読みながらニヤニヤしてしまいます。笑
大学院(多分、作者の卒業した京大)の山根君の初めての恋!
下鴨神社で「姫」に一目ぼれ、また会えないかと時間を見つけては神社に散歩。
すると偶然傘を返しに来てくれた姫と再会、デートにこぎつける。
そこで初めてゆえに「お茶でも!」と言った物の思いつくのは自販機、学食…と
もうニヤニヤが止まりません。やっと見つけた店ではお金が足りない…涙
リベンジの為に下見までして誘う描写はもうニヤニヤと言うより、陰からつい様子をうかがってついて行きたくなります。あ、読むときに京都の観光地図なんかを横に置きつつ読み進めるとなお一層面白い。
初デートの守備に何とか安堵感を得るものの、山根君に大きな「波」が襲います。ここのあたりが本当に苦しくて切なくて…
一気にくら~~い気分になります。と言うか、きっと身に覚えのある人には
あのころの胸キュン(死語)が甦りこの先どうなるのか…とかなり気をもみます。
切ないけど、今度はきっとうまく行きますように…と願わずにはいられません。
40代は「初老」と呼ぶのだそうだ

40代になったら…
「なんか急にガクッときた感じ」
気力はあるのにカラダがついて行かない…


今の40代は「美魔女」と浮かれておりますが、一昔の本を読むと
「40代ぐらいの生活に疲れ切った初老の女が…」とか「中年の女が…」と言う
容赦ない描写がありますが…

40代になる著者がただ単に痩せてもぶよぶよ、タルタルとした体を見て
「何か違う」と思い、ボディビルダー日本一の女性に指導を仰いだ結果
引き締まった体になった…と言う内容。
けど、イラストエッセイ本なんで内容は「薄い」です。

ぶっちゃけ筋トレ(ハードではない)を毎日、そして毎食必ずきちんと食べるという生活習慣の見直しで手に入れたボディ。
ダイエットに近道は無いし、毎日自分との精神の戦い。
楽して痩せよう、素敵な体を手に入れようという気持ちで読むと痛い目に遭う。
特別なことは書いて無くて、筋肉を付けよう、代謝を良くしようというものだから。
当たり前すぎることしか書いて無くて拍子抜けだけどやっぱりそれが一番大事かな。美容だって毎日の食生活から必要なものを取れと書いてあるし。
きちんと動いて、きちんと食べる。(そして、出す)

最近腹筋が無いせいか猫背になっているので、ふんぞり返っている位の姿勢で歩くようにしたい。それでも気が付けば背中が丸くなっている…
女性専用顔そりサロンを経営している人が書いた本。

私も3か月に一回、プロに顔そりをしてもらっています。
簡単な美白エステもしてもらって3000円ほどなので安いし。
特に眉の形を整えてもらえるので助かっています。

本書では自宅で顔そりをするやり方を書いてくれていますが、
私なら自分でするよりプロに任せた方がいいなあ…
特にそってもらっている時に皮膚の引き上げつつ、刃を当てる時に
「ああ、こうすればいいんだなあ…」と思いながら夢見心地でいつしか
寝てしまうのですが…

今行っている店は女性が施術してくれる店ですが(旦那さんと美容院&理容室を各自で経営)、この店を見つけるまではフツーにおじちゃんたちに交じって理容室に行って剃ってもらいました。
全然恥ずかしいなんて思いませんでしたが、何か?
同じ剃ってもらえるなら首筋まで剃ってもらいたい(着物着る人はそこまで剃るらしい)んですけどねえ…
耳の小骨を剃られるときはゾクゾク~~~っとして快感です。笑

