夜中の三時までかかって一気読みした割に、感想はイマイチ。
兵庫県在住作家さんなのか、舞台は阪神地区。
百貨店モデルは大丸かと。播州鉄道は神鉄かな?
私世代にしたら百貨店は本当に「おしゃれ、おめかし」して一張羅を着て
お出かけする場所でした。別に何も買ってもらえなくても、雰囲気を楽しむ、
ってまさにそんなところでしたね。そうそう、屋上の遊園地。懐かしい。
そして何よりお子様ランチの旗!!!!持って帰った記憶在ります。笑
なぜあそこで食べるケチャップライスはおいしく感じたんだろう?
そんな百貨店の哀愁を漂わせつつ、売り上げの三割四割を担う、「外商」と言う
仕事にスポットを当て知られざる「上流階級」の皆様の生態を知る機会を
本を通じて知り得た反面、てんでテーマがまとまりきっておらず

外商と言う仕事を通じての主人公の成長を書きたかったのか
上流階級の生態を書きたかったのか
恋愛物として書きたかったのか
古き良き百貨店の思い出と父の思い出を書きたかったのか
ケーキ屋のバイト時代のエピソードを書きたかったのか
と、どれも「チョイ食い」過ぎて「で?何が言いたかったわけ?」状態。

もしドラマ化してももっともっとテーマを絞ってシンプルな形としてしか
世に出せないと言った代物。
引用に値する「ここぞ!」と言ったセリフは見当たらず。
大人向けに書かれた本なのかやっぱりラノベ止まりの作家なのか。
イラッとした感想なのは午前3時まで一気読みした割につまらなかったという
寝不足の結果です。笑
これはひじょ~~~~~~に読んで参考になりました。
というか、一度読んで自分の保険を今必死に見直している最中でとりあえず自分の入っている保険を確認したうえで再読している最中です。
夫の保険がいわゆる大手の生命保険会社に加入している分で51歳で月々 31167円なのが、なぜか
54歳更新時に月々 49807円 にアップする予定…と言うのを保険会社から送られてきた加入保険一覧表を見て「なぜ?年間ではなく月々この高額を払う必要が?」と。
いわゆる「特約」が高いのだと思うんですが、、2万近くアップしてそれで保証はどうよ?返金ないんでしょ?
貯蓄型じゃないよね??と入っている保険の「意味、内容」がちっともわかっていないことに気が付きました。
母親に「54歳で更新しなくてもいいかな?」と聞くと
「私の知っている情報は古すぎて役に立たないから、一度
会社に足を運んで聞いてみて」と。
その時も家の近くの「営業所」ではなく「支社」まで行った方が知識を持っている人がいる、とのこと。

ちなみに本書では「保険の見直しは必ず自分ですること 」。
「無料相談窓口」に近づいてはならない
理由は
保険ショップは純粋なサービスで無料相談に応じているわけではありません。彼らのビジネスモデルは「無料」につられてやって来た人に保険を売り、保険会社から手数料を得ることなのです。

こえ~~~~

ちなみに保険と言うものは
「独身で扶養家族は無く、自分が死んでも経済的に困る人がいない」と言う場合は加入する必要はありません。
しかし結婚して子供が生まれたら加入するタイミングを迎えたと言えるでしょう。
その後、子どもが独立し「自分に万一のことがあっても住宅ローンは団体信用生命保険で完済できるし、遺族年金が入ってくるし、まとまった貯蓄もあるし、妻もしばらくパートで働き続けそうだし、経済的に困ることはないな」と
判断できれば生命保険を「卒業」する時期です。

あ~~今の時期に読んでいてよかったよ~
マジ、保険の見直し時期にぴったりだ!!!
特に50代の方は老後に向けて貯蓄を増やしていかなければならないタイミングなのですから、高い保険料を払っている場合ではありません。不要なものにお金を払い続けるのはやめましょう。


保険は一旦入ったら止めないという思考がこびりついていましたが、もう昔とは保険の種類も違っているので見直して当然!と後押ししてもらったような…
所詮、保険会社も「自分たちのもうけ」しか考えていないという事か。「確定申告」もうそうですが「還付」など少しでも自分のお金を取り返すためには時間と頭を使ってこそって感じですね。
いきなり頭が「数学脳」になってパニック&ヒート気味ですが頑張ります!!

