高校卒業後コンビニでのんびりだらりとした生活をしようとしていた主人公「平野勇気」に担任と母親が共謀して
「林業」に従事することに。
初めは帰りたいいやだ~~の一心だったのに、一年過ごすうちに「このまま村に残るだろうな…」と心境の変化が…

てな、話。
ジャンル的には「風が強く吹いている」系。
初めはその気ではなかった主人公等がいつの間にか真剣に取り組み、魅力に引き込まれずにはいられない…

林業ってまず身近に感じることはないので、その厳しさを知ることにができた。
その一方で山の神事や行事を知ることにより「未だに神様は山にいらっしゃる」ということを知らされる。
普段見ている山は本当の山じゃないかも…
山深いところにやっぱり「山の神様」っているんじゃないかな…そんな風に思わせる。

「まほろ駅前」で直木賞を取るより、こっちで取った方が読者にしても納得できるのでは?
勇気の恋心が成就しますように、と山の神様にお願いしたくなる。(笑)

神事の巨木の疾走シーンは圧巻!
楽しかった!!
350円送料無料のためアマゾ×で購入。
BOOK OF×と古本市×で320円~350円なので、本屋に行ってあるかないかと賭けにでるよりここで買った方が
確実!と判断したので。笑

さて、この漫画の話は本当によくできていて先日書いた
『黒猫エース』だと雑誌『ねこぱんち』が運悪く廃刊または休刊しても拾いどころがないけど「猫絵」の方は一般紙に連載しても人気が出ると思う。
庶民の生活や考え方が丁寧に描かれていて、宮部みゆきの
時代物を連想する。
貧しい生活ながらも人情、愛情、絆みたいなものがほわ~っと漂い、話によっては読後感涙がじわ~~っと。

ええ話です。
おすすめの漫画。
『まほろ駅前多田便利軒』のスピンオフ??
要は題名の通り「番外編」。

『便利軒』に出てきた脇役を主役に据えた、短編。
正直、あんまり熱中できず読みつつ「ほかの本を先に読んだ方が…」と悩むので読むのに時間がかかった。
前回と違い悩みがない分すらすら話は進むので「読んでためになった」とか「感動した」といった感想は一切ないものの時間つぶしの娯楽作品として割り切れば面白いという評価になるタイプ。ただ、「逃げる男」は切なさが、
「なごりの月」における行天の子供に対する反応が奇妙なのでここの「謎」が今後の展開のキーになっていくんだろうなあ…
古本屋に行ったら「女性コミック大判半額」とのことで購入。ラッキー

とはいうものの同じ『ねこぱんち』にしては「キジトラ猫の小梅さん」の猫の生態を観察しまくったタイプとも『猫絵十兵衛』の泣かせ読ませるストーリー重視タイプとも違い、一言でいえば一昔の「少年漫画」。

絵もいまいちだし、話も…
エースがなぜ旅をしているのか理由も一巻では不明。
絵がもっと重厚なら『流れ星銀』とかあっち系(どっち?)になるのに…
猫が主人公なだけの話、で終わりそう。
買ってしまいました。
去年は買う気すら起こらなくて…

2012年は「気品」と「思いやり」の年だとか。気品を見に付け人間としての品格を上げることで運がもたらされるとか。
これを旦那に言うと「これ以上、品を上げる事はできない」と予想した答えが返ってきました。笑
感謝と思いやり「ありがとう」を言う。
奉仕活動もGood!
愚痴悪口が言霊通りに運を作るのでOUT!

しかも「玉の輿運」に乗れる年だとか!!!!!!
乗りましょう!!!
妻の行いで旦那の運を上げれるそうなので、「臭い」に気を配るといいそう。(加齢臭の事??????)
旦那をけなすような言動は当然NG!

さあ、来年は旦那を上げ膳、据え膳どんどん「よいしょ」して出世してもらい給料をもらって帰ってきてもらいましょう!
おカネを使うのは私だ!!!!!!!!!(宣言)

楽して金儲けできるならいくらでも「よいしょ」するぜ!!

