表紙は廃墟になった結婚式場の残骸かと…

廃墟本シリーズを読みだすと廃墟にも大きく分けて何種類かに分けれる。
例えば

○ 鉱山、小学校といった歴史的な背景のあるもの
○ 観光ホテル…これは完全に増築など資金に問題が生じたり、客のし好の変化
○ ラブホ…これも完全な客のし好の変化(多分それ以上に法律の改正も結構痛かったのでは?)
○ レジャー施設…集客率を当て込んで作ったものの見事に外れて、立地が悪いパターン、立地は良いのに施設内容がお粗末で高額。地方の中型テーマパークが閉鎖が相次ぐ中、ネズミーだけどうして入る??と書いてあるのが笑える。

ネズミーもただの張りぼてで、キャラクターが確立しているだけで遊園地としたら大した内容ではないと思うのだけれど。ちなみに私はネズミーランド嫌い。お金払ってまで長時間並んだり走ったりするのは絶対に嫌だ。
初めて行ったのはロスのネズミーだったけど(卒業旅行)何が楽しくて20歳にもなって「ダ○ボ」の飛行機に乗ったり(一緒に行った子が、「乗ろう!」と)はしゃがないといけない雰囲気が辛い。楽しくないのに「楽しい!」っていう演出をしないといけないのがつらい。
長男たちは真剣に楽しそうなんだけどな…グループでワイワイと行くから楽しいのであって、家族それも旦那と二人とかになったら絶対にアウト!な場所だなあ…

キャラが好きなわけでも遊園地が好きでも無い私にとっては「廃墟」になってもおかしくない場所なんだが… 
あの作り笑いのマニュアル接客がどうも白々しく感じていやなんだなあ…
口先は丁寧に言ってるけど目とかしぐさにタカビー感を感じるのさ。 
すっかりとりこさ~~~~(笑)

そもそも一挙に廃墟本シリーズを借りてきたけど、前述の
『3』が間違って置いて有ったみたい。
全然棚が違うかった(捜すの苦労した)。

さて、『3』を先に読んでしまったので、『1』は文章にも切れがなく、つまらない感はある。
でも、廃墟は廃墟でそれなりに。
う~~~ん、結構かかるのね…
まあ、当たり前か。

「何に」重きを置くかだよな。
多分絶対に着工するのは「バスルーム」。
寒すぎる。
例として
「0.75坪の古いユニットバスを床が乾きやすい新製品交換」した場合は1230000円
「在来工法の浴室を解体して0.75坪のユニットバスを設置」した場合は1360000円
既存の浴室を解体し修復するので工期と費用が増える。
「在来工法の自由設計でガラス張りの浴室を造る」場合は2913000円
ガラス張りだって…ラブホみたい。
明るく広がりのある空間になるらしいけど、年寄りには落ち着かないよ。きっと。

かくして、「浴室の改装」ひとつにとってもどのやり方を採用するかによって費用が変わる。

近所でミストサウナ付きのお風呂に改修した家があるけど、そこまでは求めないけど例えば老夫婦二人になった時洗濯ものが乾かない時は今は除湿機を使って、一部屋〆切って乾かしているけど風呂で乾かせたらいいな、とか。
なんせ今の風呂はタイル張りなので冬、足が冷えて困る。
ただでさえ、しもやけなのに風呂に入るたびに更に悪化する感じ。
あれを暖房付きに変えてもらえたら、入浴前に温めておいてくれたら助かる。
あと、心臓発作に対応できるし。
密閉度の高いマンションならむしろ手を入れなくてもいいのかもしれないけど、木造建築の欠陥住宅(震災後のどさくさに建てただけあって、結構ひどい)だけにあちこち不具合が多いから。

あ~~それにしてもリフォームにもこれだけお金が居るのなら、子どもの大学費用、本当に困る。
「僕だけ、なんで私学に行ったらあかんの。」だって。
(私と旦那は私学だから)
そりゃ、根本の経済性が違う、ってことわからんかな?
普通に暮らす分には不便は無いけど、学費だけで年間100万×4年って…(留年、浪人考えたら…)
子ども一人大学に行かせ無かったら余裕でリフォームできるのに。
ちっともそれをわからない、今も昼寝ばっかりしている長男を見たら、 殺したくなる
幼児虐待、と言われているけどいやいやなんのなんの。
子どもが高校生になっても殺したくなる時ってあるって。
まあ、今の時代、小学生以上の子どもになると子どもが親を殺す方がメインだけど。

