一通り読んだので明日から全日本を目指したいと思います!
 と言うのは冗談で(当たり前)読んだところで日頃接する割合の低いスポーツを理解しろと言う方が無理な話。
それをよりによって体育の授業に武道を取り入れる=それも必修と言う話が出てきた原因は何?って感じですね。

生徒数が多くてクラブに柔道or剣道部があるような学校なら指導者もそれなりにいるだろうけど部活が4つ(文化部2つ、運動部2つと言う学校もありますから
それを指導できる先生が果たしているかどうか…

何よりも、導入に際して不安なのが事故が起こった時にだれが責任を取るのか と言う問題。

先生?
組んだ相手の生徒?
学校?
国?

受け身を失敗して頸椎損傷による下半身まひ。
突き(小中学生はありませんが)を喰らって死亡(『ムサシの剣』のお父ちゃんはこれで死亡)。
こんな事故がありえないわけないのに、それでも推し進めますかあ…

個人的にはこの政策に賛成した役人、推進した役人、決定を下した役人、関わった役人

全員にもれなく責任を取ってもらいたい

自分たちがやった仕事の後始末位とりましょうや。
やりっぱなし、放りっぱなしはもう止めましょうや。
事故が起こった時に他人に責任を押し付けるの止めましょうや。

損害賠償は国が出す(税金)のではなく、役人のポケットマネーでお願いしたいところ。
こうやって事業が失敗しても責任を取って辞めたり、罪悪感を感じなくても済むのがいいのが国家公務員のいいところなんだろうなあ…
(たとえ給料下げられても、仕事の失敗のケツを拭かずにでかい顔でいられるんだからねえ…)


まあ、政府自体がマニフェストに無いことを実施(予定)し=増税
するといった高速道路無料=有料のまま、それどころか1000円日も消滅
は一体何の話?って国ですから。

「責任」と言う言葉から一番遠い国ですね@日本
大人がその感覚なのに今更武道の精神をたたきこむのは虫が良すぎ。
軍国主義に移行中ですか????


服を買う前にいまどきの傾向を知ろう!と本屋へ。

一冊は写真の『ク×ュフル』
ぱっと見の表紙で即決。
ちなみに内容目次として「夏を乗り切る。体型別の着こなし術」や
「40代に似合うナチュラルおしゃれの方法」など。

で、もう一冊『S×ORY』7月号。
こちらも「40代の夏は「ゆる楽ちん」で、もう頑張らない宣言!」とあり
2冊を持ってレジへ。

くしゅふる930円
すとーりー800円
計1730円…

え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
って思ったけどまさか「返品します」とも言えずお買い上げ。


お財布に全く優しくない値段の服ばかり載っている
すとーりーの方が
お財布に優しい商品が載っている (しまむ×の1470円のシャツワンピが載っていた)雑誌よりも安いなんて…

服を安く買おうと思っている人間がこんな高い本、私みたいにうっかりさん以外に買うんだろうか?と思ったり。


ところでですね、2冊を見ながら思ったのは
夏は当然サンダルで!!!って写真ばかりなんですが私はサンダルを履くと
親指の付け根あたりの甲の皮がずる剥けるんですねえ…
バンドエイドはお友達。
てなわけでサンダルに靴下というセンスのない状態になります。
サンダルに靴下はありえね~という掲示板も見たので「すみませんね」状態なのでできれば「サンダルに靴下!」という流行が出来たらいいのになあ…と。
まあ、待ってもそんなブームは来ないだろうから自分で勝手に履いて満足してますけど。
だって、全く面識のない人に「サンダルに靴下なんてありえない!!!」とファッションチェックされるわけでもないし。
それより長距離歩けないことには話にならないもん。

流行は自ら作ってみせる。
かわいい靴下たくさん買わないとね~~~笑
あおぞらフレーク(プラネタリウム 収録)…梨屋アリエ
しあわせは子猫のかたち(失はれる物語 収録)…乙一
黄泉の階段(8.1horror land 収録)…山田悠介
植物図鑑(植物図鑑 収録)…有川 浩
小さな故意の物語(犯人のいない殺人の夜 収録)東野圭吾


