良書、というか目からうろこがぼ~~ろぼろ。
きついけど思い当たることの方がありすぎて。
自分の夫に対する接し方を考え直すきっかけにはなる。
離婚を考える前に「じゃ、自分は夫に対してどうよ?」と振り返るきっかけになった。

さて、この土曜日。
わたくしめは、しっかり「 モンスター化」したばかりで…
まだ、口撃の火炎放射の煙が立っている状態…

ちなみに昨日次男にモンスター化をしたきっかけをさらりと話したところ
「お母さんなあ…言っていることは正しいねんけど、言い方が悪すぎるねん 。だからその部分をお父さんに上げ足取られた結果、問題を上手い事すり替えられて、結局お母さんが悪者になって、謝るはめになるねん…」とのこと。
ええ、おぼっちゃんのおっしゃる通り。

で、本書に分類されているモンスターの種類を私に当てはめると
大噴火 制御不能類 ヒステリー目 いきなり科
複数のメンタル系モンスターの集合体を前身として、妻の体内に溜まりに溜まった、ネガティブエネルギーが臨界点を超え、ある日いきなり大爆発を起こして登場。
得意技はヒステリックで高音域の罵詈雑言と夫への暴力。
多くの場合、家事放棄もワンセットに。
事態が収拾した後も、夫はいつ何時大噴火するかわからない活火山に毎日怯えて暮らすことに。
醜態をさらしてもなお、悩みや心配事を溜めてはいけないと言う教訓が妻の耳に届くことは有りません。


旦那は私が大噴火モンスターになるたびに「噴火する前に言いたいことは言え!」というのですが、だって私が噴火する時って旦那がどこまでもバカでアホで処置なしの行為を起こした時に一気に起こるものなので、私の言い分としてはアンタがもっと気を配って日々の生活をきちんとしてりゃ、文句ねーんだよ!!ってとこです。
まあ、こうやって「旦那の日頃の行動、行い、気配りが無いのが悪い!」と相手を攻める前にまずじぶんが、ということから「自分が変わらねばならない」という主張に通じます。
手のひらで転がして、癒してあげよう。妻のほほ笑みは夫の心の糧&帰宅したくなる方法。ひいてはセックスの復活へのアプローチ。
っち、って感じですが、まあ思いついた時は実践してみましょう。

新婚ほやほやの妻には読んでもピンとこないと思うけど
(今日幼馴染が初入籍。良い夫婦の日なんですね…)
出産まじかの妻あたりから読んで損は無いと思う一冊。
なぜなら本文に「できたら出産に立ち会わせない方がいい。」理由はスプラッタもどきの血肉ドロドロを見た結果、めでたくセックス解禁になった時に夫が「妻のここからあれが…」と思いだしてセックスできなくなり、セックスレスに通じると言うことから。
まあ、スプラッタ大好き夫ならOKですけど、妻の無理強いでその後のセックスレスになる覚悟は自己責任で。
ちなみにうちは帝王切開だから立ちあいもなにも…

後半に著者に相談メールが3通記載されていてその内容が、2年前の「メール事件」と重なっており、結局なんかみんな似たような悩み&ドツボにハマるんだ…と。
愛しているけど満たされない…
言い方きれいだけどじゃ、あなたは夫に愛されるように努力しましたか?と問われれば「…モンスター化してました」としか言いようがなく…

今日はちゃんと晩御飯作ります。←土曜は切れてお湯でグツグツカレーを食べさせた。ええ、家事放棄しましたとも!
これで許してくれ~だんな~~~~~~&息子~~
恩田陸著
短編集
表題作の「朝日のように…」は題名はさわやかなくせに内容は全然さわやかじゃなかった…

短編集なので色々な雑誌等に発表した物を集めただけあり、内容もバラエティに富んでいる。
しかし、根底にどっか「暗い影」みたいなものが存在し、不気味さが全体を覆っている。

まじめな人なのかもしれないけれど、なんか作者の心に「闇」を感じるのは私だけ?