まあ、この人の風水は「掃除」「キチンと生活する」を基本としているのでできるところから取りかかりましょう!
掃除して当たり前の事をきちんとして幸せになれるのなら
やってやりましょうぞ!位の気持ちでいたら楽しく過ごせると思ってます。

悪口&愚痴はNGということなので、元旦早々「愚痴」りそうな事がすでに待ちうけている私はどうすれば…
そうそう、「年上の人を敬う気持ちを忘れないように」と書いてあるんですが元旦早々玄関を開けるとババアと遭遇OR
姑のお節にいら~~~~っとしたらどうすれば…

敬いたくても敬う価値も無い高齢者が多いのに…
来年いきなりババアに「挨拶」しろってか?????
ゆ~ううつ…
なんとなく雰囲気が柴田よしきの探偵兼園長さんシリーズに似ている気がした。
こちらは「便利屋」さんですがいろいろと問題を持ち込まれなんとなく「探偵さん」ぽい面倒なことに巻き込まれる…そんな話。

直木賞獲ったそうです。

が、最後の最後まで主人公の多田の抱える問題が明らかにされずに話が進行するので正直イライラしました。
常に奥歯に物が挟まった状態…
また「友達」の行天(ぎょうてん)の性格がもっとつかみにくく(高校時代は無口どころか喋りもしなかったのがものすごくしゃべるように変貌していた)奇妙な言動でよくわからない人物としては面白いのだけれど。

正直面白いコンビの割になんか私的には物足りないというか表現しにくい読後感でした。
突っ込んでいえばこの程度で受賞できたのが不思議…
(発行が文藝春秋だからこの会社の受賞順番だった?)
福井のモールに入っているコスメの店員の話。
と、書いてしまったら元も子もないような…

この人の本は本当に「さらっとした文体」が売りなんだけど、一方でどろどろとした人間の内面に踏み込むこともないというより踏み込んだものが書けないのかもしれない。
その分、内容が薄くなるのは仕方がないので、読みやすいされど印象は残らないということは感想が書きにくい本ということになる。

人に嫌われたくない、踏み込むことに勇気がいる、悪人を作りたくないという作者の多分本性が文体に表れているんだろうなあ…公立中学でもまれましたか?(笑)

いい人かもしれないけど、印象にも残らずに人の記憶から消えていくタイプかな。
個性がないとことが個性という感じ。

本文中に大きな声ではっきりと主張するわけではないものの「あなたはそのままでいい」とかそんな寝言 励ましを組み入れることにより読んだ人生経験の薄い 若い人が「励ましてもらいました!」とかいう感想を書き込んだりするのかもしれない…
(一時期、スピリチュアル系とかの本にこのフレーズ多様化されましたよね。てか、それ書いてあったら売れる、みたいな)

ちょっときれいごとを書くのが好きな作家さん。と、嫌味を書きたくなりました。
言い換えれば「優等生」の作文。
私が借りて読みかけを机に置いていたら帰宅した二男がさっそく読んでました。(対象年齢が中学生あたり『14歳の世渡り術』シリーズ)

で、読みながら「うん、うん、女子ってほんまなあ~」と賛同の嵐。
彼が共感を示したのが
男子に女子の仲良しグループについて意見を聞くと
「お互いホメ合っているけど裏ではけなしあっている」
「ホメ合うのも嫌味で言っているような時がある」
「作られた笑顔がそこにある」
「よく見ると仲間外れにしていたり、態度や口調が冷たかったりする」
見ていないようで女子のダークサイドをしっかり見ている多感な中学生男子たち。

「男子はグループが違っていても絡んだりするし、面倒くさいから待ち合わせずに一人で帰ることもあるけど女子はそれができない」
「遊びたくないときは無理して遊ばなくてもいいのに…」
「つらいっすね、女子」
「女子は親友いないと思います。一応付き合っていこう、みたいにみえますね」



ものすごい「付き合い」にプレッシャーのある生活ですね、いまどきの中学生。
と、自分の中学生時代を思い返すと、大体自分の席を中心とした友人関係が生まれ、苗字が後半に属していたので友人も後半が多くまかり間違っても「ア行」の人と友人になることはめったになかったです。(友人の知り合い…みたいな間接的な友人はできるけど…)
そもそも電車通学のため、駅が同じ子と通学はするが、
弁当食べるのはクラスで仲良くなった子、帰るときは部活が一緒の子…みたいに分けてましたね。ほとんどの子が。
学校がオープンな為「絶対にだれだれはだれだれと帰らなければならない」という考え方は一切なかったと思う。