顔そりに関しては自分で剃るよりプロの切れ味のいい剃刀にお任せする方が絶対にいいと思います。

「アンチエイジング」と言った女性のアンテナに引っかかる「美容と化粧」について語られるとき必ず登場すると言っていいほど「売れっ子」の皮膚科医の女医さん。
ちなみに男性医師の書いた「皮膚」に関する本は読んでいてもつまらない。
とどのつまり「化粧で皮膚が改善されるわけない!」と切って捨てられるのが落ち(笑)だから。
その点、ご自身も化粧をなさる「女性」と言う立場から書かれているのでまだ救いがある。
ぶっちゃけ「化粧で皮膚は改善されない。精神的なもの」と言うのを上手くオブラートのつつむがごとく、が読んでいくうちにわかるから。
なので化粧品会社と手を組んでいる美容ジャーナリストが書いた本よりは真実そのものを書いていないけど、無駄なカネを払わずに済むならと言う点ではこちらの本を一読された方がいい。

「大辞典」とくぎ打っているだけに今までこの方の書いた本を一冊にまとめた内容。なので今からこの人の本を読むならこれ一冊で十分。
すでに読まれている場合は、別に買わなくてもいいんじゃないですか?
内容は常に同じだから。(当たり前だけど)
それにしても同じ内容のものを出版社を変えただけでこれだけたくさん出せるってすごい!
映画の世界では「アニメ、子役、動物」がヒットに繋がる要素だとか。
小説の世界でも同じかも。(子役は別として)
本書も表紙イラストの通り「猫」がメインを張ってます。
そう言えば昔『三毛猫ホームズ』と言った猫が推理するのもありましたね。
ミステリーとねこって関係が深いのかな?

本書、可もなく不可もなく。☆3~4と言ったところでしょうか?
初めてこの本で田牧氏を知ったら「面白い!」と太鼓判を押すところですが
初期から読んでいる者にとって「どっかで似た設定のやついたよな~?」
って感じです。
こうなると読後感、超最悪だった『盗人』がある意味「悪の美学」みたいに
相当強烈な印象を残したことになりこれと比較すると「あれはあれで新境地を開いたのかも…」と思わなくもなく。

例えて言うなら初期の作品が、新入社員がやる気いっぱいで新提案をどんどん出してきて、今までにない新鮮さに周りが「わ~」っとなり本人もやる気満々で
さらに提案して実行してこれまた大当たり!状態だったのが、しばらくたつと
マンネリ…どこかやりっぱなし(シリーズ化)でも「まあ…ねえ…」と納得はいかなくても過去の業績を鑑みて見て見振り…
で、思い切って「他の会社の雰囲気も見て見たら…?」と出向先に放り出され
「ならば今までと違う事を…」的に『盗人』を書き、本社に戻され中間管理職に成れたものの、過去の実績のコピペ感は免れない…
そんな感じ。
本書もそもそも他紙に短編として書いてあったものが7編のうち3篇。
残り4編を描き下ろしとしてまとめたところに「旬が過ぎる前に売りきってしまおう…」と言う思惑があるように感じるのですが…
確かに短編まではホンワカ「ふしぎ」感があったのに、後篇(描き下ろし部分)になると急に生臭いというかホンワカ感が無くなり「盗人」に近い毒っぽい感じになっているような。
初期の頃はどこか初々しく清々しかったのが売れっ子になりすぎて疲れが出ているのか妙に暗く毒っぽい作風になっている気がします。
本書は猫のサバの描写によって毒気が薄れているけど。
動物の描写で助けられているのって、映画のツボと似ているような…
正直この本を「予約した本があります」と図書館から電話があった時
「え?誰の本だっけ???」と全く身に覚えのない感覚に陥り、
やっと読みだして「ああ、この人ね。『黒猫シリーズ』の。
ポオのうんちくで、大学の論文みたいなのを書いているかと思うと、
一方でラノベと言うのも腹の立つ破たんしたわけのわからないのを書く人かあ~」と。

さて本書。黒猫ほど固くもないし、ラノベもどきと言うにはうんちく系を取っ払ってなるべくエンターティメントを心がけた感じ。
まあ、うんちくと言えば「ラヴェル」と「映画」かな?
読むにあたって「ラヴェルと言えばボレロ」位の知識は持っていて欲しい。
個人的には「亡き王女のためのパヴアーヌ」が大好きで、癒されたい時浄化されたい時はエンドレスでこの曲を流しています。関係ないか~