「恋愛編」という事でしたが正直この作品を「恋愛」のくくりに入れるかあ…と
ちょっと納得できないのが多かった。ので、作品的にはいいんだけど「恋愛」となるとびみょ~~だったので評価せず。

10代に読ませることを主眼としているせいか「浅い」作品のセレクト。
ある意味ラノベの方が読みやすくて理解しやすいのだろうけれど、本で読むほど恋愛は簡単じゃないってことをわからせるべきでは。
なので、この程度の作品で「恋愛」とくぎ売って販売するのは一種の詐欺ではないかと。
「だんだん好きになる」「だんだん魅かれていく」「だんだん気持ちが抑えきれなくなる」と言った過程や「秘めたるわが恋」「色にいでしわが恋」的な表に出せない繊細な気持ちなど一言では言い表せないはずなのに。
もっと言えば明るくさわやかだけでなく深く重くドロドロだって恋愛の本質なわけだし。
そろいにそろって「簡単」「わかりやすい」「単純な」目に見えやすい作品ばかり扱ってどうするの。

まあ、この本を読んで気に入った作家が見つかればほかの作品も読んでみてね的な本だから重い作品なんてセレクトできないんでしょうね。

『地獄の詰まった箱』(『猫泥棒と木曜日のキッチン』収録)…橋本紡…☆☆☆
『門のある家』(『ごたごた気流』収録)…星新一…☆☆☆
『西一番街テイクアウト』(『骨音 IWPⅢ』収録)…石田衣良…☆☆☆☆
『雛の花』(『霞町物語』収録)…浅田次郎…☆☆☆☆☆←良かったです!
『サボテンの花』(『我らが隣人の犯罪』収録)…宮部みゆき…☆☆☆

同じようなアンソロジーでも前回読んでいたダビンチ編集部セレクト編よりこちらの角川文庫編集部セレクトの方が質が良く外れがないかも。

星新一は中一の時はまりました。学校の図書館で借りまくってましたね~
読後感がなんというか独特でもやもやするというかこの感情を言葉にするのは難しい。すっきり爽快!ってことは全くないのになぜか惹きつけられました。


「放課後編」としている割に広義な放課後だなあ…とは思いますが。

『シャルロットだけはぼくのもの』(『夏季限定トロピカルパフェ事件』収録)…米澤穂信…既読
『ローマ風の休日』(『ホルモー六景』収録)…万城目学
…既読
『秋の牢獄』(『秋の牢獄』収録)…恒川光太郎…☆☆☆☆
『春のあなぽこ』(『永遠の出口』収録)…森絵都…既読
『夏の出口』(『学校の青空』収録)…角田光代…☆☆☆☆
こちら側の勝手なんですが、題名と表紙の写真とで思っていた内容と違っていて、なかなか話に集中できませんでした。
できたら、写真よりイラストか文字だけの方が違和感なく読めたかと。

ミヒャエルエンデの『モモ』が時間のやり取りだとしたら、この本は「思い出」を質草にして魔法使いがそれに見合った現金をくれるという話。
主人公が中学生から大学生までの話なんで児童文学でもいけるかな??
作者が今まで成人女性(社会人)を主人公にしていたから少し違和感がありました。

主人公の彼氏はさいてー
でも、気持ちが離れていくことに鈍感な主人公も自分に都合のいいことしか見ない典型的ないまどきの子かもね。

こうやって児童文学を改めて読むと一般向けに比べてレベルが高いな、と思う。
だいたい、一般図書なんて「二日酔いで会社を休んだ」「朝起きたら知らない男と寝ていた」「不倫相手が連絡くれなくなった」などネガティブ、後ろ向き、怠け者そんなタイプでも主人公を演じることができるのに対して、児童書の主人公は最終的に「何かを見つけ、成長」していることがお約束。
それも絶対にネガティブな感じを持たせずに自然とリードしていく巧みなテクニックを要する(はず)。

児童書で活躍した作家たちが自然と一般書に転向していくが、正直パンチが足りないというか前向きさが半減するので登場人物に共感も思い入れも感じられなくてついつい辛口な感想になってしまうんだろうなあ…