ちなみに「私立女子校処世術検定」というものがあり
「29点=アイドル級(30点以上で女子アナ級)」
あなたの処世術は女子アナまではいかないにしても、アイドル級のコミュニケーション力を備えています。愛想良く、フレンドリーに振る舞い、人望を集めることができますが、八方美人とかげで言われてしまうことも…


で、「公立女子校処世術検定」をしたら
「9点=(10点以下)パシリ級」とのこと。汗
動物としての生命力が重視される公立中学において、あなたの魅力は開花しづらいようです。
でも、卒業すれば他の価値観の中でもっと楽に生きられるはず…中学の友達とはどうせ長続きしないと開き直って次に期待しましょう。


二男に「9点だった…」というと「くそ、やん」って言われちゃいました…あはは~~~~~

母は私に「あんた行く公立高校無いわ!!」と知能的なことで判断して中学受験させましたが、今から思えば公立に行っていたら今の私の性格は存在していなかったでしょう。
私立に行っていてよかった~~~~~~~
読んでいたら元陸上部の二男はもちろん、あの一般常識のない長男ですら「それ、大学の駅伝の話やろ?」と。
え、そんなに有名な本だったんですか?状態。

というわけで有名な話らしいのであらすじはパスするとして、全体的な感想としてはドラマとか映画にしたらいい話。(もう、映像化してます???)
表紙のイラストに味があります。これが本全体を物語っているといっても過言でないほどに。
とはいえ、前半あまり読むスピードが上がらず、返却日が近づいたのでフルスピードで読破。

で、これ読んでいて実家で箱根駅伝を見たときのことを思い出した。二日に行ったから多分、駅伝初日の第5走者だと思うんだけど明らかに体調不良で足がフラフラ文字通り地を這うような状態で必死に走っていて。
駅伝は他者が走者に触れたらそれでアウトです!!と実況中継が言い「あ~~~がんばれ!でも、もうだめかも…でもこれで終わるのは…」と涙ながらに見てたら、監督が車から降りてきて抱えるように乗せた映像が…
走者もオンオン泣きながら「乗りたくない」「触らないで」みたいな感じだったのを覚えている。

もしこの本を先に読んでいてあの映像を見ていたらもっと違う思いであの走者の気持ちになっていたかも。
あの日にあの場所で走る。
それだけを目指して毎日走り、努力したのに…
初日に棄権したので2日目の復路の選手の出番は、無い。
あの駅伝に出るにはトップ中のトップ、エリートばかり。
そんな陸上界のことも知らずに見ていただけに、あの棄権せざるを得なかった選手と監督は今どうしているんだろう…そんなことを思った。

来年、一度じっくりと駅伝を見てみたいと思った。
『告白』に続き、この人の本ってどうしてこう感想が書きにくいんでしょう…
もし自分が学生でこの人が教師で「はい、この本の感想を書いて」なんて言われちゃったら「地獄」だね、って感じで。

由紀と敦子の視点で短い間隔で交互に書かれるので非常に読みにくい上、内容も「どんでん返し」が用意されていて
素敵に「超胸糞悪い読後感」という作風は健在。


健在させるなよ、たく。
素直、まじめという登場人物が多い宮下奈都の本を読んだ後でこの「毒」満載の本を読むと余計に胸焼けがする。

なんかろくでもない本を読んじゃったなあ…としか感想がかけない本を書けるというのも一種の才能だろうけど。
「疲れた」その一言。
文庫本で借りたせいか巻末に解説があった。
これによると
「スコーレ」とは 真理探究のための空間的場所を意味するギリシャ語。それがヒロインの麻子には家族、恋愛、仕事、結婚と4つあったということが本書のタイトルの意味だろう。


大体「解説」というものは「太鼓持ち」であることが多いのでこの解説もものすご~~く褒めちぎっている。

しかし、私には正直「ひがんで、ちっとも前向きに人と向き合わずにいるいじけた三人姉妹の長女」としか映らず社会人になった頃からの描写あたりからやっと気持ちよく読めだした。