まあ、殺されないようにせいぜい気をつけるしかないか。
家欲しい、別荘欲しい!ということで今の家を見直し中なんですが、我が家の場合リフォームするしか無理かと。

立て直す、リフォームすると言ったところで直面するのが旦那との好みの違い。
例えば私が「プロバンス風」にしたい!と思っても多分旦那が「純和風」と主張し、挙句外観は洋風、内装は和風みたいなものすごいものになると思う。

本の中でも「お互いの好みが一致していて…」とか「二人の意見を取り入れて…」などお互いの譲歩等が見られる。
結局うちだと旦那の主張がまかり通り、結局家で長時間過ごすのは私なのに使い勝手の悪い家が出来上がるのは目に見えている。
もうすぐ子どもが独立し、旦那が退職し、孫とかができたら新たな生活パターンが生まれるから、それも考えて手を入れないとダメだから、今から準備しておこうかな、と。
あと、自分たちの介護も。

介護始まったらもう見てくれのいい家よりも動線重視。
風水なんて言ってられない。
リビングとトイレが隣接しようが、水周りが東北に来ようが要は動線!ってこのまえ改築番組を見て思った。
「ああ、この設計者は介護を全く知らないんだな」と。
障害に応じた工夫を取り入れないと、介護者の負担になるってことちっともわかって無い家になっていた。

センスのある家は30代40代なら魅力があるけれど、やっぱり体の動きが悪くなる年齢になると、生活が楽な間取りが一番!

ネットで住宅情報を見ていて間取りなんか見ていると下手に土地が広いところだと無駄な間取り(吹き抜けとか)、仕方なく部屋を設けたの?ってのが目につく。
狭い土地だとほとんど似たり寄ったりで「これが今の間取りのブームなんだな」と。
やっぱり自分の生活パターンに沿った間取りにできる注文建築に憧れる。

まあ、あの頭の固い旦那をいかに説得してリフォームに持ち込むか、そして説得につかれたらさっさと小さなワンルームに引っ越して自分だけで過ごす部屋を手に入れる方が早いかと。

一緒に住む、ってのを前提にするからなかなか事が進まなくてイライラするのだから、別に住む、ってのを基本にしたらあとは立地と予算だけ。
ワンルームだと間取りとか悩まなくて済むしね。

若い子がワンルームで「私のお城!」みたいな感じで好きな雑貨、好きなファブリックに囲まれているのを雑誌で見たら「なんか、こっちの方が幸せに見える…」と思ってしまった。

家があっても自分の好きなように改造もできないんだったら、家に居てもつまらない。
毛皮の子どもがいるうちはなんとかここに居るがまんはするけれど、居なくなったらやっぱり色々考えちゃうなあ…
眺めるだけでセンスを磨ける実例満載、と表紙に書かれていますが眺めるだけでセンスアップするなら苦労しませんって。
次男に、「はい、これあんた好きそうやから借りてみた」と手渡すとぺらぺらとめくった後、即座に
「いらん!こんなの読んだら、夢に出て来る!(怒)」と。

確かに…
廃墟ばっかりを集めた写真集と言っていい本だから。
でも、この本、図書館ではリフォームや建築関係の棚において有ったんですけど…
まあ、確かに廃墟になった建物も元は建築物ですから…
司書さん分類する時悩みませんでしたか??

さて、表紙も多分どっかの廃墟に放置してあったマネキンの首だと思う。
裏表紙も別のマネキンの首でして。二つ並んでおいてある構図。

結果として、めっちゃ面白かった んですが。私としては。
こうなんていうんでしょう、昭和の残骸。特にバブルの欲望の残骸。もっと言えば、施行者の夢の後、その後の人生をも表しているかのような残骸。
収益を当て込んで増改築しまくり借金を膨らませた挙句、思ったより集客率が上がらず、廃墟。
時代の波を読み切れずに作るだけ作った、そして財政面でとん挫した建物。
おもしろいわ~~~~

片道2時間もかけるような今で言うスーパー温泉も、見方を変えれば「秘境の宿」として送迎つき、少数の客のみと「付加価値」を付けたら売れそうなのに。
戦略ミスみたいなのが沢山。

あと、昭和のレトロ雑貨大好きな人から見たら垂涎の的になりそうなものがご~~~ろごろ!

整理物件はその名の通り「整理」されているから本当の空き家に対して倒産物件は倒産した時点で私物以外持ちだせないらしく全てそのまんまの形で放置されている。
例えば近所にライバルの病院ができて潰れた病院の場合なんと注射針から医療器具は当然のことカルテ、レントゲン写真まで放置されていたとか…
個人情報だ~だもれ~~~~~~~
怖すぎる!!