で、内容的に。
校正さんのミスでしょうか?
P73~74
「見ろよ。この部屋の天井の隅に棲息中の蜘蛛を。」
俺は天井の角に目をやった。
そこには巨大な蜘蛛がいて、せっせと巣を張っている最中だった。

この蜘蛛、ネタバレすると
P124
「なるほど。するとアシダカクモを飼い出したのもそのためか」
「え?」
「支配人の部屋の大きな蜘蛛さ。あれはローチ様を捕える優秀なハンターだものな。」


うちの家にもアシダカクモ、認定ペットです。笑
毎年夏ごろにひょっこりと壁に現れては悲鳴を上げていたんですが、
彼らがにっくき「G」を捕獲してくれるとわかってからはなるべく見ない、
いない存在として認識。
彼らが「巣」を張っているのを見たことがありません。
と言うのも、あんなに大きな(手のひらいっぱいいっぱい広げた大きさ)のが
巣を張っているのならその位置固定だから「オブジェ」認識できるけど
動くGを捕まえる為、巣なんか作らない。いつも、ひよっこりが基本。
巣を張る大きな蜘蛛ってジョロウグモ???じゃないですか?
それなら庭にいっつも台風にもめげずに大きな住宅を構えてらっしゃいますが。
(あ、昨日の強風で無くなっている…)

と言うわけで、トリックor伏線にしたかったんだろうけど残念でした。

そんな風に短編を一つにまとめたタイプのせいか、びみょ~に構成に無理があるような。支配人の性格も若干変わった(成長したのでという描写にしたら「ん~」って感じ)
気もするし、読み終わった後で「ん~イマイチすっきり感が無いな~」と。
勢いで読ましているけど、びみょ~な点で引っ掛かりを感じる。
黒猫であれだけうっとうしいほどのうんちくと言うか自説をぶっていたのに
こっちの方は
どうせ、知能の低い奴が読むからこれぐらいの矛盾はOkだよな~ 」みたいな読者を軽く見ている気がします。
まあ、精密なトリックを期待せずに時間つぶし程度ならOkかな?

参考までに
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1272564857
先日めでたく一つ歳を取りまして、50代にさらに一歩近づきました。
人生80歳としてもあと30年も生きなあかんのかと思うとウンザリ。
(私は早く死にたい願望の持ち主です)
しかし、この本ではあと30年もあると考えるか30年しかないと感じて今から着々と計画を立てるかによって大きくその後が変わるのだとか。

こう言った少し年上のアドバイスって役に立つ。(1936年生れ)
例えば自分の身近なアドバイザーとして姑と母親がいるが姑の脳内は常に
「ゴシップと悪口」で占められているため有益な情報を得られることは皆無であり、また「映画見たよ」「お芝居見たよ」的な楽しい情報も得られずという事からできるだけ接触を避けたい。
一方母もいう事は言うがそれは「一方的な意見」に他ならずこちらのニーズなんて微塵も考えた事ない上から目線。
「歌舞伎に行った」まではいいとして「あんたは見たことないやろ」的な展開になるから聞いてもおも白くないし。
「行きたい」と言う気力も無くなるような話しぶりに「はいはい良かったね」と
話しを打ち切りに持って行ってこれまた接触を避けたい。

一方で英語に行きだして勉強以上に年上のクラスメートを通じで得るものが多い。先日も60代になった人から「行けるうちに旅行でもなんでも言っておかないと損よ。体がホント動かなくなるし、気力も無くなるし…」と。
「40代でできたことが50代では億劫に。50代でできたことが60では無理ってなるから。夫が定年したら行こう!なんて思うより今よ、今!!!」。
旦那が定年したらいつも家に居て食事の用意をしなけりゃならないので、
今のうちよ!とか「介護がのしかかってきて自分の事なんて後回しよ」とか。

本書でも「子どもに期待するな。子離れしろ!」
「夫の定年前に家事もどんどんさせろ!」などありがたいアドバイスてんこ盛り。
特に収入も50代をピークに後はどんどん減っていくだけ。
確かにな~まあ、今は50代でも30代と対して変わらない気もするけど。汗
それでも年金生活よりは断然マシなので、海外旅行みたいな大口はやっぱり今のうちにかな?とか。
次男の大学と言うかその先が見えてきたら頑張って計画してみようかな?