主人公の麻子は長女で、もしお菓子が一つしかなかったら「いいよ私は。二人で分けて」とあっさり「食べる」ことからの執着から戦線離脱。
次女「七葉」は愛らしい容姿を持ち性格も穏やか。
なので「本当にいいの?じゃ、二人で分けるね」と。
三女「紗英」はみんなにくっついて何をやっても許されるのびのびとした性格なので「私一人で食べたい!!」
そんな風に性格分析できるゆえ、長女は常に「譲る」のが体に身についているのか褒められることに慣れておらず欲しいものを欲しいと声に出すこともできず「私は平凡」と切って捨てているので執着心もないゆえ読んでいて腹立たしい限り。

やっと転機が訪れるのは商社から高級靴を扱う店に出向になり実家の小道具屋で自然と身に着けた「物の価値が見ただけでわかる」ことが自信に繋がり、否定してきた自分の実家での生活や生き方が財産であることに気づく…
と、ここから急に本人も内容も元気になり男性にも自信が持て結婚相手も見つかる…とちょっとご都合主義ではあるけれど自信がなくておどおどしていた主人公が「認めてもらえた」ことにより一歩踏み出す展開は例えば20代の仕事や恋愛に煮詰まった世代には背中を押してもらえるきっかけになるでは…

「私は妹の様に、かわいくないし性格も…」と男性からの好意にも背を向けている主人公の描写は「すべてを妹の責任にしている」=「あらゆる責任と努力の放棄」にしか映らないので現実にこの手の性格の人とは付き合いたくないのである。できる限り。
やっぱり「欲しいものは絶対に欲しい!」とひたむきさを見せるからこそ次女の存在感はより濃くなり対比となる。

40代になって体力も落ちて欲しいものもさして見つからないから流せるようになったけれど、体力のある時に掴み取る努力をしないといつするんだ?と説教を垂れたくなる本でもあった。
「心中」をテーマにした短編集。




まあ、テーマがテーマだけに…
ちょっと読むのもしんどいというか…
楽しくないのは当たり前か。
下半身の節操がない やたらに女にもてる(不細工なのに)大学教授の男の周りにいる女のあらゆる生々しい「情」や「思い」を主人公を変えて立場を変えて考えてみた場合の短編集と言っていいのかな?
これだけ周囲の人に大迷惑をかけているのに肝心の教授の立場からの話がないためこの男が一体何を考えていたのかが不明。
な~~んも考えてないんだろうな。ただ自分の快楽しか頭になかったんだろうな。

ちなみに一遍目の『結晶』の冒頭においての皇帝の話を読んで頭に浮かんだのか、
高校の時に見たか聞いたかした『西太后』の話。

その時一番の寵姫を西太后が捕まえ、その四肢を切り落とした上水の入った瓶に漬け込んだという…
その時は「怖い」というかでもものすごく印象に残ったエピソードなのにこの年になったら西太后の気持ちがよくわかる。(それってある意味不幸かもしれないが)

「あの方(皇帝)を一番に愛しているのは私。
そして、一番に愛されるのも私。
お前は、あの方の愛を奪った。許せない。お前は苦しみながらその罪をあがなうがいい。そう簡単には殺しやしないよ。じわじわ苦しみもがきながら醜く死んでいくがよい。そんなダルマみたいなお前をもう誰も愛することはないだろう…」


ちなみに本編で語られた逸話は以下の通りだが、話の出だしからしてこれだから全編のトーンがおのずと知れるというもの。

寵姫が家臣と密通していることを知った若き皇帝はまず、彼女の瞼を切った。これから自分がどんな目に遭うのかを、彼女がしっかりと瞳に映せるように。それから彼女の体中の穴という穴を縫い合わせた。口を除いて。
呼吸させるためと、食べ物を与えるためと、彼女の悲鳴と命乞いを聞くために。
彼女はようやく舌をかむことを思い立ったが、皇帝が彼女の舌を切断し丁寧な処置を施した。

彼女の眼球は白濁し、血を流しやがて干からびたライチのようになって、暗い眼底にへばりついた。贅沢な食事だけは変わらずのどに詰め込まれ、それは腹の中で腐乱し、彼女は臓腑の破ける激痛と異臭にまみれて死んだ。
密通していた家臣は誰一人妻の一族でさえ罰を受けることが無かった。
しかし20年後順調に出世していた家臣は換気を被り、彼自身のみならず類するものは一切処刑された。
人々は噂しあった。地が裂け天の落ちる日が来るまで道にそむいた罪には罰を下すのが施政者の役目。皇帝は忘却することがない、と。