それにしても潰れるところってなんとなく共通するものがあるから、逆に今から作るのであればこの本を参考にして「うちならこうするのに」と比較検討すればいい。

筆者たちは廃墟になるホテルの特徴に「風呂」を上げているけど、なんかわかる気がする。

本書で行ってみたいな~と興味をそそった廃墟は「軍艦島」。
なんか近未来の舞台になりそうな高層ビルの群。
下の階層には日が当たらず。屋上には初期の屋上緑化の痕跡すらあるとか。昭和38年ぐらいに今話題のエコを考えていたってことっすか!!!
本文にも今年から一部観光化となったらしいので、機会があったら上陸してみたい。

てなわけで、結構廃墟の面白さに取りつかれた私。
近所の駅前の一等地にダイエ×の廃墟ビルが建っているけど、これも当分取り壊されそうにない。(アスベストの関係で潰せないとか)
駅前一等地でこれですから。終わってるな、この町。

他にも数年前から立て直し?もしくはリフォームの途中なのか足場も組んで石膏ボードも見えてるし、駐車場スペースにも車が停まっているのに埃をかぶり、工事も中断している一軒家がある。もうかれこれ5年以上???
持ち主、途中で死んだのか??

あと、観光地でも道沿いのお土産屋さんとか食堂が廃業して廃墟になっているけど、こうやってじっくり見てみたら面白いかも。

廃墟散策、はまりそう…
(で、危険なもの を連れて帰ってくると)
好きなタレントさんの1人です。(芸能人、どっちかっていうと嫌いだからある意味、貴重)

なぜ好きになったかと言うと、TVで彼女を特集していて仕事に対するめちゃくちゃ真剣な思い入れとプロ根性を見せつけられましたから。
この本ですら25歳の時に出版したことになりますが、多分あのドキュメンタリーはもっと若い頃のかと。

で、人生たった25年しか生きてない子がこんなにも「深い」言葉を記せるものだな、と。
おいおい、あんまり早くに悟りを開くと早世しちゃうよ。
仕事に熱心なのはいいけど、愚痴は言わない、常に笑顔ってのは疲れるよ。

この本の中でも化粧して笑ってない彼女の顔は正直、
怖い。
笑っている彼女はものすごく「元気」「パワー」「太陽」って感じなんだけど、なぜか笑ってないと「怖い」。
多分テレビでは「笑ってない顔」なんか見せないと思うけど。この子のでも笑わない時はこんな表情をするんだなあ…と。

なるほどな~と思った文章を。

いじわるな人がいてもムカついちゃダメです。
イライラしちゃダメです。

あっちの望み通りになってしまったら
自分もあっちのいじわる星人レベルに
なってしまったことになります。

心の中で「はいはい、子猫ちゃん ごくろうさま♪」と
受け流しちゃいましょう。



これって姑と一緒に居る時は、心に銘じなければ。

心の声は人には聞こえません。
心の声を本当の声にするかどうかは
私たちにゆだねられています。
ワンクッションあるんです。
ワンチャンス与えられたんです。
だったら全ての思いを声にするのが
正しいわけではありません。

心にしまっておくべきこともあります。



これも、姑、ボス母、その他私にムカつくことを平気で言う奴らに対峙した時には大切かと。
とはいえ、我慢する必要が無いと思ったら反撃してもいい?

人の幸せの量はみんな同じ。

大事なのは幸せをちゃんと
”幸せ”と感じられているか。
幸せを”当たり前”と感じてしまってないか。

そこの違いで”幸せそうな人””そうでない人”

変わってくるんだろうなあ。




すみません。幸せであることを当たり前だと思っている人間の1人です。
人に優しくできないのも、許す心が少ないのも、傲慢なのも「当たり前」だと思っているからです。
まあ、私の場合「しあわせ そうな人」ではなく「しあわせそのものな人 」なんですが…


本文中には「ありがとう」と「笑顔」の文字が良く使われています。
多分ベッキー自身が常に気をつけている、自分を戒める言葉なんでしょう。
「幸せになる人」には欠かせない二つをちゃんと若いのに理解&実践しているところが素敵!
最初はあまりにもネガティブな生き方をする主人公にそしてその何とも言えない気の強さ(でも、本人は自分のこと弱虫だと表現している矛盾)に正直ついて行きにくかったけど、最後、特に大好きな奈々美おばさんとの別れには鬼の目にも涙状態。
以外に良かったと言う評価の一冊。