年を取ることは、個性的になることなのだ。
そう思うと楽しくなってくる。個性的な自分になる為に磨きをかけるチャンスと喜んだ方がいい。
周りを気にしたり、他人に連なることはやめよう。
テニスが流行ろうと、友達にゴルフに誘われようと自分の本当にやりたいことをやる。それが個性的になる近道だ。
他人に連なる時間があったら、自分の本当にやりたいこと、
やりたかった事をやっておく。


やるかやらないかは、その人次第、個性的に年を取れるかどうかも、
全てはその人自身にかかっているのである。

「はんなり」美人
自分美を追求するまつ毛化粧
むらなく均一な白塗り
やさしい丸みのある顔立ちの京美人
見た目はおっとり、芯の強さが魅力


「粋」美人
自分の逸品で極上のまつ毛作り
自然の様なナチュラル感
うりざね顔に柳腰は江戸美人
テキパキ見える、キャリアウーマン


田牧さんの本でも京都大阪は「貴族文化」江戸は「武士文化」の違いが書かれてますがそういう意味でも同じ文化でも色合いが違う。
色のイメージで言うと京都は赤系・ピンクに対して江戸は紺、藍と言った青系。

前半はそんな風に江戸と京都の文化の違いに触れているのだが、
後半は資×堂の社員でもあるので商品の紹介状態になっているのが少し惜しい気が。ただ、昔の化粧品の瓶のデザインとかはホント美しいのでいっそのことこう言ったデザインを中心にした本が見てみたい。
品がありますもんね。独特な。
今のエコを謳ったダダの簡素化、そっけなさと比べたら。
「使う事が楽しく感じる」なんて化粧品のデザインから感じたことないし。
割れたら困るからプラでOK!なんて感覚はダメなんでしょうねえ…
あくまでも「空気」の作り方。笑
「美人に見える」のではなく。
雰囲気、雰囲気。
この方は美容ジャーナリストの為医師でもヘアメイクでも美容師さんでもないので我流のやり方をやってみたら良かったというだけであくまでもそのやり方はこの人の肌と髪質に合っていただけ。つまり読んだ人が実践しても効果があるとは言い切れない。そこを踏まえた(余計に吹き出物が出た、肌が悪化した)上で
トライすること前提。

書いている内容は「ふん、ふん」と日頃思いっきり手抜きした美容に対する怠け心を刺激してくれます。というか、「そう言われたら美容師さんにこんな事言われたなあ…」と言われても実践していない事を思い出させるんですが…

何せ文体が…
例えば
方法は至って簡単だ。

「~だ」って…
美容に関する本とは思えない。全然まろやかさとか美しさを連想しにくくありませんか?
これを「方法は至って簡単!」とか「方法は簡単なので、ぜひおためしを。」など表現を変えたらいいのに…
「犯行の手口はこうだ!」って言われているようなニュアンスが全編を覆っているのでイマイチ内容が頭の中を素通りする感じ。
力強く内容を訴えたいにしても、もう少し「上品」にならないのかな?
例えて言うならぱっと見はきれいなのに喋ったり文字を見たら超幻滅!!!
って感じ。
そうならない為の「空気の纏い方」を書いているのにねえ…

「この製品はお勧めだ!」
「ぜひ、使ってみるべきだ!」
こんな風に言われて「そうか、使ってみるか~」って思う人、いる?
「うぜ~」ってなりそうです。私なら。
初心者さんには見やすくとっつきやすい感じの構成。
イラストや写真など乙女心をくすぐります。
田牧さんの本を読んでいたのでお城とか興味あります。
ただ、「?」と思う事もあったので書いてみると
姫路城と竹田城をワンセットにして紹介されているんですが
一日目のコースとして姫路駅から出発徒歩で姫路界隈を散策。
後電車で竹田駅まで。そこで一泊して2日目のコースとしていきなり
車で20分 立雲峡と。
レンタカー借りるんですか??
さらに、そこから車で20分。竹田駅に行き、バスで15分徒歩15分で
竹田城へ。う~~~~ん。
な~~~んも無いとこでしたけど。竹田城周辺。
最近ブームに乗っかってお店もできたようですが、最近事故があって
竹田城は立ち入り禁止だし。
今が一番雲海が楽しめる季節だと思いますが、路上駐車も半端ないらしいし。