特に40代後半から50代の方、一読されることを特にお勧めします。
ほかの世代の方も保険の見直しもしくは自分の入っている保険の内容をよく知ることが大切だと思います。
この作家さんらしくない穏やかな表紙イラスト。笑
内容も刑事に見えないというのがウリ(本人は意図していないが)葛城公彦が一応主人公だけど推理を手伝ってくれるのは大学生の高遠寺 円(こうえんじまどか)。
さらに真の推理をしてくれるのは彼女の祖母の「静」。
いつもの猟奇的な殺人描写は無く、マイルドテイストながらもしっかり推理物として成り立っているので私としては
本作が一番読みやすかった。
そして恒例の「どんでん返し」がこのような形で成されるとは…やられましたな。
「ちょっと来い」に油断するな

「ちょっとお願いします」「ちょっといいですか」
この「ちょっと」と言う言葉が問題のタネ。自分に都合よく、相手を気軽に誘いながら、しっかりと相手を利用する言葉と言っては言い過ぎでしょうか。
この「ちょっと」は、自分の負担を軽減、相手が気楽に応じやすく、
しかし、内容はちょっとどころではないことが多いのです。
重い荷物をお嫁さんに手伝わせたい時「ちょっと手伝って」と軽く呼び
そして「このくらい持てるわね」と軽く済ませたい時に使う言葉です。
この言葉に安易に反応して行ったけれど、何かむなしい。
まさかこんなことまでやらされるとは…。
引き受けなかったら良かったと言ったようなトラブルは、今も昔も同じ
「ちょっと」と言う言葉が引き金になることが多いのです。
自分がこの言葉を使っていたとしたら、気を付けましょう。


え~~と、わたしくし、夫から
ちょっと 、今度の××日におふくろとオヤジ病院まで
送って行ってもらえへん?兄貴が行く予定だったのが仕事の都合で
ダメになったらしい。」と夫が自分の実家に行って、帰ってきてからの言葉。

はあ「ちょっと 」ですからね。行きますよ。はいはい。
「嫌だ」と言う選択肢はわたくしにはございませんから。
ええ、私は××家の「使用人」でございますから。
普段はご主人様の「食事」から生活の一切合財を任せられている優秀なハウスキーパーでございますからね。ええ、ご主人様のご両親のお世話もその仕事の
一環として承りますとも。

と言うイヤミはさておき。
まあ今回は「午前中ならいいよ」とすんなりOKいたしました。
理由は簡単。
わが息子、次男が京都に行ってしまった。
あの可愛く、lovely、愛しの次男 と言う存在。
居なくなって超激さみしい。そんな存在。
で、夫は次男 なんですよねえ…
可愛い次男を盗ったにっくき嫁=私 という存在を意識しまして。
「ごめんなさいねえ~ラブリーな次男を盗ってしまいまして」と言う
妙に謝罪したくなる気持ちになってしまったわけで。笑

まあ、送ることはいいんですよ。
何が嫌って、もうそれは「車と言う密室」内で延々と姑の愚痴やオ×カタさんも
真っ青な「ねつ造、偽造」に近い話を一方的にやられるかと思うと。
しかも遠方の病院だから10分そこらで解放されるわけで無し。
ああ…
もう「はあ」「ふ~ん」「へえ」と全く気乗りしない相槌を打つだけで勘弁してください。というか、まじめに聞く方がばかばかしいんですが。
つい「言われたことに反応しなければならない」みたいな習性が自分には
あるから「自分の意見を述べなければならない」とつい反応してしまう。
相手はただ言いたいだけなんだから言わせておけばいい。
反応も理解もしめさなくていい。これを肝に命じて運転手に徹していればいい。



出来たら苦労せんわ!!
「ゆっくり、歩くような速さで話す」
もう今の自分に課題を与えるとしたらもうこれしかありません!!
ってぐらい、新婚当時から仲人のおばちゃんに
「もっと、ゆっくり話しなさい。上品に見えないから!!」と
注意を受けてはいたんですが…この年数になってしまった。とほほ…