13歳で両親と弟を事故で亡くした主人公。
その後一緒に生活した奈々美おばまでを20歳で亡くす…とどこまでも身内に不幸感が漂い、あの世とこちらではもうほとんどあちら側に行っている。
自分とよく似た境遇を持つ自転車屋さんから「モナミ1号」と言う自転車をもらったら、この自転車「魔法の自転車」のごとく「あの世で暮らす家族」の元に連れて行ってくれる。この世よりあの世に、みんなと一緒にいたい!!
そんな思いが強くなるにつれ、あの世の3人は主人公が心残りで次のステージ(あの世のセカンドステージ)に進めない。と言うことはいつまでも輪廻転生できない。
奈々美おばが「自転車を持ち主に返し、あんたは自分の力でこっちにこれるようにしろ」と。
その約束が40キロを一定の条件でクリアできたらあの世とこの世を自由に行き来できるようになる=みんなにいつでも会えるという、走りだした理由が「あの世に行く為手段」とネガティブ。

ここで普通の小説なら「私は自分の為に、生きていくわ!」てな感じでポジティブな思考と共に走りだすのだが、これはあくまでも「あの世に行く為の」が大前提。
…とまあ、理由がちょっとね…なんだけど、最後はちゃんと自分の中で心の整理をして「一歩踏み出す為の」フルマラソン出場…という展開に落ち着くのだけれど。

初めの主人公の心の壁をこんなふうに描写している。
クリーニング屋のオバハンが主人公に

「ねえ、あなたよく紺野さんのところにいるのを見かけるけど、気をつけた方がいいわよ。あそこの家だけ昔から不幸が続くのよ。こういう言い方ってアレだけど、祟られているって噂でね。」
「どういう意味ですか?」
「もともと短命の家系なのかしらね?あんまり近づくとあなたまで祟られるわよ。不幸って感染(うつ)るんだから」
いかにもあなたの為を思って、というそぶりで余計な世話を焼く。無邪気で無神経な人たち。どこの町にも、どこの学校にも、どこのバイト先にもいた。

「私も9年前に家族全員を亡くしています。これって私も祟られているってことですか」
時々こんな風になる。いつもは極力距離を置いているのに、何かあると私は三段階くらいすっ飛ばしていきなり他人に牙をむく。
「私のシャツを洗ったら、あなたにも不幸が感染するんですか」

彼女は表情を曇らせ、出過ぎた口を恥入り、半永久的に私から目を伏せる。
 と思ったら甘く「やれやれ」とでもいうふうに落ち着き払って嘆息し、いかにも年配者が若輩を諭すように言ってのけた。

「そんな風に、自分の不幸をひけらかすもんじゃないわよ」
「は?」
「あなたにしても紺野さんにしてもね、そんな風に、自分だけが特別みたいに不幸をひけらかして生きているから、悪いものにたたられちゃうんじゃないの」
「私たちが不幸をひけらかしている?」
「あら、きがついてない?」

「じゃああなたは、自分がそれに感染らない程度の遠くから、他人の不幸をつまみ食いして生きていることにきがついていますか」
「つまみ食い?」
「蜜の味って言うじゃない。あなた、紺野さんを哀れむふりをしながら、蜜にたかっているのよ」
「なんですって」

「自分が十把一絡げのちゃちな不幸しかもっていないからって、他人の不幸に寄生しないで」

これ、22歳で言えるセリフ!!!って感じでした。
見知らぬ他人にさっと切り返す、というか。
不幸に大きいも小さいもないと思ってましたが。

まあ、このクリーニング屋のおばはんも「あ、しまった。言いすぎた」と反省するでもなく「不幸を自慢するな」と言うところもスゴイ。
でも、実際この手のオバハン多いから。
ちなみに本書ではこのオバハン、主人公に別の形で関わって来て、面白い展開になるんですけどね。
いきなり文頭に
きりこは、 ぶす である。

と始まる。

え~~~~~~~!!とぶったまげながら「いきなりこれって…」と動揺しながら心の中で「これ、人間の事じゃないよね?表紙に猫のイラストがあるから、猫のことだよね??」とものすごく不安になりながら読み進めるも
どもまでも悲惨な容姿の描写に、そして人間の親から生まれた描写によって「まじかよ~~~」と読み進む。
例えるなら、テレビの「ビューティコロシアム」に出て来るタイプの中でも、専門家の先生が「これは…う~~~~~ん」と考え込んでしまいそうな容姿描写。
しかも親が「かわいい、可愛い」と言って育てているので
本人は自分が ぶすであるという認識を一切持たずにすくすくと育ち、それどころか小学校のある時点までは「リーダー」として君臨していたほどである。