間宮兄弟

2010年11月20日 読書
個人的にはエグニは好きではありません。では、なぜ読んだのか?それは好きでもないけれど常識や試験対策として夏目漱石を読むのに似ています。
いわゆる人気作家、流行したから、それだけ。

ちなみにこの本は途中放棄。
どこにでもいそうな全く女性にもてない兄弟の日常をただダラダラと描写しているだけでしたので。
平凡な変化の無い、人間的魅力の無い下手すると存在感も無い「ああ、そう言えば間宮さんっていたってけ…まあ、どっちでもいいんだけど…」みたいな扱いをされているであろう人物の話を読んで一体何がおもしろい?

魅力的で、話に変化があってこそ非日常を小説で味わえるから読書するのに。
自分の生活よりも悲惨というか面白くない話をされてどうしろと?

ので、途中放棄。
この作家が好きな人には良いんだろうけど。
やっぱり好きになれないなあ…
脳科学者の著者。
なぜ歩くと良いのかと言うと
歩いているうちに脳が活発化して来る、色々なことに興味を持ようになる、脳年齢がおとろえない…
と、いいことづくめらしい。

そして「散歩」は義務ではなく趣味とし、要は「楽しむ」こと。ただ歩いて終わったら帰宅するのではなく、途中でランチを取るのもよし、電車バスを使って遠方まで行ってそれから歩くのもよし、って言う部分は目からうろこ。
ただ歩いているだけでは飽きてしまうし、いつものコースばかりじゃつまらない。歩いて新しい何かを見つけるようにすればいいんだ、と。

本書は若干「退職して暇を持て余している人」を対象にしているような気がする。
40代にしてすでに気持はリタイア組の私にはちょっと読み心地が悪かったけれど、人に会うのがイヤ!と閉じこもらずにどんどん歩いてみたいと思う。
で、糖尿撲滅を目指したいのである!!

一日一万歩。
足幅50センチとして5キロは歩かねばならない。
歩きだして20分ごろに脂肪燃焼も始まるとか。
まあ、膝が痛くならないように気を付けて、水と千円ぐらいは持って行こうと思った。

糖尿にならない為に運動しましょうの一環で借りてみた。
で、ちょっと怖いことに気が付いた。
私め昨年9月頃から「太った」と自覚があった為に寝る前に自分でできる程度のストレッチを適当に組み合わせてやっていた。
その中に「スクワット」も10回組み込んで。

そしたらば、この本によると スクワット=骨盤を開く運動=太るということ!!!
私約一年、「太る運動」を繰り返していた、ということに!!!!!!!(驚愕)

この本によると「一度骨盤を開いて、次に閉じる運動をする」らしい。
ええ、開ききったこの骨盤を今度は閉める運動ばかりしたい気持ちで一杯でございます!!!!!

ちなみにこの運動のやり方は以下の通り。
1.骨盤を開く運動
両足を肩幅に開いて立ち、つま先をできるだけ
外側に向ける。
45秒かけて、ゆっくりと腰を落とせるところまで落とし、15秒かけて腰を元の位置へ戻す。

POINT
手は力を抜いて体の側面へ。
上体が前に倒れないように
膝はつま先と同じ方向へ向ける

2.骨盤を閉める運動
足幅は1よりもやや広めにし、つま先をできるだけ
内側に向けて立つ。
45秒かけてゆっくりと腰を落とせるところまで落とし、
15秒かけて腰を元の位置へ戻す。