昨夜短大の卒業アルバムを見ていたら長男が「女子大って本当に女ばっかりなんやな~~~~~」と。
そうそう、この笑顔の数だけ「陰湿や嫉妬や闇がた~~ぷり潜んでいるのが女子の花園=男には決して入ることのできない 秘密の花園」なんだよ…

この作者が女子高の裏=闇を書けるとは思ってませんでした。失礼しました。
なんて素敵な「秘密の花園」をお書きなんでしょう。素晴らしいわ。
20年以上前にタイムスリップいたしましたわ。まだ闇は健在なのね。うふふ~

というわけで、女子高を舞台にした3作品。
那由多(なゆた)を主人公にした『洪水の後に』
淑子を主人公にした『地価を照らす光』
そして翠(すい)を主人公にした『廃園の花守りは唄う』

『洪水の後に』から共鳴してしまったのが
那由多が少女の頃に痴漢に初めて遭遇した時の出来事。
「おしりを触られた」
(父に)恥ずかしさに悔しさが勝ってようやく私はそれだけ言った。
(中略)
はじめに言葉があったのだという。
言葉のない沼地に踏み込んで足跡をつける罪は、言葉がないから永遠に
罪と認定されることはない。
「ふらふらしていうからだ」と父は言った。
何を言われたのかよくわからなった。


めっちゃわかる。だって私の場合は「母」に同じことを言ったら
「隙があるからだ」と切って捨てられたから。
以来、絶対に「言わない」と決めた。
「自分に娘ができたら、絶対にこの言葉は言うまい!」と誓った。
(なのに運命は「二人の息子」という結果…まったく…)

那由多はこの出来事を通じで自分にある「第三の穴」を忌み嫌い自分の存在すら否定することに。大人から見たら「ちょっとしたこと」がこれほど人間の成長に大きな影響を及ぼすなんて思いもしないのだろう。
で、高校生になった那由多が電車で座っていたら前に立った男がなんと、ペニスを露出している。男の横にいた別の男もそれに気が付き「ニヤニヤ」している。
「誰もお前を助けない」「誰もお前を救わない」

で、トンネルに入った途端、那由多はカッターを取出し男の性器の根元に当てた…


ああ、かいか~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!!
やったれ、やったれの快感の元、この編は終了。


私レイプ犯は全員ペニスを切り取って口にくわえさせ、咀嚼させて食べさせる刑を心から望んでいる派だから。(当然、鼻をつまんで口を開けさせる。つまむときは鉄のクリップなんか素敵~~~~~)
これが世の中、男どもが裁判制度までもを握っているから「男同士の協定」かなんか知らんけど「極刑」に持ち込まれることが無いのが歯がゆい。
「法」を女が握れたら、どれだけ住みやすいか。

次の『地下を照らす光』から共感したのが
凝っていた遊びがあって、それは人を見てセックスをしたことがあるかないか分類していくというだけのものだ。
(中略)
分類に励んでいて何よりも笑えるのは、ものすごく不細工で太って服の趣味も悪い女が子供の手を引いて歩いているのを見る時だ。
女は試食のウインナーをバクバク食べて、スーパーマーケットの床に寝そべって泣き叫ぶ子供を口汚く罵りながら引き上げて小突くようにして歩かせたりするのだからもう本当に信じられない。
何が信じられないって、そんな女を妻にしてあまつさえ欲情をもよおして子供まで作ったらしい彼女の夫が信じられない。
驚異の精神力と性欲の持ち主だと思う。
そういう男を宇宙空間に送るといいだろう。
彼なら過酷な労働にも耐えて見事宇宙ステーションを完成させられる。
つらい現実を直視しないらしい性格と、どんな困難にも枯れることのない
繁殖力は並みのものではない。きっと宇宙向きだ。


長くなりましたが、もう反論することなく賛同の一言。
素晴らしいわ!三浦しをん様!!!!!!!!!!!
ついていきますとも!!!!!!!!!!!!!!!