前半の容姿描写がダラダラとそれも絶望的な「ブス」ぶりに正直「これ以上、ブスの話は聞きたくね~ぜ」とこの話が一体どんなふうに着地するのか不安なほど。

一方、きりこ 自身を「素敵~」とあがめ奉ってくれるのが猫の「ラムセス2世」と言う御大層な名前を持つ黒猫である。
猫にとって人間界の「可愛い」は屈辱であり愚かなこと。
むしろきりこのぼこぼこの乱杭歯は宇宙の神秘であり、猫の気持ちを尊重してくれる貴重な存在…

で、きりこ憧れのこうた君にラブレターを書くも、黒板に張付けられ追い打ちをかけるようにこうた君が一言、
「やめてくれ、あんな ぶす 」の
ひとことできりこワールドは崩壊。今まで家臣のように扱ってきたクラスメイトのだれもが魔法が解けるかのごとく
「そうよね、きりこちゃんってぶすよね。親が必死になってきりこちゃんと遊んであげて、って言うからしぶしぶ従ってきたけど、それってあの絶望的なブスぶりだと誰一人友達ができないことを同情してのことよね」と誰もが離れて行く。

で、このままひきこもりになるのか?と思いきやいきなりの大逆転劇に突入する。それも「フェミ的展開」において。で、まあ、一応、円満に終わるのだが。

これ、めちゃくちゃ遊んでいるような文体のくせしてかなり奥が深い話だと思う。哲学的。

確かに今の時代生まれながらにある一定の「価値観」を押し付けられ「お目眼ぱっちり、が美人の基準」とされたら
それ!猫も杓子もまん丸お目眼を目指せ!!!それ以外の目は「ブス」!と切って捨てる風潮がある。
むしろ「その涼しげな切れ長の目をいかに演出するか」なんてメイク特集は絶対に組まれない。
規格外はどこまでも規格外であり、無かったことにされる。
生まれた時から「かわいい」と言われ続けたら自分の目が
「線」であろうと、歯が「乱杭歯」であろうとそれが本人にとって「可愛い基準」なので自分の一体どこが「ブス」なのか分からず悩む姿は滑稽な判明、そう言われたらそうだよな、と納得させられる。
だれが「きれい」の基準を決めたのか?
どうしてそれが「きれい、かわいい」の基準なのか?
そんな疑問がわいてくる。
きりこの顔にしても「平安時代」なら絶世の美女だったかもしれない。

で、最終的には容姿と言う「入れ物」で判断せずに
私は私、誰ちゃんは誰ちゃんであるのだから「魂」的な部分で人を見たら、差別なんて生まれない、ってことになる。

「美人は3日見たら飽きるけれど、ブスは3日見たら慣れる」ということか。
猫の方が人間よりもよっぽど個体の本質で判断していて、ああ負けてるな…と思わされる。

猫に負けることなく、人間の本質で人を判断しましょう。

人の皮をかぶった悪魔、鬼畜が大量発生している今の世の中だから特に、ね。
買ってしまいました!!
やっぱり同世代、同じ年の人間として彼女の「美しさ」に惹かれずにはいられませんもん!!

ちなみに表紙のイラストは彼女をイメージして別に書いてもらったもの。(ちゃんと口元にほくろが描いてある)

さて本文、今まで読んだ芸能人の「美容命!!」的な文章とは全く違って超庶民的(?)。
というか、今まで聞いたことも無いようなナンノ説が満載!
例えば「ニキビはできたそばから血が出るまで徹底的に潰す!!!!」とか「ドライヤーで髪は乾かさない。」
「腹筋は一日2回」など。

美容命(多分神田う×とか君島十和×)系の「肌にいいものは全部取り入れる」「美しくなるためには犠牲も必要」と言った考えは一切無く「目じりのしわなんて素敵」と言いきってくれ「必死になってダイエットしてリバウンドでふとるぐらいならしない方がマシ」とか。

アンタ、芸能人なのにそんなにゆるゆるの考え方でいいのか??と突っ込みたくなる部分が多い。
でも、いやみじゃなくて今まで生きてきて、実践してきて「これが自分にとって一番いいやり方」っての見つけた結果なので。

美容本でありながらどこか彼女の「生き方」論的な作りになっているような…

彼女の美容方法が全ての人にとって最適とは思えないけど
「無理せず、ゆったり、自分らしく」の考え方に賛同!