POINT
手は力を抜いて体の側面へ
上体が前に倒れないように
両膝同士がすぐについてしまうのなら、足幅を少し広くして行う

3.
2と同様につま先は内側に向けたまま、
足幅を1と同様に肩幅に戻す。

15秒変えkて体を前に傾けていき、
ゆっくりと体を元に戻す。

POINT
背筋、膝は真っ直ぐに伸ばす
前につんのめりそうになるのを骨盤を閉めてふんばる様なイメージで行う


1~3の順番は必ず守り、1週間続けたら3日休む。
一日一回でいいそうです。

気持日常生活において「骨盤を閉める」事を意識したいと思った次第。
無認可保育園園長兼私立探偵の花咲慎一郎のシリーズ。

ケーキ屋「若草」に新しく入ったパティシエ:内野の身元調査を頼まれた園長先生がまたもや大きな謎に巻き込まれていく…そんなストーリー。

この探偵&園長先生シリーズ好きです。
いつも底辺に「社会の底辺で必死に生きている者」を取り上げてくれていて。
園は行政から切り捨てられた人間が必死になって働く間子供を預かっているけど、それは赤字まみれ。
しかも園長先生は生命保険が担保としてかけられているので裏稼業で稼がないと借金返済ができない。
返済できない=死、というどこまでもシビアな設定。

前回柴田氏の弁護士シリーズを「つまらない」と切って捨てましたが、今回の本と比べると理由がはっきり。
要は弁護士の話は「命をかけて仕事をしていない」から。
顔をぼこぼこに殴られたり、いっつもお金の心配をすることのも無い状態の話では緊張感も何も無い。
しかも園長先生の心にいつもあるのは「子供たちの為」。

今回は「子育て」や「社会の仕組み」について園長先生の目線を通じて訴えている。
今生きているこの状態が、ある位置にいる人間からしたらどれだけ幸せなのかを気付かせてくれる。
弁護士:成瀬歌義(なるせうたよし)が登場する(活躍すると書くにはためらうものがある)5編から短編集。

正直、柴田氏は好きな作家のひとりなんだがこのシリーズ(?)というか弁護士の話は面白くなかった。
今までに書いている警察、探偵なら日常に起こったことを上手くストーリーに仕上げていたのに、この本ではなんか歌義が「弁護士としてこれはいいのか?」「恋愛もこのままでいいのか?」とプライベートなことに悩み過ぎていて扱っている事案も「なんだ、こんなことか」程度で文章に引き込まれるチャンスが全く無かった。
これが長編にして一つの事案を追いかけているうちに自分と比較して「成長」していく話しだったらよかったのかもしれないが。
短編と言う枠の中であれこれ主人公が悩みをつぶやいているうちに終了…って感じで。

人情派の歌義が扱う事件ってわざわざ東京にまでいって研修するほどでもないような事件ばかりだよな…って感じ。
買いました!!!!!!!!!!!(喜!)

今日発売っていう情報はあったのですが、PCで検索してもなかなか出て来ず。
この写真を引っ張って来たのも「DVD」ではなく「書籍」で引っ張ったら画像が出ました。

発売日に買いに行けて幸せです!!
新婚の話の次は出産…と狙ったわけでもないのですが、たまたまそんな流れになる本を借りてしまった。
題名は「誰が産んでやるもんか!」って少し怒りが混じった女の気持を表している模様。
5人の未婚既婚問わず「出産」に対しての各自の立場に応じた気持ちを「ライターの光理(ひかり)」が全編に出て来てまとめている。言い変えたら作者の「橋口いくよ」が光理に置き換えて取材したものを小説化したものかな?と思えるような内容。

それにしてもそんなに「出産」に対して色々な意見、気持ちがあるとは思わなかった。
自分がノリで結婚、できたから出産と超安易な経緯を踏んでしまっているので、こんな風に「難しく」考えている人が世の中にたくさんいるかと思うと申し訳なく思うと言うか、読んでいて居心地が悪かった。

ただ、出産=老い ぽい考え方をしているなあ、と思わなくもないので、ちょっとびみょ~。
体形崩れるから産みたくないとか、不妊治療しても生まれない物は生まれないとかどっか自己否定にまで繋がっているのは最終的に自分に、自分の生き方に自身が無いって感じ。無いものねだりっぽく、人は他人を羨ましく感じるものなんだろうか?
私は子ども居なかったらとっくに離婚してるけど。
繋ぎとめるものが何もないし、時間がダラダラ過ぎていくのが無駄って思っていただろうし。
何を差し置いてもあの姑が「結婚したら子供で来て当然。できないのは女が悪い」的発言に耐えきれなかったと思うし。今でも子供に「アンタ達がさっさとできたから良かったものの、妊娠しなかったらそれこそ何言われてたかね~」と最近も話したばかり。(正月関連話のついでに)

