かわいい題名に反して(というか、期待していたのに)
エグイというか、お前らもっとふつーの恋愛しろよ!(怒)てな、短編4編。
それまでクラスメイトと雑談で盛り上がっていようと、
朝の電車の痴漢にはらわたが煮えくり返って呪詛をかけていようと、そして大好きなY先生が前に立っていようとも
パイプオルガンの音が響きだすと、一斉に頭を垂れ
目を閉じ、手を組んでチャップレンの声がするまでひたすら心を鎮める…
オルガンの音=静寂=瞑想…
パブロフの犬さながらに染みついた習慣。

そんな20年前の学生時代を思い出させてくれた一冊。
舞台が女子校ではないのが残念ですが。

思い返せば有数のパイプオルガンがある学校に通っていたのに、その音の素晴らしさを実感せぬまま卒業してしまったなあ…と悔やむほどにパイプオルガンの良さ(そして音楽の素晴らしさ)を表現していて、もう一度礼拝堂に行きたいなと思ってしまった。

本当に、神様から遠いところにいるよな、自分…
次に読む作家がいないので借りてみた。
この本での国内の1位は
東野圭吾さんの「新参者」。

東野さんの本はデビュー作など古いのは読んだことがあるけど最近のは全く。
というのも予約数が半端ないから。(汗)
三か月から半年は待つだろうな…ってぐらいなので。
あれだけ映画化、ドラマ化しちゃうとねえ…

一方、私みたいにヒネタ性格だと有名すぎる作家はあえて読む気がしない。
むしろ無名な作家の方に惹かれる傾向がある。
歌でもマイナー系の方が好き。
ある日突然、売れちゃったりしたら途端に興味をなくす方。
だって、一回売れたら「売れる路線」に突っ走ってしまい
昔の良さが消え去ることが多いから。
売れて世間に知られたい反面、この秘密をこっそり自分だけのものにしたい…という相反するフアンの感情。

備忘帳代わりに…
1位 東野圭吾 新参者
2位 柳 広司 ダブル・ジョーカー
3位 綾辻行人 アナザー
4位 米澤穂信 追想五断章
5位 犬なら普通のこと 矢作俊彦+司城志朗
6位 粘膜蜥蜴 飴村 行
7位 仮想儀礼 篠田節子
8位 暴雪圏 佐々木譲
9位 竜神の雨 道尾 秀介
10位 秋季限定 栗きんとん事件 米澤穂信


さらに迷走中。

勢いだけで書いた「1」が思いのほか売れちゃったから調子に乗って続編を…って感じ。
「1」のラストで登場人物のラストを書いた都合上、続編でその経緯を説明している感じ。
本文前半まるまる「犬のトレーニング」風景にページを割く???いくら「描写が薄い、浅い」と酷評したとはいえ
今度はこんなことをダラダラ書いても仕方ないと思うんだけど。
後半は作者の得意分野なのかもしれないけど数学の問題の解き方を延々と…読み飛ばしましたが。(笑)

そしてラスト、好きですね~この作者。
「イエスキリスト」
こればっかりじゃん!
目に見えない奇跡を書きたいのか知らんけど、しつこい!

少年漫画のセオリー「友情」「友を信じる=力に変換」
「昨日の敵は今日の友」をベースにしていたから「1」巻は売れたのかもしれないけど、「3」のように
「指導者がきちんとしていたら子どもは伸びる」とか
「高い授業料を出さずとも教育はできる」など
理想論激し過ぎ

クラブ活動は中学までは「教育の一環」なので
「勝ち負けよりももっと大切なこと」に重きを置くのは結構だと思う。
しかし高校生になったら「勝つ為に」強豪校に自ら志願して 行っているのだから少々のイジメに耐えれなくてどうするんだ?
強豪校に行って全員が成長する事はあり得ない。
むしろ潰される 事の方が多いと思う。
そこで生き残ってこそ、大学でもその競技が続けれると思う。
もう「勝ち負け」にこだわらずに「楽しく、みんな仲間だ!」って言うのであればサークルでやればいい。
大学に入ってまで「人を蹴落としてまで…」と描写しているこの作者はどこまで理想を語りたがるのだろう?
個人プレーに偏っては団体は勝てない、って大学生にもなればわかっているだろうし、わかっていない人ばかりだと多分弱い。