ゆっくり話す=丁寧に見える=女らしく映る
と言う構図が存在している模様。

でもね。
男児二人の育児をしていたものにとって
「あら、車が来ているわよ。危ないわよ」と言う言葉を
「歩く速さで」言っていたら子供は跳ねられて死にます。笑
常に子供より早く走ってさらにそれ以上の速さで言葉を発しないと
間に合わない環境だったんですが。
周りを見渡すと大体「歩く速さで」喋る人って「女児の母親」もしくは
「男女一人ずつ」だと思うのですが。
男児onlyの母で「ゆった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~り」と
喋る人は申し訳ない、子供に障害がある人だったのが大半だった。
アホみたいに野生動物と変らない動きをする男児を持っている人は
「パンパンパン」と勢いよく言葉を発する人が多いと思う。
後は男児の数が多すぎて「あきらめている」人がもう4人目も男なんで、けっ!
とばかりに「あら~」って言う調子で喋る人がいました。笑
当然子供の躾は…でしたけど。当たり前か。

あと動きも「風を起こさない様に動く」のが上品に見えるキモだとか。
そ~っと動くというのかな?
私みたいに「おもちゃのような動き」とか「ペンギンがセカセカ歩いている」様な風を起こしまくっているのは完全NG!笑

セカセカ動くことを物理的に止める為に「パンプス」や「ハイヒール」を
履くようにはしたいのですが。疲れるのよね。
けれど走れない、と言う状況はやっぱり動きがスロ~モ~になる分、
上品に見えるのでそういう意味ではワンピにヒールは女性度アップに貢献する
アイテムなのだと思う。
33歳なんて10年以上前にとっくに通り過ぎましたが。笑
まあ、とりあえず「20代とは違うメイク」を知るべく読んでみた。
まあ、たるみやしわが増えているので影もできているのでそこをハイライトとかで飛ばしてみよう!とあってもまずそのハイライトがすでに「白」しかもって無くて「「イエロー系」の方がいいと言われてもまずコスメを買う事からですか?!状態でして…
春先はいつも瞼がただれてアイメイクできないのをいいことに、ファンデと口紅とチーク程度で済ましている身としては肩身狭い…

ところで本書内に
「週末肌断食をしてみては?」とありまして。
「どんな基礎化粧品を使ってみても高価を実感できない」と言う質問の答え。
高価な化粧品を使っても効果があるのかないのかイマイチ実感できない。それは肌が化粧品に慣れて、甘えてしまっている状態です。
是非トライして欲しいのが「週末肌断食」です。
肌断食は化粧品に頼り切りで休眠状態だった、脳を目覚めさせる為に行うものです。クレンジング、洗顔を済ませた後の一切のスキンケアを断つのです。

昨夜風呂上りにやってみました!!!!!!
正直、風呂から上がってしばらくするとひりひりと突っ張る感じはしたのですが、翌朝はおでこに油が浮いてました。
なるほど「油分が足りない!!乾燥する!!」と脳が急いで油分を出すように命令したのかと。ただ、朝は水で洗う程度にしておきました。これをソープで洗うとまたもやひどい乾燥状態になりそうだったので。
栄養満点のクリームを毎日塗りこむという事は毎日肉ばかり食べているようなもので、週一回ぐらいは「おかゆ」を食べるように何もしない、塗らないという荒療治も必要かもね。
私の場合7キロ痩せると40キロを切るのでそこまでやらなくてもいいのですが。ダイエットと言うより体を引き締めたい!と言うところでしょうか?
とは言ってもムキムキのボディビルダー体型には全く憧れませんが。
ちなみに本書は7キロ痩せた記録と言うより色々ダイエットをやってみたその過程のコミックエッセイ。
けれど、せめてどれをどの期間やって費用はいくらかかりそしてそれをしたことによる効果をもっと具体的に書いて欲しかった。
どちらかと言えばこんなこともあんなこともチョイ食い的にやってみましたよ、程度でしかなくて「そりゃ、継続的な結果なんて出ないでしょう」って傍から見ても思うような有様で。ダイエットにかかった費用は出版社もちだからこんな適当な事でも成り立ったって感じで。もしこれが自腹で挑戦していたらもっと結果は違っていたと思う。