姫路から電車で行って竹田城までの足をいかにキープするかをもう少し詳しく書いてあげないといけないんじゃないのかな?
せめて違う日にするとか。
そんな風に地元や一回行った人から見ると「ン?」な事もあるので下調べはよ~~~くしましょう、と言う実例。
ちなみに私は竹田城には夏の午前中に登って、その足(車)で城崎温泉に行きました。夏はすいてましたよ。(雲海見れないもんね)
小説は一気読みしないと気が済まないので借りると年末の掃除が滞るので、
空き時間にさっと読めるようなタイプの本を借りてみた。

こちら「姓名」を記載されている数字に変換後、足して3種類の数を導き出し
1、あなたのオーラと表の顔
2、あなたの気がかり
3、あなたの生き方がわかる

と、巧い事いけば「当たっている」という事になります。
が、私はこの結果「イマイチ…」。
家族のも見てみましたが「…」。

この占い方で行くと、特に女性の場合結婚すると大半の人が名字が変わるので結婚を機に性格や表の顔もどんどん変わってくる人が続出することになります。
人間名前が変わったぐらいで性格変われるもんですか?
まあ、確かに今までと違う「立場」となるので考え方を変えざるを得ませんが、
それが名字でってなると…

まあ「暇つぶし」に読んだ本なので真剣に感想を書く必要もないんですけどね。
掃除の方はおかげさまで一階部分はほぼ終了。
浴室のカビキ×ーと窓拭きはぎりぎりまで保留予定。笑
こちらもビミョー。
面白くない、とは言わない。
けど、「雑多煮」過ぎてイマイチ感が否めない。
基本人形浄瑠璃を背景にミステリー有、友情(?)感あり、成長記有り。
詰め込みすぎやろ…
歌舞伎なら唄より演じる方、人形浄瑠璃だと人形より唄い手と言った風に
似たようなものでもどっちの方が格上みたいなものがあるらしい。

過去に三浦しをんさんの作品でこんなものを読んでいる。
http://75552.diarynote.jp/201110162004124420/
こちらの方があっけらかんとして楽しめた記憶があるのでついでにどうぞ。

さて、本作を持って田牧氏の本を読むのは一時中断。
と言うのもあと二冊は予約待ちなので。
おかげで読む時間を掃除の時間にすることになるので良かったよかった。
このまま12月半ばまで延々と読んでいたらというか、本が溜まっていたら
多分今年は「掃除しなくても死なないよね~」と自分に甘くなっていたと思うから。


田牧氏の出版順を備忘帳替わりに記すと…
花合せ 濱次お役者双六 2007年10月
泣き菩薩        2008年 6月
三悪人         2009年 1月
緋色からくり      2009年
数えからくり      2010年
身をつくし 清四郎よろづ屋始末 2010年 3月 
散り残る            2011年 1月
春疾風 3悪人シリーズ     2011年 7月
三人小町の恋 偽陰陽師拝み屋雨堂 2011年10月
とんづら屋弥生請負帖       2012年 1月
ほそ道密命行           2012年 3月
質草破り 2ます目        2012年 8月
盗人               2012年11月
翔ぶ梅  3ます目        2012年12月
とうざい             2013年 2月
鯖猫長屋ふしぎ草子        2013年 6月   未読
甘いもんでもおひとつ       2013年10月   未読
                 ↑
      なんでそろわないんだ?????!!!!
      書いている画面では揃えているのに!!!!!!!!怒

発行年数を調べる為に「密林」とかで検索するも田牧ブームに乗っかってここ数年で文庫化を急速にしているのがよくわかる…(主となる資料は図書館より)