今でこそ女が「欲しくないから産まない!」と周囲に堂々と発言できる雰囲気になったものの、20年前でさえ結婚→妊娠→出産して「当然」と考えていた。
たった20年で価値観が変わってしまったってある意味時の流れがものすごい勢いで変化している。
産みたくても産めない環境。
産みたくても身体的に無理。
そんな産む側の気持ちの思う通りに行かなくなっている現状を簡単に「あら、お子さんは?」と質問を口にする人たちは少しでも学習すべきでは?
まあ、私にしても「誰でも産める」ものだと思っていた出産が帝王切開で産むことになった時は「私って欠陥?」と落ち込んだりしたけど、そんな私の気持なんか無視で姑が「私なんて、2,3回いきんだだけでポンって産まれたわ」って平気で無神経に言うわけで。
そう言う意味では出産ってものすご~~くデリケートな超プライベートな問題であって軽々しく口にできない話題の一つではないだろうか?

さて、巻末の話で愛人をしていた光理のところにめでたく子供が出来た男から子供の写真入り年賀状が届くくだりで
友人に賀状を見せた時
「うわ、何これ、今時まだいるんだ?」
中略
「いや、にしてもさー仕事関係者みんなにこの年賀状出しているとしたらその方が問題だと思うけど。生まれたとか生まれないとか、かなり個人的なことだしさ。それに子供欲しくてもできない人とか、ほら色々あるじゃない。恥ずかしいことだよ、これは」



子供だけの 写真の年賀状、いまだに届きますが?何か?
てか、私が高校生ぐらいの時ラジオで「親は友達だから写真見たいけど子供のはいらん」というはがきが読まれて以来「写真は家族か子供以外」と意識してきたけど、正直子供だけの写真はがきって見たくない。
こんな不細工な子供の写真を見て喜ぶのは親と祖父母だけ
私は親と友達であって、子供とは知り合いではない。
知り合いでもない人間の写真を見ても喜ぶ人って少ない。
どうしても写真を送りたいのであればペットの写真のほうがまだマシと言うもの。
無神経で鈍感で自己満足の象徴だなあ…と年賀状を見るたびに思うのである。
そう言えば、旦那の会社の人ではがき一面に自分と自分の家族の自慢 を書き連ねて来る人がいる。毎年「ああ、来てるで」の一言で家族4人の手に渡り、一瞥されて はがきの束に乗せられていると言う事を言ってやりたいのだが。
誰も相手にしてくれへんねんなあ…賀状で自慢するしか。

さて、来年のはがきで子供だけの写真を載せて来る「おばかさん」は一体何人いるでしょう?

うちなんか家族4人で取った写真が今年は一枚も無い。
ので、夫婦2人の写真を載せるか、毛皮の子どもを載せるかレイアウトに悩むところである。
でも、自分がもらう立場に立つと、無意味な子供の写真よりも老けた友人の写真の方が嬉しい気がする。
朝倉かすみ著
表紙のイラストがかわいかったので借りた。
正直小説本文より数点書かれている4コマ漫画の方が面白かった。(イラストは坂崎千春さん)

内容は鳥飼青葉がコンビニで大田朔朗にナンパされ結婚し、転勤で北海道に住み、料理に悩み、近所付き合いになやみ、朔朗の両親が泊まりに来ることで悩み…と言う話。

旦那の好きなきんぴらごぼうを作るにあたって「酢水の酢はどれぐらい入れたらいいのか?」といった主婦歴何年にもなった私から見たら手際の悪い、どっちでもいいことに悩むやっちゃな、って感じで。
と言うか、そんな些細なことに新婚当時は悩みながら料理作ってたんだなああ…と。
私も今でも当時買った一冊の料理の雑誌を重宝してます。
できるものなら同じ雑誌をもう一冊欲しいぐらい。
表紙取れて、内容も千切れた部分ありますもん。
まあ、今ではこれを基本に超アレンジしまくりの調味料も「適当」だし。メジャーつかっていたのが懐かしい。

