けたらそれでいい」と
完全な人生の「落伍者」。
こんな「おバカ二人組」の話を読んで、「ああ、こんな風にならない様にしっかり人(異性)は見極めて、仕事もきちんと選んでこなそう!」と反面教師にする分には最適な一冊。今の子、もっとシビアに考えて生きているだろうけど。


6年ぶりに再会して話が始まる本を、一週間前に同窓会に行った私が読み、
この小説は阪神大震災の二日後に取材に行って書いた話だとか。
その震災の年の6月30日に次男が生まれ、そんな日にこの感想を書いている
偶然を面白いと思う。
と言うわけで、本日18歳のお誕生日おめでとう!
しかし、こうやって無事子供の誕生日を家族そろってお祝いできるもの、
20年前に私が「篠田」サン的男性と結婚して今に至っているという
証明に他ならないと思います。
これ読むと、自分が普段どれだけ恥ずかしく、かつ人に対して失礼な英語等を
口にしているかという事が思い知らされて、読んでいて赤面しつつ蒼白になるという顔の色が変化すると言う恐ろしい一冊。

例えば
「どんな趣味をお持ち?」ときかれ
「街をぶらぶら歩く」と言いたくて
I like street walking.と答えて質問者に驚かれ先生に聞くと
「streer walkingは 売春 の意味ですよ」と教えられ
I like walking through the streets. が正解。

他にも「チーズを切りましたよ」と言いたかったので
I cut the cheese.
と言ったら先生は それはおならをする の意味ですよ。と
I sliced the cheese. が正解。


よく口にする「アイディアが思いつきません」も
I have no idea.
だと「見当もつきません」となり
I have no ideas . が正解。

ideaは「おもいつき」ideasで「アイデア」ってそういえば、私の習っている先生も「もっと 単数か複数かをもっと意識して!!!」とおっしゃってたなあ…
日本人にしたらいちいち「一つの本」とか言わないからつい、どっちでもいいや感覚で省略しちゃうことが多々あるけど、英語では言うと言わないとでは意味が
大違い!!動詞もなんとなく使っちゃうと下ネタ系になるという…汗

裏表紙の漫画にも
Please get me off here.
と「ここで降ろしてください」のつもりで言ったのが
実は「僕を性的に興奮させてください」の意味
だとか…滝汗
言うよね…多分。何気に口にしているよ、きっと。

「コーヒー飲む?」と聞かれ即座に「no, thank you.」と言ったら
じつはそれは「もう結構!!」ときつめに聞こえるとか…滝汗
言うよね~~~絶対。
学校で習っていたことが実はもう「死語」だとか実は「無礼極まりない」返答だったとか、読むと「今まで習ってきた英語って…」そりゃ、通じなくて当然か。と開き直るにもいいかもね~~~
語学研修に行く人は、一回この本を目を通してから行くのが賢明かと。
てか、大学のセンセイでも案外、間違って使ってそうで怖い。

< 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 >