とはいえ「濱次」シリーズ、「緋名」シリーズ、「三悪人」シリーズ位は
そろそろ完結に向けて欲しいなあ…
どれもこれもシリーズ化前提でやられると「続きは映画館で…」みたいな感じで興ざめも甚だしい。
短編と言うか読み切りは絶対に初期方が面白かった。売れないかも…と言う危惧もあってきちんと一つの作品内で収拾させていたのが、いざ売れると分かったら
「出来るだけ引き伸ばして(=売り上げも引き伸ばして)ください!」と
編集からハッパをかけられている裏が本当に透けて見えているから。
切れと構成にイマイチ感が溢れている12年以降の作品。
13年度発行分のあと2冊が果たして…





盗人 田牧大和著

2013年11月30日 読書
いや~これも「好きと嫌い」にくっきり分かれそうな一冊。
とにかく 暗い、昏い、陰鬱
そんな言葉が頭の中でと言うかなんか嫌~~~な物が背中にくっつきそうな
ダークトーン。
田牧氏お得意の「騙し騙され」の一環ですが、後味悪すぎ~
騙しと言えば『三悪人』でブ男表記されている「鳥居要蔵」が出てくる。
その一方でもっと有名どころの「高野長英」が意外なキャラで登場。
日本史で習った人物像ってどこまで真実なんだろう??

個人的にはこんな歴史の裏側それもダークな方より、元気いっぱい爽やかな話の方を読みたいんですけどねえ…
クソ! の一冊。
この作者にして初めて「途中放棄」を真剣に考えた本。
しかも8話あるうちの1話で…
中断したおかげでそれこそ途中放棄の憂き目に合っていた手芸キットが完成したほど。

松尾芭蕉とその弟子「曾良」の 師弟愛

ドラマで言えば平均視聴率一けた、のち打ち切りタイプ。

P.Sみかりん様
今日のブログに砂を書けるような内容で申し訳ない。
けれどこの本に関しては図書館か中古をお勧めします。
発行年数からするとデビュー作の次に当たる作品。(2008年)
正直、多発気味の2011年以降の作品は「売れる」事がわかっているので
とことんシリーズ化が頭に有って読み終わっても「う~ん、この先どうなるんだろう?」ときれいに消化しきれない読後感が多い。
こちらは「売れなかったら…」という事もあってきれいに一話完結。
このまま手を加えずに2時間ドラマとしてもかなり楽しめそうな出来。
こんな風に一話完結で全ての伏線を収集してきれいにおさめてくれる作家さんだと思っていただけにすべての作品が「シリーズ化」と言うやり方は正直ちょっと…
なら、いっそのことこれもシリーズ化でどんどん出して欲しい。
それぐらいキャラに特徴と魅力がてんこ盛りだけに。

あの有名な絵師、歌川広重の若かりし頃は「八代洲河岸常火消同心(やよすがしじょうびけし どうしん) 安藤重右衛門(あんどうじゅうえもん)」だったとか。
ちなみにウイきによると「安藤広重」と言うのはNGだとか。
けど、なんとなく「うたがわひろしげ」より「あんどうひろしげ」の方が頭に残っているんだけどなあ…

広重より3歳年上の同僚&幼馴染の 西村信之助(しんのすけ)
そして猪瀬五郎太(いのせごろうた)

たぶん、これをドラマ化とかしたら広重より信之助の方が絶対
フ女子に大人気間違いなし!!笑
和尚を一喝するところなんてもう見せ場&独壇場! あのシーンは良かった!

この話自体は広重の才能=一度目にしたものは記憶しているというものを最大限に活用したストーリーだけに次を書くにしても似た話になってしまうからシリーズ化は難しんだろうか?
とはいえ、今時「似た話」で成立しているんだから(水戸×門なんて最たるものだし)ぜひこの話も続編を期待するんですが…