「自分は中年」とか「オバサン世代は…」とあっさり自分は若くない、って潔く認めているのが好感がもてる。

この本を読んじゃうと巷にあふれかえっている「美容命」本を書いている芸能人がばか 気の毒に思えるほどである。
今度は彼女の件婚式について書かれた本。
結婚式の料理、引き出物と豪華、豪華。
「はじめに」に『私の体験が共感できたり、お式のヒントにしていただけたら…』と書いて有るけど

ティアラのセット(総カラット数104.998ct(2131個)総額約3億円!!!!

参考のスケールが違いすぎる!!!

あと、これだけ女の人って結婚式にこだわるもんなんだなあ…と。自分がパック挙式に近かっただけに。
料理も超スペシャリストにお任せし、それ以上に引き出物も色にこだわり革を何回も染め直した結果出来上がったものとか。あと引き出物を入れる紙袋まで特注!!
この本に使われている茶色とピンクがメインカラー。
(エルメスに行ってバーキンを、この色で作って!とオーダーメイドした結果後にエルメスの定番カラーになったとか…恐るべし神田うのの感性!!!)

これだけのお返しと料理が頂ける結婚式って一体「いくら包むの???」というのが庶民の正直な気持ち。
(料理は6万円のフルコース、天然ブルーダイヤを付けたシルバーのピンバッチor天然ルビーの入ったシルバーストラップなど)

最後に旦那さんがうのに宛てた手紙の中に
昔有る国会議員の先生に『自分のお嫁さんを選ぶときに自分の子どものお母さんになる人をイメージして選んだら間違いないよ』と言われたことがありました。うのちゃんなら最高の母親として真っ直ぐな子どもが育つだろうなと思うし…以下省略


一番、イメージできない人をあなたは選んだように私は思うのですが…

本文3分の2はどっちでもよく(回すことによる効能など)残り数ページに「やせる」方法が記載。

腰回しって要はフラフープのイメージ??

料理作っている最中とかちょっとした空き時間に意識して回してみよう!
後藤久美子、神田うのといわゆる「セレブ」と言われる二人の本を同時に読んでみたが、このお二人全く違う人生(あたりまえだけど)を歩んでいる。

久美子は「小さな頃からかわいいとかきれいと言われると不機嫌さ(居心地の悪さ)から泣きだした」し
うのは「小さな頃から可愛いと言われて育ったので、言われないと悔しくて泣いてしまう」とか。
互いの「容姿」にまつわるエピソードからして真逆。
「きれい」と言われることに全く興味も無く、ましてや人を陥れることに忙しい芸能界よりも家庭を選んで、のんびりと家族の時間に邪魔にならない程度に「雑誌モデル」程度の仕事のペースであくまでも「家」中心の久美子、
片や芸能人だけでは飽き足らずクリエイターと言う名の実業家になっているうの。
本文でも「幼少から『姫』と呼ばれてきたが、最近は『殿』と言われる…」とあるように、ただの可愛い着せ替え人形が遊びで書いたような本かと思えばしっかりとビジネス本としての意味合いもある本になっている。

『殿』が彼女の本質だろう。
なので、この本が2005年出版でその後に結婚はしたけれど、彼女が子どもを産むところは想像しにくい。
後継ぎ問題で産むことになっても産んだ翌日には体形戻しに必死になり、へたすりゃ仕事の会議にも行きかねない。
「私、産んだから、育てるのは別の人でもいいよね」とさらっと言いそう。
もっと割り切って「私、後継ぎ産めないからあなた(旦那さん)、側室を娶ってその人に産んでもらって。」とか言いそう。

仕事が楽しい。自分の頭の中にあるアイデアをいかに形にするのかが楽しい。そんな感じ。

久美子もうのも旦那さんがいろんな意味で「大きい」のだろう。
「君の好きなようにしたらいい」と。
このあふれ出る才能を潰すことなく、世に出すことによって妻の世界が(特に精神面)が安定かつ自由になることを
許してくれている。
それを許してくれる男、特に日本人は少ない。
むしろ、妬み、潰す男すらいる。

さて、彼女のゴシップの中に「妊娠」は存在することになるのだろうか?????