企画内容共に「いい加減だなあ…」って感じでしたがまあ自分の腹は痛くないので読む分にはいいのですが。
自分の体質&性格に合ったものを一つ見つけて続けることが大切では?
デビュー作『カフーをまちわびて』の続編(?)というかスピンオフと言うか。
短編です。
と、これぐらいしかもう書けないね。笑
主人公名…伊波まじむ(♀)
マジムの意味…真心

一介の派遣社員が社内ベンチャーコンクールで「国内産のラム酒を作る!」と
思い立ち、実際に会社として成功する話。
実話を元にした小説なのですが、悪い人は全然一人も全く出てこず、
超スム~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ズに話が進み、
ストレス無しでひたすら「風」を感じて終了。

つまらないですね、毒も教訓もない話って。(鬼毒)

原田さんの本って最初はむしろ主人公の性格に難ありだったけどその分、
リアルに感じられていたのが本を出せば出すほど「いい人しか出てこない本」
になってしまい(読者がそれを求めるのだろうが)、
この人のファンって結局、お子様。本当の中高生ではなく
「人に攻撃されたくない人達」ばかりではないだろうか?
例えば本文で自分に似たあまりいい意味で使われなかったステロタイプに
自分が合致してしまうと途端に傷つくタイプは読まなくなるだろうし。
そういった意味で悪い意味での「永遠の子ども」(傷つくのが怖い、怒られたくない)には最適な「心のよりどころ」になりそうな作品ばかり書いている気がする。

本来、『小説現代』に掲載されたものを単行本化するにあたってもう少し
編集するものだと思っていたのですが、本作、全く手を入れていないのか
毎度毎度「先週のあらすじ」の様に状況説明が入り「さっきも読んだよね???」と繰り返し描写に正直、ウンザリ。
もっとスパッと重複部分を削除してくれてもよかったのでは?

ちなみに元となった現実のラム酒の会社はこれ
http://rum-shop.jp/
もっと早く知っていれば沖縄に旅行に行った時に買ったのに。笑
送料1000円だもの。四月からもっと上がっているだろうなあ…

実在のモデルがいる場合、どうしてもあっちにいい顔こっちに言い顔しないと
角が立つのであれば、いっそのこと全部「作り事です!」と開き直った方が
奥歯に物が挟まった状態から解放されそうな気がする。
いきなり「弁護士」が殺人犯かよ!!!しかも冒頭で暴露しているし…
更にその弁護士はいわゆる「淳君事件」の犯人のサカキバラを彷彿させる
人物設定ときたら…汗
弁護士の名前は「御子柴礼司(みこしばれいじ)」。
なんかとって付けたような名前だなあ…と違和感がありますが理由は本文で説明されてます。(けれど一般に中山作品の登場人物の名前って一般的な名前ではなく、めったに無い名前が多き気がする)

本作でも埼玉県警捜査一課の古手川和也が登場。しかしどちらかと言えば本作では彼の鬼上司渡瀬の猟犬振りがクローズアップ。
中山作品の要素である「音楽(ピアノ)」「障害者」「ドン返し」も健在。
それどころか『カエル男』でキーパーソンになった人の過去も披露。
さりげなく繋がっているんですね。中山作品は。
なので彼の作品を読む場合は出版順に追うのが正解かと。
出なければ今回のように「にやり」というか、ああここに繋がるんだ~という
仕掛けに気が付かないと思う。

さて、本作では「裁判員制度」に噛みついている。笑
以前であれば検察もこんな見え透いた手法は採らなかったのだが
素人の裁判員相手にはかなり有効とも言える。
どれだけ冷静であろうと努めても職業的に人を裁いたことのない人間には論理より感情が先立つ。
裁判員裁判制度の肝には裁定に市民感覚を反映させることだが、感覚はどこまで行っても感覚でしかない。
そして感覚とは己の立ち位置や時間の経過でいくらでも変容する胡乱なもので、
法の素人がそんな尺度で罪を推し量ることが果たして妥当なのかどうか、
未だに明快な回答もないまま制度だけは走り続ける。
憲法上の根拠を欠きながら国民に義務を課したどさくさまぎれの制度が、
司法判断を井戸端会議レベルまで落とし始めている。