まあ、何せあれだけたくさんの出版社から出していたらなかなかねえ…
作風も変ってしまっているし。
個人的にはデビュー後からのお付き合いの講談社から出版されているのが
一番おもしろかった な、と思います。
まあ、各出版社の特徴に合わせているんでしょうが…
冬になりました。
はい、着る服がありません。笑
と言うわけで買う前にお勉強してから、という事で借りてみた。
けど、難しいなあ…
自分だったら絶対このコーディならパンプスだよなあ…と言うところに
違うものがあったり…と。そうか、今はこういうのを合わせるんだよなあ…
ブーティ、欲しいです。
けれど足に癖があるので市販の靴ではなかなか合うものが無く、
足を測定してくれるメーカーは高いしデザインがイマイチ…(めちゃ、歩きやすいんですが…)
この本でも取り上げられているマキシ丈ワンピ。
欄外に「150センチ台の身長の人が、ほぼ引きずってない?!と言う着丈もなんかちょっと…と思う」と書かれている通り、私には長いです。
が、長いのしか売ってないんですってば!!!!!!!!!!
プチサイズを買うと腕と胸周りがきついからやっぱり標準サイズを買わざるを得ないんですってば!!!
お金出したら多分それなりに見つかるのかもしれませんが…
最後に「髪の毛」ってかなり洋服を左右する要素かと。
前回美容院に行ったのが8月末なのでもういい加減ぼっさぼさで癖が出てきてダウンスタイルなんてとてもじゃないけどできない状態です。
おひとりでされている美容院だけに予約を2か月前に入れても取れたのが12月20日…汗(生理とか避けたりするとそうなってしまった…)
あとひと月もあるのに…涙
とはいえ、カジュアルスタイルが多い提案の本なので巻くスタイルよりも、
ふわゆるスタイルの方が似合いそう。
どんな髪型にしたらいいのか悩むなあ…

何せ持っている服が普段はユニク×、←動きやすく、汚れてもOKだから
お出かけがちょっとコンサバ   ←パンスト&パンプスがお約束系
と言う両極端だけに。困った、困った。

私が借りたのは文庫本ではないので題名が『とんずら屋弥生請負帖』となっています。確かに「弥生」を抜いた方がより内容に近い気がします。

さて、主人公「弥吉」は腕の良い船頭。しかし裏稼業「どんずら屋=夜逃げ屋」
も請け負っている若者。けれど出生に秘密があり大きな秘密を抱えている…

と言うわけで裏稼業の兼ね合いで「スリル満点、いかに逃走させるか」手に汗握り、さらに出生の秘密に関わることから命を狙われ…そしてほのかにラブロマンス…と面白さてんこ盛り。
一般の性別では付かない仕事をしているという事から『緋名シリーズ』の要素有、そしてだましだまされ誰が味方?と言うサスペンス&ミステリーアクションから『三悪人』の要素もあり!
と、娯楽小説として言い出来上がり!

これもいい意味でシリーズ化していくんでしょうねえ。

それにしても各出版社から出す本出す本シリーズ物だと正直さっさとどれかは完結して欲しいなあ…と思わなくもなく。
ほっておいても「売れる」作家だからシリーズでどんどん引っ張って「儲けよう」と言う出版社の思惑も透けて見えすぎて…笑
さあ、後はどこの出版社から出すだけなんでしょうかね?
たまに初期よりも「イマイチ」感の本があるだけに多作もありがたいけど
じっくり構成に凝った内容を心がけてほしいです。
偽陰陽師の「雨堂」。
捨て子だった「おこと」。
雨堂の幼馴染、甲悦(こうえつ)。

12歳のおことのめせんで語られる前半のせいか、武士が出ないので口調が今風
(身分の差は言葉使いも違っていたんですね。当時)でかなり「軽い」感じに仕上がっているのでスラスラ読めます。(読めすぎ)
スラスラ読めるってことは言いかえると何も残らないって事にもなりかねませんがぎりぎりの線で保っているかな。