ゴクミ

2010年7月29日 読書
タイトルがいまいちですが…
内容はいいと思います。
というか、芸能界からさっと身を引いて主婦に収まるなんて想像もしなかったのに、読んでいるとちゃんと主婦してそれを楽しんでいるのが良く伝わります。

「日本に帰りたいとは思わない。だって、私の家はここだから。家族のいるところが家だから」と言い切れる吹っ切れ感。

この人は日本に居たら多分「ダメ」になっていただろう。
(友人でもある、りえちゃんのように…)
世界に行ってリラックスしてそれを受けて入れてくれる男性と出会ったことでこの人は更に美しくなっていく。
挿入されている写真を見る限り、1人で写っているのは本当に人形的な美しさだけれど、アレジと一緒に写っている写真の方がより自然でリラックスして幸せ感が倍増する。

「ああ、本当にこの男性が好きなんだなあ…」って。
出会った頃より今の方が彼のことが好き!って言いきれるのも彼女の美しさに輪をかけているのだろう。

なんかこの本を読んでいて、別の観点から「英語か何か語学が勉強したいな」と思った。

林真理子著

自伝的小説

どこまでも強欲な野心に満ちた女が最後に掴みたかったもの。…結婚

この人が結婚した時「あ、じゃ、私も結婚できるわ」と安堵したことを覚えている。
海堂尊(かいどう たける)著

上下巻の文庫本で読む。
印税の仕組みを知ると、一冊にまとめてくれた方が安いんじゃないか…と全く違う観点で感想を持つ。
著者、医者なんだから印税よりも収入高いだろうに…

で、読み始めて下巻に突入したらなぜ上下巻に分けたか何となくわかった様な…
全く様相が違うのである。
上が医療小説まんまなのに、下巻になると急に下品というかお笑いというか、二人の作家が書いたみたいにニュアンスが変わる。
それは厚生労働省の白鳥が喋る量が多いから。

A型(と思われる)田口医師、とラテンのB型(と思われる)白鳥。
そんなイメージ。
白鳥とは絶対に現実に遭いたくないし、喋りたくない。
かなり強烈的な個性の持ち主として白鳥を設定することによって、静寂な病院に嵐が巻き起こる。

今回の犯人について言えば、これ、現実にこの立場でこの状況でやられると患者側にとってかなり厳しいものがある。自分も実際手術を受けた側なので、あの時手術すタッフに「明らかな悪意」が無かったことを感謝する。

犯人の立場から「どうして人を殺してはいけないのですか?」と問われたら…
医者は良識がある、という前提で全てが行われているだけに、「異質なもの」が混じっていたらそれを取り除くことは本当に難しいと思う。

書き様によっては犯人が別の人、っていう設定もできるかもしれないし。
今回の本はおとなしいけど、どんどん作品を書くうちに病院の古い体質や現場の不満なんかもどんどん盛り込まれていきそう。

中学校の図書館に本が置いて有るぐらいだから、文章も平易、過激なことも一切書かれておらず、父子家庭の作家の日常と妻のしに関するちょっとした疑惑が絡んでってな感じ。

全然面白くなかった

面白い本と言うのは、その世界にどっぷりハマって登場人物と自分を重ね合わせるぐらい「共感」できるものをいうのだが、この本に関しては一切共感無し。

しいて言えば書けない時の作家の哀しさ、賞レースのしくみ、印税の金額といった「業界の裏側」が覗けるぐらいか。

あと主人公が会話のたびに「やっ、~~~~」と「やっ、」という言葉を付けるのがものすごく「じじむさい」印象を与えた。(年齢設定は39歳なのに)

それと、これもドラマ原作を狙っているかのように、女性が出て来る。全然必要ないのに。
ドラマ化するに当たって、脚本家が女性を無理やり登場させなくても済むかのように。出て来る人、本当に「華を持たせる」だけのひとばっかり。
これが「再婚相手」としての扱いだったらマシなのに。

書くことは重労働だ。精神と肉体の大変な力を必要とする。どれほど苦労して書いているのがわかるから、逆に他の作家の本を読むのが面白くてたまらないのである。上手くいっていれば拍手を送りたくなるし、失敗するえばつい同情してしまう。
いつ同じ間違いを自分がするのかは分からなかった。
創作は毎回安全ネットの無い綱渡りである。
プロの作家になって他の同業者の作品を読む目は、明らかに以前より優しくなっていた。
アマチュアの読み手のように一言でバッサリと作品を切り捨てたり、作者の人格を否定するような乱暴な批判はできなくなった。
書く方はともかく、読み手としてのは少しだけ成熟したのではないかと。耕平は自分自身を評価している。