「カラフル」と言う題名からいったい何が「カラフル」なんだろう?と思って借りたけど、ああそうか、そういう事かと納得。
ただ、中学生が読むにしたら若干精神年齢が高い子じゃないとこの冷めた主人公の考え方が理解しにくいかと。
大人の視点から読むと、ものすご~~く深いと思うんだけどなあ…
深い、と言うより大人になったら「当たり前」になってしまっていることが若き日には理解できずに苦しみもがくってことですが。

推理小説ではないので設定(正体)はすぐわかりますが、「なぞはすべて解けた!」って単純なものではない=別にばれても全然痛くもかゆくもない、っていうスタンス なのでそこにこだわってこの本の評価を下げるのはどうかと思いますね。

もっと素直に若き日の自分に戻って愉しみましょう!
でないと「何でこの子供は悩んでいるんだ?」と分かってくれない大人になっちゃうよ。そんな感じ。
全体的に文体が純文学系が多いせいか、12人の作家が書いているのに似たようなニュアンスになっている。しかも主人公が似たタイプ=まじめだが融通がきがず行動力より人をじ~~~~~~っと粘着質系に 観察しているタイプ。
物静かと言えば聞こえはいいが根暗。華やかさに欠ける。頭いいかもしれないけど面白みに欠ける。30代の作家が書く女がこんなタイプばかりだと現実の世界でもそりゃ、干物や負け犬が存在するのも当然かと思えるぐらいつまんない女ばっかりよくもこれだけ集めたな、と。
読んでいてつまんね~な、早く読み終わりたいなと思った一冊。



町が雪白に覆われたなら…狗飼恭子(1974年生)    ☆
モノレールねこ…加納朋子(1966年生)        ☆☆☆☆
賢者のオークション…久美沙織(1959年生)      ☆☆
空の下には…近藤史恵(1969年生)          ☆☆
ルージュ…島村洋子(1964年生)           ☆☆☆☆
シンメトリーライフ…中上紀(1971年生)       ☆
光の毛布…中山可穂(1960年生)           ☆☆☆☆
アメリカを連れて…藤野千夜(1962年生)       ☆
愛は、ダイヤモンドじゃない。…前川麻子(1967年生) ☆
骨片…三浦しをん(1976年生)            ☆☆☆
届いた絵本…光原百合(記載なし)            ☆ 
プリビアス・ライフ…横森理香(1963年生)      ☆
お題は「卒業」

ブレイクしていない作家さんが多かったせいか評価は以下の通り。


カレシの卒業…あさのあつこ ☆☆☆
あなたの生まれた季節…小路幸也 ☆
告白の日…坂木司 ☆☆☆☆☆ ←文章がうまいのではなく「卒業」のとらえ方                が以外だった
覚悟してろよ、渡辺純太郎!…草野たき ☆☆
見よ、百億の鳩が迫っている…川端裕人 ☆
さよならの雪…関口尚  ☆
手相観の七年…宮下奈都 ☆
高校三十三年生…藤谷治 ☆
おしゃれ奴隷…吉川トリコ☆☆
いいこと…しまおまほ  ☆
掲載作品
☆は思いっきり主観で最高を5星とした。

失恋の演算…有川浩 ☆☆☆
ノベライズ…朝倉かすみ ☆
Fleecy Love… 梨屋アリエ ☆☆☆☆
タマママーンを探して 石原まこちん ☆ 
マリン・ロマンティスト 吉野万理子 ☆☆
とげ抜き師 紺野キリフキ ☆☆☆
はじめてのお葬式 宮木あや子 ☆☆☆☆☆

「はじめての失恋」をお題にした7人の女性作家の短編集。


ところで有川氏の本は数冊読んでいるのに、今回初めてラストの
「Fin.」を見て「新井素子の真似だな」と気が付いた次第。
遅いって。
「The end」じゃなくて「Fin.」と書かれているのを見た時ドキドキしたっけ。
当時。
ちょっと、大人な気分。
きっと有川さんは自分が作家になった時絶対これを真似するぞ!と誓ったことでしょう。笑
同時期に同じ傾向の本を読んだだけに、思考がよく読める。

2月に予約してやっと借りれた。その時で7人予約待ちでこの月日…
これは今までこの作家のシリーズの「小市民」や「古典」とは全く毛色が違っており新鮮な反面、妙に翻訳本を読んでいるような読みづらさがあった。