「臓器移植」に続いて「裁判員裁判制度」。
こうやって「制度のあやふやさ」を指摘してくれるのでこの人の本は面白い。
そして何より一般には「弱者」と言われ「守るべきもの」「守られて当然」と
思われている「障害者」にも牙をむく。
「表情も変えられない。喋れない。片手しか動かせない。
人はこういう人間を絶対に疑わない。心は五歳児のように純粋で、世の中の開くに一点も染まっていないと思い込む。
障害者は誰もかれも純粋で、神様に一番近い存在だと思い込む。
バカだよね。それも一種の差別だという事に気づかない。気づかない振りをしている。


そして興味深かったのが元少年院の教官をしていた男との会話。
「刑事を三十年近くもやっていると、罪を犯すものとそうでない者との違いがうすぼんやりと見えてくるものでしてね。
性格じゃない。育った環境でもない。収入の多寡でも頭の良し悪しでもない。
言ってみれば…魂の形だ。」
「魂の形。ふふん、見かけの割には青臭い事を言う」
「魂の形さえ歪でなければ、そいつはどんな環境に置かれても、どんな激情に駆られても人のままでいられる。決してケダモノになることはない。」


とまあ、結構私的には面白い表現が見受けられるのに内容的、トリック的には
「ドン返し」がお約束の為無理やり感があって興ざめ。
この人の作品は冒頭は結構興味を引いて引き込まれるのに、ラストがいっつも
「残念だ…」感が漂う。
中村さん、この内容では読者に説得力ゼロです。

と言う位読んでも読んでも内容がちっとも頭に入らなかった残念な一冊。
多分タイトルは著者が考えたものではなく、編集さんが売る為に考えた
インパクトだけ あるタイプ。

何て言うか理論的でないというか具体性に欠けすぎて。
今まで自分が出会った「残念な人」の例ばかり大量に挙げられて
それらから「後はご自分で理解してくださいね」とばかりに突き放しているというか、元々著者に筆力、表現力が乏しいのか。
まあ、スタイリストなので文章書くより、それだったからコーディネートを
掲載するタイプの本を出すべきだったのでは?
ターゲットが20代それも働き出して2~3年ぐらいの子対象なのか
イマイチ自分の知りたい内容ではなかった。
とはいえ、この手のマネー本に共通する最終的には「投資の薦め」がちゃっかり
載っているし。笑
お金の知識もない、それどころか貯金も怪しい子たちに「投資」。
それよりも先に仕事に慣れる方が先では?
この人の本を読むときは普段の自分の知識とか常識とかを一切封印し、
ひたすら「ファンタジー」を楽しまないといけないという事は過去の本で
学習いたしました。
まあ、「ファンタジー」と言うより「壮大なるホラ話」と言った方が適正かも。
今回は滋賀県、竹生島が出てきてあそこパワースポットだったのに知らずに
行ってしまった…残念。
けれどやっぱり琵琶湖には「何か」(竜神様がいることになっている)が
いるのかな?と思ったのは西国三十三か所めぐりの一つなので朱印を貰いに
行こうとするのだけれど過去2回上陸を阻まれ、3回目の正直にやっと行けた因縁の場所でもありまして。
お伊勢さんも旦那とバス旅行で参加したのに、なぜか名前が無いとか言われたし…後から聞くとお伊勢さんは女性の神様だからカップルで行くと「嫉妬」するとか…汗
なので、こういった場所に行くのに「なぜかすんなり行けない」という事は
「行ってはダメなのかなあ?」とか思ってしまう。