まあ、今後これもシリーズ化していくんでしょうね。
第一話の「おふみの簪」を読んだだけだと「ああ、人情話かあ…ええ話や~涙」って感じだったのが2話目に映ると清四郎の「過去」が匂わされ
3話目になるとどうもこうもめちゃくちゃ重た~い話になってしまった。
総合的に見てえらく「バランスの悪い小説」になった気がするんですけど…
珍しく「初めの設定段階で計算ミスしました~てへ」な感じ?????
バランスの悪さゆえに全体的な印象が薄く、あまり印象に残らない話になってしまった気がする。ちょっと残念な一冊。

p.s
参考までに読書めーた×を見たらみなさん絶賛満員御礼だった為(なかにはBLぽいとか書いてあるし…)つくづく感想って人それぞれだよなあ…
短編構成
『とちり蕎麦』『縁(よすが)』『翔ぶ梅 香風昔語り』

「とちり…」は濱次の人となりをさり気に表現することにより役者の濱次フアンを増やす伏線的な位置的作品とも言えるし、この時代背景によくある「人情話」として楽しむこともできる。

「縁」は有名どころにヘッドハンティングされる話。
微妙に幽霊の「香風」さんの執着が怖い。笑
けれど後輩にまで慕われる濱次の人となりを説明するも、本人はいたってぼんやりおっとりぶっちゃけ「な~~んにも考えちゃいねえ」風情が「何を言われようともじっと耐えるお人」と崇拝の目で見られるというのが何とも笑える。
実は読みながら「なんできちんと言葉にして釈明しないんだろう…」とイラッとしていたわけで。笑 まあ、それが「余計なことはめんどくさいし、よくあることだからま、いっか 」を知らしめる布石でもあるわけで。

この「言っても仕方ないし」というより「めんどくさいから黙って聞いている振りしてりゃ、嵐は過ぎさる」的考え。長男に似ている。
「はい」とすんなり答えるので「ああ、聞いているな。わかったな」と言ったこちらは「安心」するのだが実際は「聞いちゃいねえ」。怒
極めつけはブラックに名高いファミレスでバイトして店長、副店長にそれはそれはきびし~~い毒の混じった叱責を受け、偏差値の高い大学に通っている同期の子たちは早々に「あんな物言いに耐えれない…」と逃げ出したのにいまだに続いているのは「店長も副店長もどんな言い方をしても絶対に怪我をすることは無い 。それに比べてお父さんや、顧問の指導は怪我をした。それに比べたらぜ~~~~ンぜん怖くないし、何とも思わない」と。
感情、思考の回路がすこ~~し違う方向に行ってしまったようで…涙
指導と言う名の元の体罰、暴力を受けることが「当たり前の子」にとって「ただの言葉の暴力」なんてへの河童。大人しく聞いている振りすりゃそれでよし!って…なんかなあ…
濱次ののらりくらり感、役への執着の無さ、が妙に長男と重なる。
後輩にレギュラーの座を取られたら「悔しい」とも思わず、「なにくそ!」と
人の2倍3倍の練習をして見返す!と言った気概もなく。
ただ「あ、そう。仕方ないね」と流してしまうその執着心の無さ、って一見いいように聞こえるけどめちゃめちゃ「ふがいない」姿にしか見えないんですが。

最後の「翔ぶ梅」でもこの脚本の元を書いたお侍にしても
「家名大事のお武家さまが、家よりも惚れた女が大事だと、
国許に残した父母なぞ、知った事かと言う。
開き直りでもやせ我慢でもない、何の痛痒もためらいもない、
澄んだ目で。女は女で身をなげうって恋しい男と家を守る術が、
自害ではなく一人江戸へ逃げることだ、ときた。」
仙雀が「奇天烈だ」と感じ、正直腰が引けたあれこれを、
香風は「面白い」と思っていたのだ。

確かにこれを読んでいる時お侍の言動ってまさに「平成の子」ぽいな、と。
自分が出奔して親に迷惑をかけることなんかちっとも考えない、超自己満足自己中心の何物でもない。まあ、実際にはこんな人いなかったと思うんだけど、この時代に。人に迷惑をかけることになるのなら腹を切ってお詫びする、それが常識だったと思うし。ある意味、超斬新なカップルだったからこそ天才の家風が脚本を書いてくれと頼みきっと筋だけで舞台を作り上げたんだろうなあ…と。
とはいえ、この本を読んで「歌舞伎を見てみたいな~」と思う人は結構多いのではないかと思う。

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