犯人は当たりました!
理由は簡単というかなんというか…
今まで読んでいた有川さんの文体が勢いだけで穴だらけの構成に比べて、
こちらは理路整然と淡々とした文体で構成されているのにところどころ奇妙な違和感が生じる部分があってそれが逆に「あれ?」と引っかかり結果に結びついてしまったという…

五感は常に研ぎ澄ましておこうね。
読書に限らず。
一冊丸々恋愛小説

「恋愛」ってまんまその人の価値観、嗜好をストレートに体現したものだと思うので他人がとやかく言う権利は無いので主たる感想はスルーで。

さて本文を読む際に、自分が持っている『野草雑草観察図鑑』を併用しました。これ、1999年に発行で1600円+税という事だったので確かにこの手の本は高いんだあ…←本文を読んだ人には意味が分かると思います。
ちなみになぜこの雑草図鑑を買ったかと言えば、庭に多彩な種類の雑草が生えていたもので。下手にお金を出して植物を買うよりも雑草の方が元気に可憐に咲いていたので抜くたびに「どうよ~~」と思いつつも伸び放題もまるで人が住んでいない家にしか見えない(と言っても近所はこういう家多数)から防犯上抜く方が望ましいかな、と。

町内一斉清掃が月末に控えておりますんで第二フェーズを待たずに引っこ抜かせていただきます。ごめんね。
先に読んだ『レインツリーの国』が小道具になったシリーズ第二弾。
個人的には『レイン…』を先に読んでいてよかった=本作を理解しやすかったと思うのでもしこれから読まれる方は
『図書館戦争』→『レインツリーの国』→『図書館内乱』の順で読まれる方がよろしいかと…

で、今回は「郁」が主役ではなく、前作でサブだったキャラが主役を張ってます。そのおかげで郁の乱暴な言葉使いに付き合わずに済んだ分ストレス軽減。
いやいや、本作を読めば郁がいかに主役に向いていないキャラかが浮き彫りに。
今回みたいに狂言回し程度で一つお願いしたいところ。

さて、郁の同期&同室の「柴崎麻子」が今回いい味を出してます。
美人で仕事ができ情報通。一作目から郁よりこっちの方が好みでしたんで今回の活躍は大変うれしゅ~ございました。笑

しかし。
美人がゆえに悩まされる問題も抱えておられるようで。
今ある姿はその努力の結果かと思うと23才でここまで極められましたか…
郁と正反対。なので郁の天然に惹かれるのも分かるような。

柴崎って人付き合い巧いよね、コツ教えてよ。
などと羨み口調で言われることがあるが、柴崎が素で答えたら引くに決まっている。
人付き合いのコツは周りの誰も信用しないことだと柴崎は本気で思っている。
誰かと話すときは基本的に話が漏れることが前提で、漏れる範囲とその範囲に対する相手の影響力を鑑みて開示する情報を斟酌する。
そのうえで話を漏らされた時のカウンター材料の用意を常に怠らない。
たいていはそのカウンター 材料が安全弁になって重要な情報の流出は止まる。
無意識にも誰もがやっていることかもしれないが、柴崎は完全に自覚的にそれを操作している。
そしてそこに柴崎が他人を信用しない理由がある。


恐れ入りました。笑(理由はわかりますよね~私が毎回愚痴ってますもんね)


さて、もう一点気になったのが本文中に『レイン…』の感想を載せている設定になっておりまして。本作とほぼ同時発売という『レイン…』。
本文中にもさらりとしかどんな内容の本であるかと言う説明が書かれておらず暗に「買えよ」と。笑 作戦とはいえちょっと不親切感はぬぐえず。
やっぱりあらすじ程度は本作に書いておくべきでは?
誰が読んでもわかるのが良い文章、と随筆講座で習いましたが、どうでしょう?

私が『レイン…』を読んだ時『内乱』でどのような立ち位置か不明だったため、あえてさらりと流した感想で止めたのですがよりによって原作者自身がこのように表現しておりました。
一言で言って薄っぺらい。身障者をダシにお涙頂戴を狙う思惑が鼻について怒りさえ覚える。キャラクターも人間として厚みが全くなく、感情移入できない。デビューしてから今まで読んできたが、今作で見切った。
はっきり言ってこれがこの作者の限界。こんなものは小説ではなく自分の願望を投影した妄想だ。この力量ではここから一皮むけるのも難しいだろう。
恋愛おままごと的道行を飲み込める人ならそれなりに楽しめるかも?