と、全然感想とはほど遠い事を書いてますが。
相変わらずの壮大な「ホラ」でしたが、なんていうのかなあ…文章は巧くなったけどどこかテンポが悪く、乗りきれずに終わった感じ。
前半がまどろっこしいというか、本題に入るまでの話が長いな~と。
上手くまとめようとしすぎて守りに入ったというか…
「ホルモー」みたいに「ありえね~~」とバカバカしさについつい引き込まれると言った勢いが無くなったというか…
少し残念な感じ。
いつもの小説ではなく、おしゃれな写真集的な感じ。
しかも舞台が震災前の神戸でその町の雰囲気にすぐ自分が同化してしまい
頭の中でどんどんその風景が浮かんでしまって…
19歳の切ないきもち、薄い色つきのリップクリーム…
そして何より、「コスモポリタン」のラズベリーキャンディの小さな楕円の缶…
読んだ途端にあの甘酸っぱい味を思い出して余計にきゅ~~~ん!笑
主人公がバイトしているのは今でこそ「トア・ウエスト」として雑貨や
おしゃれな感じになっているあそこら一体かな?とか
そういえばセンター街に「ミッチャン」と言う雑貨屋さんがあってよく覗いたけど
もう無くなっているし…

やがてあの地震が、すべてを一変してしまう十年まえのことだ。
多くの人がそうであったように、私もあの街で大切なものを失った。


原田さんのイメージが「東京人」なのに、神戸の雰囲気を良く知ってるな~
と思っていたらこの人「関学」出身だったんだ~
なるほど、それなら学生時代に神戸の街を楽しんでいたはず。
あの震災前の雰囲気を…
それは私の知っている神戸とほぼ同じで、今の神戸ではない。
だから余計に「そうだね、そうだね」と物語にはまり込んでしまった。
ラストの
おいしい水、とべべが言った。
アストラッド・ジルベルトの名曲のタイトルだと、いまならわかる

↑ を検索したらさらに「なるほどな~~~」と思ってしまった。

ところで、本作随所に「写真」が挿入されておりまして、
何て言うのかな?ソフトフォーカス?優しい感じにそれがまた素敵で…
と最後までめくっていくとそれが「油彩」であることがわかってビックリ!
「絵」でここまで透明感が出せるのかあ…絵の才能がゼロの私にしたら「神!」。

なんか昔を思い出して悲しくなってきたよ…
『連続殺人カエル男』『魔女は甦る』に続く猟奇殺人シリーズ(?)
主人公は警視庁刑事部捜査一課の犬養。その相棒として前2作品で「女に不信感を持つ」埼玉県警の古手川。
事件は女性の内臓と言う内臓を一切持ち去った医療に知識のある者の犯行か?という極めて異例&異質そして恐怖を伴う事件の発生…

とまあ、かなりショッキングな事件から始まり一体どんな奴が犯人?と引き込まれるのですが…正直「これは海堂尊が書いたのか?」と思うような医療ミステリーの様な仕上がり。「臓器移植」が一つのテーマ。
この人の本を数冊読んでいると大体犯人の傾向がわかるようになったので
犯人の推測は当たっていたけどその「犯行理由」の稚拙さにちょっと引く。
「いや、それはちょっとその理由でこれはどうよ?」と。

私自身「ドナーカード」が一時流行った(と言うか内情を良くわからないまま、
結構気軽にまるを入れる風潮がありました)時に夫に
「ねえ、ドナーになってもいい?」と聞きました。
自分のその時の気持ちは「どうせ、もう生きていても役に立つとは思えないから、死んで使える臓器があれば使ってもらって他の人の役に立てたらそれでいい」と。自分の場合帝王切開2回加えて婦人病で一回腹を開いているので
腹を裂くことに何の抵抗もなかった、と言う事情もありますが。
が!!普通に臓器を提供して他人さんの体内に収まるのであれば文句ないですが
死してまで『人体の不思議展』で多くの人の目にさらされるのはごめんです!
辛酸なめ子さんも揶揄ってましたが「死んでまで馬に乗らされたり、弓矢を引かされたり、ご苦労な事で」って…あんな風にさらし者にされるなんて思わずに献体したであろう人々に失礼な気がする。
臓器移植と献体は別物であってもあれはちょっと…

で、私の臓器提供の意見に対して夫は「日本はまだ臓器提供に対して法律が確定していないから後あとトラブルになるから止めておけ」でした。
それでドナー登録は見送られたのですが、あれから10年以上経つのに
P161
「ああ。つまりな、脳死が人の死であると規定した法律はまだないんだ。(中略)
現状、日本で行われている移植手術と言うのは生者を生贄にした臓器の争奪戦なのさ」