さて、内容的にはそれなりに面白かったのですがどうしてもなじめなかったのが、青葉の口調。
筆記具のメーカーで事務を10年もした、満で31歳の女なのであるが、なぜか口調が

「~だよ」
「~だ」
「~だな」

…  全然女らしくない…

これが朔朗も同じような口調で会話するからどっちがどっちのセリフなのか一瞬悩む。
男同士の会話か?って感じで。

イメージ山口智子の30代???
ああいった「サバサバ」系の会話。
う~~ん。新婚さんでしょ?若葉がそう言うキャラとしたいのかもしれないけど、初々しさに欠ける。
40代のもう酸いも辛いも味わいつくした関係ならまだしも。なんか、結婚20年の夫婦の会話っぽくて、せっかく新婚話なのになあ…って感じ。

今時の30代のOLってこんなに「干からびて」いるんだろうか??
こんな口調の女がオフィスに群れなしていたらそりゃ、男連中は「若い方がいいぜ」ってなってしまうのも当然。
「草食系」だの「肉食系」だの「男がいない」だの行っている暇があったら干からびた自分たちにもっと肌同様に水分と潤いを与えないと、そりゃ若いのに男取られるって。
と、全然感想とは程遠い事を感じたわけで。

ところで、本文に宝くじの事が載っていた。
青葉は宝くじを買ったことが無かった。
朔朗からレクチャーを受けた。
一枚三百円と言うところからだ。
一等の当選金が 二億円、前後賞の五千万と合わせて三億円になるらしい。
二等でも一億円だそうだ。一等二等合わせて三百人近くの人が億万長者になるという。
そんなに当たるの?と訊く青葉に宝くじの発売枚数は七億枚以上だよ、と朔朗が笑いながら言った。
 私も宝くじ買った事ないからCM見るたびに「なんで三億?」と不思議だったのだけれど、前後賞があるのね。

三億当たったらそのお金どうしようかな???
家が欲しいですけどね。今は。
注文建築の露天ぶろ付きで。
ゆったりとしたスペースの家に住みたいです。
防音装置付きの寝室で。(もし旦那と一緒に住み続けるのであれば)
三億あったら一緒に住む必要無いよね、ってことになると思うんですけどねえ…
残念、売り切れだそうです。
発売日に新聞に広告が掲載され、それから3かぐらい経ってから書店に行ったのですが一冊もなく。
あれ?日にち間違っていた?と思いながら帰宅し、再度新聞を広げて「27日だよなあ…」と。
で、その新聞を切り抜いて今日、もう一度書店に行き店員さんに聞いたら「発売日2日で売り切れました。入荷予定無いです」とのこと。
ありゃ~。付録に「ローラアシュレ×」のバックがついて680円は安い!と思っていたのに残念。
でも、このブログを書く為に写真を引っ張って来て口コミを見たら「良い」と「悪い」がちょうど半々。
かばんは面白いことに「こんなの持てない!」と怒る人と「スパにでも持って行く」と支持する人と。
ただ、本誌の内容は「化粧品の宣伝」の様でイマイチの模様。
「中身が見えたら、買ってなかった」と言う意見もあるので「買えなかった」→「見てみたい」という購買意欲を促進する戦略なのかな?
読者モデルに飽きてきた頃なのでこれからもどんどん芸能人、それも共感の持てる芸能人を取り上げていって欲しいですねえ。
お金持ちの奥様の自慢ばっかりの雑誌や節約一辺倒の雑誌ばかりが目につくのでその中間に位置する雑誌の登場を心待ちにしてます。
そんな人が多いからみんな飛びついて買った結果だとは思うので。
もっとリサーチして40代にふさわしい目新しい雑誌がどんどん登場して欲しいです。
だって、本当に「買いたい」雑誌、少ないもの。
と言うわけで潜在ユーザーが多いので、一発当ててくださいな、出版会社様。
私はこの人のフランス革命当時の実在の人物をそのまま取り上げた話や(マリーアントワネット)革命後の人物(ナポレオン)の話よりもその時代に生きた「名もなき少女」を主人公にした「物語性が強い」話の方が好きです。
史実は正直読んでいて面白くないと言うより陰謀が渦巻き過ぎてげんなりするので。
一方名もなき市民や少女だとこんな混乱期を必死に自分の力で生き抜いている姿が巧みに描写され、そして彼女と通じて恋愛にも展開していくので読んでいてドキドキ感もしっかり味わえるので。