「3」巻に至っては「今の日本が伸びないのは…」とえらく大風呂敷を広げだしたのでなんかもう、ついて行けない。

素人集団が良き指導者によって奇跡の勝利ってのは『風が強く吹いている』で書かれた世界だから、漫画にもなっても良いと思うが、本書の2巻3巻以降が漫画の原作になりえるとは到底思えない。

指導者によってこれだけ伸びるんだ、ってことを書きたいのであればもう少し構成を考えて欲しかったな。
で、奇妙な宗教観を書くのも辞めて欲しい。
迷走…


文章は「1」よりましになったが、内容が…
「これのどこがバスケ部よ??」ってなぐらい迷走。
「1」とうって変わった文体というか、いきなり宗教じみるし、謎のおじさん登場、だし。
もっといえば、いやに説教じみてるし…
飲み屋で酔った上司から「僕の若い時はな…」系?
作者の経歴は不明だけど学校教師系というか50~60のおっさんぽくて、一体この本で何を言いたかったの?と。
全く先が見えない(というより、脈絡がなさ過ぎて謎)ところがこのシリーズの狙いなのか?と思ってしまうぐらいに。


ある意味、この迷走ぶりが面白くて読んでしまうのだろうか???
酷い、ひどすぎる。
下手、下手すぎる。

三浦しをんの後で最初に読んだ本ということを差し引いても歌で例えたら和田アキ×の歌の後にA×Bを聞かされたようなもん。これ、同じ土俵で「歌」というには厚顔無恥じゃね?って感じ。
漫画で例えたら第一部50巻を第二部に入る前に総ざらえで「あらすじ」で紹介ってレベル。
文章に深み無し、描写が浅すぎ、登場人物の心理状態の描写が無く唐突=ご都合主義。
笑いを狙っての浅はかさからか、無意味な最後っ屁レベルの
一文が邪魔。削除だろ、推敲時に!ってのが点在。
本来、上手な人の文章だと読むだけで頭に情景が浮かぶ。
漫画は絵で一瞬で理解できるからお手軽だけれど、コマの間とかそれなりにバックの処理とかでも同じ話でも変わるから
上手い下手があるのだけれど。
これ、漫画原作なら許せる(漫画家に後の細かい描写をお願いできるから)けど、これで「小説です」と言われたら
某田中氏なら「私が取って当然」という言葉も当然出るし、
審査員の某都知事も「刺激がない」というのは当然。

本が読まれなくなったのでなく、本のレベルが下がったので
読むべき本が見つからない、のが私の意見。

これ、自費出版ですか?
だって、6巻ぐらい出版されているし(レビューの写真見て驚いた)漫画も出ている…
おい、そっちで商売するな。

これ、ベストセラーになったって書評で見たから借りたのに。
一体どんなレベルの人がこれを「面白い」と評価したのだろうか?普段どんな本を読んでいるのか教えてもらいたい。

2,3巻と借りてきているが、読むのに勇気がいりそうだ。
文章が上達していますように。
でないと、読むだけ時間の無駄&読み終わって腹が立つから。
ドクター側から見たコスメ。
医者の書く本で同じ見解なのが「クレンジングは必要悪 」ということで一致。
クレンジングは下手すら必要な油分も取ってしまい肌にもっとも負担をかけるプロセスとまで書かれるし「クレンジングでマッサージなんてとんでもない! 」ということで、よく美容雑誌に「マッサージするように…」とか書いてあってああ怖い。

他にもコラーゲンは体の外から補給できない ということで、高価なコラーゲンドリンク剤を飲んでいるのって無駄
コラーゲン配合の化粧品でケアしても、分子が大きいコラーゲンは肌に浸透しません。
サプリメントや食べ物からコラーゲンを取るのもあまり意味がありません。食べたコラーゲンはそのまま肌に定着するわけではなく、体内でいったんアミノ酸に分解され、体に必要な成分を作る材料として使われるからです。

コラーゲンを増やすのに有効なのは肌老化を防ぐスキンケア。
レチノールやビタミンC誘導体が配合された化粧品を使い、紫外線対策をしっかりと。
定期的なピーリングもお勧めです。