P181
「弄するも何もそんな必要はどこにもない。いずれにしても臓器移植なんてものは過去の遺物になる。京大の山中教授が進めているiPS
細胞の研究。あれが実用化されれば臓器は全て自家増殖できる。ドナーを探す手間もなければ拒絶反応に怯えることもない。
移植ビジネスで肥え太った連中は顔色を失くすだろうが、元々臓器移植なんてのは医学の歴史の中ではあだ花みたいなものだ。長続きしないよ」

「iPS細胞の実用化まであと五年と言う話だ。臓器移植法が疑問視され、
法改正が終わる頃まで五年なんてあっと言う間だ」


急進派が「金儲け」として臓器移植を推進しているのか?と一部の人だけにおいしい法律が世の中には沢山あるようで。あのドナーカードの大盤振る舞いも実情を知らないからできた物で。
次の描写はショッキング(犬養が移植手術の録画を見せてくれと要求)
P237以降

ドナー患者の脳死判定がなされ、 麻酔の針を立てた瞬間、その部位がびくりと震える。移植に供されるのは部位的には生者であると言う当たり前の事実が、改めて身に迫ってくる。
続いて開腹と臓器摘出。完全な死体を切り刻んでいるわけではないのでこれも当然と言えば当然なのだが、新たな噴出がある度にひやりとする。
(中略)
しばらく考えて合点がいった。普段自分たちが接しているのは、すでに動かなくなった完全な死体だ。凄惨で気味が悪くとも煎じ詰めれば静物に過ぎない。
ところが今、解体に供されているのは部分的とはいえ活動している生体だ。
つまり生きながらにして解剖されているのと同義であり、
いわゆるスナッフ・フィルムを見せられているようなものなのだ。
命のリレーと言う言葉は偽善だ。

理屈の上ではどうあれ、移植とは他人の生命で己が生きながらえることなのだ。


確かに怖い。この描写を読んだ上でドナーカードに気安く丸を入れるのはためらう。でも、個人的にはそれでもいいとも思う。だって自分の意志で体を動かせられないのであればそれでうまく行けば役に立つのであれば、と。
しかしこれがもし子供や夫がドナー提供すると言ったら別問題。
自分の体はどうなってもかまわないが、3人は全く別。
やっぱり「キレイな体」で荼毘にふしたいと思うのは宗教観からか?
本書内でも臓器推進派と僧侶との対決があるが、日本古来の宗教観からやはり抜け出すことは難しい。

この私の感情は早くの段階でこうバッサリ切られているのだが。
P150
「善意なんてものはつまるところ偽善か自己満足に過ぎない。
そうでなければ勘違いだ。人が他人に手を差し伸べるのは、自分が善人であると
信じ込みたいからだよ」


人に席を譲るのは「習慣」とは言えない時代になっている模様。
仕事選びは人生選びだ
仕事には「楽しさ」を大いに求めよ

そして一番心に残ったのが
やりたいことを見つける為には
「何をやるか」ではなく「誰とやるか」


「誰と」ですよね~~ほんと。
しかしもしやりたいことがはっきりしていないというなら、
この人と働きたいと思える人を見つけることは、仕事選びの重要なポイントになる。

特に小さい会社の場合、社長と社員の価値観の一致は、極めて重大な問題である。社長の目指すものによって、一人一人の人生が変わるのだから大問題だ。


と、ここまでが共感できたのですが、後半ものすご~くこの会社(著者は社長)
理想を追い求めているけど大丈夫か?と不安になる部分もあって。
というか、自分が一番最初に入社した会社と似ている…汗
その頃はバブルで冬のボーナス30万~の時代。
学生時代の友人たちは勤めてすぐの夏でも10万ある時代に
うちは寸志5千円…涙
で、冬こそは!!って思っていたら
なんと…



0円…

今でこそない方が当たり前なのにあのバブル期に!
理由が
「自社ビル買ってお金が無くなったから。
良いよね~みんなの会社の為に使ったんだから~」
って…

良いわけないだろ!!!!!
と、辞めて2週間後に次の会社に再就職しましたが!!怒
貰えなかったボーナス代が勉強代になりました。
そんなみんなの血と涙の結晶であるビルは地震で更地になってました…涙