藤本先生の初期のあの甘やかな何とも言えないドキドキする王子様の様な話が好きでしたねえ…(笑)

さて、そんなに裕福でもない貴族の娘アンジェリクが信頼し弟の様に可愛がっていた少年に思いきり裏切られ、城を焼き払われてから彼女の人生は一転する。
多くの貴族が殺され、路頭に迷った時代なので彼女だけではないのだけれどつつましく、質素に暮らしていたどちらかと言えば良い領主であった父を惨殺される経緯は「時代」で片づけていいものか…
そしてもう1人の高位貴族の娘、マリアンヌ。
彼女の生き方は、一つ間違えばアンジェリクも同じ道をたどったかもしれないと言う対比的存在。
その生き方は、愛する者の子どもをはらむ為に金銭と取引する。(アンジェリクの婚約者と)
そしてすべてを奪われた時に生き残るためにあらゆる手段を使って生き延びる。そのしたたかさは、「履くと壊れる」と言われるような靴では遠距離歩けない。その為に使った手段は「貴族の娘と寝たことはないのでしょう」とセックスで取引をする。
そして、牢獄にぶち込まれた時に脱出する方法として娼館のおかみが自分の店の娘たちを引き取る時に、一緒に出してくれたら、娼館で働くと言うもの。
もう、高位貴族のプライドとか有ったものでもない手段。
気が付けばオルレアン公の愛妾にまでなりあがっている。
したたかにもほどがあるであるが、そこまでして生きていくたくましさも感じる。
「革命」というありとあらゆる価値観が壊された時に、生き残るのに必要なのはやっぱり生命力とたくましさ。
絶望だけ持っていたら即死が待っているだろう。

自分だけを信じ、自分だけを頼りに生きていく。
つくづく今の日本なんて超平和。
平和すぎて、今戦争や革命が起こったら、
みんな即死んじゃうだろうなあ…
生き残るのは在日、日本人外 位だろう。

セン×クといい、ホッポウリョウ×といい…
外交が下手ねえ…
思い切って映画「大奥」の様に「レン×ウ」に総理大臣して貰ったらいかが?
10人の女性(うち一人はネカマの男性)を主人公とした短編集。
年齢も背景も全く違う女性たち。
でも、現実にこの10人を足して割った人間ばかりじゃないだろうか?
不安と自信のなさ、いらだち、怒り、恐怖。
こうやって小説と言う形で見ていたら「ばかだなあ…」「どうしてそうなるのよ」って思うんだけど、現実に自分がそんな場面に陥ったら同様な行動を取るんだろうな…と
思わずには居られない。

例えば一作目の「りつ子」。
クリーニングやで働いている独身。ホストにハマりデートの度に預かり物の毛皮やブランドワンピを勝手に持ち出して来て、セレブを演出。挙句お決まりの「店を出すからお金貸して」と言われ保管している毛皮、着物を売って金にしている。その内捕まるのは解っているのだけれど「これは愛の為にしたこと」と考えている。