アマチュアだからバッサリ切れるんですよ。
金払ってるんだから。期待にこたえれない本を読んだ時の
「時間が無駄だった」っていうあのやりきれなさを「酷評」としてぶつけるんですよ。
みんながみんな「おもしろかった」「良かったね」なんて言ってくれるなんて思うなよ。それこそ、甘えじゃないですかね?何、泣きごと言ってんだ!って感じの描写。
「産みの苦しみ」をわかってくれ~~と切望している本、としかとれね~~よ!
確かに少年が主人公ではあるのだが…
ジャンル的にはサスペンス&青春もん?
ぶっちゃけ、普段自分が読む推理小説に比べたらかなりレベルが落ちる。
どっちの少年のセリフなのか判断しにくい。
もっと言えば、なんで藍子がそうなったのか動機も不明だし(ネタばれ防止のため、ぼやかしているが)もっといえば主人公の一人を執拗に追いかけまわしている謎の男にしてもどこをどうみて「資質」を見出だしのか不明。
高校生ぐらいだと「親がいなければ…」とか「もっと自由に…」位誰でも思うし、破壊願望だってあるはず。
それをなにか「特別な人間」であるがごとくの表現の仕方をしてるのがよくわからない。
もっといえば、何やら持って回った書き方をしてこむずかしく わざとややこしく書いているように感じる。
サスペンスタッチにしたかったのかもしれないけど、なんか設定に超無理がある。

いまいちだよな~~~~

もっと高校生の悩み、屈折した思いをもっと明るい感じで書いて欲しい。わざと闇を描こうとしている感じ。
この著者の本は、少年が主人公ではない場合 駄作が多すぎあまり、面白いとは思わないので、表紙で「これは少年が主人公だろう」と踏んで借りた。

ちなみに表紙のイラストはCLAMPだそう。

内容は簡単に言えば古き時代、神々と人間そしてその中間と言える箜(くう)が暮らしていた。
…古代ロマン?ファンタジー系でくくればいいのかな?

アニメディあ、に掲載されたものを加筆してハードカバーにしたものなので、まあ、メインの読者層がいろんな意味でまあ、一般図書を読むとは思えない人たちなので作品的にもアニメ的、漫画的。
マンガの原作になりそうですな。
ので、ばってりーでこの作者のファンになった人はこれまた肩すかしをくらうでしょう。
作者名隠して出版したらどこにでも転がっている、中高生向けの文庫本と何ら変わりない出来です。
色々なジャンルに手を出したいのはわかるけど、もういい加減に基本に戻ったらどうですか?って感じなんですが。
あなたは野球をメインにした本を書いた方が似合っているのに…


この人、小説だと出て来る女どいつもこいつも物欲しそうなコンジョ悪女ばっかりでうんざりする反面、どうしてこうエッセイだと露出趣味というか自虐的というか私生活をこうもネタにしまくれるかなあ…呆

この一冊、一言で「貧乏&ダイエット(=肥満)」なんだけどちょっと常識を超えっぷりがスゴイ!

飲んで食べてをひたすら繰り返し、服が着れなくなってダイエットを決心するも「個人トレーナーについて鍛えてるんだから…」と自分にとことん甘く、簡単に食に走る。
高額な費用を投入しても本当に無駄なことで。
こんな風に無駄にお金を使う人が日本にまだいるから、ちょっとは経済が動くのだろうか?

エステ行って、断食道場行って、世界で有名なビューティ保養スポットに行っても全然効果が出ない。
出ないのは行った先が悪いのではなくとことん、本人の意思があまりにも軟弱すぎるから。
食べるのならもう諦めてとことん太るだけ太って、そっちのキャラに徹したらいいのに。
わざと太ってネタにしているとしか思えない。

そういやうちの旦那も太っているし、美食家だよな。
(普段は私の作る粗食でがまんしている)
「同じ食べるなら、本店のおいしいほうがいい!」とわざわざコロッケごときに車で買いに行った時は正直「そこまでしたて食べたいものなのか…」と思った。
独身時代はワインに凝っていたらしいのに(結婚祝いに何本かもらった)結婚した途端飲まなくなったのは、嫁に飲ませたくないから???????
確かに私もスパークリングワインに凝った時はきれいに太ったよなあ…
お陰で寝る前に腹筋と腕立て伏せをする習慣が身についたけど。

林真理子のように頻繁においしいものを食べる生活より、たまに食べる方が色々な面でいいと思うが。
この人の行動を通して「セレブ」の生活を覗き見ることができるから、この人の本は売れるんだろうな…

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