まんま、私が感じた感想を原作者自身が作中で書いているということは、逆に言えば有川さんは意図してそう感じるように『レイン…』を書いたってこと?
作戦だったんですか??????!!
となると、まんまと載せられて非常に悔しいんですが。笑

さてさて本作で「王子様」の正体も分かりクライマックスに向かうわけですが。
次回も郁の言葉使いが丁寧であることを望みます。笑
やっと読み終えた…長かった…
全然集中できなくて、読んでは中断、読んでは中断…
中度活字中毒が読書の途中でアイロン業務を挿入したぐらいと言えば、推して知るべし…

原因は多分、ヒロイン:笠原郁のキャラ設定にあると思う。
性格が悪いのではなくあくまでもキャラ設定が悪い、と思う。
これ、作者の代表作でありアニメ化もしたぐらいだから受け入れることのできる人には全くOKなんだろうけど(アニメ化に際してキャラ設定に手を入れたのかもしれないが。いや、そうして欲しい。ひどすぎる)。

まず、
バカ過ぎ!
単細胞、思考力0、言動が粗野すぎる、精神年齢が幼すぎる、感情で動きすぎ、
気が強いくせに泣きすぎ、極めつけ身長170センチの大女。

22歳の大学卒と言う設定と人物像があまりにもかけ離れすぎている。
郁のセリフだけを書きだしたら多分知らない人が読めば「小学生??」
もしくは中高生ならあり得るけれど、これが22歳とはとてもとても…
上司に平気で噛みつきすぎ。
設定が中高から陸上部在籍。ついでに大学もスポーツ推薦と言う設定ならば
体に「個」よりも優先すべきものが見に染みこんでいるはずなのに。
ありえなさ過ぎの超わがままというか「個」を優先しすぎ。
そのキャラゆえに話が全く進まずでイライラ。
170センチの身長ならばなぜに陸上部?とも。バレーorバスケならまだしも。
足が速い設定にしたかったにしてはお粗末でしょう。大柄でタイム出る??
大女でこの気の強さ。これも納得できない。周辺にいる大女は軒並み大人しい。
大きな体ですみません、のごとく体を縮める癖があり猫背。これ以上目立たないように、目立たないようにひっそりしている。むしろ私ぐらいのチビの方が郁のキャラ設定になじむ。
昔何かの雑誌で「鷲尾いさこ(身長175センチ:ウいきより)みたいな大女の涙見てもかわいいとは思えない」みたいなこと書いてあるのを読んで印象に残っているぐらいだから。←今から思うとかなりの差別入っているね、これ。

で、全体の設定も無理がある気がした。
まずは図書館が武装する羽目になった説明が「無駄に長い」割にちっともすんなりと落ちてこない。
優良とは思えない本を没収する為に、火力武器を使う=死者が出ても構わない設定であれば出来上がった図書館や書店を襲撃せずとも出版社そのものを攻撃した方が早くね?
臭い元は元から断たなきゃダメ!でしょ?フツー

で、なぜに図書館だけ危険地帯?
軍事政権下で抑圧されて言論の自由が奪われている状況ならまだしも、これだけ郁が好き勝手言いたい放題喚き散らし放題できる世の中設定でなぜ出版物だけ摘発されるわけ?
その法について意見を言う人間はお咎めなし?ありえね~~

危険思想を持つ人間=作家を殺した方が世に危険な本が出回る確率が低くなると思うんだけど。
「図書館の自由に関する宣言」なるものを見たからこの話を書くきっかけにしたとのことですがそれにとらわれ過ぎて詰め、甘すぎ!