紫外線…
これはドクターもコスメ業界も口をそろえて「害」と。
もうこの本に至っては「紫外線=放射能」張りの主張。
肌の調子が悪いときは結構成分がきつい日焼け止めよりパウダーファンデを塗る方が有効とまで書いてあります。
ファンでは水分を含む製品の方が「刺激が強い」のだとか。冬場はリキッドの方がいいと思っていたので目からうろこ。

先生から見た化粧品の値段の目安
メイク落とし…2500~4000円
洗顔料…2000円~4000円
     固形石鹸なら100円~
化粧水…3000円~5000円
美容液…3000円~10000円
クリーム…3000円~10000円


ポイント
メイク落としが肌に合わないとそのほかのケアも意味がないものに。自分に合う、品質のいいものを選んで!
化粧水は重要度が 低い アイテム。
化粧水の予算を多少ケチっても、 美容液  は
有効成分がきちんと配合されたものを。


良く女優さんでも「安い化粧水をバシバシ叩き込んで保湿」とか雑誌に書いてあるけど、あれ 無意味だったんですね…
雑誌編集者も一言言ってやればいいのに。(ここが雑誌と化粧品会社の癒着があるから、正しい情報が伝達されない背景となって行くんですね…)
化粧水の様に外から与えられた水分は時間とともに蒸発していくだけ。肌に必要なのは体内で作られる水分とその水分を守るセラミドなどの成分です。
セラミドは年齢とともに減っていきます。つまり保湿に必要なのは水分ではなくセラミドを補う事。
化粧水にスキンケア効果を求めるなら、保湿ではなくアンチエイジングを狙うのが正解。
化粧水に配合すると効果が高いビタミンC誘導体が含まれているものを選ぶとよいでしょう。


このドクターは「美容液こそスキンケアの主役」とおかきなのでおすすめ成分として

保湿…肌内部に水分を閉じ込め、肌をしっとりさせる
「成分名」セラミド、スフィンゴリピット、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、レシチンなど

美白…肌の内部でメラニン色素が作られるを防ぎ、
シミを予防する
「成分名」アルブチン、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、カモミラET、リノール酸など

アンチエイジング…肌のターンオーバーを活発にしたり、
コラーゲンを増やしたりする
「成分名」ビタミンC誘導体、ナイアシン(ビタミンB3)
各種ポリフェノール、甘草エキス、レチノール、AHAなど

う~~ん。化粧品に無駄にお金を使う前に一度この本を読んでから「この化粧品は一体何に作用している成分が入っているんだろう」と見直す必要がある人が、きっと世の中(日本限定)には多いだろうなあ…
コスメの分野って書く人の「所属」によってこれだけ内容に「差」というか「正解はなし」的な見解にになるんですねえ…
素人には誰のどの部分を信用していいのやら読めば読むほど混乱します。

1、医者が書いた場合…科学的根拠のあるものしか認めず。
2、美容ライター…雑誌の太鼓持ち記事を書くのが仕事なので良いも悪いもなくひたすら「いい!!」
ので、信用性はいまいち
3、化粧品会社勤務…会社の利益を第一に考えているので「ラインで使いましょう」を全面プッシュする傾向あり。
当たり前なんですけどね、いかにだまして 購買意欲を掻き立てるかに命かけてますから。
4、元化粧品会社勤務後独立(この作者の様に)…業界の裏側を知りつつも「良い悪い(自分の不利益にならないこと)」を割と明確に打ち出すので若干中立性がある。

この作者さんは「良心的」な方だと思う。
ただ、コスメだけでなく「規則正しい食生活、時間、ストレスをなくす」という基本的なことを明記して無かった点では「マイナス」かと。

この人が「中立」と判断した一つに
ドクターズコスメについて書いてある部分で
ドクターズコスメと言ってもあくまでも化粧品なので、効果は普通の化粧品とそう変わらないはず。
変えようがないのです。

今はまだ良しあしが判断できる状況ではないので、数年後にどうなっているのか楽しみにしていましょう。


以前、精神科医の香山リ×さんが著書の中で
「(皮膚科医)の友人がこのたびドクターズコスメの監修をすることになったらしいか、友人曰く「名義貸し」とのこと」というのを書いていて、香山さんがどんな結論を書いたのかは忘れたけど(大体この人「こうである」的な書き方をしない。どっちかというと語尾を濁す)