「和美」にいたっては
中学で養護教師をしていて、保健室のベットに30分ほど寝に来る雅也を意識してる。ずばり「彼と寝たい」。
けれどそれはやってはいけないことと自戒して持ち込まれた縁談を受け入れ退職を決意。退職日に雅也がやって来て
「見捨てるんだな」と言われ必死に自分の気持ちを押し隠しキスで終わらせる。
「この続きはあなたが大人になったらね」「絶対だな」と別れる。あなたが大人になったら私のことなんか忘れちゃうのに…と思いながら。
そして結婚式当日、相手の前妻の子どもが連れて来られる。そう、雅也だった…
うわ~~この先、どうなるの~~~って思ったし。

短編で読者に感想を持たせることのできる作家って本当に技量のある人だと思う。
もしかしたら長編より短編の方が向いている作家さんかも…
村山由佳著
発行が2008年となり、正直、1巻に比べて書き方が変わった気がする。

今調べたら2007年離婚、2009年再婚とあるので
著者の生き方自身、価値観とかがごろっと変わったんだと思う。
その「変わったもの」をどう、この「純愛べたべたロマン」に反映させていくかがこうご期待!ってとこでしょうか?


村山由佳著

一言。
「あの~一体いつの時代の話ですか?」

20年前なら分かりますが。
この本でsecond seasonと言うことで
fast seasonは一年に一冊のペースで発行され、10年分が話的には1年と数カ月って…
で、このたびやっと「いたす」事になったわけでして。
これ、少年漫画の小説版的存在だからお約束の主人公が必至の思いで彼女と「その先」に進もうとしたら邪魔が入る、っていうパターンですか??って感じ。

なによりも私は多分、彼女の「かれん」の性格、人物設定が 大嫌いなんだと思う。
一体、いつの時代の女よ?って言いたいと言うより腹が立ってぶん殴りたくなる!!!!
男から見たら「かわいい」「可憐な」「純情な」って思う理想のタイプだと思う。

でも、どこまで「カマトト」ぶってんだよ!!(怒)って
イライラするんだよなあ…女からみたら。
例えば
主人公が首尾よくセックスした翌日、男の方は朝顔を見て
「また今日もしたい…」と言うわけで。
「…だめ?」
「え?」
「だからその…だめかな」
「なにが?」
「つまり _ もう一度、ってこと」
かれんの体が、かっと火照るのがわかった。
「ううん」かれんがあわてた様に首を振る。
「そ、それはいいの。ただ…でも、あのね、正直な事、言ってもいい?」
「もちろん」
「… ちょっと、つらいの」
「え?」
「その、つまり_からだがね。ちょっと…」
「あ…ご、ごめん!」
泡を食って顔を覗き込もうとすると、かれんは恥ずかしがってうつむき、僕の胸に頭のてっぺんをコツンと押し付けてきた。


20年前の少女小説か?って言いそうな描写の連続。
こんな調子で可憐なかれんはどこまでも男にお預けを食わせる。おっとりのんびりな性格は性悪女とも言える。
ちなみに主人公より「年上」20代の半ばでこんな調子。

ここまで女の体や気持ちを重視してくれる男なんて今時いないつーの!!
完敗です。
たった100ページの短編とも言える作品なのに、ものすごく中身が凝縮された作品。
何気ない描写の中に「ずしん」とくる言葉がちりばめられていて。

「ねえ、弥生。(中略)
あんたもこの先、誰かを好きになるかもしれない。
そう言う時に、その恋がほんものかどうか、見分ける方法がひとつあるよ。」(中略)
「そう。『この男は、あたしが幸せにしてやるんだ』って
ー そう思えるかどうかよ」