こんな粗野すぎて全然かわいげのかけらもないくそ女と某男性が将来カップルになるだろうな、というのはもうこの作家のワンパターン思考からも先が読めすぎてそれも若干うんざり。

ワンパターン過ぎる。
で、こんな本が売れちゃうから出版社も勘違いしてこんなレベルの本を大量出版しさらに低レベルな書籍が生まれる…
「面白い」の基準がどんどん低くなっていく負のパラレル。
文中作者は「楽しいから読書する」とあるけれど、本書に関しては「書き手は面白いと思っているかもしれないけれど、読む方は苦痛。この本一冊だけが世の中読んでも良い本指定なんかにされたらそれこそ反旗を翻す!」と思った次第。

で、
本作、「誰がこのセリフを言ったのか?」と前後を読み直すこと多々。
主語述語があいまいで、私が気分でブログを打っているのと変わらない状態が多々。お金を取っている限りはもっと初期設定をきちんとしてから書いてほしい。気分でだ~~~~~~っと書いているな、ってのがモロバレ。
キャラ設定も毎回思うのはサブの方がいい味出していて、ヒロインに共感共鳴することはまずない。
恋愛物にとらわれずに逆にストーリーの中に恋話を添える程度に設定を変えれば大人でも鑑賞に堪えうるのになあ…と毎回思う。
作者が自分の「好き」だけを突き詰めているから仕方ないけどこの作風のままでは何年経っても直×賞は取れないね。
読んでいて一瞬、三浦しをんの「業界裏話」系?と錯覚したほど。

売れない劇団の評価が
面白かった。けど軽いから減点。

と言うのがまんま「有川作品」の感想に当てはまるな…とか思いながら読み進める。

作者の「好き」だけをぶっこんだ初期作品が上記の評価としたら
この作品は「お金を払ってもらった以上、満足する作品を作る」みたいな
作者の方向転換的な意志を感じるのは気のせいでしょうか?

今回はひたすらまじめにお得意の恋愛素は若干鳴りを潜めている。
ので、お気楽満載の有川作品を期待した読者には多分評価が分かれる作品になるだろうなあ…

気になった点が一つ。
文中で某声優が原作に有ったセリフが脚本には削られていて、ほんの一瞬のコマの隙をついて挿入したがゆえに、全体を(いい方向に)動かした…というくだりでこの偉業を成し遂げた声優さんの正体が知りたい!!!!!!!
『クジラの彼』に続く自衛隊恋愛物第二弾。
タイトルから勝手に「古典」物を想像していました。笑
ので、表題作の『ラブコメ今昔』のタイトルをもう一ひねり工夫して欲しかったなと言うのが正直な感想。
とはいえ、この話、ラストのオチが「そうきたかあ…やられたな」感大。
なので、この題名にするしかないのかな?と思ったり。

6編のうちの一つ『青い衝撃』が一番印象に残った。
同じような体験をした者にとっては読んでいて胸が苦しくなる。
多分、十代二十代の独身の子にはこの話、ピンとこないだろう。
それもそのはず、初出が『野生時×』なのでターゲットは大人。
なるほどね。納得。

多分、取材した中で現役の自衛官からもらったと思われるコメントを


「自衛官はいつ有事が発生するかわからない職業です。
そんなときに自分の家が気にかかるようでは国防の任が果たせません。
一朝わが身に何があったとしても妻が家庭を守ってくれるという信頼があってこそ、我々はどんな任務にも赴ける。」


「夜中に非常事態が起こって全隊に召集がかかったとしよう。
夫婦で自衛官をやっている者は子供をどうする?
預かってくれる実家が近い幸運な者ばかりじゃないだろう。
遠方から身内が駆け付けるまで子供を家に置きっぱなしにするか、それとも
子ども連れで駐屯地にくるか?」(中略)
「 その非常事態で夫婦が両方死んだらどうする?」

あと結婚式のスピーチではお約束(らしい)

「どんな喧嘩を前日の晩にしても、翌日の朝は必ず笑顔で旦那さんを送り出してあげてください。
いつ、いかなる時に、いかなる事態に陥るかわからないのが我々自衛官です。
いざと言う時にお互い悔いを残さないためにも喧嘩は翌日に持ち越さない。
これは上官として自衛官として、なにとぞよろしくお願いいたします。」