精神科医的な考え方をしたら
「従来3千円で売っていた化粧品に、内容成分も一切変えずにただ「ドクター監修」とくぎ打っただけで5千円で売っても、それを買った人が納得して「きれいになった」と思えば
それは  精神的に効果があった  と言えるから 
(まあ、いいんじゃない)」というとこなんでしょうね。

無理やり「内容変わってませんよ」と言ったところで購入者には「苦痛」の何物でもないし。
気に入って大枚はたいて自分が納得しているのであれば、あれこれ口出ししない方が得策なのがこの業界の「おきて」なのかもしれない。

要は「自分は一体どんな成分の化粧品を肌につけているんだろう」と意識しながら気に入ったものを選べばいいんだね。

そういえば目薬って10円以下で作られるんだってね。
古本屋で全巻セットがお安かったのと、500円割引クーポンを持っていたので購入。

感想
なんか想像していた内容と違っていた…
もっと明るい話だと。
初めの頃はいいんですが、後半、ちょっとね…

一話目が雑誌掲載の単発だったものが人気があったので急きょ連載化したような感じなので、プロットもあまり練っていなかったのか次第にほころびが生じ、ついには破たんしたそんな感じ。
最終話に至ってはコミックス化にあたってページ数が足りないからやっつけで書き下ろしを突っ込んだのかと思うような「雑」ぶり。
「無理やりすぎ~」って突っ込みそうな位。う~~ん。
5.6巻目までは面白かったんだけどな。

次男も言ったのだけれど「絵が細かすぎる。雑誌掲載ならまだ見れるんだけどコミックスの大きさになると見づらい」のも老眼初期 には今一つ話にのめり込めなかった原因かも。
あと、絵の描き分けと。
昔の手書きと違って最近大半がパソで書くので線が細いし、個性もないからキャラの見分けがつきにくい。
年齢に合ったキャラを描いてほしかったなあ…
主人公が18歳なんて、どう見ても無理でしょ。

10年前の作品なので売ることもできない
読むのに手間取った。
簡単に言えば「少年が大人になる過渡期に非日常の大冒険を経験した。そして大人になった…」系。

この作家さん「ふり幅」が大きすぎて。
若さ!生きてる!躍動感!てなキーワード満載で「生」を表現した「風は強く吹いている」系に対して
「光」やこの本の様に「暗く」「人生の裏側」じゃないけど陰々滅滅した話も書くので、借りていざ読み始めると
「ああ、はずれ(暗い方)だあ…」となる。

「星間」が躁の躁なら「白蛇」は鬱ってぐらい差が激しい。
とりあえず小説に関しては新作以外はクリアーしたと思う。
次に読むのは「あたりかはずれか。さあ、ご期待」ってとこでしょうな。

さて、次はどの作家さんを読もうかな?
各話の初めに昔話(桃太郎とか浦島太郎とか)が書いてあるからこれらとリンクしているのか?と思いきや全然違う話。
というより、これらの昔話を三浦風にアレンジしたら「こう」なっちゃうのか、系。

一話一話は全く違う話なのだけれど、全体を通して
「隕石が落ちてきてあと3か月。ロケットの抽選に当たれば生き延びれる」という点が重なっていることに気が付く。
ので、結果から見れば「むかしのはなし」というのはロケットに乗る前の話=未来からみた過去の話ということになる。
ので、後で「なんかSFを読んだ気がする」って気がした。
これも「一粒で二度おいしい」パターン。
どちらかと言えば「作者」にとっておいしい(書いていて楽しい)のかもしれないが。

星間商事に勤める幸代は社史編纂室という「閑職」部門に勤めるがそれは自分の趣味の「同人誌」の活動を心行くまで楽しみたいという旨を申し出た結果。
同人誌の内容がいわゆる「腐女子」と言われる内容だけに会社の人にはおおっぴらには言えず。(ここがしをんさんの趣味がさく裂している)で、同人誌の活動、恋人との関係、
本来の仕事の中で遭遇した「脅迫はがき」の出現など今までの作品にミステリー要素も加わったタイプ。