で、案の定この著者の会社も倒産したようで。
「ああ、やっぱりな~。こんなヘタレが社長でいいのか?」と思いながら
読みましたもん。
中盤までは辛口ハーレクインぽくてぐいぐい引き込まれて行ったのに
最後の最後、日本人の若い男の恋愛感情の軽っぽさにうんざり。
それまでの重厚な雰囲気がぱあ~~~
過去に色々あった女にとてもふさわしいとは思えないので、将来この男女がカップルになるとはとてもとても。
「ぼうや、もっと大人になってきな」って感じ。笑

それにしても日本人の若い男の軽さってみじめだね~
もっとそこらへんに転がっている適当な女で我慢しときな~
格が違う。
というか、ラスト(上海、2015年)必要かな??削除してもいいぐらい。
せめてもっと大人の男を出して欲しかった。釣り合うだけの。
ハイジュエリーの店から始まった話なのにコンビニレベルのチープなオチで
終わるとは…
本屋で積んであったのでパラパラ立ち読み。笑

ターゲットは専業主婦だと思います。兼業で時間に追われている人は読まない方が無難かと。まあ、ご自分で働いているので夫に頼るより自分で稼いだ方が効率がいいですもんね。
例えば「夫の姿が見えなくなるまで見送る」「起きて夫の帰りを待つ」「シーツをこまめに洗う」など。
私は自分で外で働いて稼ぐことができない人間なので、環境を良くして他人さんに稼いでもらえるなら家事位しまっせ!と言うタイプなのでパラ見した限りは
大体該当してました。
ただ、シルクのパジャマはさすがに買ってませんが…と言うより、着ないと思う。逆に「つるつる感が気持ち悪い」とか言いそうな男なので。
そして「妻が機嫌よくしていたら夫は安心して働くことが出きる」ぽいことが書かれてました。
それと夫の服装に気を使うのは当然ですが、それ以上に妻の普段着に気を使え!とのこと。確かに。これを読んだ後ふとショッピングモールを眺めていると
だらしない服装をした奥さんにはもれなく 頼りなさそうな覇気のないどう見ても金持ちには見えない旦那さんとのペアでしたから。
まあ、嫁さんがキンキラキン!で旦那さんが超しょぼしょぼのカップルも見たくありませんが。(大体、一緒に歩いてないでしょうこのタイプ)
「おお!!似た者同士の法則!!」って感じ。

妻が自分が楽しくしてりゃ夫も幸せ、と言う文面にどこか救われた気がした私…
すみません。浪費活動にいそしみすぎて、肩身が狭いもんで…
お父ちゃん!ありがとう!!あなたの稼いだお金で毎日楽しく過ごしています!!!!これからもがんばって稼いでくださいね!
今日は何食べたい???
読んでいてつくづく思うのは「試着の重要さ」。
これに尽きます。
が、普段自分の住んでいる場所に目で訓練するに最適な「店」そのものが
存在しない場合どうすればいいんでしょう???ウインドーショッピングで
日頃から鍛錬できれば「あ!あれいい!!」と勘が働くと思うのですが。

先日も「見るだけ~」と立ち寄った百貨店
立ち止まってしまい店員に声をかけられ、
「ま、どっちにしろ腕が入らないだろうから…」と高をくくって
試着したらあら不思議、着れちゃったりしたもんだからお買い上げ~
百貨店価格=定価…
でもこの本にトレンチコートの着こなし例が結構載っていたので
大人の着方を少し考えてみるかあ~~
急に気温が上昇しているのでトレンチ、案外大活躍かも~~
男性向けに書かれた本なのでビジネスに特化した風水。
と言うより、普段何気にやっていること持ち物に気を配れ、ということか。
最近定説となりつつある「財布の寿命は3年」。
私の財布はかれこれ5年以上使用中。
高かったので3年だと元が取れない…と言う情けない理由から。
それ以上に「使いやすい」財布なのでこれ以上の機能を求めるとしたら
同じ財布を買わねばならない。という事は…汗

世の男性がこの本を読んで普段の自分を振り返り身だしなみやその他もろもろに
気を使ってくれたら経済等がもっと活性化するんじゃないのかな?
女ばっかりが色々工夫してもねえ…
所詮今の日本まだまだ男社会だから。

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