うちは、自衛官じゃないけど耳が痛いので、気を付けるようにします。
そだよね、今の時代いつ事故に遭うかわからないもんねえ…
注:写真と2012年6月号は違います。


さて、6月号の裏表紙にこんな文が掲載されていたので転記。
長いですが。

表現者:宮川俊彦

ニュースを鵜呑みにしてはいけない。
それは読解の対象としてある。
愚か者はそのまま書かれた通りに信用する。
記者が書いたものが配慮で加工されることもある。
本来の趣旨から変質することもある。
悔しさに唇を噛む記者は少なくない。

同じ事件でも国によって違う報道がある。
問題意識のある炯眼(=けいがん、明らかにものを見抜く目のこと)の
書き手と鈍感な書き手でも違う。
そういう文章が、写真が、コメントが満載なのが新聞なのだ。
だから新聞から学ぶとは書き方や事実ではない。
それを「どこをどの様に着目しているか」を研究することだ。
その読者の姿勢が記者も新聞も育てる。
記事をご神体にしてはならない。
そこには人が介在している。

そして厳密には厳正中立、客観は成立しない。
それを知ったうえで読解していくことだ。
いい澱みがあるな。やけに明快だな。余韻で告げたいことがあるな…。
大きく幅をもっと鑑賞することだ。
ニュースは半分は読者が作るものだ。
問いながら思索しながら書き手を意識して読むことだ。
本物の読者になれ。



短大の入学式で学長が「疑え。教授の言っていることが正しいか常に疑え。もしかしたら先生が間違っているかもしれないから」と言ったことを覚えている。
疑う間もなく卒業したから深く掘り下げることもできなかったけど。
でも、やっぱり全てが正しい、と思わずにどこか疑っている気はする。

「安全」なんて誰も保障できないものだから、確証が取れるまで立ち止まるのではなく別の道を模索する方がよっぽど有意義な時間の使い方だと思う。
常に危機意識。自分の身は自分で守る。そんな基本すら「考え付かない」人間に情報操作されちゃったんだよな…
国を挙げての洗脳。将軍様の国だけでなく、国民皆平和ボケという洗脳。


東北大震災で自衛隊のありがたさが身に染みたかと。
(の割に、なんかこういった行動を評価する声が小さかったような…
国家公務員の給料削減とか言ってるし。原発にヘリから水を撒いたのも決死の覚悟の行動だった割に評価小さいし。なんか当たり前に思っている節があるのはなぜ?報道規制??)

多分、過去に自衛隊を導入する時も色々「反対!」とかデモがあったろうなあ…と勝手に推測。
で、実際に導入したら「対外国」ではなく「対震災」でものすご~~い機動力を発揮したというわけで。
巻頭の写真に「遺体の足と手」が写ってます。
死体、と言うよりどこか「蝋人形」みたいですが。
こんな死体を何千と手作業で発掘した行動の中に「一人でも生きた人を見つける」という信念が無けりゃ、できないだろうな。

で、沖縄からもアメリカの軍隊が援助に来てくれて。
基地問題でグダグダしている日本の為に。しかも別方向に演習に行く途中で引き返してくれたとか。過去に空母が寄港する時も反対運動してましたよね。
目先の感情で「いらない」「反対」とヒステリックに叫ぶのは結構ですが、今後有事で何かあっても助けてもらえない覚悟で一つ。
助ける側には「コイツ、反対運動していたやつだ。助けるの、や~~めた」なんて思う思考は無い。ただ、助ける為に最善を尽くすのみ。嫌われても。

川でおぼれていて目の前で「助けて~~」と言っているのに、
「命令が無いから助けることはできません」
というのが日本の自衛隊。
勝手に助けちゃうと「命令違反」と罰せられると言う現状から、
阪神大震災の時の教訓が法改正に「自主派遣」と「近傍派遣」が可能になったとか。
一方、命令が無いけど自主的にに救助物資をヘリで運んできて、
「重たいから荷物をここに捨てて(降ろして)いこう」と機転を効かした某国。
人間として組織としてどっちが上なんでしょうね?

海上自衛隊の日本海側の基地が「舞鶴にしかない」と言うのを読んで危機感を持ったんですが。せめて新潟あたりに一つあってもいいのでは?

あと、頼むからヘリ、墜落させないでね。
一機推測50億、とか書いてあるし。
戦闘機なんて一機推測120億ともある。
特化した需要ですからねえ…
(松島基地の訓練機18機は水没したそうですが…全部ぱあ~~ですか??)