感想は置いておいて
ここで気になったのが同人誌仲間の一人が結婚に際して「彼にこの趣味を知られたくないから、同人誌やめる」という点。
結婚相手に自分の趣味を隠した時点でその結婚はやめた方がいいと思う。そこまでして相手に合わせたところで何の意味があるんだろう?高校からやっていた趣味を旦那の為にやめる…それ今までの人生の否定では???
「やおい」好きな人には「オタク」な彼との付き合いはむりなんだろうか?これだったら似たもの趣味同士でうまくいかないのかな?それともこの世界では「タブー」の組み合わせなんだろうか?
歌舞伎と宝塚のカップルが多いように、お互い似た世界の人間同士の方が理解しやすいと思うんだけど…

というわけで幸代の彼の様に世界を放浪する癖がある男性でも女はそれを不満に思わず愚痴も言わず、男も彼女が必死になって「ヤオイ文章」を書いているのを罵倒もせずに製本の手伝いをするぐらい「理解がある」人間をつい求めてしまうんだろうなあ…
めったにいないと思うよ。そんな理解のある男。
むしろ、自分の世界に口出しされたくないから協力しているフリなんじゃないのかな?その内互いの関心がなくなって別れるパターンだろうなあ…
それって、根本「相手を必要としていない」ってことだけど。
三浦しをん、あさのあつこ、近藤史恵という3名の作家による「マラソンストーリー」。
もともとはアシックスのサイト内で掲載された文章だとか。
N.yマラソン、東京マラソン、パリマラソンを背景に主人公は「タイムの為ではない、楽しむためのマラソン」があることに気付く。
走り終えた時に感じることのできる満足感…
走ったものだけに与えられる美酒…

さて、最近大阪、神戸とマラソンブームですが。
どこまで「楽しむためのマラソン」が浸透するか楽しみですね。
一粒で二度おいしい…
そんなキャッチフレーズをつけたくなるような構成。
(笑)

というのも文頭いきなり「中世時代小説??」って感じなので「あれ、系統を変えたのかな?新分野?」と思いながら読み進めると何のことないハーレークイ×もどきの恋愛小説の翻訳をしている28歳の女の話(現代)とが交差する仕組み。
とはいえ、翻訳本の中身と現実の恋愛はリンクせず、むしろ
読み終わった後に三浦しをん風ハレクイは面白かったのに、現代の恋愛ものは…となる。
「はて、一体どんな話だったっけ????」と記憶に残らず。
これはきっと恋愛たるものハレクイの様に「熱く」「自分の心に素直に」「欲望のまま」みたいな動きがあってこそ読んでいても楽しい(?)のであって、現代の恋愛話の様に
本当に相手のことをどう思っているのか、何がしたくて、これからどうなるのか…と一切が「成り行き任せ」でテンションも低けりゃ体温も低いって話に付き合ってられない。

作者、才能はあるんだけど話を広げすぎる傾向があるような…
そんなに冷めた人間関係ばかりではちょっとね…

逆にこれを面白いと評価する世代は、こんな風に冷めた関係を好むんだろうなあ…お互いを干渉しすぎない、いるかいないかわからない関係というか。
会社で隣の席に座っている人間に対してもメールで「会話する」のが当たり前の世代にはこれぐらいの距離感がいいのでしょうか???
全く理解できませんが。
あえてこの本に評価の★をつけるとしたら2個。
読書感想は各自のものなので星で評価するのはどうかとおもうんだけれど、これはなんかつけないと気が済まないって感じがしたので。

評価ポイント
相変わらず「御影高×」の掲載なし。
ケーキ屋ママが「ここまずい」と評した店が堂々と掲載。
あの「コヤ×ロール」が載っていない。一方、ここのチョコレート部門の「キャトリエンムショコ×進」がのっているもののフツー見逃すでしょう的な扱い。
だって、説明文にひとっことも「あのコヤ×ロール」とか
三田市に一大アミューズメント帝国を築いた功績(?)すらもなく。
全く無知なんだな
さらに、イカレワイン女の旦那の商品が「1」にも掲載されたにも関わらず「2」でも数点掲載。
そこしか知らんのか?