「離れていたってね、弥生」と葉月さんは優しく続けた。
「血の繋がりは永遠だよ。ううん、血のつながりだけじゃない。想いは、永遠なの」


一見淡々と進む話なのだが、ともすれば「ぐう」と言ううめき声とともに涙腺が度々決壊しそうになる。

短編集の一遍としたらもしかしたら読み飛ばされそうな物語だけれど、完成度はかなり高い。
「やるなあ~~」って思えた一冊。

再生 石田衣良著

2010年10月26日 読書
短編集

正直「ご都合主義」ぽい話ではあるのだけれど、それがちっともイヤミじゃなくてスーッと受け止められる話ばかり。
生きにくい世の中だからこそ、せめて本の世界の中ではこんな「いい話」を楽しみたい。
それこそが小説のだいご味じゃないのかな?
現実を彷彿させるような暗い現実を突き詰めるばかりが小説じゃない。
この作者の持ち味の「後味の良さ」「人間まだまだ捨てたもんじゃない」って前向きに思わせてくれる話ばかり。

そして読んだ後、今日みたいな寒い夜に家の中で過ごせることの幸せ、布団にくるまって寝れる幸せ、家族そろって過ごせる幸せ、温かくおいしい食事がきちんととれる幸せ…など今こうして生きていることが本当に幸せなんだなと気付かされる。

お母さんの恋人

2010年10月25日 読書
小説
題名に惹かれて借りたけど、全然面白くなかった。
なんか書き方が変。急に「脚本」ぽくなったり…
展開は遅いわ、と思えば強引な展開になり、誰が主人公かさぱ~~り。
なんか別の作品のスピンオフ?って感じで。
二度と読みたいとは思わない。
偶然かもしれませんが、もしかしたら出版業界自体がこのような形態の本を積極的に売り出しているのかもしれませんが、これも「小説」の形を取ったビジネス本もしくは自己啓発本でした。
3冊も似たような、それも小説の棚に置いてあるとは…
個人的には図書館の分類が間違っているような気がしないでもないですけどね。

この本は20代位の人が読んだら今後自分の仕事のやり方、考え方を見直すヒントが盛りだくさん。
「ミラー」にもあった様に要は「全ての答えは自分の中にある」ってことですけど。
仕事を楽しくするにも自分のやり方、考え方一つ。
感謝(特に親)しろ。
「夢」の実現をよく言われるが、誰がそう言ったのか?そう言った「根拠のない話」をあまり真剣に考えずに自分のやりたいことは何かもっと「自分」に説いてみる。

この本の構成が聖書や仏典果ては最近のベストセラーに至るまでありとあらゆる成功法則の本から大事な法則を抜粋して精査した者に著者の経験をブレンドしたものだから
ある意味「どっかで読んだ話」ではあるけれど、この手の本を読んだことのない人には「目からうろこ」でしょう。
しかもTVの演出家と脚本家が協力して作っているだけに
テンポよく「授業」を受けているかのような読みやすさ。

かたぐるしい文体では今時の人は本にお金を出すのも惜しいからこのような「マンガチック」な書き方をする方が売れるかと。
ただ、文体が柔らかくなりすぎると肝心な「言いたい事」が薄くなるような気はしなくもないけど。

これも普通に小説の棚に置いてあったけど、マネジメント経営学の棚にあるべきでは?

昨今の日本の商売の仕方にはなはだ不満を感じているだけに、書かれていることは「当たり前」だと思う。
ハードばかり整備しても働く側の「こころ」=ソフトが全く充実していなければ最終的にはその会社の行く末は暗い。
本来もっと人事課が雇用者の「いいところ」を見つけ、適材適所に配置すべきなのだが、なぜか日本の企業ほど人事、総務と言った課ほど「不適切」な人が配属されると言う…あれ。コネ??
だた居るだけで現場の苦情、現状は一切見ない人間ばっかりだった。(で、なぜか給料はそっちの方が高い、という…やってられんわ)

ただ、この小説の舞台となるホテルのモデルが
あのサミット以外に何の役にもたたない(様に思える)、というか思いっきり自然破壊の何者でもないように山の中にそびえたつ
「ザ・ウインザーホテル洞爺湖 リーゾート&すぱ」ということで。


てか、時間と金があったら本当のウインザー城に行けよ。
あほか。

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