さて、この値段。高いと取るか安いと取るか。
若い将軍様がお遊びでボタンを一つぽちっとな、とした時に
「無駄だからこの予算をカットしろ」と言ったがために迎撃できずにみじめな思いをするか、常に有事を想定して生活するか。

危機意識、管理意識が全くないお気楽日本!
国は国民を守っちゃくれね~よ。
お偉いさんはいの一番に国外脱出する方に一票!
お!!すげ!2000年発行分が写真ででたし!!
こんな古いのがいまだに出てくるってことは読む人(需要)多いのか?この手の本は。

有川さんの『海の底』で潜水艦が舞台だったけどイマイチ図が頭に浮かばなかったのでこういった艦の色々な写真が載っているのを借りたかった。

多いね、ちっとも区別がつかんよ。
でも、マニアの人は一目見るなり「あれは、ほにゃららだ~~~~~!!」と
叫んではうっとりと眺めるんだろうなあ…

で、艦の説明を読むとつくづく思ったのは「自衛隊ってやっぱり
軍隊
なんだなあ…」と。
ミサイルとか当然のごとく載っているんだなあ…う~~ん。

ところで「掃海艇」というのがありまして、なんのこっちゃ?と思っていたら
B29などによって投下された「機雷」を処理する船だそうで
「ちちじま」「とりしま」および支援船になった「はつしま」は平成11年10月、4度にわたり神戸ポートピアランド沖で不発機雷処分の作業を行っており、太平洋戦争後半世紀を過ぎた今日に至っても、海上自衛隊の掃海任務は戦後処理が続いている。


うわ~~。戦争って過去の事だと思っていたけど、海の中では現在進行形ってことかあ…

一方、造船の世界も変わってきているようで
http://www.mhi.co.jp/news/story/1203095177.html
と、神戸造船所で潜水艦とか作られるようになるんだなあ…
自衛隊ベタ甘短編集

一遍目の『クジラの彼』は先日読んだ「海の底」の冬原君の恋愛話。
四編目の『有能な彼女』は同じく『海の底』の夏木さんと望ちゃんの話。
そして六編目の『ファイターパイロットの君』は『空の中』の高巳とミキさんの話。
本編ではどっちも恋愛とはほど遠い話だったので切り離して見てみるとそれぞれの性格が恋愛にも出ていて面白い。
特に艦の中ではかっこよかった夏木さんが丘の上ではボロボロの「クジラ」振りがかわいそうなほどだった。
それにしても望ちゃん。確かに、彼女にするにはちょっと「うっとうしい」というか「重い」というか「しつこい」というか…
普通の体力の人ではもちませんな。いくら美人でも。

こうやって自衛隊の人も恋愛に関しては「普通の人」なのは良くわかったけど
ある意味付き合うのも大変そうだ。特に潜水艦乗りの人は。

潜水艦の航海スケジュールは丸ごと防衛機密で、出航日も期間も寄港予定も部外秘だ。
家族でさえも航海予定は知らされないことが珍しくないそうで、たかが彼女ごときに予定を話せるわけもない。
一度連絡が取れなくなったが最後、次に会えるのはいつなのかわからないのがデフォルトだ。しかも最短一か月から。二か月、三か月が当たり前の世界である。



無理だ。
ぜ~~~~~たいに私には無理だ。
自衛官の奥さん。
いや、それになる以前の「彼女」の存在も無理だ。
きついでそれ。

やっぱりそんなヘタレな彼女を持った場合の対処法も書かれておりそれが五編目の『脱柵エレジー』で紹介されている。
国語辞書にも載っていない「脱柵」とは言い換えたら「脱走」の事だそうで。
要は「会いたいの!!!!」「待っていてくれ!!!!」で、脱走…
捕まってさらに半年外出禁止令のお仕置きが待っているという…
その半年のうちに相手から「さよ~~なら~~」と言われると言う…
ああ、十分にあり得るな。だって、待てないんだも~~ん。

隊内で見つけたら見つけたで相手が遠方へ派遣されて破局もあるし。
結婚するとしても隊を辞めないと一緒にいられないし、とそれはそれで難しい問題があるようで。
ああ、一般人と結婚できて良かったな、と素直に思った次第。

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