で、ダメ出しの
「神戸・お取り寄せできるスイーツ」という項目で
俺、神戸のスイーツ店には
まだ直接、足を運んだりしたことはないんだけど



浅い!!底が浅すぎる!!!!!

ここで評価されているスイーツはあくまで「お取り寄せ商品」。
それ、普通のケーキ類と違って日持ちや形状を保つ工夫等で
本来の「味」とは言いがたいはず。
事実、ケーキ屋ママも「届いた状態が保証できないからうちはせいぜい焼き菓子(クッキーORフィナンシェ)のつめあわせぐらい…」と言っていたほど。

そもそも関東のケーキは小ぶりで繊細かつお高いのが主流。
関西は大振りでおおらかな価格設定と比較できないものもある。
で、この本見ていても「これ、××のと似ているよな…」と
思うものも多数あるのは
「レシピってみんなで結構回すから…」とはママの弁。
修業した店が一緒だと兄弟子、弟弟子的な付き合いがあるから自然そうなるとか。

この本の評価が私以外では高いのはきっと

貧乏人がケーキを食べるのではなく、見るだけで満足している人がこの本を評価しているから

一見強面の俳優が実はスイーツ好きというギャップの元、
浅はかな知識を総動員して 一生懸命書いたからだと思う。
一回借りたかな??
でも、何回見ても、楽しくそして懐かしい。
今も時々見る商品もあって(値段が上がっているのが残念)。
でも、昔の様に買うことはない。
駄菓子はやっぱり子供がお小遣いの中からちょびちょび買って、一つのお菓子をいつまでも口に入れているのが似合う。

親の立場から言えば「着色料が…」とか「材料が…」って
点でものすごく口にしたくないようなのがあるという…
そこが「大人」になったゆえんか、はたまた子供だけのお菓子ゆえんか…
掲載品が結構偏っているな、って思った。
なんで御影高×が載ってないの?とか。

ここに掲載されている店の製造にパートに行っている友人も
「××より○△の方が私はおいしいと思う」とか言うし。

作っていて言うなよ~~って感じですが。(笑)

一方、「いいな」って思ったのが大体、嫁がちょっとおかしなワイン女の旦那さんの作品ってのが…
形とか面白いし値段も思ったよりは高くないので食べたいなあ~と思うのに、つい
「あの嫁の旦那さんかあ…」と。(笑)

ケーキよりあの嫁の方が頭に浮かぶのはどうなんでしょうねえ…
著者の短編集。しかも「恋愛」をテーマにした。
題名の「きみはポラリス」という作品はないけど。
この人の手にかかったら「これも恋愛というのか…う~~ん」と読み終わった後に考え込む作品多数。(笑)

この作家さんかなり複雑な思考回路なんだろうなあ…
一つの色では表現できないような多彩ぶり。
そうかあ…こんな形も「恋愛」なんだなあ…
しをんさん、デビュー作。

(ちなみに図書館で単行本を10月末に予約したのに未だに回ってこないから、こっちの文庫本が空きであったのでこちらを予約しなおしたという…図書館、長期貸し出し者をもっとチェックして返すように即してよ!!)

それはさておき、読み始めはお気楽な女子大生の就職活動の話だと思っていた。
というのも
説明会は「平服で」と書いてあったので思いっきり私服で行くとほかは全員リクルートスーツであった。その服装のまま筆記試験を受けた。するとどういうわけか
一次面接に来るようにとの指示が。さらに今度も「平服で」と付け加えられて。
なぜ私が筆記試験を通過したのかその訳はすぐ分かった。部屋には100人ぐらいの学生が集められていたが、それはどうやら全部同じ大学の人間のようだ。
つまり、大学名は問わないと言いつつもこうあって大学名で選別されたらしい。
まぐれで受かっちゃうことが多いことで有名な大学なのになあ(しをんさんは早稲田卒)とこんなずさんな選定をしている会社の行く末を案じた。


この部分ちょうどどんぴしゃ(内容は秘密にて…)だけに
「ああ、やっぱり…」と。

ちなみに題名の「かくとうするもの」については
主人公が志望していた出版社の試験にて社員が
「カクトウするものに○を入れてください」と言っていたのに対して、「カクトウ」じゃなくて「該当」だろ、と。
「該当」すら読めない人間が出版社に勤めることができる という皮肉さ。