キケン 有川浩著

2011年10月18日 読書
図書館の蔵書検索したらこの一冊だけが膨大な予約待ちせずにすぐに借りれる状態だったので即予約。
ということで、初の有川作品。

感想は一言「面白かった!!」
登場人物の元山君のキャラが『銀魂』のシンパチ君とかぶるぐらいに。というか、あの突っ込みですよ。そっくり!

表紙からして漫画チックなので子供が読みたがる、読みたがる。
今、試験中なので「試験終わったら貸したげる。
いや~、大学っておもしろいとこだね~~」とついでに
煽っておく。
確かに女子大には無いノリが満載で。


『田舎の紳士服店…』が30代主婦、
『喜びの歌』が悩める10代の高校生。
で、本作が20代後半のOLの大半が陥る「悩み」「出来事」を
題材にしたものかと。

毎日会社に行くのが当たり前、それしかする事が無いって状態で「したいことは?」と改めて聞かれていざ答えようとすると「う~~ん」ってことに…
忙しく、かつ惰性で社会人していると時間が与えられてもどう過ごしていいのかわからないってこと多々あるかと。
主人公「明日羽(=あすわ)」はいきなり婚約破棄(式場も決まり、友人に日取りまでおしえていたのに)される。

で、一週間の休暇の出来事をメインに自分を見つめ直す…
見たいな話。
正直ね、あんまりこの主人公に共感できなかったんだよね。
もう、会社とか自分探し的な事から縁遠くなったからかもしれないけど。
正直、ちょっと「イラ!」っとしながら読みました。
どちらかと言えば消化不良な内容でした。
文楽の大夫(だゆう)の成長&恋の物語。

「うまい!!」と思った。
作者の名前は書評等で見たり聞いたりしていたので
「お噂はかねがね…」と言う感じだったのですが、
噂にたがわずって感じでした。

へたすりゃ取材した物を上手く料理しきれず「文楽うんちく」本にしてしまう作家も多数いるだろう題材を
題目に沿った健(たける)太夫の恋愛を絡めている。

続きはあるのかな?と期待させられます。
登場人物が微妙にリンクしているタイプの短編集。
一編目の『アンデスの声』は読み終わった後じ~んと来て涙が浮かぶほど良かったのに、後のは…

と言うより全編あまりにも普通で日常すぎる出来事を切り取った物ばかりだから「その立場」じゃないと共感しにくいのかもしれない。
数冊読んでいくと大体同じ事が書かれている(当たり前)。
この方はヨガとベリーダンスをしているので奨励される。
で、動画で検索すると正直ベリーダンスって中年のぽっちゃり体型の方が「良い感じ~」に見えるのは気のせい?
やせっぽちの若い子が踊っても「ふ~~ん」って。
むしろ「それ、ダンスと言えるの?」と言うような動きであっても肉がぷるん、ぷるんしていたら結構「らしく」見える。と言うより日本人独特の生真面目さで「この場合、足の向きがどうのこうの…」と解説してあるのを見ていると
「もっと楽しく音楽に乗って踊ったら足の向きなんてどっちでもいいじゃん!」と思ってしまうのですが…

と、感想から限りなく離れたんですが。汗

ふさぎこんでクサクサしている位なら、用事を見つけちゃ出かけたり、用事がなければ毎日ヨガとベリーダンスをやったって良いと思うんですよ。
午前中の部と午後の部と分けて。(笑)
それだけ体を動かせば、体調はバッチリでしょうね。


そうか、それぐらい極端でも「好きな事」をやって時間を過ごせばいいのか。

って、自分が「好きな事」って何?というループにはまるんですが…

やっぱり「読書」もしくは「書く事」(だから毎日更新する事を目標にしている)位かなあ…
う~~~ん。
そんなに生き方にポリシーがあるわけでもなく、執着もしていないから。
何がしたいんだろうね?私…
ハッキリ言って、この本に書かれている事を実践しつつ、なおかつ友人に「私、こんなことしているのよ~貴方もやってごらんなさいよ」と嬉々として会う度に言う人が身近にいたらその人と今後のお付き合いを考えることになるだろう。

多分、あんまり評価良くないんじゃない?この本、って感じ。

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