「格闘」に関しては確かに内容的に「格闘」かと。
お気楽に見える主人公の周りには平穏とは言い難いいろいろな問題がてんこ盛り。ユーモア、風刺、皮肉、とさまざまな表情を見せるデビュー作だと思った。
「で、その後どうなるの??」とオチが無いと言えばないのだけれど、これがデビュー作と言えば素晴らしいの一言。

しをんさんの経歴は以下を参照に
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B5%A6%E3%81%97%E3%82%92%E3%82%93
ほぼ、実話って話だったんですね。
しかも面接に行ってその担当者がわざわざ退職までしてこの本を世に出したとは…
有り余る才能を見出した時の編集者の喜びは想像を絶することでしょう。
ミスユニバースジャパン公式栄養コンサルタントという肩書から、先入観で「レシピ集」だと思って借りました。
(読んでいる流れとしたら「ミスユニバース」系ですが)

レシピに関しては巻末にちょろりと載っている程度。
それよりも「読む薬」「格言集」とでも言いましょうか。

一発目の

今口にしたものが、
10年後のあなたを決める


がみょ~~~~ん…

さらに
日本は世界で2番目に美容にお金をかける国と言われています。
本当に化粧品会社が使っている成分に効果があるのか、
レチノール以外に独立したデーターはありません。
しわは特に真皮層のケアが必要ですが、表皮に塗っても真皮層にまではほとんど届かないのです。
高いお金を払う割にあまり効果の期待できない化粧品よりも、一番いいコスメ、それが食べ物です。
何を食べるかであなたがどんな体になるのかが決まります。基本の栄養素が満たされいて初めて、
痩せやすい体、美しい肌、やる気に満ちた心を
手に入れることができるのです。



他にも「自分が 一体何を食べているのか」意識しなければならないな、と思う事など
普段「無意識に」口に入れるだけの「食べ物」というものが最終的には「人間の体を作っている」と当たり前すぎて意識していなかったことに目を向けるきっかけになるかと。
たとえば「フルーツを食べなさい」と言われて、シーズンのみかんを食べるのとシロップ漬けの缶みかんを食べるのでは同じ「みかんと呼ばれるもの」であっても成分が違う。
むしろシロップをたくさん取りすぎて太ることもあり得る。(全く食べないよりはマシなのかもしれないが…)
調理法、油一つとっても何も考えずに使うのか、どんな成分が入っているのかと「吟味」するのも必要かと。

思うに昔から「白いもの(精製食品)より色の付いたものの方が栄養価が高い」と言われているのになんで企業は白いものばかりつくるのかな?
三温糖も上白糖の方が断然安いから「いい」とわかっていてもつい「値段」でチョイスしてしまう。
白くする手間がかかるんだったらその工程をやめて、その分価格を安くしてくれたらいいのに…

どんなものを食べたらいいかということに関しては
昔流行った幕内秀夫さんの「粗食」に到達するってことでは?
甘いものが食べたければ焼き芋、ふかしイモなど自然の甘みを味わう。
日本食をもう一度見直したら肌のきれいな「美女」が出来上がるのではないでしょうか?

と言いながら、これを打ちながらココア飲んでる自分って…汗

別にミスユニバースになるわけでもない一般人は
できる範囲で、自分が今「何を食べているのか」を意識して食事をするようにしたらいいのではないでしょうか?
そして独身であれば将来「子供を産むために」栄養のいきわたった「体を作る」という目的も持つべきでは?
独身時にたばこ&酒の毎日だった某女。
子供はアトピー&知能障害という結果でしたから。
もし彼女が子供を産む数年前から「体を整えて」いたら
結果は違っていたでは?とこの本を読むと今更ながらに思った。

男性も結婚前に彼女の「肌の状態」をチェックしている方が後々「こんな食生活の女だとは思わなかった」と後悔&離婚するリスクが減るのでは?

そういえば昔新聞の投書に
目は気力
肌は生活
声は知性

ということを先輩から言われた…というのが載っていて
私もその部分をノートにメモしています。

これが「女性」を表現するのに最適な基準ではないでしょうか?

< 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 >